2012/05/31

5/30 マーリンズにスウィープされる

L3-5@MIA (Season 29-21)
Wang(L1-1) 4.0+IP 4ER 7H 3BB 4K
Detwiler 2.0IP 0ER 2H 1BB 1K 3.73
Espinosa 2/4 triple 2R RBI 2K .220
LaRoche 2/4 double R K .287
Bernadina 1/2 double SF 2RBI BB .230
Lombardozzi 2/4 .320

今季初先発となった王建民でしたが、毎回ランナーを出し、5回途中4失点降板とぼろぼろでした。1回裏にGiancarlo Stantonのタイムリーで1点を先制を許すと、2回裏にも1死満塁のピンチ。ここは犠飛になりそうなところをRoger Bernadinaの好返球で本塁タッチアウト併殺で切り抜けましたが、味方打線が2点を勝ち越してくれた直後の4回裏が最悪。2者連続四球からピンチを作ると、8番打者に犠飛を打たれた後、9番の投手に同点タイムリーを打たれてしまいました。5回裏、二塁打と死球で無死1,2塁のピンチを作ったところで降板。これならRoss Detwilerのほうがずっと良かったと思わざるを得ませんが、試合後、Johnson監督は次回も王が先発すると明言しています。

2番手で登場したのはそのDetwiler。最初の打者を三振に取りましたが、次の打者を歩かせ1死満塁。次の打者に内野安打を打たれて決勝の1点を失いましたが、その次の打者を遊ゴロ併殺に切ってとり、試合を壊すことはしませんでした。

しかし、その後は打線が沈黙。そうこうしているうちに、Ryan PerryがStantonに甘いボールをプレゼントしてレフトスタンドへ叩き込まれ2点差に。最終回に2死1,3塁と攻めましたが、最後はRick Ankielがやっぱり三振。それにしてもなぜStantonと勝負し続ける、というか甘いボールを投げ続けるんだろうか。回避するか、注意して投げるかすればいいのに。同じ失敗を繰り返し過ぎです。

3試合続けて2点差で敗戦。スウィープを喫して2位マーリンズとの差を0.5と詰められてしまいました。

2012/05/30

Erik Komatsu 返却される

昨年12月のルール5ドラフトでカージナルスに奪われていたErik Komatsu外野手が、ツインズを経て、返却されてきました。Syracuse(AAA)に加わります。名前の通り、カリフォルニアの日系人。

昨夏、Jerry Hairston Jr. との1対1のトレードでブリューワーズから来た選手。それなりの期待感は持っていたのですが、トレード後はHarrisburg(AA)で .234/.298/.297と結果を残せず。ルール5のプロテクションから漏れ、カージナルスに奪われました。スプリングトレーニングでしっかりとした成績を残し、レギュラーのAllen Craigの故障もあって、開幕メジャーをつかみましたが、開幕後はほとんど途中出場ということもあってか結果を残せず、Craigの復帰とともに4月末にDFAされました。ナショナルズに返却されるかと思いきや、ツインズがウェイバーで獲得。ツインズでは6試合続けて先発起用されましたが、残念ながら今度も結果を残せず、次第に出場機会を失い、再度DFA。今度は獲得する球団も現れず、ナショナルズが返却を受けることになりました。

Erik Komatsu (2012 for STL&MIN)
30G 58PA 5R 1RBI 0HR 6BB 5K .216/.293/.216 0SB

ほろ苦いものだったと思いますがこの経験を糧に、今度はナショナルズでの昇格を目指して頑張ってください。とりあえずSyracuseではセンターを務めると思われます(Corey Brownが戻ってこない限り)。

++++++++++
なお、昨年のルール5でヤンキースに奪われたBrad Meyersは、A+で1回2/3を投げて8安打1死球7失点(四球なし、三振なし)1暴投という結果が残っていますが、現在はメジャーロースターの60日DLとなっています。故障の詳細はよく分りませんが、なんだかツイてないなあという印象です。

MiLB 5/21-27 Brown(AAA)週間MVP

メジャーに昇格したのでそこで記録は止まりましたが、Corey Brownが今週だけで4試合連続、先週から5試合連続のホームランを記録。強烈な数字を残し、わずか4試合の出場ながらも堂々とInternational League(AAA)の週間MVPに選ばれました。

Corey Brown 19PA 2triple 4HR 10RBI  .474/.474/1.316


☆ Ray、Meyerが好投 [A+, A]
22日にRobbie Ray(A+)、23日にAlex Meyer(A)がそれぞれ今季ベストと言える内容。2人ともそろそろエンジンがかかってきたと思いたいところです。Rayは今季最少失点で最多奪三振。Meyerは被安打わずかに1という快投。奪三振に対して四球が少ない傾向が続いており、期待感が高まってきました。
Robbie Ray 5/22 (ND) 5.2IP 1ER 5H 2BB 8K 
Alex Meyer 5/23 (ND) 5.0IP 1ER 1H 2BB 8K 

☆Hagerstown打線 引き続き活況 [A]
引き続きHagerstownの主軸打者が活躍。復帰2週目となったBrian Goodwinも土、日にそれぞれ2本ずつヒットを打つなど、次第に調子を上げてきました。 Matthew Skoleは週間MVPに選ばれてもいいくらいの好成績でした。Jason Martinsonとともにしっかり四球を選べているところも高く評価されます。
Brian Goodwin 29PA 3double triple .250/.379/.458
Matthew Skole 37PA 3double 2HR .400/.514/.700
Jason Martinson 39PA 2double triple .303/.410/.485
Steven Souza 33PA double triple .323/.364/.419 

☆Kobernus, Hood故障離脱 [AA]
Harrisburgで注目していたプロスペクト3人のうち、Jeff Kobernus内野手とDestin Hood外野手がそろって故障し、今週途中から欠場となりました。Kobernusは親指、Hoodは腕を痛めているようです。最近数字を落としていたので、やっぱりという感じです。しっかり直して下さい。

☆Perezはまずまず[AA]
ただ1人残されたEury Perezはまずまず。相変わらず四球は少ないまま、長打力もありませんが、ヒットはしっかり出ており、盗塁も決めています。
28PA .321/.345/.321 4SB

☆Rosenbaum ちょっと打たれる [AA]
開幕から快投を続けているDaniel Rosenbaumですが、今週はちょっと打たれました。勝ち星こそつきましたが(シーズン6勝目)、6回を投げきることなく3失点降板。珍しい。
5/23 (W) 5.2IP 3ER 7H 3BB 4K 

☆J. P. RamirezがA+に昇格
Aで35試合に出場し、.285/.336/.385の数字を残したJ. P. Ramirez外野手がA+に昇格。2008年高卒入団なので、まだ22歳といちおうの期待感はあります。A+には昨季も挑戦しましたが、85試合で打率.223と苦戦。再挑戦となる今回、まずは15打数で5安打とまずまずの滑り出し。他のA+の野手は低調でした。
J.P. Ramirez 15PA .333/.333/.333
Rick Hague 23PA .190/.261/.190
David Freitas 15PA .182/.400/.273
Michael Taylor 24PA .217/.250/.348 9K 

☆Lannanはダメですね
王建民も昇格してしまい1人取り残されたJohn Lannanですが、25日の登板でも結果を残せませんでした。これではトレードも成立しません。
5/25 (L) 5.0IP 5ER 7H 0BB 3K 

☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Taylor Hill 1GS (W) 6.1IP 0ER 3H 2BB 7K [A]
Kylin Turnbull 1GS (W) 6.0IP 1ER 5H 0BB 5K [A]
Nathan Karns 1GS (W) 7.0IP 1ER 1H 1BB 10K [A]

5/29 Jackson好投も惜敗

L1-3@MIA (Season 29-20)
Jackson 6.2IP ER(2R) 5H 3BB 3K 3.17
Desmond 2/4 R K .268 SB(6)

戦前の予想通り、ナショナルズのEdwin Jackson、マーリンズのAnibal Sanchezの両先発による投手戦。先手を取ったのはナショナルズ。5回表、初安打のIan Desmondが盗塁と送球エラーで三塁まで進むと、1死後、メジャー初先発出場のCorey Brownがスクイズを決めて1点先制。5回までわずか1安打ピッチングだったJacksonでしたが、6回裏に二塁打を足がかりに2死3塁とされると、Giancarlo Stantonに二塁打を打たれて同点(なぜ勝負する?)。さらに7回裏、シングルで出塁した走者を置いてJacksonの牽制悪送球で1死3塁とされると、犠牲フライで勝ち越しを許してしまいました。Jacksonもこういうもったいないピッチングが続いています。

それでも8回表、代打Xavier Nadyのシングル、犠打の後、代打Danny Espinosa、Steve Lombardozziが連続四球で歩いて1死満塁。同点・逆転のチャンスを作りましたが、肩に力が入り過ぎたBryce Harperは速球に振り負けて三球三振、Ryan Zimmermanは力のない三ゴロで無得点に終わってしまいました。ん?昨日も同じような場面を見たような・・・。

チャンスの後になんとやらという格言どおり、8回裏、先頭のHanley RamirezがCraig Stammenの投じた初球を難なくレフトスタンドに運び1点追加。これで止めを刺されました。勝負弱いというか、マーリンズの勢いに呑まれているというか。

明日は勝ってほしい。

2012/05/29

Tracy→DL、Corey Brown, Jhonatan Solano→MAJOR、Moore→AAA

ロースターの動きが続きました。

26日の試合で殊勲打を打った直後に右太ももを痛めたChad TracyがDL入り。ケガの程度は検査中ということで分りません。代打要員として稀に見る活躍をしてくれていただけに、残念です。早期の復帰を願います。(→追記:右の股関節部の腱の断裂、手術が必要で、少なくとも2か月の離脱、シーズン終了の可能性もあるとの診断でした。チームにとっても、Tracy 個人にとっても残念でなりません。)

代わってメジャーに昇格したのが、Corey Brown。2010年12月にJosh WillinghamのトレードでHenry Rodriguezとともに来た左打ちの外野手。昨季のセプテンバーコールアップでは3打席凡退といいところなく、オフに40人ロースターからさえ外されていましたが、招待選手として参加したスプリングトレーニング、AAAでも1番センターとしてしっかり結果を残し、再びチャンスを得ました。AAAでは昇格直前に5試合連続本塁打と絶好調です。左打ちの外野手ということでRoger Bernadina、Rick Ankielと被りますが、応援したい選手です(Bernadinaの立場が次第に苦しくなってきました)。

Corey Brown (2012 for AAA)
48G 218PA 9double  4triple 12HR 41R 30RBI 31BB 41K .297/.399/.584 6SB

さらに、27日の試合でやはり3安打と活躍しながら試合途中で右のハムストリングを痛めたJesus Floresが、DL入りは回避できそうなものの数日欠場するということになり、AAAからJhonatan Solanoが呼ばれました。コロンビア出身の26歳。昨年12月に40人ロースターに加えられ、メジャー初昇格となりました。おめでとう。守備型の控え捕手という評価ですが、昨季はAAAで.275/.325/.388という数字を残していますので、全く打てないというわけでもなさそうです。今季はAAAで開幕後、首を痛めた?とかでDL入りし(そのためSandy Leon、Calros Maldonadoに先を越されていた)、つい先週復帰したばかりでした。(→追記:弟のDonovan Solanoが5月20日にマーリンズでメジャーデビューしたばかりでした。)

Jhonatan Solano (2012 for AAA)
13G 57PA 2double 3BB 6K .250/.298/.288

Tyler MooreがAAAに降格。AAAでの好調で4月29日にメジャー初昇格を果たし、ほぼ1か月チームに帯同しましたが、結果を残せませんでした。ずっと先発出場してきた選手に、主に代打起用で、先発出場はわずか5試合(しかも全て本職ではないレフトでの出場)では、結果を残せというほうが酷。今回は彼のタイミングではなかったと思うしかありません。AAAで調整し、次の機会を待ちましょう。最悪でも9月には呼ばれるでしょう。

