2012/08/31

8/30 Jackson 8回自責点0の快投

W8-1 Cardinals (Season 79-51)
Jackson(W8-9) 8.0IP 0ER(1R) 4H 2BB 10K 3.53
Werth 2/4 HR(4) 3R 2RBI BB .305
Harper 2/5 HR(15) R 3RBI .252
Flores 2/4 R 2RBI .224
Morse 3/4 R BB .292

先発のEdwin Jacksonにとっては(昨季ワールドシリーズを制覇した)古巣カージナルスとの対戦で、手の内を知られているのではないかという懸念もありましたが、ふたを開けてみれば圧倒。むしろJacksonが対戦打者についてよく知っているという印象でした。3回までの9つのアウトのうちの7つを三振で奪う快投でペースをつかむと、7回までは3塁さえ踏ませない投球。8回にRyan Zimmermanの送球エラーの間に1点こそ失いましたが、自責点は0。後半は奪三振ペースがさすがに落ちましたが、それでも2桁は見事。大量リードもあって8イニングを123球で投げ切りました。イニングイーターぶりはさすがです。

打線は初回、先頭のJason Werth が歩くと続くBryce Harperがライトブルペンへ弾丸ライナーを叩き込み早々に2点を先制。その後も、Adam LaRocheの犠飛、Werthの復帰後初となる4号ソロ(少なっ)などで着々と加点し、7回終了時点で8-0。完勝。

ブレーブスは移動日のため、ゲーム差は5.5と少し開きました。また、レッズも試合がなかったため、勝率差で30球団最高勝率に返り咲きました。

MVP: Edwin Jackson

2012/08/30

MiLB(8/20-26) Lannan(AAA), Ramsey(A) 週間MVP

マイナーリーグのシーズンもいよいよ終わりが近付いてきました。GCLは25日で終了。その他も残り1週間となりました(プレーオフに出るチームもいくつかありそうですが)。先週はJohn Lannanと、Hagerstwon (A) のCaleb Ramsey外野手が週間MVPを獲得。

まずはLannan。25日の試合で、3安打1四球の1-0完封勝利。マイナー降格のショックから開幕直後は打たれ続け、その後も好投したかと思うと次の試合では序盤で大量失点するなど浮き沈みが激しいシーズンを送ってきました。シーズン防御率は4点台後半。しかし、9月のメジャー昇格が見えてきたところで、いよいよ調子を上げてきました。AAAであと1回投げて、メジャーに上がってくる見通しです。シーズン最終盤、そしてポストシーズンでの活躍を期待しています。
8/25 John Lannan (W, 8-11) 9.0IP 0ER 3H 1BB 2K

そしてもう1人Caleb Ramseyも週間MVP。2011年ドラフト11順目。昨季はSSで.280/.362/.347という数字を残し、今季もここまでほぼ同じ水準の数字を残して来ましたが、シーズンも終わり近くになってさらに調子を上げています。1週間で5本の長打を打ち、10打点でどうどうの週間MVP受賞。
Caleb Ramsey 20PA 2double 3triple 10RBI .556/.600/1.000

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☆メジャーデビューに向けてEury Perezが加速 [AAA]
いよいよ9月昇格が視野に入ってきたAAAの選手たち。Eury Perezは今週も出場した全ての試合で安打を放ち、盗塁も3つ。AAA昇格後の打率は.330を超える素晴らしい数字。9月のコールアップ、メジャーデビューが現実味を帯びてきました。また、控え捕手として再昇格の可能性があるSandy Leonも好調を維持しています。対して、Corey Brownは1週間でわずか1安打、9三振とここに来て大不振。力が入り過ぎているのかな。Carlos Riveroも打率3割弱、二塁打1本のみとやや平凡な成績。Chris Marreroもなかなか数字が上向いてきません。
Perez 26PA .346/.346/.462 3SB
Leon 18PA 3double .333/.444/.533

☆Rendonはいいのか悪いのか判断に迷うな・・・ [AA]
Anthony Rendonの今週の数字を見ると、打率は2割ちょっとと低打率ですが、4本の安打が全て長打(20日の初本塁打を含む)であることに加え、6四球を選んでおり、OBP, SLGで見ると悪くない、いやむしろ良い数字となっています。まあ、ひとまずは元気にプレーしているだけでOKです。
Rendon 25PA 3double HR .211/.400/.526

☆Goodwin 2本塁打 [AA]
Brian Goodwin 外野手は2本の二塁打を含む4本の長打を打ちましたが、1四球対して9三振とまだまだ、という感じです。まあ、それでもAからAAに飛び級した当初に比べれば落ち着いてきたかな。
Goodwin 28PA 2double 2HR .259/.286/.556

☆Meyer はイニング制限でシャットダウン [A+]
前回登板で4回6失点とA+昇格後、というかプロ入り後最悪の結果だったAlex Meyerでしたが、23日の試合ではきっちり好投。故障とかでないことが分かり、まずは一安心。
8/23 Meyer (W) 6.0IP 1ER 5H 2BB 3K
これでシーズン投球イニング数が129.0となり、球団方針でシャットダウン。シーズン通算成績はまたまとめますが、イニング数を上回る139奪三振に対して四球は45個と、ドラフト時の評にあった制球力で苦しむという兆候は見られません。プロスペクトとしての評価を大きく上げたシーズンとなりました。お疲れさま。

☆Skole 早くもエンジン全開 [A+]
昇格2週目のMatthew Skoleが早くもエンジン全開。本塁打こそないものの5二塁打で5打点をたたき出し、さすがAの打点王。この他、やはりAからの昇格組のSteve Souza Jr. も、こちらは2本塁打と持ち味の長打を発揮。またRick Hagueも、出場全7試合で安打を記録するなど、いい感じでシーズン終盤を迎えています。
Skole 26PA 5double 5RBI .391/.462/.609
Souza 26PA double 2HR .381/.500/.556 3SB
Hague 28PA 2double .346/.393/.423

☆ Rendaの打率上昇中, Millerの評価上昇中 [SS]
Tony Rendaが今週もよく打ち、打率を.250台まで上げてきました。ようやくエンジンがかかってきたという感じでしょうか。ちょっと遅いけど、最後まで突っ走って来季につなげて下さい。チームメイトではBrandon Miller、Shawn Pleffner、Craig Manuelもよく打ちました。Millerは今年のドラフト4順目で、下馬評通りこのクラスの選手にしてはパワーを発揮。(打席数が足りていれば)SLGはリーグトップ、OPSでもリーグ2位という数字を残し、期待感が高まってきました。
Renda 34PA double .375/.412/.406
Miller 31PA 4double HR .323/.323/.548
Pleffner 29PA double .320/.414/.360 2SB
Manuel 18PA .438/.500/.438

☆ Mooneyham 6回1安打無失点の好投 [SS]
投手陣では今年のドラフト3順目のBrette Mooneyhamが2度先発。26日の登板では6回を被安打1、2四球の無失点と好投。9試合に登板して、防御率2点台と好投。おそらく登板はあと1回。しっかり投げていい形で終わってくれることを期待します。同じく今年のドラフト22順目でGCLでの好投が認められて昇格してきたWill Hudginsが4回無失点のSSデビュー。
Mooneyham 2GS 10.0IP 2ER 6H 4BB 6K
Hodgins 1GS 4.0IP 0ER 1H 4K

☆Jennings は打てないまま終了 [Rk]
今年のドラフト6順目、高校生の野手では最上位入団と一定の期待感を持って見ていたHeyden Jenningsでしたが、最後の週も打てないまま終わってしまいました。昨年のドラフト16順目で唯一の高校生入団だったDeion Williamsも内野手として入団しましたが、昨季、今季と全く打てず、しばらく姿を見ないなと思ったら、今週は2試合にブルペン投手として登板しました。転向ってことなのでしょうか。高校生野手の難しさを実感します。
Jennings 16PA .133/.188/.133 6K 2SB
Williams 2G 2.2IP 0ER 1H 2BB 1K

☆その他
Justin Bloxom 17PA double triple HR .375/.412/.750 [AA]
Trevor Holder 1GS 7.2IP 1ER 6H 0BB 2K [AA]
Matthew Grace 1GS 7.0IP 0ER 4H 2BB 7K [A+]
Billy Burns 25PA .476/.560/.524 [A]
Brian Rauh 1GS 6.0IP 1ER 3H 2BB 6K [A]
Nicholas Lee 1GS 6.0IP 0ER 4H 1BB 6K [SS]
Michael Boyden 2G 4.2IP 0ER 2K 3BB 6K [SS]