Tyler Moore (2012 for Nationals)
12G 19PA 0BB 7K .158/.158/.158

++++++++++++++++
予定通りに、Jesus Floresが数試合で、DL入りしているMichael Morse、Mark DeRosaが6月初旬に復帰すれば、またロースターの動きがあるはずです。一番の注目はCorey Brown(裏を返せばRoger Bernadina)が残るかどうかになりそうです。

5/28 Zimmermannまた一発病

L3-5@MIA (Season 29-19)
Zimmermann(L3-5) 6.0IP 4ER 8H 0BB 4K 2.80; 1/2 HR(1) R RBI K
Lombardozzi 3/4 R .323
Zimmerman 1/4 double 2RBI .254

中盤まではナショナルズペース。3回表にJordan Zimmermannがメジャー初本塁打。ソロ本塁打で追いつかれたものの、5回表1死1,2塁からRyan Zimmermanが2点タイムリー二塁打を打って勝ち越し。Zimmermannはマウンドでも快調。5回を終わって被安打4、無四球、ストライク先行で球数わずか69球。ほとんど非の打ち所のない投球でした。

しかし、6回裏、先頭打者にシングルでの出塁を許すと、続くGiancarlo Stantonに対して、慎重に入ったのか今日はじめてボール3(1ストライク)とすると、5球目のスライダーは真ん中高めへ。5月既に10本塁打を打っている絶好調のStantonが見逃すはずもなく、打球はレフトスタンドへ。何でそこへ投げるかな、という感じの投球でした。もったいない。Zimmermannのいわゆる一発病は昨年もありましたが本当にもったいない。気落ちしたのか続く打者にも連打を浴びた後、犠飛で逆転を許しました。

それでもまだ1点差。7回表、Zimmermannへの代打Roger Bernadinaが四球で歩くと、すっかりリードオフに定着した感のあるSteve Lombardozziがシングルで続き無死1,2塁と、同点・逆転のチャンス。続くBryce Harperもカウント3-2まで粘り、レフト線に落ちようかというフライを打ちましたが、Chris Coghlanのランニングキャッチで1アウト。続くZimmermanに対して、代わったばかりのEdward Mujicaが投じた初球はど真ん中への速球。当然Zimmermanはスイング。鋭い打球を放ちましたが、不運にも打球はショート真正面で結果は最悪の6-4-3併殺。ツキにも見放されては勝てません。

5/27 ブレーブスをスウィープ

W7-2@ATL (Season 29-18)
Gio(W7-1) 7.0IP 2ER 1H 3BB 10K 2.04
Fores 3/4 R 2RBI .263
Harper 2/3 HR(4) R RBI BB K .287
LaRoche 2/3 double R 2BB .295

Gio Gonzalezが快投。初回に四球、二盗、犠打で1死3塁とされて遊ゴロの間に1点。3回にも1死から三塁打とスクイズでまた1点。計2点を失いましたが、打たれた安打はその三塁打1本のみ。その他のイニングに許した走者は四球の1人のみという素晴らしい投球内容でした。10個を加えたシーズン79奪三振は堂々のメジャートップ。打っても、1点を追う4回表1死満塁の場面できっちりレフトへ犠牲フライ。メジャー初打点を記録しました。

今日も打線が機能。同点で迎えた6回表、Jesus Flores、Steve Lombardozzi、Ryan Zimmermanにタイムリーが出て一気に4点を勝ち越し。8回表にはBryce Harperが4号ソロ。打ったのは、あのLivan Hernandezから。前の打席では63マイルのカーブを空振り三振していましたが、この打席では2球目の79マイルのスライダーをきっちり右中間のスタンドに弾き返しました(動画)。

心配なのは、7回の走塁中に足を痛めて途中退場となったJesus Flores。あまり重症ではなさそうですが、これ以上の捕手のケガ人は勘弁してください。

敵地でブレーブスをスウィープ。意外にも今季初のスウィープでした。貯金は今季最多の11。いい感じです。

7連敗のブレーブスは、メッツ、マーリンズにも抜かれ、一気に地区4位に転落。それにしても地区最下位のフィリーズでも貯金1だからたいした地区です。

MVP: Gio Gonzalez

2012/05/26

Detwilerに代わって王建民がローテ入り

開幕からこれまで先発5番手として投げてきたRoss Detwilerがブルペンに回り、代わって次回から王建民がローテーションに入ることをJohnson監督が明らかにしました。

開幕直前に先発ローテーション入りを果たし、最初の6試合で3勝2敗、防御率2.10と好投して期待に応えましたが、最近の3試合は防御率8点台と打ちこまれていました。制球に苦しんで球数が多くなり5回を投げるのが精一杯と内容も悪く、自ら立場を悪くしてしまったという印象。偶然かもしれませんが、王建民の復帰が秒読みになった時期から悪くなりました。球速、変化球のキレとも決して悪いわけではないのに、球が高めに浮きがちで、カウントを悪くしては痛打されるというパターンが続いていました。

ひとまずブルペンに回ることになりましたが、早かれ遅かれローテーションに復帰する日は来るはず。遅くともStephen Strasburgのシャットダウン後、すなわちペナント争いをする時期には、先発投手として活躍してもらわなければなりません。腐らず、いい状態を保ってくれることを願います。

王建民の昨日の投球を見れば、先発投手として使いたくなる気持ちは分かります。幸いにもエースとしての投球を期待されるわけではありません。安定した投球を続けてくれれば十分です。

5/26 Strasburg不調も打ち勝つ

W8-4@ATL (Season 28-18)
Strasburg(W5-1) 5.0IP 4ER 6H 4BB 6K 2.64
Gorzelanny(H4) 3.0IP 0ER 2H 4K 3.75
Clippard(S3) 0.2IP 0ER 1K 2.91
Espinosa 2/5 double HR(5) 2R 3RBI 3K .222
Harper 2/4 HR(3) R RBI BB .278
LaRoche 1/4 double 2RBI 2K .288
Tracy 1/1 double RBI .265

今日のStrasburgはダメでした。前々回、前回といずれもどうもピリッとしませんでしたが、今日はさらに悪かったという印象。ストライクを取るのにさえ苦労しており、毎回毎回ランナーを出す展開。2回表を終わったところで4-0とリードしてもらいながら、その裏あっさり2点を返されると、5回裏には2死1塁から、なぜか相性の悪い(今日が終わった時点で8打数安打2本塁打1二塁打)Dan Ugglaに2ランを浴びて同点とされてしまいました。初回と4回に併殺打を打たせることができていなければどうなっていたか・・。

それでも昨日に続き打線が機能して打ち勝ちました。初回に今日リードオフに起用されたDanny Espinosaの二塁打を足がかりにAdam LaRocheの犠飛で1点を先制すると、2回には2死走者無しから、Jesus Flores、Strasburgの連打の後、Espinosaがレフトスタンドに3ランを叩き込み、また序盤で4得点。

同点とされた後の、6回表にはIan Desmondの二塁打からチャンスを作ると、代打Chad Tracyが左中間を破る二塁打で勝ち越しに成功しました。ただし、Tracyは一塁ベースを回った辺りで右太ももを押さえてスローダウン。そのまま代走を送られて退場となりまた。怪我の程度はよく分かりませんが、代打としての成績は18打数6安打9打点、こんな頼りになる代打は長い間見たことがありませんので、離脱となると大きな痛手です。DL入りしないで済む程度の怪我であることを願います。

さらに代打Rick Ankielがセンターオーバーの三塁打を打ってもう1点。7回表にもBryce Harperのレフトへのソロ本塁打(流し打ちでの本塁打は初めて)と、LaRocheのタイムリー二塁打で2点を追加。4点リードとなって余裕が出たこともあり、Tom Gorzelannyが3イニングをきっちり抑えるなど、ブルペンも機能して快勝。

開幕からずっと投手陣に支えられて勝ってきましたが、この2試合は先発投手の失点を打線が補っての勝利。ある意味では、歯車がかみ合っています。

明日は、Gio Gonzalez (防御率1.98)とBrandon Beachy(同1.77)という好投手同士の対戦。ESPNで全米中継されます。

MVP: Chad Tracy

5/25 天敵Hudsonから7点

W7-4@ATL (Season 27-18)
Detwiler 4.1IP 3ER 5H 4BB 5K 3.88
Wang(W1-0) 3.0IP 1ER 3H 3.00
Clippard(S2) 1.0IP 0ER 2K 3.00
Zimmerman 2/4 2double R 3RBI .256
Desmond 1/3 R 2RBI BB .276
Ankiel 2/4 triple 2RBI K .241

まだこういうことを言うのは早いのですが、ナ・リーグ東地区で首位のナショナルズと、1ゲーム差で追うブレーブスの3連戦。

初戦のブレーブス先発は、この試合前まで通算で13勝3敗、防御率2.09と抑え込まれていたTim Hudsonで苦戦が予想されましたが、意外にもしっかり攻略しました。1回表1死からBryce Harperの強烈なライナーのセンター前シングルと、Ryan Zimmermanのセンターオーバーのダブルで2,3塁のチャンスを作ると、Adam LaRoche三振の後、Ian Desmondがゴロでセンター前に抜けるタイムリーを打ってまず2点。さらに死球を挟んで、Rick Ankielが左中間へ三塁打。計4点を先制しました。Ankielの打球はあわやフェンスオーバーという打球。流し打ちであれだけ強い打球を打っていれば、成績は向上してくるはずなんだけど。

4点も先制してもらい楽に投げられたはずのRoss Detwilerでしたが、今日もピリッとしませんでした。初回から制球に苦しみ1失点ながら4回裏終了時点で既に89球。5回裏も1死2塁から四球を与えたところで100球に到達し、勝ち投手の権利を得ることなく降板させられてしまいました。前々回、前回に続き結果を残せず。ローテーションから外されても文句は言えない立場に自ら落ち込んでしまいました。試合後のJohnson監督のコメントも、かなりネガティブでした。

その5回裏1死1,2塁でマウンドを託されたのが王建民。いきなり初球をMatt Diazに叩かれ、右中間を抜ける2点タイムリー(いずれもDetwilerの自責点)で1点差と迫られましたが、AnkielからDesmondを経由してZimmermanへの送球でDiazは三塁タッチアウト(動画)。1死2塁あるいは3塁となるはずが、2死走者無しとなったわけで、大きなプレーでした。王建民は今季初登板。93マイル前後のムーブする速球(シンカー)が効果的で、制球も良く、安心して見ていられました。

とはいえ、1点差。2回以降はHudsonにいいように封じられており、2回から6回は2塁さえ踏ませてもらえず。7回表を迎えた時点ではどちらかと言うとブレーブス側に流れは行っていたように思いました。しかし、その7回表。簡単に2死となりましたが、代打を送られなかった王建民が四球で出塁すると、1番のSteve Lombardozziがライト線への二塁打。この場面でブレーブスベンチの選択は、Harperを敬遠気味に歩かせること。2死満塁となり打席に入ったのはZimmerman。なめられたと感じたはず。簡単に2ストライクまで追い込まれながら、3球目、外への変化球を上手くバットに乗せると打球は左中間を真っ二つに破る走者一掃の二塁打で見返すことに成功。7失点でHudsonを降板させました。

Photo by AP
あとはナショナルズペースでのクルージング。8回裏に王がJason Heywardにソロを打たれて3点差になりましたが、Sean Burnett、Tyler Clippardとつないで、危なげなく勝利をものにしました。

MVP: Ryan Zimmerman

2012/05/23

5/23 Hamelsは攻略できず

L1-4@PHI (Season 26-18)
Jackson(L1-2) 7.0IP 3ER 7H 2BB 4K 3.38
LaRoche 1/4 HR(8) R RBI .297
Harper 1/3 BB .267
Espinosa 1/3 double BB .221 SB(5)
Flores 1/2 triple BB .235

フィリーズ先発はCole Hamels。5月6日の登板でBryce Harperに対して故意死球を与えて物議をかもしましたが、それはそれとして、この試合前の時点で両リーグ最多タイ(Gio Gonzalezも含まれる)の6勝をあげる、強力フィリーズ投手陣でも今最強の投手。ナショナルズ打線ではほとんど手が付けられず、5回までは3四球で出塁するのがやっとでノーヒット。