2012/08/29

8/29 Harper 2発, Storen好救援で連敗脱出

W8-4@MIA (Season 78-51)
Detwiler(W8-6) 5.2IP 3ER 4H 1BB 4K 3.32
Storen(H7) 1.0IP 0ER K 3.60
Harper 2/5 2HR(13,14) 2R 3RBI K .250

ようやく連敗を止めました。立役者は、2本塁打のBryce Harper、リードを守って試合をしっかり作ったRoss Detwiler、そして8回裏無死2,3塁で登板して無失点で切り抜けたDrew Storenの3人。

まずはHarper。深刻なスランプで打率.250を切ってしまっていましたが、この日は4回の第2打席に先制2ランを放つと、5回の第2打席にはライトスタンド2階席への特大ソロ。3回までマーリンズ先発のJacob Turnerにパーフェクトに抑えられていた重苦しいムードを振り払ってくれました。2本の本塁打はもちろん、凡退した打席も内容は良くなっているように見えました。まあ、左の好投手との対戦では厳しいのかもしれませんが。

4回にはHarperに続いてMichael Morse、Ian Desmondにともに復帰後初安打となるタイムリーが出るなど、1番から6番までの打者がそろって2安打ずつと、久しぶりに打線が活況。7回裏に1点差まで追い上げられた後、8回に1点、9回に2点とダメ押しに成功しました。

ナショナルズ先発のRoss Detwilerは、フライアウトが多かったので本調子ではなかったのかもしれませんが、球威で詰まらせることができていました。前半飛ばしすぎたのか、高めに入り始めた5回に1点、6回に2点を失って、6回途中降板となりましたが、しっかり試合を作ってくれたことは評価していいと思います。

そしてこの試合一番の山場は8回裏でした。2点リードのナショナルズがマウンドに送ったのはエース・セットアッパーのSean Burnett。しかし、簡単にシングル、ダブルと打たれて無死2,3塁のピンチを作ると、Johnson監督が意外にも素早い継投でDrew Storenにスイッチ。これが大当たり。4番のCarlos Leeを浅いセンターフライ、Giancarlo Stantonを空振り三振、そしてJustin Ruggianoを三ゴロに仕留めて無失点で切り抜けました。特にStantonの打席は緊張感満点。手に汗握って応援させてもらいました。投げて見るまで分からない、というのが正直な今のStorenの立場ですが、今日の登板は今季のこれまでのどの登板よりも迫力を感じました。素晴らしい。

5連敗でなんとかストップ。ほっとしました。2位ブレーブスがパドレスに敗れたため、ゲーム差は5.0に開きました。明日からホームに戻って、カージナルス、カブス、マーリンズと11試合。しっかり勝ち越していきましょう!

MVP: Drew Storen

8/28 Strasburgでも勝てず5連敗

L0-9@MIA (Season 77-51)
Strasburg(L15-6) 5.0IP 5ER(7R) 9H 1BB 3K 3.05
Suzuki 2/4 .217

連敗ストップを託されたナショナルズ先発は、今季、対マーリンズ戦3試合に投げて無失点と相性の良かったはずのStephen Strasburgでしたが、早いカウントの速球を狙い打たれて序盤から失点を重ねました。しっかり研究されていたということでしょう。7失点は今季最多。5回で降板してしまいました。

打線はわずか5安打で試合前まで防御率5点台だったRicky Nolascoに完封負け。今日からMichael MorseとIan Desmondが復帰しましたが、2人で7打数ヒットなしと不発。連敗中の得点が、1,2,2,1,0と、貧打は深刻です。

5連敗はシーズン最長タイ。明日は必勝です。

2012/08/28

8/25-26 フィリーズにスウィープされ4連敗

土曜日の夕方から何年かぶりに高熱を出し寝込んでいました。しかもその間ナショナルズは連敗。ブログ更新の気力はありませんでした。今朝(火曜日)にようやく元気になったので2試合分まとめて更新です。

打線は負傷欠場中のMichael MorseとIan Desmondを欠く迫力不足で計3点しか取れず。先発投手も踏ん張りきれず。まるで昨年までの強かったフィリーズとやっているような、ナショナルズとしては不甲斐ない試合を続けて3連戦スウィープをくらいました。その前のブレーブスとの3戦目から4連敗。

2位ブレーブスが、ナショナルズの試合がなかった月曜日の夜に負けてくれたので、ゲーム差は5.0となっています。

8/25
L2-4@PHI
Gio(L16-7) 6.0IP 3ER 5H 2BB 7K 3.28
Lombardozzi 1/4 2RBI .283
Espinosa 2/4 R 2K .253
フィリーズ先発は、今季はまだ7勝、防御率も3点台後半とらしくないシーズンを送っているRoy Halladayでしたが、この日はさすがの投球。5回表にSteve Lombardozziのタイムリーで2点を取って一時は追いつきましたが、それだけ。Gioはコントロールがめちゃめちゃだった初回に2失点した後は頑張ったようですが、6回裏にJohn Mayberryに決勝ソロを打たれました。

8/26
L1-4@PHI
Zimmermann(L9-8) 5.0IP 3ER 5H 3BB 3K .263
Moore 2/4 2double RBI K .285
LaRoche 2/ double K .261
Bernadina 2/2 double .308
フィリーズ先発は、今季まだ2勝、防御率も3点台後半とらしくないシーズンを送っているCliff Lee でしたが、この日はさすがの投球。ここまで上のコピペ(笑)。7回表に1点を取るのがやっと。Jordan Zimmermannも4回まではLeeに負けない投球でしたが、5回裏にLeeに先制タイムリーを打たれると、続くJimmy Rollinsに2ラン、という残念な登板となってしまいました。7回にはAdam LaRocheがフェンス最上段に当る打球をホームランと勘違いして2,3塁間でタッチアウトになるという間抜けなプレーもあったようです。

2012/08/24

8/24 Morse 大丈夫か?

L2-4@PHI (Season 77-48)
Jackson(L7-9) 6.0IP 3ER 7H 2BB 8K 3.72
Harper 2/4 2double K .250
Moore 1/1 HR(7) R 2RBI .278

この試合の(これからポストシーズンを見据えた戦いをしていくナショナルズにとって)最も重要なシーンは、初回2死2塁で、Michael MorseがKendrickから受けた死球でした。バットを握った右手甲に直撃。かなり痛そうな様子でそのまま退場。試合後のレントゲン検査の結果、骨に異常はないということでほっと息をつきましたが、もし折れていれば今季絶望でしたので、ファンもですが、チームメイトも首脳陣もかなり心配したことでしょう。打撲で数日は休むくらいで終わればOKです。

試合のほうは、前回登板で好投しながら勝ちが付かなかったEdwin Jacksonが、今日は序盤からめろめろ。何とか3失点で6回まで投げ切ったのが不思議なくらい。まあ、それでも3点差でしたから、チャンスにしっかり点を取っていればなんとかなった試合のはず。ですが、実際はフィリーズ先発Kyle Kendrickを捕えきれず、代打Tyler Mooreの2ランによる2点のみ。

負けは負けとして、気分が悪いのは、最終回、先頭打者のDanny Espinosaがせっかくシングルで出塁したにも関わらず、二盗を試みてアウトになったこと。なんでそこで走るの? せっかくの追い上げムードがぶち壊し。点差間違えたとしか思えない、最悪のボーンヘッド。しっかり反省するように。

8月初の連敗(7月31日-8月1日にフィリーズに連敗して以来)久しぶりの連敗。明日から表ローテーションになるので、しっかり勝ちましょう!