6回表1死からDanny Espinosaがレフト線に二塁打を放ってようやく初安打。さらにHarperが一二塁間を破るシングルで続きましたが、本塁突入を図ったEspinosaがタッチアウトで2死1塁・・・。2点のビハインドを考えると、1死1,3塁でRyan Zimmermanとしたほうが良かったのではと思っていたら、案の定Zimmermanがライト前にシングルを打ち、そして続くAdam LaRocheは二ゴロ。まあ、そんなもんですよね。8回表にも先頭のJesus Floresがライト線への三塁打で出塁しましたが、相手の好守にも阻まれ得点することができず、Hamelsの前に8回を無得点。投手がJohnathan Papelbonに代わった9回表、1死からLaRocheがソロ本塁打を打ってシャットアウトを逃れるのが精一杯でした。

ナショナルズ先発のEdwin Jacksonは悪くもないものの良くもないという感じで、2回、3回といずれも2死までこぎ着けながらタイムリーを打たれて1点ずつ、さらに7回にはスクイズで1点を失いましたが、それでもわずか89球で7回まで投げきりました。微妙だなあ。

5/22 Halladayを攻略

W5-2@PHI (Season 26-17) 
Zimmermann(W3-4) 6.0IP 1ER 7H 2BB 2K 2.47
Clippard(S1) 1.0IP 0ER 1K 3.15
Harper 2/5 triple R 2RBI 2K .261
Lombardozzi 2/5 R .321
Espinosa 2/4 SB(4) .219
Desmond 1/3 HR(8) R RBI BB K SB(5) .280

フィリーズ先発のRoy Halladayは、ナショナルズ(ワシントン移転後)に対して、通算成績9勝無敗、防御率2.13と圧倒。ナショナルズにしてみれば鴨にされてきたわけですが、この試合は見事に攻略しました。

1点を先制された直後の3回表、投手のJordan Zimmermann、1番レフトで起用されたSteve Lombardozziが連打で無死1,2塁のチャンスを作ると、2番のBryce Harperが初球の甘く入った高めのカーブを叩くと、打球は右中間を深々と破る逆転の2点タイムリー三塁打。直接対戦したのは初めてですが、事前に準備をしていたとおりのバッティングができたというコメントを残しています。恐れ入ります。そのHarperがAdam LaRocheの犠飛で生還すると、さらにIan Desmondがチームトップとなる8号ソロをレフトスタンドに叩き込んで、この回一挙4連。4回表にはRick Ankielにもセンターオーバーのソロ。6回5失点で黒星をつけることに成功しました。

5-1とリードしてもらったJordan Zimmermann。5回までに98球を要する苦しい投球内容ながら、1失点にとどめ、結局6回を投げきりました。その後はTom Gorzelannyが2回を1失点でつなぐと、3点リードの最終回はTyler Clippardが登板。代打Pete Orr(懐かしい名前)に初球をあわや本塁打というファールを打たれましたが、それでも暴投やパスボールを見せられるよりはまし(笑)。結果的には危なげなく三者凡退でゲームセット。ファンとしてはリラックスして見ていられました。本人にとっては2010年6月以来、通算2セーブ目。開幕以来、クローザー志向を強く主張しながら、Johnson監督の意向でセットアッパーとして起用されてきましたが、ようやく与えられた機会にしっかり結果を残しました。Johnson監督はSean Burnett、Craig Stammenを含む委員会体制(closer by committee)を採用する方針を示していますが、もともと力のある投手。あっさりクローザーとして定着するかもしれません(Drew Storenが戻ってくるまで)。

試合開始直前にRyan Zimmermanが肩の痛みで先発メンバーから消されました。軽症ということですが、DLの元になったのも肩でしたので、少し心配です。

MVP: Bryce Harper

MiLB 5/14-20

今週も週間MVPに選ばれませんでした。まだ1人だけ。Anthony Rendonは今季絶望との見通しを本人が口にしていましたし・・・。嬉しいニュースは18日の試合からBrian Goodwinが復帰したことくらい。パッとしません。

☆RosenbaumにはまだAAが必要なのか? [AA]
今週は1先発で7回無失点。リーグトップのシーズン防御率を0.62とさらに下げました。まだAAに置いている理由は何かあるのでしょうか?
7.0IP 0ER 4H 2BB 4K  

☆Brown パワー開眼[AAA]
Syracuseで1番センターとして出場を続けているCorey Brownが一週間で3本塁打、3二塁打を放つ活躍。長打力もあるところを示しています。メジャーに上げてもいいと思うのですが(Xavier Nadyより期待できる)。
32PA .321/.406/.750 3HR 8R 6RBI

☆Goodwin 実戦復帰 [A]
好スタートを切りながら4月9日の試合の走塁で足を痛めてDL入りしていた昨年のドラフト1順目のBrian Goodwinが、18日の試合から1番センターで復帰。3試合連続で出塁。既に面白い打者が目白押しのHagerstown 打線ですが、ますます面白くなってきました。
Brian Goodwin 12PA .181/.250/.273

☆再び活況のHagerstown打線 [A]
20日の試合はオリオールズ傘下のスーパープロスペクトDylan Bundyの前に5回1安打に封じられましたが、全体的に再び元気を取り戻してきたHagerstown打線。Matt Skoleは15日の試合で4打数4安打1二塁打2本塁打5打点と大爆発。Steven Souzaも15日、16日と2試合連続本塁打もあり、わずか14打席で9打点の荒稼ぎ。
Matt Skole 30PA .318/.500/.682 2HR 7RBI 
Jason Martinson 33PA .269/.424/.385 8R 4SB 
Steven Souza 14PA .429/.429/1.000 2HR 9RBI 
Caleb Ramsey 18PA .471/.500/.765

☆TaylorとFreitasが復活 [A+]
Michael TaylorとDavid Freitasのバットがあっさり復活しました。2010年ドラフト32順目入団のRandolph Oduber外野手も4試合連続マルチ安打、2本塁打と大当たり。Rick Hagueは今週も低調でした。
Michael Taylor 24PA .318/.375.409 4SB
David Freitas 19PA .375/.474/.438 6RBI 
Randolph Oduber 23PA .435/.435/.783 2HR


☆Demny 2試合連続で好投 [AA]
Harrisburgで今週2試合に先発したPaul Demnyがいずれも好投しました。2008年ドラフト6順目で既にマイナーリーグも5年目ですが、まだ22歳。過去3年間、着実にステップアップを果たし、今季はAAに初挑戦。球速はコンスタントに90マイルを超え、昨季は96マイルを記録するほど体が強くなっているようです。奪三振率が高くないので、どこまで期待していいのか分りませんが、一定の期待感はあります。
5/15 (ND) 6.0IP 1ER(2R) 2H 1BB 4K
5/20 (W) 8.0IP 0ER 2H 3BB 4K

☆Eury Perez ヒットは出始めました [AA]
打撃不振で先発メンバーからも外されていたEury Perezでしたが、今週は復調。16日の試合では2本の二塁打を含む4安打の固め打ち。四球を選べれば言うことはないんだけど。Jeff KobernusとDestin Hoodの2人は相変わらず落ち込んだままです。
Eury Perez 22PA .409/409/.500 3SB

☆Ray、Meyerは期待に応えてくれません [A+、A]
投手プロスペクトとして期待しているRobbie RayとAlex Meyerの2人ですが、相変わらずピリッとしません。Ray は16日の登板で味方の援護もあってようやく初勝利を記録しましたが、内容はうむむ。
Robbie Ray (W) 6.0IP 4ER 7H 0BB 0K [A+]
Alex Meyer 5.0IP 4ER 7H 3BB 6K [A]

☆王、Lannanもダメですね [AAA]
王建民が14日と19日に2度登板しましたが、いずれも4失点。その後メジャー復帰となりましたが、先発ローテに入れたくなるような成績ではありませんね。それでも16日に登板したJohn Lannanよりはましだったりします。
王建民 2GS 13.2IP 8ER 18H 4BB 7K 
John Lannan 1GS 6.0IP 6ER 11H 4BB 1K 

☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Rob Wort 2G 5.0IP 0ER 2H 1BB 6K [A+]
Pat Lehman 3G 3.1IP 0ER 2H 0BB 1K [AAA] 昇格後初戦で打たれた後、6登板連続無失点中。
Yunesky Maya 2GS 13.2IP 2ER 9H 4BB 6K [AAA] 信じていいのか?

2012/05/22

Mattheus→DL、王建民→復帰

足の裏の炎症(吹き出物がひどくなった感じ?)で2週間ほど欠場しなければならなくなったRyan MattheusがDL入り。まあ、たいしたことではありません。

代わって、王建民がメジャー復帰となりました。もともとは先発投手ですが、先発ローテーションが安定していることもあり、当面はブルペンに回ることが明らかにされています。右のロングリリーフは開幕からCraig Stammenが務めてきましたが、あまりに調子が良いので最近はセットアップとして起用される機会が増えており、王の役割はそのロングリリーフとなるようです。何はともあれ、復帰できてよかった。

5/21 5番Desmondが機能

W2-1@PHI (Season 25-17)
Gio(W6-1) 6.0IP 0ER 3H 3BB 9K 1.98
H-Rod(H2) 0.1IP ER H BB 4.50
Burnett(S2) 0.2IP 0ER BB 0.71
Desmond 2/4 HR(7) R 2RBI .280
Harper 2/4 R .256 SB(2)

一昨日から5番に起用されたIan Desmond。昨日の2打点に続き、今日も1人で全2打点を記録しました。まずは2回表、1死走者無しで初球のシンカーを叩きセンターオーバーの先制ソロ。さらに4回表は、1死1,2塁からやはり初球を打ち、三遊間を破るタイムリー。チームでわずか5安打、5回以降は1人の走者も出せなかった低調な打線だっただけに、Desmondの活躍ぶりが目立ちました。
Photo by Hunter Martin/Getty Images
そんな打線を補って頑張っているナショナルズ投手陣。今日も、先発のGio Gonzalezが5回を終わってわずか2安打2四球、9奪三振という快投。6回裏に四球と二塁打で無死2,3塁のピンチを迎えましたが、センターRick Ankielのこのダイビングキャッチ(動画)と、ファーストAdam LaRocheの好守(動画)に救われ、結局6回を無失点で終えました。2番手で登板したCraig Stammenも付け入る隙を与えない投球で2イニングを無失点。

このまま完勝かと思われましたが、9回裏に登板したHenry Rodriguezがまたも乱調。先頭打者をストレートの四球で歩かせると、続く打者には高めの速球を狙われ、あわや同点弾かというライトへの大飛球。なんとかアウトになったものの、その後、暴投、シングル、暴投と続き、1死2,3塁としたところで交替を告げられてしまいました。先日に続き、H-Rodが作ったピンチを収拾するために呼ばれたのがSean Burnett。犠飛で1点差に迫られましたが、今日も後続を断って、まさに試合を救ってくれました。H-Rodは、先日の途中降板があってもまだクローザーをクビになっていなかったこと自体が驚きでしたが、それでもなお起用したJohnson監督の期待に応えることができず。今度こそクローザー失格とJohnson監督も示唆しました。当面はBurnettを中心に回していくということになりそうです。

MVP: Ian Desmond

2012/05/20

5/20 連敗ストッパーStrasburg

W9-3 Orioles (Season 24-17)
Strasburg 5.0IP 1ER(3R) 4H 1BB 8K 2.21
Strasburg 2/2 HR(1) 2R RBI .375
Harper 2/4 triple 3R 2RBI BB .244
Espinosa 2/5 double HR(4) 2R 2RBI 2K .214
Desmond 2/5 double 2RBI .275
Zimmerman 2/5 K

3連敗で迎えたこの試合。連敗ストッパーの期待がかかったStephen Strasburgでしたが、初回先頭打者のXavier Averyに対して3球続けてボールで入る立ち上がり。結局シングルで出塁を許すと、 Nick Markakisにタイムリーを打たれてあっさり失点。2回も、先頭打者がセンターBryce Harperのエラー(レフトフライを無理に取りに行った末の落球・・・)で2塁まで到達したのを皮切りに2点を失いました。この時点で既に球数50球。

しかし、前回Strasburgが投げたパドレス戦とはここからが違いました。まずStrasburg自身が完全に立ち直り、3回以降はパーフェクトでアウト9つのうち6つを三振で奪う好投。打線も、3回裏にBryce Harperの2点タイムリー三塁打(あわやMarkakisの超ファインプレーに阻まれるところでしたが)とIan Desmondの併殺崩れの間に同点とすると、4回裏には、8番Jesus Flores、9番Strasburgがまさかの連続本塁打で勝ち越し。5回裏にも1死1,2塁からDesmondがセンター前へのタイムリーを放って追加点(Desmondの打順変更は当たりのようです)。ということで6回表に2番手のTom Gorzelannyがマウンドに上がった時点では3点のリードを奪っていました。

それにしてもStrasburgの初本塁打には驚きました。カウント0-2と追い込まれており、カーブだけ待っていたそうですが、高めに来たそのカーブをものの見事に弾き返すとレフトのブルペンへ。のろのろとベースを回っていたのが印象的です(笑)。今季のここまでの打撃成績は、16打席で1本塁打3二塁打を含む6安打、.375/.412/.750という数字。いやはや。

MVP: Stephen Strasburg

5/19 Detwiler打ち込まれる

L5-6 Orioles (Season 23-17)
Detwiler(L) 5.0IP 6ER 9H 1BB 3K 3.65
Zimmerman 3/5 double HR(2) 2R RBI K .250
Bernadina 2/3 R RBI BB .226
Lombardozzi 2/5 RBI .324

Ross Detwilerがピリッとしません。前回登板で5回を5失点(自責点4)と打たれたのに続き、この試合は5回を6失点。それも、味方の好守にある程度救われてのことで、初回から打たれ続けました。四球は1つだけなのでそこまで荒れていたわけではないものの、全体的に球が高めに浮いていた印象。球威で押し込める投手ではないので、低めにコントロールすることが必須なのに。王建民がリハビリを終えつつあり、先発ローテーションの地位を失わないためには次回登板が重要になります。(試合後でもJohnson監督はDetwilerは先発のままで王はロングリリーフと明言していましたが)

5回表終わって6-0でしたが、打線はそれなりに頑張り、9回2死からのRyan Zimmermanのソロ(ようやくの2号)で1点差まで迫りましたが、あと一歩届かず。

開幕からずっと1番を打ってきたIan Desmondが5番に入り、リードオフには今日セカンドで先発のSteve Lombardozziが起用されました(Danny Espinosaは休日)。Desmondは四球を選ぶタイプではなく出塁率は高くないこと、パンチ力もあり勝負強さもあることから、5番に向いているというのがJohnson監督の説明でした。この試合では4打数1安打で打点もなしと結果は出ませんでしたが、個人的には賛成です。

2012/05/18

5/18 Jacksonは好投も延長11回敗戦

L1-2(11) Orioles (Season 23-16)
Jackson 9.0IP 1ER 5H 1BB 9BB 3.31
Desmond 2/5 HR(6) R RBI .272 SB(4)
Harper 2/3 BB .246
Zimmerman 2/5 .232

今日から交流戦。最初は恒例のボルチモア戦。昨年までとは異なり、両チームとも地区首位争いをしています。

立ち上がり制球が安定しなかったEdwin Jackson。先頭打者への四球からピンチを招き、Adam Jonesの投手強襲安打で1点を失いました。ただ、その後の1死1,3塁を併殺でしのぐと、2回以降は危なげない投球で8回まで投げ切りました。球数はわずか95球。リードしていれば完投ペースでしたが、同点の8回裏に代打を送られて勝ち負けは付きませんでした。

打線は相変わらず。毎回のようにランナーを出しましたが、得点に結びつけることはできず。7安打しか打てていないのに、バント失敗、盗塁失敗(×2)、併殺(×2)では。6回裏のIan Desmondのソロ本塁打による1点のみに終わりました。

試合は1-1のまま延長戦へ。ブルペンには自信がある両軍。長引くかと思いましたが、一振りで勝負が決まりました。11回表1死走者なし、カウント2-2からRyan Mattheusが投じた内角低めへのカッターを、Nick Markakisがコンパクトに振り抜くと、打球はライトスタンド2階席まで届く特大の本塁打。決して甘いボールではなかったのでMattheusを責めようとは思いません。打ったMarkakisが見事でした。その裏、先頭打者のSteve Lombardozziが死球で出塁しましたが、続くDesmondの放った鋭いゴロは一塁手の正面で併殺。それでも、Roger Bernadinaの振り逃げとRyan Zimmermanのセンター前シングルで2死1,2塁としぶとく食い下がりましたが、最後はAdam LaRocheが投ゴロに倒れてゲームセット。惜しい試合を落としました。

2012/05/17

5/17 McCutchen1人に打たれ過ぎ

L3-5 Pirates (Season 23-15)
Zimmermann(L2-4) 6.0IP 4ER 7H 1BB 6K 2.58
Zimmerman 1/4 R 2RBI 3K .223
Flores 2/3 double R K .235

パイレーツ打線ははっきり言って怖くありません。Andrew McCutchen、ただ1人を除いては。この試合の開始前時点でのMcCutchenの打率は.344。パイレーツの選手は他に.270を超えている者さえいません。しかも対ナショナルズには滅法強く、この試合まで通算22試合で8本塁打、.439/.505/.854というとんでもない数字を残していました。にもかかわらず、そのMcCutchenに真っ向勝負を挑み、あえなく2本のソロを献上。ボール気味の球から入るとか、2死走者無しならいっそ勝負しないとか、少しは工夫して欲しかった。今日打たれた2打席はいずれも、簡単に投げて簡単に打たれた印象です。好打者とはいえ、シーズン5本塁打のうちナショナルズから4本って・・。

打線は、James McDonaldに5回までパーフェクトに抑えられる体たらく。6回にようやく捕まえて、2死からのRyan ZimmermanとAdam LaRocheの連続タイムリーで3点を奪いノックアウトしましたが、なお2死3塁でBryce Harperは凡退。2点を追う7回は1死2,3塁のチャンスを作りながら、Steve Lombardozziが投ゴロ、Ian Desmondが三振で得点ならず。最終回も、1死1,2塁と本塁打が出ればサヨナラの場面でしたが、やはりLombardozziが三邪飛、Desmondが三振でゲームセット。今日のDesmondは5打席で4三振、1人で6残塁と全くいいところがありませんでした。守備でも記録はヒットですがエラーっぽいなあというのがありました。

なかなか貯金10に戻れません。

5/16 LaRoche様のおかげです

W7-4 Pirates (Season 23-14)
Gio(W5-1) 7.0IP 3ER 4H 2BB 10K 2.22
H-Rod(S9) 1.0IP 0ER K 4.32
LaRoche 3/4 double HR(7) R 4RBI K .339
Harper 1/3 triple 2R BB 2K .238
Desmond 1/4 HR(5) R RBI 2K .276

Photo by the Associated Press
Adam LaRocheが3安打4打点。しかもまた、いいところで打ってくれました。2-1と1点リードの6回の第3打席、左腕のErik Bedardからライトスタンドへ一直線のソロ本塁打を放つと、7回表に2点を返されて4-3と再び1点差まで迫れらた7回裏には、2死満塁から初球をライト線へ運ぶ走者一掃の3ラン二塁打。事実上この一打で試合は決まりました。ちなみに、これがメジャー通算1000本目の記念の安打。勝負強さは驚異的。シーズン29打点はナ・リーグ3位タイです。スロースターターの悪評もどこへやら。LaRocheがいなかったら、故障者だらけのナショナルズ打線はどうなっていたでしょうか。昨季とは雲泥の差で、来季の契約オプションの話がもう出始めています(笑)。

ただ、今日に関して言えばLaRoche以外の打線もそれなりに機能しました。初回1死から今日は2番センターで起用されたBryce Harperがあわや3試合連続弾かというライトフェンス直撃の三塁打(メジャー初)で出塁すると、3番のRyan Zimmermanがきっちり内野ゴロを打って先制。3回にはIan Desmondがレフトスタントに突き刺さるライナーのソロ、6回のLaRocheのソロに続いて、Xavier Nadyが二者連続となる本塁打。着実に加点していきました。

先発のGio Gonzalezは、なぜか8番打者のJosh Harrisonにだけは相性が悪くタイムリーと2ラン(今季1号、メジャー通算でも2号)で全3点を献上しましたが、それ以外は支配的な内容で10奪三振。シーズン60奪三振は、マリナーズのFelix Hernandezにわずかに1つ届かないだけで、ナ・リーグではトップの数字です。

そして3点リードで迎えた最終回、マウンドにはH-Rodが送り出されました。先頭打者にDesmondのエラーで出塁されて緊張感が高まりましたが、続く打者を99マイルの速球で空振り三振。最後は、Harrisonを5-4-3の併殺に討ち取り(Zimmermanの好守に助けられたというべきかもしれませんが)ゲームセット。連投の場合に比べて格段に制球が良かったと思います。連投を避ける、ということなのかなあ。

MVP: Adam LaRoche

2012/05/16

5/15 Strasburgにもこんな日はある

L1-6 Padres (Season 22-14)
Strasburg(L3-1) 4.0IP 4ER 7H 2BB 5K 2.25
Desmond 2/4 K .277
Harper 1/4 HR(2) R RBI K .233

いろいろな悪条件が重なるとStephen Strasburgでもこんな結果が待っているという試合でした。まず試合前、肩を温めるための軟膏が間違った位置に塗られるというトラブルで、肩に違和感を持ったまま登板(トレーナー何やってんだ! むしろ重大なケガにつながらなくて良かったというべきか)。小雨の中プレーボールがかかり、先頭打者のWill Venableがカウント2-2から打ち上げたポップフライをショート、レフト、センターがお見合い。落ちた位置から言えばレフトのRoger Bernadinaが取るべきものだったと思いますが、Ian Desmondも深追いし過ぎ。3人のミスコミュニケーションの結果、二塁打としてしまいました。1死後Yonder Alonsoにタイムリーを打たれてまず1失点。このあたりから雨が強くなり始め、四球で2死満塁とした後、打者John Bakerに対しフルカウントの場面で中断となりました。すぐに雨は上がったため中断はわずか8分間でしたが、グラウンドに戻り投球練習も終わり、さあ再開と思ったところで、主審以外の審判団がまだ戻ってきておらず(なんでやねん!)、さらに数分待機。再開後、初球をあっさりとセンター前に運ばれて2失点。これだけいろいろあれば集中しろといっても無理でしょう。初回だけで39球を要してしまいました。

打線はまた沈黙。唯一の見せ場は、5回裏、Bryce Harperの2試合連続となる2号ソロでした。

2012/05/15

Leon→DL, Carlos Maldonado→MAJOR

昨日の試合で負傷退場したSandy Leon(リンク先はメジャーのスタッツにしておきました)がDL入り。右足首の重度の捻挫ということで、復帰時期は未定です。

代わって、Carlos MaldonadoがAAAから呼ばれました。この人もベネズエラ出身(多いな)。33歳。17歳でマリナーズ傘下と契約してからほぼずっとマイナーリーガーとして17年目。メジャーでは、パイレーツ傘下にいた2006年と2007年に21試合、ナショナルズで2010年の5月から6月にかけて4試合、計25試合しか経験がありませんが、マイナーでは通算1000試合以上にマスクをかぶっている大ベテランです。はっきり言って全然期待できませんが、Jesus Flores以外の40人ロースターの捕手が、AAAのJhonatan Solanoまで含め全員DL入りしていて他に選択肢がありません。

マイナーの下層にはDavid FreitasAdrian Nietoといった面白そうな選手もいますが、さすがに早過ぎ。トレードの可能性を模索したほうがいいかもしれません。Pudge Rodriguezの顔が頭をよぎったのは私だけでしょうか。