2012/08/23

8/22 ミスしたら負け

L1-5 Braves (Season 77-47)
Detwiler(L7-6) 5.1IP 2ER 7H 1BB 4K 3.25
Zimmerman 2/4 .285

ブレーブス先発は、7月末に先発にコンバートされてから4戦3勝、前回のパドレス戦では見事メジャー初完封を記録するなど波に乗るKris Medlen。対するナショナルズの先発はRoss Detwiler。2人とも好投し、序盤はゼロ行進。5回表も先頭打者にシングルを打たれながらも、Detwilerがブレーブスの7、8番打者を圧倒して2死となり、この回も無失点で終わるかと思われました。ところが、ここで9番投手のMedlenに対してストレートの四球・・・。なんでやねん!と思っていたら案の定、続くMartin Pradoにセンターオーバーの2点タイムリー二塁打を打たれてしまいました。しょーもない失点をしたとDetwiler自身も感じ、自分に怒りを感じていたことでしょう。次の6回1死1,3塁の場面でわずか78球にもかかわらず交替を告げられると、ベンチに戻ってグラブを叩きつけていました。

それでもまだ0-2。挽回のチャンスはありました。が、とにかく1本が出なかった。まず2回裏に1死1,3塁のチャンスを作りながら、Kurt Suzukiが併殺(これはセンター前に抜けていたかも知れない打球だったのに、一塁走者のEspinosaが盗塁を試みたためちょうどベースカバーに入っていた二塁手が取れたという不運な面もありましたが)。6回裏は1死満塁としながら、Adam LaRocheが内野フライ、Ian Desmondも凡退。ようやくMedlenが降板してくれた8回裏には、1点を返してなお1死1,2塁としながらDesmondが4-6-3の併殺とことごとくチャンスをつぶしていきました。

そして9回表は先頭のChipper JonesのなんでもないゴロをサードのRyan Zimmermanが悪送球したところから始まり、2本の安打にTom Gorzelannyのワイルドピッチと三盗を刺そうとしたSuzukiの悪送球がからんで、3失点。9回裏を待たずに試合終了となってしまいました。

これだけミスが重なっては勝てません。ブレーブスとの差は6となりました。ま、シリーズは勝ち越したので良しとしましょう。なお、ブレーブスとの直接対決は9月14~16日のアトランタでの3試合を残すのみとなりました(レギュラーシーズン)。


2012/08/21

8/21 Flores3ラン, Strasburg10奪三振でブレーブスに連勝

W4-1 Braves (Season 77-46)
Strasburg(W15-5) 6.0IP 1ER 4H 1BB 10K 2.85
Flores 1/3 HR(4) R 3RBI .222
Desmond 2/4 double HR(19) 2R RBI .282

前日の延長戦を制してかなり余裕を持って迎えたであろうこの試合。2回裏にIan Desmondの2試合連続となる19号ソロで先制すると、5回裏には1死2,3塁からJesus Floresがレフトスタンド最前列へ3ランを放って4-0。Kurt Suzukiの加入後、出場機会が減っているFloresですが、今日は守備でもJason Heywardの二盗を刺す好プレーがあり、頑張っています。何よりあの3ランは効きました。

先発はStephen Strasburg。序盤から奪三振ショーを展開。4回~5回にかけての4者連続を含め5回までに10奪三振。6回に犠飛で1点こそ失いましたが、危なげない投球で6回を94球で投げ切って15勝目。なお、シーズン投球回数は145.1イニングとなっています。

こうなれば、7回はDrew Storen、8回はSean Burnett、9回はTyler Clippardの最強リレーで無失点。Burnett、Clippardはともに2人の走者を許しましたが、無失点は無失点。

貯金はシーズン最多の31。2位ブレーブスとの差を7ゲーム差と広げました。

MVP: Jesus Flores

 

8/20 ブレーブスとの直接対決初戦を延長13回サヨナラ勝ち

W5-4(13) Braves (Season 76-46)
Zimmermann 5.0IP 4ER 8H 2BB 2K 2.54
Stammen(W6-1) 2.0IP 0ER 0H 1BB 2K 2.45 Z
Desmond 2/5 HR(18) R 2RBI BB 2K .279
Zimmerman 2/4 R 2BB .283
Werth 2/5 2double R BB .318
LaRoche 2/5 RBI BB .262
Espinosa 0/5 R BB 2K .253

地区2位のブレーブスを迎えての重要な3連戦の初戦。延長13回、控え捕手のJesus Floresと先発投手を除く全選手が出場した総力戦(しかもEdwin Jacksonは14回に突入した場合の登板に備え投球練習をしていました)を何とか制し、先勝。雨で試合開始が1時間遅れたため、試合が終わったときには日付が替わっており、また両軍とも残塁が多く、最後も妙な勝ち方で、見ている側も正直疲れましたが、勝てば全てOKです(笑)。

序盤はナショナルズのペース。1点を先制された直後の1回裏、先頭のJason Werthからの3連打とIan Desmondの復帰後初安打となったレフトへの2ランで4点を奪い逆転に成功。リーグ防御率トップのJordan Zimmermannが先発とあってこの試合は簡単に勝てるかと思われました。しかし、4回表に2死から内野安打で1点を返されると、5回表1死1塁からJason Heywardにライトのブルペンへ運ばれてしまい同点。Zimmermannはこの回で降板。制球に苦しんだというよりは、ブレーブス打線が粘り強かったという印象。防御率トップの座も明け渡し、残念な登板となりました。

その後は、さすが両軍とも自慢のブルペンを有するだけあって一歩も譲らぬゼロ行進。ナショナルズは、6回無死1,2塁、7回1死3塁、8回1死満塁のチャンスを作りながらことごとく得点できず。さらに、10回にはAdam LaRoche、11回にはJason Werthの打球が、いずれもライトフェンスのほんの数十センチ手前で捕られるなど、嫌な流れになっても不思議はなかったのですが、ブルペン投手陣、守備の踏ん張りでなんとか切り抜けていきました。

そして迎えた延長13回にサヨナラ勝ちを収めたわけですが、これもまた妙な展開でした。何せ外野には一球も飛ばなかったのですから。先頭のDesmondが二遊間への内野安打で出塁すると、次のDanny Espinosaにはバントの指示。しかし、Espinosaのバントは投手正面への強過ぎるもので、二塁封殺。またチャンスを逃すのかと嫌な気分になりましたが、続く打者Kurt Suzukiがしっかり仕事をしました。カウント2-2からランナーEspinosaがスタートを切ると、Suzukiは変化球になんとかバットを当てて打球は大きくバウンド。誰も処理できず、サードのChipper Jonesがボールを蹴っ飛ばしてしまった隙にEspinosaは一気に三塁を陥れ、1死Ⅰ,3塁のチャンスを迎えました。問題は次の打者が投手のCraig Stammenだったこと。ロングリリーバーのStammenはまだ投げられたはずですが、代打を出してしまえば14回から本当にJacksonを使わざるを得なくなるところ。迷ったと思いますが、ベンチの判断はここで勝負。代打Chad Tracyが送られました。

そのTracyの打席 。初球空振りで1ストライクの後の2球目、Christian Martinez投手が投じた外よりの速球を叩いた打球はセカンドDan Ugglaのやや左への鋭いゴロでしたが、Ugglaの守備範囲。一瞬ため息がでました。ところが、Ugglaはなぜかどこにも投げずにお手玉。その間に3塁走者のEspinosaが生還し、サヨナラ勝ち。Ugglaがきれいに処理していれば、本塁に送球してもEspinosaはアウトだったタイミング。あるいは、ショートが2塁ベースカバーに入っていたので、おそらく4-6-3の併殺も成立したと思われます。さらには、1塁走者のSuzukiは呆然と立ち尽くした末に何を思ってか1塁ベースに戻ろうとしていますので、Ugglaがボールを持って1塁に走っただけで併殺が成立した可能性さえありました。しかし、実際には握り替えている間にボールがこぼれ、どこにも送球できず。リプレイを見ると、Ugglaは捕球後、Espinosaのほうへ目線を動かしています。おそらく、Espinosaは本塁に突入してこないものと思い込みながら、牽制の意味で目線だけ向け、近いところでしっかり1アウト(2アウト目)を取るつもりだったのではないかと思われます。私もまさかあの打球でEspinosaが突入するとは思いませんでした。Ugglaも同じだったはず。ところが、目線を向けたところEspinosaは猛然と本塁に向かって走っている、虚を付かれたUgglaは冷静さを失いフリーズしてしまったというのが状況説明ではないかと思います。なお、記録はTracyのタイムリー安打。

5打数ノーヒット、1四球、送りバント失敗という打撃内容。また、4回の失点もEspinosaのエラーに近い守備の結果だったことを思うと、Espinosaにとって決していいことばかりの試合ではなかったはず。それでも、1塁から3塁へ、そして最後の本塁へ。Espinosaの走塁は確かに見事でした。まあ、一歩間違えば暴走となるところでしたが・・・。ともかく、結果良ければ全て良し、です。