2012/05/14

5/14 Harperメジャー初本塁打, Leon負傷退場、H-Rodクローザー失格

W8-5 Padres (Season 22-13)
Detwiler 5.0IP 4ER(5R) 7H 1BB 3K 2.75
Stammen(W3-0) 2.0IP 0ER 3K 1.29
H-Rod(H1) 0.1IP 0ER 3BB 4.60
Burnett(S1) 02.IP 0ER 0.90
Desmond 3/5 double 2R 2RBI .271 
Bernadina 2/3 R .246
Zimmerman 1/2 RBI 3BB .241
Harper 1/4 HR(1) R RBI K .232

勝ちました。昨日陥落した地区首位の座に1日で返り咲きました。スコアだけ見ると3点差で楽に勝ったように見えますが、良いこと悪いことなんだかいろいろあった試合でした・・・。

・Bryce Harperに待ちに待ったメジャー初本塁打が出ました。3-1とリードしての3回裏2死走者なし、カウント2ボール1ストライクからの真ん中低めへのスライダーを叩くと、打球はセンターへ一直線。フェンスを越えて芝生に着地しました(動画)。15試合目、60打席目での初本塁打。これからどれだけ打ってくれるでしょうか。
Photo by Greg Fiume/Getty Images
・先発のRoss Detwilerは見た目の数字ほど悪い内容だったとは思いませんでした。むしろ守備に足を引っ張られたように見えました。初回の1点はBryce Harperのフライの落球によるもの。4回表の3失点のきっかけとなった先頭打者の内野安打も、何でもない一二塁間のゴロをAdam LaRocheが深追いしてグラブに当てて弾いてしまったものでしたが、セカンドのDanny Espinosaは余裕を持って捕球位置に入っており、限りなくエラーに近いものでした。その後のOrlando Hudsonのタイムリーでも、2人目の走者は悠々アウトのタイミングだったにもかかわらず、中継のEspinosaからの送球が中途半端なバウンドでキャッチャーが処理し切れず。Detwilerにはやや気の毒な登板となりました。

・昨日昇格し、今日初めてマスクを被ってメジャーデビューを果たしたSandy Leonに、まさかの悲劇が待っていました。4回表、上述のOrlando Hudsonのタイムリーで本塁に突入してきたChase Headleyと交錯。送球がショートバウンドであったため捕球に意識が集中していたところにタックルを受け、右足首をおかしな向きにひねってしまい、そのまま退場となりました(動画)。かなり深刻な右足首捻挫ということでDL入りとなりました。メジャーデビューがわずか4イニング(1打席)で・・・・・・あまりにかわいそう過ぎます。復帰の日を心から待っています。
Photo by Greg Fiume/Getty Images
・試合の流れとしてはあっちに行ったりこっちに行ったりでした。序盤はナショナルズがリードしながら追い付かれる展開でしたが、Leonの退場の後は何ともいえない沈鬱なムードが漂い、5回には逆にリードを許す苦しい展開。しかし、この雰囲気の中で決勝点をたたき出したのがIan Desmondのバットでした。6回1死1,2塁から外寄りの速球を叩くと打球は右中間へ。フェンスの最上部に当たり、惜しくも本塁打とはなりませんでしたが、逆転の2点タイムリー二塁打(動画)。相変わらず四球はあまり多くありませんが、いいところで打ってくれます。

・Craig Stammenが6、7回、Tyler Clippardが8回を危なげなく無安打無失点に抑え、1点リードのままで迎えた8回裏、ブルペンではHenry Rodriguezが投球練習を開始。昨日のセーブ失敗の記憶もまだ新しく、三連投となることもあって不安がよぎりましたが、ここで代打Chad Tracy、途中からライトに入っていたXavier Nadyがそれぞれソロ本塁打を打って、2点を追加してくれたことで3点差。さすがに、今日は大丈夫だろうと思いました。

・ところが・・・・、初球、2球目とボール先行・・・。捕邪飛で1死こそ取ったものの、3人に四球を与えて満塁としてしまったところで、たまらずベンチを出たJohnson監督に交代を告げられてしまいました。昨日の敗戦後も「自分の中ではH-Rodがクローザーだ」と擁護し、そして今日もその言葉通り送り出してくれた監督の期待にちっとは応えてくれてもいいのに。3点リード、何を力むことがあるというのでしょうか。下位打線相手に、何にも考えずにストレートをどんどん真ん中に投げ込んでおけば良かったのに。少しぐらい打たれても、それでベンチの信頼は揺るがないのに。四球がダメだって分かってるだろうに。

・9回表1死満塁の場面で出てきたのがSean Burnett。とても3点勝っているとは思えない雰囲気でしたが、見事に最初の打者を投手ゴロ併殺に討ち取り、あっという間にゲームセット。文字通り、試合を救って(セーブして)くれました。これからしばらくはBurnettがクローザーなのかな。昨季の開幕直後のDrew Storenが定着するまでの間に少しだけクローザーとして起用されましたが、そのときは必ずしも結果を残せていませんでしたが、果たして。個人的には、奪三振率の高いStammenがいいと思うのですが。

MVP: Sean Burnett 

MiLB (5/7-13)


今週も週間MVPに選ばれた選手はいませんでした。というか全体にパッとしませんでした。特に打線は湿り気味。フロリダにてリハビリ中であと1週間程度で復帰できそうというニュースが入ってきたBrian Goodwinと、やはりフロリダで調整中のMatt Purkeの出場が待ち遠しいです。

☆Rosenbaumの昇格はまだ?[AA]
Daniel Rosenbaumが今週は1試合に登板して6回を無失点。シーズン成績でも7試合で5勝無敗。防御率0.71、WHIP0.71はいずれもリーグトップ。昇格はまだですか?
5/11 (W5-0) 6.0IP 0ER 4H 1BB 6K 

☆Brownもメジャー狙ってます[AAA]
ともにAAAで開幕したBryce HarperとTyler Mooreが早々にメジャーに昇格してしまい、置いてけぼりをくっているCorey Brown外野手。やや出遅れた感がありましたが、ようやく調子を上げてきました。リードオフとして8四球、9得点は大いに評価できる数字。外野手不足のナショナルズですから、きっとチャンスが巡ってくるでしょう。
30PA 4double 1HR 9R 4RBI 8BB 3K .364/.533/.682 0SB

☆Syracuse先発投手陣が安定[AAA] 
John Lannan、リハビリ登板の王建民を含め、先発ローテーション投手が軒並み好投。全7先発を合計した防御率は1.72。メジャーの先発ローテーションにも負けていません。
5/8 (G1) Zach Duke (W) 7.0IP 2ER 3H 1BB 5K 
5/8 (G2) Mitch Atkins (L) 5.0IP 2ER 4H 2BB 4K 
5/9 王建民 (W) 7.0IP 2ER 8H 1BB 1K
5/10 Yunesky Maya (W) 7.0IP 0ER(1R) 7H 1BB 4K
5/11 John Lannan (W) 8.0IP 2ER 8H 2BB 4K
5/12 Tanner Roark (W) 6.0IP 0ER 4H 1BB 6K 
5/13 Zach Duke (W) 7.0IP 1ER(2R) 6H 0BB 3K 
王はメジャー復帰への準備万端という感じですが、メジャーの先発5人が安定していることもあり、少なくともあと1,2度はマイナーで投げさせるようです。

☆Sandy Leonメジャー昇格[AA]
Wilson Ramonsの故障離脱に伴いSandy LeonがAAから飛び級でメジャー昇格を果たしました。守備の人と思われていましたが、今季は開幕からバットも好調(98打席で.319/.356/.457)。今週も4試合で6本のヒットを打ち、昇格に花を添えました。Harrisburg野手陣でプロスペクトとして期待しているEury Perez、Jeff Kobernus、Destin Hoodの3人は引き続き調子が上がりません。
Sandy Leon 12PA 3double 4RBI K .500/.500/.750 

☆打てないP-Nats打線[A+]
Rick Hague(.150/.261/.150)、David Freitas(.071/.176/.071)、Michael Taylor(.111/.273/.167)と期待の打者たちがそろって不振。こうなれば当然ですがチームも1勝5敗と大きく負け越し。

Hagerstown打線も下降線[A] 
Matt Skole(.200/.368/.467、1打点)とJason Martinson(.200/.200/.400)の2人は本格的に減速。2週間調子の良かったSteven Suozaは5月6日の試合を最後に故障(詳細不明)で欠場とパッとしない打線となってしまったHagerstwon。頑張ってくれたのはJ. P. RamirezとCutter Dykstraくらいです。
J. P. Ramirez 21PA .381/.381/.571
Cutter Dykstra 23PA .364/.391/.409 2SB


☆Meyerはまずまず[A] 
Alex Meyer投手。悪くもないが良くもない。なかなか波に乗れません。
5/11(ND) 6.0IP 3ER 8H 2BB 5K


☆Ray は滅多打ち[A+]
今季2試合目の登板となったRobbie Ray。今回は2回持たずに滅多打ちに遭いました。これだけ打たれると自信喪失しそうで心配です。
5/9(L) 1.2IP 6ER 7H 3BB 1K


☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
Rob Wort 1G 2.0IP 0ER 1H 1BB 5K [A+] 今季11試合16.1回を投げて29奪三振
Cameron Selik 2G(1SV) 3.0IP 0ER 1H 4K [A+]

2012/05/13

Ramos→DL(シーズン絶望)、Sandy Leon→MAJOR

12日の試合で右ひざ靭帯断裂の大怪我を負ったWilson RamosがDL入り。手術を受けましたが、今季絶望が確定しています。昨季の活躍でレギュラーの地位を確実なものとし、これから何年にもわたってナショナルズの正捕手と期待していただけに、残念という言葉だけでは表現しきれない無念さです。今季はキャッチング、スローイングとも守備でミスが目立ち、当ブログでも厳しいことも書いてきましたが、レギュラー捕手がRamosであることに疑いは持っていませんでした。バットではしっかり活躍しており、戦力的にも大打撃です。

この結果、(少なくとも今季の残りは)Jesus Floresが正捕手を務めることになりました。元々はFloresこそが将来の正捕手といわれながら、肩の故障で長く離脱している間に、トレードでやってきたRamosに地位を固められてしまったという経緯があります。今度は立場が逆になりますが、果たしてFloresがRamosの地位を脅かすような活躍ができるでしょうか。(まずはFloresまで故障しないことを願うことが先ですが)

控え捕手が必要となったわけですが、Harrisburg(AA)からSandy Leonが呼ばれました。ベネズエラ出身の23歳(ちなみに、RamosもFloresもベネズエラ出身)。昨季はA+まで、今季AAに初挑戦していた捕手ですが、守備力では既にメジャーで通用するレベルとの高い評価を得ており、この春はメジャーのスプリングトレーニングにも呼ばれていました。打撃への評価は高くなく、あくまで守備型の控え捕手と見られていますが、今季はAAでまずまずの成績を残していました。控え捕手という立場なら週に1試合程度は先発マスクを被らせてもらえるでしょう。どんなプレーをしてくれるか、楽しみです。

5/13 何ともひどいサヨナラ負け

L6-9x@CIN (Season 21-13)
Jackson 5.0IP 3ER 5H 0BB 4K 3.71
H-Rod (BS3, L1-3) 0.2IP 4ER 2H 2BB 4.70
Espinosa 2/4 double R 2RBI BB K .215
Bernadina 2/4 double R RBI BB .227 SB(4)
LaRoche 2/5 double R RBI 2K .336
Desmond 2/6 double R K .260
Ankiel 2/3 2BB K
Flores 2/4 SF RBI 2K
Harper 2/5 2R

チーム16安打。序盤から中盤、終盤まで小刻みに加点して、8回表終了時点で6-3とリード。このまま勝てるかなという気配が濃厚でしたが、そこからミスが重なり、最終的にはかなり痛い逆転負けを喫しました。

8回裏、先頭のDrew StubbsのショートゴロをIan Desmondがエラー。そして、2死2,3塁となってJay Bruceの打球は何でもないライトフライと思われましたが、これをBryce Harperが完全に見失って、2点タイムリー二塁打としてしまい、1点差。