これでついに貯金30に到達しました。

MVP: Danny Espinosa

MilB(8/13-19) Giolitoプロデビューもヒジの検査へ・・・

今週は週間MVPに選ばれた選手はなし。残り少ないマイナーリーグのシーズン。もう一花咲かせる選手が出てきて欲しいぞ。

今週の最大の話題は、今年のドラフト1順目の高卒ルーキーLucas Gioliteが8月14日にGCLナショナルズでプロデビューしたことでした。2イニングを投げ、最初の5人を討ち取りましたが、2回2死から連打で1点を失いました。そもそも今季は投げないまま終わるのではないかと言われていたので、投げてくれただけでまずは御の字。無理をせず、しっかり体を作りながら調整してくれればOKです。
8/14 Giolite 2.0IP 1ER 2H K

ところが、20日の月曜日になって、ヒジの痛みを訴えて検査を受けるという情報が入ってきました。ヒジにに(潜在的に)故障があることはドラフト時から分かっていたこと。こうなったら、さっさとTJ手術でもなんでもして、リハビリからの復帰を目指してくれるほうがいいと思います。

⇒結局TJ。復帰は1年後。しっかり直してくれればいいです。


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☆9月昇格に向けて(野手編) [AAA]
9月昇格に向けて大事な時期となっているAAAの選手たち。野手陣では、40人ロースターに入っている選手が軒並み好調を持続。Corey BrownとEury Perezの両外野手はともに打率3割超。Carlos Rivero内野手はやや数字を落としましたが、それでも悪くはない。そしてSandy Leon捕手は限られた出場機会ながら2本塁打を含め素晴らしい成績を残しています。また、一度は6月に復帰したものの、故障していたハムストリングの痛みが戻ってきたために7月再度DL入りしていたChris Marrero が16日の試合から復帰しています。全員というわけにはいかないと思いますが、9月昇格目指して頑張ってください。
Corey Brown 29PA double triple HR .308/.379/.538 2SB
Eury Perez 28PA .320/.393/.320 4SB
Carlos Rivero 22PA double HR .273/.273/.455
Sandy Leon 17PA 2HR .385/.529/.846

☆9月昇格に向けて(投手編) [AAA]
先発投手のうち40人ロースターに入っているJohn LannanとYunesky Mayaがともにまずまずの投球を続けています。Strasburgの後任としてまずはLannanでしょうが、まさかの事態に備えてMayaがブルペン投手として呼ばれるのかな。前週週間MVPに選ばれたZach Dukeも8回を2失点と好投を続けていますが、さすがにメジャーに呼ばれることはないでしょう。15日の試合でスポットスターターとして6回を無失点と好投したJeff Mandelも同様。面白いのは、クローザーを務めているChristian Garcia。今週も3登板を無失点で、2セーブを記録。AAA昇格後23試合、28イニングを投げて、自責点はわずかに1(3失点)で防御率0.32。95マイルを超える速球で押していけるタイプとのこと。40人ロースターには入っていませんが、何か方法はあるでしょう。メジャーで見てみたい。
8/13 Lannan (L) 6.1IP 3ER 3H 4BB 3K 
8/15 Mandel(W) 6.0IP 0ER 2H 1BB 5K
8/16 Duke(W) 8.0IP 2ER 9H 0BB 5K
8/17 Maya (ND) 7.0IP 1ER 6H 1BB 2K
8/18 Lnnan (ND) 6.1IP 2ER 6H 3BB 3K 
Garcia 3G(2SV) 2.2IP 0ER 5H 0BB 2K 

☆Rendonは低調なスタート [AA]
今週火曜日にAAに昇格したと伝えたAnthony Rendon。6試合を終えたところで、3安打、長打なし、打点なし、四球なし、5三振と低調な滑り出しとなっています。40人ロースターに入っているので9月昇格のうわさもありますが、そんなのどうでもいいのでしっかり健康にいい感じでシーズンを終えられるように頑張ってください。また、同じく昨年のドラフト1順目で一足先にAAに昇格していたBrian Goodwinも5試合でヒットわずかに2本と苦しんでいます。AAの野手では、Destin Hoodが今週は結果を残しました。飛躍の年と言われながら、シーズン打率.230台、わずか2本塁打と期待はずれに終わりそうな今季ですが、せめて最後はいい感じで終わって欲しいものです。
Rendon 25PA .125/.160/.125 
Goodwin 20PA .118/.250/.118
Hood 24PA 3double .348/.375/.478


☆Skole はまずまずのスタート [A+]
Rendonの後を追ってA+に昇格したMatthew Skole。こちらは、初戦こそノーヒットでしたが、その後4試合連続安打。長打も3本とまずまずのスタートを切りました。四球がないところがらしくありませんが、落ち着いてくれば追々着いてくるでしょう。この他、A+ではRick HagueとKevin Keyesが好結果を残しました。また、しばらく故障離脱していたSteve Souza Jr. が復帰後早速本塁打を放っています。
Skole 21PA 2double triple .238/.227/.429
Hague 20PA 2double .389/.450/.500
Keyes 26PA 2double 2HR .346/.346/.654

☆Perry 完投, Rosenbaum 2ヶ月ぶりの勝ち星 [AA]
先発転向後、好投を続けているRyan Perry。前週は初の4失点とやや打ち込まれましたが、17日の登板では8安打されながらも1失点完投勝利と見事に立て直しました。そして、Daniel Rosenbaum。開幕以来の好調はどこへやら、6月以降、出れば打たれるを続けていましたが久しぶりに好投。18日の登板で7回を無失点。約2ヶ月ぶりの勝ち星を挙げました。いい感じに戻して、シーズンを終えてくれればと願います。
8/17 Perry(W) 9.0IP 1ER 8H 1BB 2K
8/18 Rosenbaum(W) 7.0IP 0ER 5H 1BB 3K 

☆あれれ? KarnsとMeyer そろって打たれる [A+]
これまでずっと好投を続けてきたNathan KarnsとAlex Meyerの両投手が今週は揃って打ち込まれました。しかも、Karnsは箇所不明ながら故障で予定されていた今週2度目の先発を回避。心配。
8/13 Karns (L) 6.0IP 3ER 6H 2BB 10K
8/17 Meyer (L) 4.0IP 6ER 7H 3BB 3K

☆Taylor Jordanが2試合連続無失点 [A]
Hagerstownの先発投手Taylor Jordan が2試合連続で5回を無失点と好投。2009年ドラフト9順目入団。JC卒なのでまだ23歳。昨季もAで好投し、プロスペクトとしての評価を上げましたが、今季は小さな故障もありSSで開幕し、内容もいまひとつでしたが、徐々によくなってきたようです。いい感じでシーズンを終えてくれるといいなと思います。また、こちらもそこそこ期待されていたものの故障離脱していたWirkin EstevezがDLから復帰し、5回を1失点と好投。
Jordan 2G(2W) 10.0IP 0ER 9H 2BB 9K
Estevez 1G 5.0IP 1ER 2H 3BB 3K    


☆RendaをふくめAuburn打線が好調 [SS]
Tony Renda、Estarlin Martinez、Narciso Mesa、Shawn Pleffner、Craig Manuelという、Auburnの5人の打者がそろって好調。ほとんど長打がないのは残念ですが、Low-Aクラスなら仕方ないのでしょうか。Rendaの打率はまだ.230ちょっと。もう少し上げて、シーズンを終わって欲しい。
Renda 25PA .304/.360.304
Martinez 24PA .409/.458/.409 2SB
Mesa 19PA double .389/.421/.444 3SB
Pleffner 20PA double .368/.400/.421
Manuel 15PA .308/.400/.308

☆その他
Rob Wort 3G(2SV) 4.1IP 0ER 0H 2BB 7K [A+]
Niel Holland 2G 2.0IP 0ER 1H 0BB 0K [A+] 
Adrian Nieto 25PA 3double HR.421/.560/.737 [A]
Khayyan Norfork 27PA 4double HR .375/.444/.667 2SB [A]  
Cutter Dykstra 30PA 2double HR .321/.367/.500 [A]
Ivan Pineyro 1GS 5.0IP 0ER 4H 1BB 3K [SS]
Gilberto Mendez 2G 5.0IP 0ER 1H 0BB 4K [Rk]
Kylin Turnbull 2G 5.0IP 4H 0BB 2K [Rk]
Matt Foat 20PA 2double triple .474/.500/.684 [Rk]
Bryan Lippincott 21PA 3double .500/.571/.667 3SB [Rk]
Diomedes Eusebio 12PA 3double triple .417/.417/.833 [Rk]

2012/08/19

8/19 Harper 復調 !