9回裏は、Henry Rodriguezが2死1塁までこぎ着けながら連続四球で満塁として、ここまで2本塁打1二塁打のJoey Vottoにわざわざ打席を回してしまいました。こうなるともうダメです。何かに取り付かれたかのように投げた真ん中高めの速球をバックスクリーンに運ばれる逆転サヨナラ満塁被弾。悔やまれるのは、Vottoの前のChris Heiseyの打席。簡単に2ストライクに追い込みながら、ボールのスライダーを続けたこと。いわゆる見せ球を一球挟む余裕があれば、同じスライダーでも空振りしてくれただろうに・・・。

ああ悔しい。選手たちも今夜は上手く眠れないだろうな、明日に響かなければいいけど、という負けです。明日が大事になります。

5/12 Espinosa復活の兆し

W2-1@CIN (Season 21-12)
Zimmermann(W2-1) 7.0IP 1ER 5H 1BB 9K 2.14
H-Rod(S8) 1.0IP 0ER 3K 2.45
Espinosa 2/3 HR(3) R RBI BB K .205 2SB(2,3)
Ramos 1/2 HR(3) R RBI BB K

初回にシングルとフィルダースチョイス(Desmondの判断ミスかな)と内野ゴロ2本の間に1点こそうしなったものの、先発のJordan Zimmermannが全く危なげない投球で7回を1失点。4回、5回とともに満塁としながら得点を奪えないなど、相変わらずZimmermannを援護できない打線でしたが、5回にWilson Ramosのソロで追いつくと、6回にはDanny Espinosaがライトスタンドへ弾丸ライナーの決勝ソロ。豪快な一撃で、もどかしい気分を吹き飛ばしてくれました。Espinosaは2試合連続弾。当たりそこないの打球が内野安打になる幸運もありましたが、今日は2安打。復活の兆しです。我慢して使い続けてくれたJohnson監督に恩返ししないとね。この1点のリードを8回はTyler Clippard、9回はH-Rod(三者連続三振の完璧な内容)が守り切りました。

ところでこの試合の最大の衝撃はWilson Ramosの故障退場。7回裏にパスボールで後ろに転がった球を拾いに行って、送球しようとして転倒(動画)。そのまま退場となりました。診断結果は右ひざ靭帯断裂。手術が必要で今季は絶望となりました。残念というか、故障者が多過ぎます。

MVP: Danny Espinosa

2012/05/12

5/11 珍しく序盤に打線が機能

W7-3@CIN (Season 20-12)
Gio(W4-1) 5.0IP 2ER 5H 4BB 9K 1.94
Bernadina 2/5 HR(2) R 3RBI K .207 SB(3)
Zimmerman 3/4 R BB K .257 SB(2)
LaRoche 2/4 double R 2RBI BB 2K .333
Espinosa 1/4 HR(2) R 2RBI .193

これまで31試合を消化してきたナショナルズですが、初回の得点は全試合合計でわずか3点というスロースタートぶりを示してきましたが、この日は初回だけで3得点。その後も4回まで毎回得点して、計7点。あとはクルージングモードの試合となりました。

その序盤の攻撃を引っ張ったのが、前日に続いて2番に起用されたRoger Bernadina。初回無死1塁での第1打席、フルカウントから4球ファールで粘った末の10球目を右中間のスタンドに叩き込む先制2ラン。さらに2回も2死2塁で打席に入ると、フルカウントから外の変化球に上手く合せて逆方向、レフト前に運ぶタイムリーでチームの4点目を叩き出しました。本塁打は2試合連続。打席の内容も非常によく、とりあえずしばらくはレフトを任されそうです。
Photo by Joe Robbins/Getty Images
三振王状態で、ベンチあるいはマイナー降格の噂まで出ているDanny Espinosaにも一発が出ました。4月7日以来、1か月ぶりとなる2号。出会い頭かもしれませんが、これでちょっとでも状態が良くなってくれるといいのですが。

先発のGio Gonzalezは必ずしも本調子ではありませんでした。というか、序盤からの大量リードで、むしろリズムを崩したように見えました。まあ、それでも何とか5回まで2失点で投げ切り、チームトップの4勝目を記録しました。

MVP: Roger Bernadina

2012/05/11

5/10 Strasburg 13K 連敗ストップ

W4-2 @PIT (Season 19-12)
Strasburg (W3-0) 6.0IP 1ER(2R) 5H 3BB 13K 1.64
H-Rod(S7) 1.0IP 0ER 1K 2.63
LaRoche 2/3 double HR(6) R 2RBI BB .327
Bernadina 1/4 HR(1) R RBI .189
Ankiel 1/4 HR(2) R RBI K .275

Photo by the Associated Press
Stephen Strasburgが、あのデビュー戦以来の対パイレーツ戦。あの試合の14奪三振が未だに自己最多記録なのですが、今日は7者連続を含め、それに次ぐ13奪三振。圧倒しました。にもかかわらず点を取られてしまうところが野球の不思議なところです。4回裏に3本のシングルを集中され、Bryce Harperのライトからの本塁悪送球もあり、2失点。

打線は相変わらずで、せっかくの好投をフイにしてしまうのではないかと心配しましたが、6回表、今日2番に起用されたRoger Bernadinaが嬉しい今季1号ソロをセンターに叩き込むと、四球の後、4番Adam LaRocheがまたもやってくれました。こちらもセンターのブルペンに飛び込む逆転2ラン。

これでリードをもらったStrasburg、その裏のパイレーツの攻撃も簡単に2死を取ってあっさり終わるかと思いきや、(それまで無四球でしたが)突然制球を乱し、3連続四球で満塁のピンチ。それでも、最後は103球目96マイルの速球をGarret Jonesが空振り。13個目の三振で切り抜けました。その後は、Ryan Mattheus、Tyler Clippardが2イニングを完璧に押さえると、9回表にRick Ankielが貴重なソロ本塁打を放ち1点追加。これでぐっと楽になったHenry Rodriguezが最終回を4人で終え(許したランナーは、またも三振振り逃げを許したもの。捕手はJesus Flores)、連敗ストップ。地区単独首位の座を守りました。

MVP: Stephen Strasburg

2012/05/10

5/9 Espinosa三振し過ぎ

L2-4 @PIT (Season 18-12)
Detwiler(L3-2) 6.0IP 3ER 7H 0BB 4K 2.10
Desmond 2/5 double SB(2) .264

前日の12三振に続き、今日も11三振。とにかく三振が多過ぎです。象徴的なシーンは、8回表1死満塁でのDanny Espinosa、Rick Anielの連続三振。特にEspinosaはナ・リーグトップの38個目の三振。メジャー全体でもあのAdam Dunn(でも本塁打は10本も打っている)に次ぐ2位。開幕から不振が続いてきましたが、それでも、この日の試合前にもJohnson監督は擁護してくれていました。それなのに、この場面でも空振り三振。これだけ三振が多いと批判されているにも関わらず、あの場面で豪快に大振りして三振できるのはどういうセンスなのでしょうか。しっかりボールを見て叩こうという気になってもいいと思うのですが。9回に1死1塁から右中間に二塁打を打ったIan Desmondの打撃がいい手本。あのバッティングは素晴らしかった(その1死2,3塁のチャンスも、Bryce Harperが遊飛、Ryan Zimmermanが空振り三振で潰しましたが)。

さすがのJohnson監督も試合後、珍しく選手たちを批判していました。スタメン変更の可能性について問われたのに対しては、「明日のことはまだ考えられない」と言葉を濁しましたが、とりあえずセカンドにはSteve Lombardozziが起用されるのではないかというのがビートライターたちの予想です。Espinosaの今の状態はあまりに悪く、一度マイナーに落としてもいいのではないかとさえ思います。

2012/05/09

MiLB (4/30-5/6)

週間MVPに選ばれた選手はいませんでした。Daniel Rosenbaumは選ばれても良い好成績でしたが。それにしてもHarperとMooreが昇格してしまったことで、途端にナショナルズ傘下のマイナーリーグの魅力が下がってしまいました。Brian Goodwinはまだ戻ってこないのかなあ(全く情報がありません)。

☆Rosenbaumそろそろ昇格時では[AA]
Daniel Rosenbaumの勢いが止まりません。今週は2試合に登板して計16回を1失点、1四球だけと上々の内容。シーズン成績でも6試合に登板して、防御率0.81、WHIP0.69、27奪三振に対して四球はわずかに3つ。AAはもう卒業でいいんじゃないでしょうか。
4/30(ND) 7.0IP 0ER 6H 0BB 5K
5/5(W) 9.0IP 1ER 5H 1BB 4K

☆Gioのおまけと言わせない[AA]
同じHarrisburgで、Rosenbaumの翌日に先発したRobert Gilliam投手がこちらも2試合に登板して計13イニングを自責点1(失点2)。許したランナーは14人とやや多めでしたが、イニング数を上回る15の三振を奪っています。オフのGio Gonzalezのトレードでオークランドから来た投手。「おまけ」というくらいの印象しかなく、意外と言っては失礼ですが、頑張っています。
5/1(ND) 7.0IP 1ER 3H 3BB 9K 
5/6(ND) 6.0IP 0ER(1R) 5H 3BB 6K 

☆Meyer やっと好投[A] 
ドラフト1順目組でただ1人故障せずにプレーしているAlex Meyer投手。開幕からここまでキラリと光るものは垣間見せつつ、なかなか結果が伴いませんでしたが、5日の試合で今季(プロ入り)ベストの結果を出しました。波に乗れるでしょうか。
5/5(W) 7.0IP 1ER 4H 3BB 6K 

☆Hagueが1年ぶりの実戦復帰[A+]
2010年ドラフト3順目入団の遊撃手。ドラフト後早めに契約を結んでルーキーリーグ、Low A結果を残し、昨季はA+で開幕を迎えると4試合で2本の二塁打と本塁打を打つ好スタート。期待感がぐっと高まったところで悲劇が襲いました。本塁ヘッドスライディングでシーズン終了となる肩の故障。手術、リハビリを経て、ようやくの実戦復帰。復帰戦で2安打を放つなど、まずは順調なスタートを切りました。
28PA 1double 3RBI 1BB 9K .333/.345/.370 0SB


☆顔ぶれは代わっても面白いHagerstown野手陣[A] 
先週好調だったCutter Dykstraは急失速、主軸を打っているMatt Skole(.200/.429/.350)とJason Martinson(.273/.385/.455)もまずまずといったところですが、先週から登場したSteven Souzaが3試合連発の4本塁打と大活躍。他にも、2008年高卒入団で昨季の不振で評価を下げたもののそれまではプロスペクトだった22歳のJ. P. Ramirez、昨年のドラフト32順目と下位入団ながら、開幕から全試合出塁記録継続中のBilly Burnsも今週、目立つ成績を残しました。次から次へと面白い選手が出てきてくれます。
Steven Souza 20PA .350/.350/1.000 4HR 8RBI 
J. P. Ramirez 25PA .480/.480/.600
Billy Burns 25PA .381/.480/.524 4SB


☆Harrisburg野手陣そろって不調[AA]
開幕直後はなかなか好調だったEury Perez、Jeff Kobernus、Destin Hoodの3人が、そろって調子を落としています。Kobernusは盗塁数、Hoodは四球数と評価できる面もあるのですが、先週から続くPerezの不振は、0四球、長打も二塁打1本のみとかなり深刻です。
Eury Perez 30PA .200/.200/.233
Jeff Kobernus 31PA .267/.290/.300 4SB
Destin Hood 28PA .174/.321/.261


☆Ray が初登板[A+]
主にイニング数調整のため開幕を遅らせてフロリダでトレーニングしてきたRobbie Rayが今季初登板。高卒1年目の昨季はAで好投し、期待の高まっている先発左腕。初登板の結果は残念でしたが、これからも注目です。
5/3(ND) 4.1IP 5ER 7H 1BB 5K


☆Lannan [AAA] と王 [A]
Lannanが2度登板。1度は良かったが1度は良くありませんでした。ピリッとしません。
4/30(W) 7.0IP 1ER 4H 1BB 6K
5/6(L) 5.0IP 6ER 7H 2BB 2K 
王建民の2度目の登板はA相手。順調そのもの。次回はAAAで投げることが決まっており、その後メジャー復帰と言われています。
6.0IP 1ER(2R) 3H 1BB 7K


☆その他
上記のほか印象的な数字を残したプロスペクトは以下の通り。
David Freitas 21PA .450/.476/.550 [A+]
Michael Taylor .304/.304/.521 [A+]
Carlos Rivero .333/.385/.458 [AAA]
Caleb Ramsey .318/.375/.637 2HR [A]
Nathan Karns 2G(1SV) 6.0IP 0ER 1H 3BB 14K [A]
Cameron Selik 2G(1SV) 3.0IP 0ER 1H 1BB 7K [A+]

2012/05/08

5/8 Ramosの守備はなんとかならんのか

L4-5x @PIT Season 18-11
Jackson 7.0IP 2ER 3H 1BB 5K 3.49
H-Rod(BS2, L1-2) 0.2IP 2ER 2H 1K 2.84
LaRoche 2/3 HR(5) R 2RBI BB K .323
Ramos 2/4 HR(2) R RBI 2K .270
Harper 1/4 double R .300

悔しすぎる惜しい負け。先発のEdwin Jacksonが7回まで被安打わずか3の好投ながら2本のソロで2失点。2対2の同点で迎えた8回裏に、四球、Desmondのエラー、犠飛とノーヒットで勝ち越しを許したものの、9回表にAdam LaRocheの2ランで一時は見事な逆点勝ちを収めるかと期待しました。

ところが9回裏にHenry Rodriguezがセーブ失敗でサヨナラ負け。1死からどん詰まりの不運なヒットを許すと、次打者に対して連続ワイルドピッチで1死3塁。こうなるともう速球しか投げられません。打席のYamaico Navarroは99マイルを空振り三振してくれましたが、2死3塁となった次の打者Rod Barajasが初球の甘く入った96マイルの速球を強振すると、打球はレフトポール際に飛び込むサヨナラ2ラン。何とも後味の悪いサヨナラ負けとなりました。

ただ個人的はH-Rodを責める気にはなりません。前回同じようにワイルドピッチがらみでセーブ失敗した4月28日のドジャーズ戦と同じく、捕手のWilson Ramosに責任があると考えます。少なくとも1つ目のワイルドピッチは絶対止めなければならない球。あれを止めてもらえなければ投手は低めに変化球を投げられません。止めるんだという気迫のようなものが伝わってこないことが最も不満です。配球も疑問。今日のH-Rodは(少なくとも速球の)制球にはまったく問題はなく、組み立て次第では十分抑えられたはず。仮にショートバウンドを止める自信がないなら、多少高くても外へのボール球として変化球は使って目線をそらしておいて、速球で十分勝負できました。最後のBarajasに打たれたのなんて、明らかに1,2の3で速球を狙ってきているんだから、何で一球変化球で、速球でもせめてボールから入らないのか。いきなりど真ん中速球を要求してどうする・・・。2死になって安心し、打率2割に満たない控え捕手を甘く見た、としか言いようがありません。誘拐事件に遭ったり苦労してきた選手に厳しいことは言いたくありませんが、ちょっとは勉強してくれないと。今のままでは信頼できません。先制ホームランを打つなどバットではちょっと活躍しましたが、今日はしっかり反省するように。

Zimmerman復帰、Werth→DL

左腕骨折で全治3か月のJason WerthがDL入り。代わってRyan Zimmermanが復帰しました。

Zimmermanは日曜日の試合前の打撃練習で全く違和感なくスイングできていたとのことで、完全復帰となります。

当初、このZimmermanの復帰時にBryce HarperTyler MooreがAAAに戻されると言われていましたが、予想外のWerthの離脱により、2人とも当面残ることになります。Harperは出場して活躍しているのでいいのですが、気になるのはむしろMooreのほう。いっこうに出場機会が与えられません。本職はファーストですが、Adam LaRocheも(LaRocheが欠場した試合で起用された)Chad Tracyも調子がいいとあって出番は回って来ず、レフトは守備レベルが低過ぎるため、代打要員となっています。こんな状態が続くようなら、AAAでしっかりレフト守備を練習を積ませたほうがいいと思います。

わき腹痛で3試合欠場したLaRocheも今日から復帰。DL入りしなくて済んで良かったです。

2012/05/07

5/6 全米中継、Harperへの故意死球と本盗、Werth骨折・・・

L3-9 Phillies (Season 18-10)
Zimmermann (L1-3) 6.0IP 3ER 7H 4BB 1K 2.29
Perry 0.2IP 6ER 5H 1BB 23.63
Harper 2/3 double R SB(1) .308
Desmond 2/5 triple RBI 2K .267

記事タイトルがだらだら長くなってしまいましたが、それだけ昨日の試合はいろいろ盛りだくさんでした。この記事も昨日から書き始めたのですが、ちっとも終わりませんでした(Werthの故障の情報を待っていたのもあります)。

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昨日の試合は、ESPNのサンデーナイトベースボールとして全米中継されました。ESPNが毎週日曜日のゲームの中で人気カードを選んで中継しているのですが、ナショナルズの試合がこの枠で全米中継されるのは、2008年3月31日のナショナルズパークでの最初の試合(私がブログをはじめて最初の公式戦)以来のこと。この4年間全米的なレベルでは無視されてきたが、それが変わり始めたということです。

その注目の試合で輝いたのがBryce Harper。さすが「持ってる」 選手は違うと感じさせてくれました。

初回2死走者なしの場面での第1打席、フィリーズ先発のCole Hamelsの初球はHarperの背中に向けて一直線の93マイル速球(動画)。驚いたことに、試合後、Hamelsは故意にぶつけたことを認めました。19歳のルーキーに悪びれずぶつける28歳のワールドシリーズMVP。これに対するRizzo GMのコメントがいけてます。"I’ve never seen a more classless, gutless chicken [bleep] act in my 30 years in baseball." (Adam Kilgore of Washington Post)(野球界に30年いて、これほど下品で根性なしで臆病な行為は見たことがない)。

Harperは黙々と1塁に歩くと、続くJason Werthの「レフト前」シングルで一気に3塁まで進塁。そして、打者Chad Tracyの時、Hamelsが1塁へ牽制球を投げた隙にホームスチールを敢行。見事に成功させました(動画)。Harperにとってはメジャー初盗塁。これも印象的なのは、ホームインした後あまり過剰に喜んでいないこと。実にクール。これで、球場の、そしてテレビを見ている全米の野球ファンに強烈なインパクトを残しました。

ただ、個人的にもっとも感銘を受けたのは、2点ビハインドの8回裏2死走者なしから、詰まった打球のレフト前シングルを二塁打にしてしまったこのプレーでした(動画)。デビュー戦での投ゴロでの一塁への激走からここまでのハッスルぶりを改めてアピールしました。いやー、いい選手です。


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という明るい話題はともかく、この試合はWerthに起きた悲劇により記憶されることになりました。6回表2死走者なし。Placido Polancoの放ったハーフライナーを前進しながらスライディングキャッチを試み、グラブが芝生に引っかかる形で転倒。転がったボールを何とか内野に返しはしましたが、そのまま左腕を押さえて退場してしまいました(動画)。検査の結果、左腕の骨折と判明。今日手術を受けましたが、復帰まで最低でも3か月はかかるようでうす。シーズン終了までに間に合うかどうか・・・。

昨季は全くの期待はずれでしたが、今季はまずまずのスタートを切り、前日には3ラン本塁打も放っていただけに、残念としか言いようがありません。フィールドでのプレーは当分できなくなりましたが、Werthの存在意義はそれだけではないはず。引き続きベンチ・クラブハウスでリーダーシップを発揮してくれることを期待しています。(それも含んだ高給なんだから)


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試合のほうは、初回に1点を先制したナショナルズでしたが、その後はHamelsの前に沈黙。ナショナルズ先発のJordan Zimmermannは、3回まではほぼ完璧でしたが、4回にHunter Penceの2ランなどで3失点。リードを許す展開で後半へ。7回表、Zimmermannが2四球とバントシングルで無死満塁のピンチを作ったところで降板。ここも見所でした。後を受けたのはCraig Stammen。まずShane VictorinoのレフトライナーをHarperがスライディングキャッチ、次にPenceの「ライトへのフライ」をセンターのRick Ankielが追いついてキャッチ(強肩により本塁突入を許さず)、最後はLaynce Nixを空振り三振。見事に無失点で切り抜けました。(動画

これで流れが変わるかと期待しましたが、結局7回裏、8回裏もあっさり無得点(上述のHarperの二塁打が唯一の見せ場)。9回表にRyan Perryが火ダルマとなって終わってみれば大敗でした。

それでもまだナ・リーグ東地区単独首位、フィリーズは単独最下位です。

2012/05/05

5/5 Gio投打の活躍でフィリーズに大勝

W7-1 Phillies (Season 18-9)
Gio (W3-1) 7.0IP 1ER 4H 1BB 7K 1.72, 1/3 double R
Tracy 3/4 HR(2) 2R 2RBI .235
Lombardozzi 3/4 R BB .333
Werth 2/4 HR(3) 2R 3RBI K .271
Ankiel 3/4 RBI .309
Desmond 1/5 HR(4) R RBI 2K .261
Harper 0/4 BB .261

デーゲーム。携帯を持たずに外出していたため全く情報を追えませんでしたが、帰りの地下鉄で試合帰りの人たちと一緒になり、勝ったことを知りました。見ず知らずの人ですが、もちろんハイファイブ!!  ということで、夜になってからハイライトを見ただけです。

先発のGio Gonzalezが4安打(なぜが全て二塁打)1四球7奪三振の好投。4回表に犠飛で1点こそ失いましたが、安定した投球で防御率をまた少し下げました。打っても、5回裏の先頭打者として粘りに粘って9球目を右中間に運ぶ二塁打で出塁。その後の2死1,3塁からのJason Werthの逆転3ランにつなげました。

打線が今日も機能しました。試合序盤からフィリーズ先発Vance Worleyに 圧力を掛け、毎回得点圏に走者を置きながら、なかなか1本が出ずに4回までは無得点。しかし、5回裏のWerthの一発で一気に火が点き、さらに3連打で1点。6回裏にはIan Desmondがソロ、7回裏にはChad Tracyが2試合連続となる2ランを打ち、終わって見れば15安打で7得点、6点差の大勝となりました。

MVP: Gio Gonzalez

5/4 早くも今季5度目のサヨナラ勝ち

W4x-3(11) Phillies (Season 17-9)
Strasburg 6.0IP 3ER 3H 1BB 4K 1.66
Perry(W, 1-0) 1.0IP 0ER
Ankiel 3/4 double BB K .275
Tracy 2/5 HR(1) 2R RBI
Lombardozzi 3/6 R .300
Harper 0/3 3BB 2K .316
Flores 1/4 double SF 2RBI
Ramos 1/1 RBI

先発したStephen Strasburgの調子は決して悪くはなかったと思います。打たれた安打はわずか3本。しかし、そのうち2本が本塁打。さかのぼること2010年8月、当時DバックスにいたAdam LaRocheに打たれて以来、(11試合)66イニング被本塁打なしという継続中ではメジャー最長だった記録が途絶え、2-3とリードを許した状況で、6回裏に代打を送られて降板となりました。

7回までのナショナルズの得点は、4回裏のChad Tracyのソロ本塁打(こちらも2010年9月以来)と6回裏のJesus Floresの犠飛による2点のみ。今日は序盤からヒットは出ていましたが、初回1死1,2塁で併殺、3回2死満塁で三振とJason Werthがブレーキとなり得点できていなかったことが響いていました。

それでも簡単に負けないのが今のナショナルズ。8回裏1死1,2塁のチャンスでFloresがレフトへ二塁打を放って同点。続く1死満塁のチャンスでは得点なりませんでしたが、その後、延長に入ってもブルペンがほとんど危なげなく0を積み重ね、なかなか勝てないまでも負けそうな気配はありませんでした。