W5-2 Mets (Season 75-46)
Gio(W16-6) 5.2IP 1ER 7H 2BB 3K 3.23
Harper 2/4 triple HR(12) 2R 2RBI K .251
Espinosa 1/4 HR(14) R 2RBI K .256
Zimmerman 2/4 double RBI .281
Werth 2/4 R .316

オールスター後、長く打撃不振に陥り、新人王争いでWade Miley (ARI)とTodd Frazier (CIN)に大きく水を空けられててしまったBryce Harperですが、金曜日の2ランに続いて、今日も3回にタイムリー三塁打、そして5回には真ん中辺りへのチェンジアップを完璧にとらえライトへ特大のソロ。凡退した打席も含めてここ数日いい打席が続いています。ストライクゾーンが広いとかなんとか、いろいろ悩んだ時期もあったようですが、底は打った感じでしょう。本格的に復調し、シーズン終盤、そしてポストシーズンで大いに活躍してくれることを期待。

先発したGio Gonzalezは切れ(いつもに比べて速球がフラットだった印象)も、制球(特に変化球)もいまいちで、毎回ランナーを許す苦しい投球。何とか1失点でしのぎましたが、はっきり言ってフラフラ。6回途中で110球に達してしまい降板となりました。それでもブルペンがしっかり守りきり、16勝目。昨日のEdwin Jacksonに勝ち星が付かず、今日のGioに着くなんて、なんだか変だと思ったのは私だけではないはずです。ともかく、16勝は自己最多タイ、ワシントン移転後の球団新記録、ナ・リーグトップタイ(レッズのJohnny Cueto)。

今日負けたブレーブスとのゲーム差は5。明日からそのブレーブスをナショナルズパークに迎え撃っての3連戦です(天王山というにはまだ早い)。

MVP: Bryce Harper

2012/08/18

8/18 Jackson 一発に泣く

L0-2 Mets (Season 74-46)
Jackson(L7-8) 7.0IP 2ER 2H 1BB 11K 3.69
Espinosa 2/4 K .256

先発のEdwin Jacksonが素晴らしい投球。6回までに許した走者は三塁打とエラーによる2人のみで、10奪三振。その他もフライアウトは1つのみで、他は全て内野ゴロという非の打ち所のない内容でした。しかし・・・・・7回、先頭のDavid Wrightに最初の四球を与えると、続くIke Davisへの初球、外角高めの速球を弾き返され、レフトのフェンスをぎりぎりで越える2ラン。7イニングを被安打2、11奪三振ながら、無念の敗戦投手となりました。

ナショナルズ打線はといえば、メッツ先発のJon Niese以下の前に5安打を放ちましたが、四球での出塁はなしと、あっさりした攻撃を続けて無得点に終わりました。

昨日から復帰したIan Desmondですが、ちょっと状態が悪いように見えます。気負っているというか、単に振れていないというか。今の状態ならSteve Lombardozziのほうが明らかに良い。マイナーでのリハビリ出場もなしに復帰したのは正しかったのかな・・・・。

地区2位のブレーブスも負けたため、4ゲーム差は変わらず。

8/17 Morse満塁弾, Harper 2ラン

W6-4 Mets (Season 74-45)
Detwiler(W7-5) 6.0IP 3ER 6H 1BB 1K 3.25
Morse 1/4 HR(12) R 4RBI K .299
Harper 2/3 HR(11) 2R 2RBI BB .249 
Werth 2/4 2R .319

ナショナルズ先発は前回登板で良くなかったRoss Detwiler。立ち上がりから決して悪くはなさそうでしたが、2死走者無しから3連打で2失点という嫌なスタート。しかし、すぐに立ち直り、90マイル台半ばの沈む速球をどんどんストライクに投げ込みゴロを打たせるという良い時の投球を展開し、追加点を与えない投球を続けました。

対するメッツ先発はJohan Santana。直近の数登板は打ち込まれていましたが、今日は3回までパーフェクト。ボールも切れており、これは簡単には打てないなという雰囲気が漂っていました。が、4回に入って球速が(92マイル程度から89マイル程度に)2,3マイル落ちると、ナショナルズ打線が一気に捕えました。4回、先頭のJason WerthからBryce Harper、Ryan Zimmermanが3人続けて完璧にボールを捕えたセンター前ヒットで無死満塁とすると、4番のMichael Morseが外高めの速球を弾き返して右中間スタンドへ。満塁弾で逆転。さらに続く5回には、2死からWerthのシングルに続いて、Harperが弾丸ライナーでライトスタンドに突き刺さる2ランを打って、試合の主導権を握りました。

後は、ブルペンがきっちりリードを守って快勝。貯金をシーズン最多の29としました。2位ブレーブスは、終盤までリードを許しながら8回に追いつき、11回サヨナラ勝ちでドジャーズを下し、4ゲーム差は変わらず。

MVP: Michael Morse

Desmond→復帰, Izturis→DFA

7月21日の試合を最後に左脇腹痛でDL入りしていたIan Desmondが復帰。これで、 LaRoche(ファースト)、Espinosa(セカンド)、Desmond(ショート)、Zimmerman(サード)、Morse(レフト)、Werth(ライト)という、スプリングトレーニング時に想定していたレギュラーメンバーが、「初めて」そろいました(足りないのはWilson Ramos。予想外に加わったのがセンターのBryce Harper)。なかなかの打線です。このまま故障者が出ることなく、シーズンを突っ走ってくれることを願っています。

代役だったCesar Izturisが予定通りDFAされました。旅行中だったこともあり、ほとんど印象に残っていません。4打数2安打(二塁打1本)4得点というところを見ると、そこそこ貢献してくれたんですね。お疲れ様。

2012/08/16

8/15 ロード10連戦を8勝2敗で終了

W6-4@SFG (Season 73-45)
Strasburg(W14-5) 6.0IP 2ER 4H 4BB 7K 2.91
Lombardozzi 4/5 2double R .280 SB(4)
Werth 2/4 R 3RBI BB K .314 SB(4)
Espinosa 2/4 double HR(13) R 2RBI HBP 2K .255

先発は、160とも180とも言われるシーズン投球イニング制限が大きな話題になりつつあるStephen Strasburg。この試合が終わったところで139回1/3となりました。このペースなら9月の最初の登板で160イニングを突破することになります。チャンスの年に全力で優勝を狙いに行かないのはバカだとか、今休ませて10月に投球を再開させろとか、ブルペンに回せとか、外野はいろいろ言っていますが、フロントのスタンスは一貫して「リミットに達したらシーズン終了」。それでいいです。全面的に支持します。180とか中途半端な妥協をせず、160でいいです。

この試合のStrasburgはやや制球が悪かったという印象。初回は3人で終えましたが、2回に連続四球で無死1,2塁とすると、2本のシングルで2失点。簡単に四球を与えてはいけないということです。その後は立ち直り、6回までちょうど100球で投げ終えました。

打線はTim Lincecumを終始追い回し、4回終了で96球を投げさせて降板させました。初回にDLから復帰後好調が続いているJason Werthのタイムリーで2点。同点に追いつかれた後の3回にはDanny Espinosaの2ランで勝ち越し。1死3塁としながらWerthが三振して2死となり、チャンスをつぶしそうになった場面で、追い込まれながらもファールで粘った末に来た甘い球を逃さず、センターオーバーに特大の本塁打。あの場面で凡退していれば、試合展開はどうなっていたか分からなかったという意味で、価値ある一発でした。

その後は、ブルペン投手から5回と7回に1点ずつ追加して、試合はナショナルズペースで展開。8回、9回に1点ずつ失いましたが、最後はTyler ClippardがBuster Poseyを空振り三振に斬ってとり、ゲームセット。

このロード10連戦を8勝2敗で終え、貯金はシーズン最多の28に戻しました。30球団最高勝率、地区2位のブレーブスとの差は4.5となっています。

MVP: Danny Espinosa

2012/08/15

MiLB (Rendon, Skole昇格)

Anthony RendonがA+からAAに、玉突きでMatthew SkoleがAからA+に昇格しました。

Rendonは、開幕直後わずか2試合目に故障し、シーズンの半分以上を棒に振ってきましたが、7月にリハビリ出場を開始すると、先週A+に復帰。そして、わずか7試合の出場でAAへの昇格となりました。プレーを見たこともなく、成績もサンプル数が少ないのでなんとも評価しがたいところですが、球団首脳の目にはAAでも通用すると映ったのでしょう。AAのシーズンはあと3週間ほどですが、しっかり健康にプレーしてくれればいいです。

そしてMatthew Skole。Hagerstown(A)では、リーグでただ1人のOPS1.000超(1.013)、27本塁打は2位に8本もの差を付けての独走。打点92はリーグ2位。昨年のドラフト5順目で、今季の開幕前まではそれほど期待されていませんでしたが、大いに株を上げました。三振がちょっと多いのが気になりますが、四球も多いので良しとしましょう。守備位置が三塁ということで、RendonさらにはRyan Zimmermanと被ってしまいますが、Tyler Mooreの例にあるように打撃成績さえしっかり残していれば、いつかはチャンスが巡ってくるはず。これからも頑張ってください。

8/14 Bumgarnerに完投を許す

L1-6@SFG (Season 72-45)
Zimmermann(L9-7) 5.2IP 2ER 8H 2BB 4K 2.38
Werth 1/3 triple R BB .309
Espinosa 2/4 K .252

前日の猛打からは一転(よくあることですが)、ジャイアンツ先発Madison Bungarnerの前に打線が沈黙。1点取るのが精一杯で完投を許しました。

中盤まではJordan Zimmermannがさすがの好投を展開し、8回表終了まで1-2という試合でしたが、8回裏に登板したDrew Storenが4失点(降板後にSean Burnett が2人の生還を許した)で、終了。Storenはこういう場面ではどうもダメですね。勝ってる試合でないとアドレナリンがでないんでしょうか。

2012/08/14

8/13 リーグ防御率トップを粉砕

W14-2@SFG (Season 72-44)
Gio(W15-6) 6.2IP 2ER 6H 2BB 4K 3.29
Espinosa 4/6 HR(12) 3R 3RBI K .250
Bernadina 4/6 double R 3RBI K .296
Suzuki 3/6 2double 4RBI .218
Lombardozzi 3/5 2R BB .275
Zimmerman 3/5 double 2R RBI K .282

ジャイアンツ先発はこの試合前までの防御率がナ・リーグトップの2.27というRyan Vogelsongでしたが、初回にRyan Zimmermanの二塁打で1点を先制すると、3回表1死から四球と2本のシングルで満塁とすると、Adam LaRocheがファールで粘った末に8球目を選んで押し出し。さらにMichael Morse、Danny Espinosa、Roger Bernadinaが、いずれも内野手が処理できそうでできないある種幸運なヒットを打ち3点。そして、なお1死満塁でKurt Suzukiが三塁線を破る走者一掃の二塁打を放ち、これで8-0。Vogelesonをノックアウト。Voglesonの防御率は2.72まで跳ね上がり、リーグトップはナショナルズのJordan Zimmermann(2.35)となりました。

ナショナルズ打線はなおも打ち続け、4回にはBernadinaとSuzukiのタイムリー、5回にはEspinosaに2ランが出て、5回終了で14-0と圧勝モード。

先発のGio Gonzalezは、2ラン本塁打こそ打たれたものの大量リードを受けて悠々の投球で、リーグトップタイの15勝目。2005年にLivan Hernandezが記録したシングルシーズンの球団記録にも並びました。

(私が戻ってきた途端に連敗なんてことにならなくてホッとしました。)

MVP: Kurt Suzuki

2012/08/13

MiLB (SSオールスター選出)

New York- Penn League (Short Season A)のオールスターが選出され、ナショナルズ傘下のAuburn Doubledaysからは野手ばかり5人が選ばれました。

1B Shawn Pleffner
SS Wes Schill
OF Estarlin Martinez
OF Wander Ramos
DH Craig Manuel

確かに今スタッツを見直しても投手陣はパッとしません。野手にしても、2012年ドラフトの大卒有力選手が集まめられたはずなのに、選ばれたのはManuel 1人だけというのは寂しい限りです。ちなみに、Pleffnerは2011年ドラフト26順目。Schillは2011年ドラフト外契約。MartinezとRamosの2人はドミニカ出身です。

MiLB(8/6-12) Duke(AAA)週間MVP


Syracuse Chiefs(AAA)のZach Duke投手がリーグの週間MVPに選出されました。11日の3安打無四球完封を含む2戦2勝で、シーズン13勝目はリーグ最多。40人ロースターに入っていないので余程のことがないとメジャーに呼ばれないとは思いますが、シーズン通じてよく投げていると評価してあげたいです。
Duke 2GS(2W) 15.0IP 3ER 8H 1BB 15K 

☆今週のLannanその他
Dukeの他AAAの投手陣では、John Lannanが8日の試合に先発し、8回を2ラン本塁打による2失点のみで勝ち投手。9奪三振。さらにもう忘れられつつあるYunesky Mayaも今週は2戦2勝。直近の5試合では32.2イニングを投げて防御率1.93、WHIP0.765と調子を上げ、9月に向けてアピールしています。ブルペンでもクローザーを務めるChristian Garciaが好調を持続。この辺りは、いつでも上で投げる準備を整えています。
Lannan 1GS(W) 8.0IP 2ER 5H 1BB 9K 
Maya 2GS(2W) 11.0IP 4ER 10H 3BB 5K 
Garcia 2G(2SV) 4.0IP 0ER H BB 4K

☆Rendon A+に復帰 [A+]
いよいよPotomacに復帰したAnthony Rendon。復帰戦で2安打を放つなど、まずまずの出だし。まずは健康にプレーして、来季につなげてくれることを願います。
Rendon 22PA double 2triple .263/.364/.526

☆Meyer 2試合好投、Karns 珍しく打たれる[A+] 
Alex Meyerが2試合に先発。いずれも6イニングを1失点に抑える好投。特に12日は、敗戦投手にこそなりましたが、無四球でイニング数を超える7奪三振と好評価の内容。いい感じです。一方、Nathan Karnsは8日の試合で2回5失点(自責点3)降板。久しぶりに打たれました。
Meyer 2GS(1W-1L) 12.0IP 2ER 6H 1BB 11K 
Karns 1GS(1L) 2.0IP 3ER(5R) 5H 3BB 3K 

☆Rivero 進化中 [AAA]
いよいよ9月のメジャーデビューが見えてきたCarlos Rivero内野手が、打率だけでなく今週は9つの四球を選び出塁率の伸ばしてきました(三振も多いが)。ここに来て進化している模様。メジャーでのプレーが楽しみになってきました。Eury PerezはAAA昇格からの連続試合安打こそ19試合でストップしましたが、しっかりした打撃を続けており、こちらも9月昇格が射程圏内。Corey Brownもまずまず。また、Kurt Suzukiの加入によりメジャーから降格し初のAAAとなったSandy Leonも9月の再昇格にむけて順調です。
Rivero 36PA double HR 9BB 8K .333/.500/.481
E. Perez 38PA .278/.316/.306 4SB
Brown 31PA 2double .276/.323/.345 
Leon 18PA .429/.556/.500

☆Goodwin 苦戦中 [AA]
先週は良かったBrian Goodwinでしたが、今週はまた苦戦しました。三振が多く、塁に出られないため盗塁も増えてきません。頑張れ。Harrisburgでは、Justin  Bloxomがまずまずの打撃成績を残したくらいで投打ともパッとせず、1週間でわずか1勝しかできませんでした。
Goodwin 28PA double 9K .192/.250/.231
Bloxom 23PA double HR .300/.391/.500

☆Skole 90打点突破 [A]
雨で4試合しかなかった今週のHagerstown。そんな中でもMatthew Skoleが8日の試合で2本塁打。今週4打点を加え、シーズン90打点を突破。27本塁打。あと3週間残しているので、30本100打点も射程圏内。この他、Billy Burns、Adrian Nietoも好成績。
Skole 16PA 2HR .267/.313/.667 2SB
Burns 16PA double .462/.563/.538 
Nieto 13PA 2double .400/.538/.600