そして迎えた11回裏。2死走者なしからSteve Lombardozziが一二塁間を破ると、Bryce Harperが今日3つ目の四球で出塁。さらに、Werthも歩いて2死満塁。ここで打席に入ったのが今日は控えに回っていたWilson Ramos。簡単に2ストライクに追い込まれましたが、2球ファールで粘った後真ん中から外に逃げていくスライダーを振りぬいた打球はショートの頭上をライナーで越えるサヨナラ打となりました。Ramosは打った瞬間にガッツポーズ。見てるこちらもガッツポーズ。

早くも今季5回目のサヨナラ勝ちとなりました。まだ26試合しか消化していないので、このペースなら、年間30回もサヨナラ勝ちするペースです(笑)。

MVP: Wilson Ramos

2012/05/04

5/3 3番Harperが決勝打

W2-1 D-Backs (Season 16-9)
Detwiler (W3-1) 6.1IP 1ER 3H 3BB 2K 1.59
H-Rod (S6) 1.0IP 0ER 1.64
Harper 1/3 double RBI .375

デビューから4試合、7番を打ってきたBryce Harperがこの試合、初めて3番で起用されました。最初の2打席はいずれもランナーなしで打席に立ちアウトになっていましたが、1-1の同点で迎えた6回裏1死3塁の場面で迎えた第3打席。初球ファールの後の2球目、外よりの速球を逆らわずに弾き返すと打球はレフトポール方面への鋭いライナーの二塁打。この1点が決勝点となりました。開幕から1人で打線を支えていたと言っても過言ではなかったAdam LaRocheが、前日の守備の際に腹筋を痛めて(少なくとも)2,3日休まなければならなくなったこともあり、Harperが今最も頼りになる打者なことは疑いもありません。メジャー昇格5日目の19歳にそんな重圧をかけなければならない打線なんて間違っていると思いますが、そのプレッシャーを力に換えて結果を残してしまうHarperに脱帽です。
Photo by Patrick McDermott/Getty Images
さて、そんなHarperの一打でなんとか勝ち越しはしたものの、この日も打線は低調でわずか4安打。それでも勝てたのはまたしても投手陣の踏ん張り。先発のRoss Detwilerが4回までノーヒットピッチング。5回に初安打を許し、6回に四球とダブル(Werthの判断ミスのようにも見えましたが)で1点を失いましたが、失点はこれだけ。また防御率をわずかに下げました。今日はブルペンも素晴らしかった。7回途中からはRyan Mattheus、8回はTyler Clippard、9回はHenry Rodriguez、アウト8つ、1人のランナーを出すこともなく完璧に締めくくってくれました。

Johnson監督からは今日のヒーローとしてDetwilerの名前を上げていました。確かに値する投球内容だったと思います。が、私からは、初めて3番打者に起用され期待に違わぬ仕事を成し遂げたHarperを初Wを贈ります。

MVP: Bryce Harper

2012/05/02

5/2 Desmondの逆転サヨナラ弾で連敗脱出

W5x-4 D-Backs (Season 15-9)
Jackson 6.0IP 4ER 8H 2BB 3K 3.69
Stammen 2.0IP 0ER 2H 1K 0.71
H-Rod(W1-1) 1.0IP 0ER 1H 2K 1.80
Desmond 2/5 double HR(3) R 2RBI K .267
Harper 3/4 2double 2R RBI .385
Ramos 2/3 RBI BB K .

5連敗中のナショナルズ。1点リードを許して迎えた終盤8回裏、四球とファールフライ落球で命拾いしたJason Werthの内野安打でもらった無死1,2塁のチャンスを迎えましたが、Adam LaRocheがカウント3-1から高めのボール球に手を出してライトフライ、代打Jesus Flores、Danny Espinosaが連続三振。さらに9回裏、先頭のBryce Harperが二塁打で出塁しながら、Wilson Ramos、代打Rick Ankielが連続三振で2死となり、雰囲気は最悪。見ているファンとしては、もはやこれまでかと覚悟しました。

しかし、この場面で打席に入ったIan Desmondが大仕事をしてくれました。開幕当初のロケットスタートから一段落しこの連敗中は成績を低下させており、前日に2安打で復調の気配を見せていたとはいえ、まさかこの土壇場でこれだけの仕事をしてくれるとは思いませんでした。カウント1-1から、Dバックスのクローザー、J. J. Putzが投じた真ん中高めの速球を思い切り振りぬくと、打球はレフトのブルペンへ飛び込む逆転サヨナラ2ラン。劇的な形で、連敗を止めることに成功しました。
Photo by Greg Fiume/Getty Images
Harperが今日は3安打。第1打席で当たり損ねの投手内野安打を記録すると、4回裏の第2打席ではライトフェンス直撃の同点タイムリー二塁打(ほんのわずか数10センチで初本塁打を逃しました)を打つと、続くRamosのセカンド強襲安打で一気に本塁に突入。タイミングはアウトでしたが、捕手のミットを叩いてボールを掻き出す(フットボールか!?)ことに成功してセーフという好走塁をみせました。さらに9回裏には上記の通り先頭打者として二塁打で出塁。この打球も4回の一打ほどではなかったもののライトフェンスに直撃するものでした。2本とも内角の速球を引っぱたいたという感じの素晴らしいスイングでした。この試合のMVP級の活躍でしたが、さすがに逆転サヨナラ弾を打たれては・・・。ともかく、素晴らしい選手であることを日々、証明しています。おかしいな、スロースターターのはずなのに(笑)。
Photo by Greg Fiume/Getty Images
先発のEdwin Jacksonは6回を投げて4失点。珍しく打線に援護してもらいながら、2度もリードを守れませんでした。悪いときと良いときが比較的はっきりしている投手という印象が強くなってきました。2番手Craig Stammenは開幕からの好調を持続、9回を投げたH-Rodとともに最後まで試合を壊すことなくつないで行ったのは立派でした。

MVP: Ian Desmond

Strasburgがナ・リーグ月間最優秀投手(公式)

Stephen StrasburgMLB.comで発表された公式のナ・リーグ月間最優秀投手に選ばれました。月間成績は先日の記事で書いておきましたので再掲しませんが、十分値するものでした。
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ナショナルズの選手が公式の月間MVPに選ばれるのは、2005年6月に当時のクローザーChad Corderoが選ばれて以来。私が旧ブログをはじめた2008年以降では全くの初めての快挙です。チームの成績が低迷していた時代にはとても考えられなかったこと。これから受賞者が増えていってくれることを期待しています。

なお、他の受賞者を見渡すと、ア・リーグの月間最優秀新人にダルビッシュ有が選ばれています。5戦に先発して4勝0敗、防御率2.17。開幕当初は少し不安視されていましたが、本領を発揮しています。月間最優秀新人だけでなく、月間最優秀投手としても候補に挙がっていたに違いありません。これからも楽しみですね。

5/1 ついに5連敗(Harperホームデビュー)

L1-5 D-Backs (Season 14-9) 
Zimmermann 6.1IP 3ER(4R) 8H 1BB 6K 1.89
Desmond 2/4 RBI .260
Lombardozzi 2/4 .289
Harper 0/3 K .222

ついにローテーション一回り、5連敗を喫しました。いかんせん打てない。5連敗の間、計7得点(1試合平均1.4点)では、いくら投手陣が頑張ってもだめ。事実、5試合とも先発投手はいわゆるクオリティ・スタートを記録しています。

ということで、Bryce Harperのホームデビュー戦を勝利で飾ることはできず。というか昇格後3戦全敗です。今日は3打席ヒットなし。第1打席では外への変化球に空振り三振。ただ、2打席目、3打席目はフルカウントまで打席を作り、特に第2打席では鋭い打球のショートゴロ、と内容は悪くなかったようです。そしてレフトの守備ではこの返球。リプレイで見るとアウトですね。それにしてもあの深い位置から凄い肩です。

2012/05/01

2012年4月をふりかえる

昨日は移動日だったナショナルズ。4連敗中ながら、同率で並んでいたブレーブスが負けたため、単独地区首位で4月を終えることとなりました。メジャー全体でも4位タイの勝率(上にはレンジャーズ、ドジャーズ、レイズ)。

[NL EAST End April 2012]
W L PCT GB
Washington  14 8 0.636 -
Atlanta  14 9 0.609 0.5
New York  13 10 0.565 1.5
Philadelphia 11 12 0.478 3.5
Miami  8 14 0.364 6.0

ここまでの躍進を支えたのは、言うまでもなく投手力。チームスタッツを見ると、リーグベストのチーム防御率2.33(2位はカージナルスの2.61)をはじめとしてまぶしい数字がいろいろ並んでいますが、特に被本塁打6本は、2位パイレーツの13本の半分以下という驚異的な水準(ちなみに最も打たれたブルージェイズは36本)。また、195奪三振も30球団トップタイ(しかもタイのドジャーズより1試合少ない)。昨季までのJohn LannanやLivan Hernandezが引っ張った投手陣は、どんなに調子のいい時でも奪三振だけは決して上位に顔を出さなかったことを思うと、隔世の感があります。先発投手陣に限った防御率1.78。これは、4月末時点の防御率としては1978年のアスレティックス(1.75)以来というもはや歴史的水準です。全22試合中、先発投手陣の自責点が0か1だった試合が実に16試合もありました。

対して打線は機能しませんでした。チーム打率.226は28位、出塁率.304は22位、長打率.328に至っては最下位、チーム本塁打13本は28位タイという惨憺たる成績。うむむ。

[Pitcher of April 2012: Stephen Strasburg
先発ローテーション投手は、5人そろって素晴らしい数字が並んでいます。あえて1人を選ぶとなると数字から言ってStrasburgを選ぶしかありませんが、全員に月間MVPをあげたいくらいです。最も悪いように見えるEdwin Jacksonでさえ完投勝利があったことを考慮すると十分に月間MVPに値する内容。最もサプライズだったのがRoss Detwiler。スプリングトレーニング中はブルペン投手として調整してきたこともあり、当初は早めに降板させられていましたが、そろそろフル稼働させられそうです。王建民の復帰が近付いてきましたが、今のところこのローテーションのまま維持される見通しです。

ブルペン投手もよく頑張りました。セーブ失敗が4つありDrew Storenの不在を感じさせることもありましたが、Henry Rodriguezに限れば失敗したのは最後の試合だけ。それ以前の9試合では8.1イニングでヒットをわずか1本しか打たれない圧倒的な投球内容。Tyler Clippardが5.40/1.70とやや不振ですが、Sean Burnett、Craig Stammenあたりが十分補ってくれました。

GS IP W K ERA WHIP
Stephen Strasburg 5 32.0 2 34 1.13 0.875
Gio Gonzalez 5 29.2 2 34 1.82 0.944
Jordan Zimmermann 4 27.0 1 16 1.33 0.704
Edwin Jackson 4 25.2 1 26 3.16 0.974
Ross Detwiler 4 22.0 2 19 1.64 1.000
G IP S K ERA WHIP
Henry Rodriguez  10 9.0 5 12 2.00 1.111
Craig Stammen  8 10.2 0 12 0.84 1.125
Sean Burnett  9 6.2 0 10 0.00 1.050

[Hitter of April 2012: Adam LaRoche] 
それに引きかえ野手は・・・。LaRocheがいなかったらこのチームはどこへ行ってしまっていたことでしょうか。Werthもそれなりに数字を残していますが、押し出し四球以外にあまり活躍した印象がありません。もっと目立ってくれなくては。代打陣の中では、打率.130、わずか3安打ながら5打点を記録したChad Tracyが目立ちました。Michael MorseとRyan Zimmermanの不在はあまりに重くのしかかっています。

PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ian Desmond  98 0.250 0.286 0.370 2 7 1
Adam LaRoche 91 0.329 0.415 0.549 4 17 0
Danny Espinosa 91 0.205 0.300 0.269 1 2 0
Jason Werth  90 0.273 0.378 0.429 2 9 3