☆Tony Renda 持ちこたえる[SS]
12年ドラフト2順目のTony Rendaが忘れられそうになりそうなところでなんとか持ちこたえました。長打はありませんが、なんとかヒットは量産しました。この他SSではDLから復帰のShawn Pleffnerもよく打ちました。先週紹介した3人は打率2割ちょっとに終わっています。
Renda 25PA .304/.360/.304 2SB
Pleffner 21PA .444/.524/.500

☆その他
Pat Lehman 2G 3.0IP 0ER BB K [AAA]
Rob Wort 2G(2SV) 3.0IP 0ER 2H 2BB 6K [A+]  
Tylor Hill 1GS 6.0IP 0ER 8H 2BB 1K [A]
Robert Benincasa 2G 4.0IP 1ER 3H 1BB 6K [SS] 12年7順目。高い奪三振率。
James Brooks 24PA .381/.458/.571 [Rk] 
Matt Foat 28PA .385/.429/.423 [Rk]
Will Hudgins 2G 7.0IP 0ER 6H 1BB 7K [Rk]

Cesar Izturisをウェイバー獲得, DeRosa→DL

Ian Desmondの復帰時期が未定の上、今度はMark DeRosaまで脇腹を痛めてDL入りということで(それ以前に打撃大不振でしたが)、Danny EspinosaSteve Lombardozzi以外に二遊間を守れる選手がいよいよいなくなったしまったナショナルズ。ブリューワーズからDFAされていたCesar Izturisをウェイバー獲得しました。

Izturisはベネズエラ出身。32歳のベテランで、2001年のデビュー以来、これまでブルージェイズ、ドジャーズ、カブス、パイレーツ、カージナルス、オリオールズでもプレーしてきました。12シーズンで17本塁打、通算.255/.294/.323と打撃成績はパッとせず、はっきり言って守備の人。Desmondが帰ってくるまでの間、控え野手の役割を果たしてくれればOKです。

なお、40人ロースターを空けるため、Atahualpa SeverinoがDFAされています。他球団にクレームされなければそのままSyracuse(AAA)に残る見込み。

8/12 帰ってきた途端負けなくても

L4-7@ARI (Season 71-44)
Detwiler(L6-5) 4.2IP 4ER(5R) 3H 1BB 2K 3.18
Morse 2/4 double R K .299

私が帰ってきた途端に負けなくてもいいのに・・・。久しぶりにじっくりテレビ観戦しましたが、序盤からぼろぼろでした。

2回、Ryan Zimmermanの一塁への悪送球で無死2塁。さらに三盗に対してKurt Suzukiが三塁に悪送球してしまいノーヒットで1失点。体調が十分でなかったというRoss Detwilerは全体的にコントロールが悪く、四球1つに加えて死球が2つ。被安打は3ながら、いずれも二塁打の上に、危ない打球もたくさんありました。残念な内容で5回途中で降板。2番手のCraig Stammenも打たれて5回終了で0-7。終盤に4点を返し、9回表2死1,2塁と本塁打が出れば同点の場面まで粘りましたが、最後は代打Roger Bernadinaが三振でゲームセット。

連勝は8でストップ。2位ブレーブスも敗れたためゲーム差4.5は変わらず。

8/6-8/11 破竹の6戦全勝

私が夏休みで旅行をしている間(時差、ネット環境でチェックも十分できませんでした)、30球団最低勝率のアストロズを4戦スウィープ。さらに、貯金2でまだプレーオフに望みを持っているDバックスとの3連戦の最初の2戦を連勝。破竹の6戦全勝。その前からカウントすれば8連勝。71 勝43敗で、貯金はシーズン最多の28まで増えました。Jason Werthの復帰後、Kurt Suzukiのトレード加入後、いずれも負け無しです。

30球団最高勝率(2位レッズに3ゲーム差)。ナ・リーグ東部地区ではブレーブスもかなり調子がいいので、ゲーム差は4.5とほとんど変わっていません。

8/6 アストロズのエラーに乗じ辛勝
Jackson 5.1IP 2ER 2H 2BB 8K 3.56
Stammen(W) 2.0IP 0ER 1BB 1K 2.32
Zimmerman 2/4 R 2RBI BB .280
Suzuki 2/5 
5回を終えて4-1とリードしていたものの、6回に2点を取られ1点差。9回にTyler Clippardがセーブ失敗で延長戦。11回表無死1塁でSuzukiが絶妙のバント。一塁手が一塁へ悪送球すると、さらにカバーに入ったライトからの送球が逸れる間に一塁走者だったRoger Bernadinaが一気に生還して勝ち越し。10回裏から登板していたCraig Stammenが11回裏も抑えてなんとか辛勝。嫌な流れを断ち切って勝利を呼び込んだStammenをMVPとします。
MVP: Craig Stammen

8/7 Bernadina 試合を救う好捕
W3-2(12)@HOU
Detwiler 7.0IP 2ER 3H 2BB 2K 2.99
Espinosa 2/3 HR(11) R 3RBI K .243
2回までに2ラン本塁打の応酬で2-2。その後は両軍無得点で連日の延長戦へ。12回表無死2塁からBernadinaが手堅くバントで1死3塁とすると、Danny Espinosaが前進守備の間を抜く(二塁ベースに当たる)タイムリー。Espinosaはこの試合の全3得点を叩き出しました。が、この試合のMVPはBernadinaを置いて他にありません。12回裏、Clippardがまたも2死1、2塁のピンチを作ると、Brett Wallaceの打球は左中間への大飛球。抜けて入れば逆転サヨナラ負けのシーンでしたが・・・・・。是非、こちらの動画をご覧下さい。
MVP: Roger Bernadina 

8/8 Gio 完投(メジャー初本塁打付)
W4-3@HOU
Gio(W14-6) 9.0IP 3ER 9H 2BB 7K 3.32; 1/4 HR(1) R 2RBI 2K
Gio Gonzalezの独り舞台。2回表にはメジャー初本塁打となる2ラン。走者を許しながらも要所要所をしっかり締めて8回まで2失点。最終回、1点差に迫られたところでマウンドに投手コーチが来ましたが、ベンチの判断は続投。さらにシングルを打たれ2死2,3塁のピンチを迎えたものの、さらに続投。期待に応えて最後の打者を空振り三振に討ち取り、117球完投勝利。連日の延長戦で疲弊気味のブルペンに休養を与える意味でも価値ある完投でした。
MVP: Gio Gonzalez

8/9 Zimmermann 11K、Morse 2発
W5-0@HOU
Zimmermann(W9-6) 6.0IP 0ER 3H 0BB 11K 2.35
Morse 2/3 2HR(9,10) 2R 3RBI K .299
Bernadina 3/4 R BB .287 2SB(12,13)
前回登板ではバック(Espinosa)に足を引っ張られて、連続6イニング登板記録が途切れたJordan Zimmermannでしたが、この日はその鬱憤を晴らすかのような快投。6回まで許した走者はわずかに4人(1死球を含む)。3~5回の9つのアウトのうちの8つを三振で奪うなど、今季最多(キャリア最多タイ)の11奪三振。シーズン終盤を考えての6回降板と思われますが、わずか87球と余力十分だったはず。打線では、Michael Morseが犠飛と2本のソロ本塁打で3打点の活躍。また、スランプに陥っているBryce Harperに代わって2番に起用されたBernadinaが3安打1四球で4度出塁し、2盗塁と暴れまわりました。
MVP: Jordan Zimmermann

8/10 1番Lombardozzi 4安打4得点
W9-1@ARI
Strasburg(W13-5) 6.0IP 1ER 1H 4BB 6K 2.90
Lombardozzi 4/5 triple 4R .269
Werth 3/5 2double 2RBI .305
Zimmerman 1/3 HR(16) 2R 2RBI 2BB K .276
Steve Lombardozzi が、4安打で4得点と立派にリードオフの役割を果たしました。セカンド守備でも目を見張るような素晴らしいプレーを連発。打撃成績はやや下降線をたどっていますが、十分にIan Desmondの穴を埋めています。先発したStephen Strasburgは被安打1で1失点と好投。その1点も、4回裏2死1塁の場面でカウント1-2となったファールチップをマスクに受けた主審の負傷退場で10分ほど中断した後に四球、シングルで失ったもの。それ以前も、5回以降も素晴らしかっただけに、あの中断がなければどうなっていただろうとは思います。もっとも、球数が多く、結局7回くらいで降板させられることになったはずですが。
MVP: Steve Lombardozzi

8/11 5回表に5得点の集中打で逆転勝ち
W6-5@ARI
Jackson(W7-7) 5.2IP 5ER 8H 3BB 6K 3.74
Zimmerman 2/5 double R 2RBI .278
Werth 2/4 double R RBI BB .311
先発したEdwin Jacksonがぐだぐだで3回までに1-4とリードされる展開。しかし、5回表にWerth、Ryan Zimmerman、Morse、Jesus Floresの4本のタイムリーで一挙5得点で逆転。特に2死からのFloresの一打が最終的には試合を決めました。Suzukiの加入で厳しい立場に追い込まれたFloresですが、この日は盗塁も刺し酷評された守備でもがんばりました。6回途中からはブルペンが(ランナーを出しながらも)無失点で乗り切りました。
MVP: Jesus Flores

2012/08/12

お知らせ: 1週間お休みします

(8月6日オリジナル)
夏休みです。1週間ほど南方に旅行してきます。何とか、首位は守っててくださいね。

(8月12日追記)
先ほど戻りました。私が休んでいた間は、なんと6戦6勝。地区首位を守るどころか30球団最高勝率(2位レッズまで3ゲーム差)。

戻ってきた途端、負けないで下さいね。

2012/08/06

MiLB(7/30-8/5)

週間MVPに選ばれた選手はなし。でしたが、なかなかいい活躍をした選手はたくさんいました。

☆Rendon リハビリ終了 [SS]
足首の故障からの復帰を目指すAnthony Rendon。フルイニング出場も果たし、SSでのリハビリを終えました。来週から、Potomac(A+)に合流です。

☆Perez、Rivero いつでもメジャーデビューできます [AAA]
Eury Perezが今週も全5試合でヒットを打ち、AAA昇格後の全15試合連続安打を継続中。盗塁も5つ決めて絶好調。Carlos Riveroも負けずと全5試合で安打。こちらは4本の長打もあり、素晴らしい数字を残しています。2人ともメジャーデビューの準備は出来ています。
Perez 21PA .316/.381/.368 5SB
Rivero 21PA 3double HR .438/.571/.813

☆Goodwin AAでも本領発揮 [AA]
AからAAに飛び級昇格してやや躓いていた感のあったBrian Goodwin でしたが、今週は当たってきました。出塁率も長打率もいい感じです。
26PA double triple HR .364/.462/.636

☆Meyer A+初失点も好投 [A+]
A+に昇格して3試合目で初失点のAlex Meyer。許したも多く、本調子とは言えなかったようですが、それでも1失点にまとめたところは立派。いい感じです。
(8/1) 5.0IP 1ER 6H 3BB 3K

☆Karns A+では圧倒 [A+] 
球数を要したため5回降板となりましたが、今回も無失点。A+に昇格してから、初登板を除き、10試合連続で2失点以下を継続中。昇格後の防御率は1.70、初登板を除けば1.16。奪三振もイニング数をはるか上回っており、圧倒しています。
(8/2) 5.0IP 0ER 3H 3BB 6K 

☆Skole 週間3本塁打11打点の大当たり[A]
Matthew Skoleが3試合連続本塁打を含む大当たりで、11打点の荒稼ぎ。ハイライトは3日に打った、9回2死からの逆転サヨナラ満塁弾。シーズン25本塁打、87打点はいずれももちろんリーグトップ。さらに出塁率の異様な高さともあいまって、プロスペクトとしての期待感も急上昇です。この他、同僚のJustin Miller、Caleb Ramsey、Bryce Ortegaも打ちまくっています。
Skole 30PA 3double 3HR 11RBI .304/.467/.826
Miller 28PA triple HR .370/.393/.556
Ramsey 33PA 2double .355/.394/.419
Ortega  25PA 2double triple .409/.480/.481

☆Waltersさらに昇格 [AA→AAA]
A+で開幕し6月にAAに昇格していたZach Walters内野手(主にショート)が、AAAに昇格。球団のマイナー・コーディネーターからは、打撃でも守備でも高く評価されています。数字を見ると、出塁率、長打率ともやや物足りなさを感じますが。Ian Desmondが長期離脱中ということもあり、Danny Espinosaにもしものことがあれば、メジャー昇格もあるかもしれません。

☆Hague 好調、Souza→DL入り [A+] 
Rick Hague内野手が今週は.333と好調。シーズン成績もじわじわっと上げてきています。Steven Souza Jr.外野手が、A+に昇格後しばらく不振でしたが、次第に調子を上げ、今週は2試合でサイクルに相当する4安打を放ちいよいよかと思われたところで残念ながら故障離脱。なかなか出場機会が与えられないながらも出れば結果を残してきたJ.P. Ramirezの出場機会が増えそうです。
Hague 22PA 2double 2SB .333/.364/.429
Souza 2G 7PA single, double, triple, HR, BB,2K, SB 
Ramirez 13PA .462/.462/.462 

☆McQuillan、Martinezはもしかして掘り出し物[SS]
GCLからSSへトップを切って昇格したMike McQuillan内野手が、SSでも結果を残し始めました。今年のドラフト33順目(契約した選手としては最も下位指名)でしたが、これは掘り出し物かも。また、ドミニカ出身のEstarlin Martinez、Wander Ramosはそのさらに上を行きました。SSの打者で楽しみなのは、この3人に絞られてきたかな。
McQuillan 27PA 3double HR .346/.370/.577
E. Martinez 25PA double HR .435/.480/.609
W. Ramos 29PA 2double triple .400/.483/.640

☆Jennings突如打ち出す(サンプル数4試合)[Rk]
これまで全くの期待はずれかと思われたドラフト6順目のHeyden Jenningsが二塁打、三塁打各1本を含む7安打を固め打ち。わずか4試合でのことですが、上昇のきっかけになってくれれば思います。ただし、7三振とこちらは相変わらずです。
18A double triple .412/.444/.588 5SB

☆その他
Christian Garcia 2G(1SV) 2.0IP 0ER 1H 2K [AAA] 昇格後18試合で防御率0.42
Trevor Holder 1GS 6.0IP 1ER 5H 0BB 4K [AA]
Ryan Perry 1GS 7.0IP 0ER 5H 1BB 3K [AA] 先発投手として9試合、防御率1.54
Hector Nelo 3G(1SV) 3.2IP 0ER 4H 1BB 4K [AA]
Neil Holland 2G 3.0IP 0ER 1H 1BB 4K [A+]
Aaron Barrett  2G 4.0IP 0ER 1BB 3K [A+]
Derek Self 3G(2SV) 2.1IP 0ER 3H 3K [SS]

2012年7月をふりかえる


[NL EAST End July 2012]
W L PCT GB
Washington  61 41 .598
Atlanta 59 44 .5732.5
New York  50 54 .481 12.0
Miami  47 56 .456 14.5
Philadelphia 46 57 .447 15.5

今月も17勝9敗で勝ち越し。26日までの6連勝で一時は勝率で30球団トップに立ちました(最終的にはレッズに抜かれて2位)。ナ・リーグ東部地区では、月間18勝8敗という快進撃を見せたブレーブスが2位に浮上し、2位とのゲーム差2.5は6月末と代わりませんでした。前月2位のメッツは7勝18敗と急減速。マーリンズ、フィリーズは月末のトレード期限を前に完全に売り手に回りました。

ということで、勝ち続けているナショナルズですが、勝ち方は前月までと異なって打線が引っ張ったという印象です。投手陣も、チーム防御率3.65は30球団中10位、奪三振率が6位、与四球率も7位と悪くありません。ところが、打線は総得点、チーム打率は(前月の.254から一気に.280まで上昇)で、なんと4位。本塁打数は5位。盗塁数でも3位タイ。投打のかみ合ったチームという表現がぴったりの7月のナショナルズでした。

[Pitcher of July 2012: Jordan Zimmermann]
GS IP W K ERA WHIP
Jordan Zimmermann 6 37.0 4 31 0.97 0.84
Gio Gonzalez 6 33.1 3 29 4.59 1.29
Stephen Strasburg 5 28.1 2 32 4.13 1.41
Edwin Jackson 4 24.2 2 17 3.28 1.26
Ross Detwiler 4 23.2 1 17 3.04 1.44
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 14 14.0 7 21 5.79 1.21
Sean Burnett  13 10.1 0 12 3.48 1.35
Tom Gorzelanny  7 11.0 0 8 2.45 1.00
Drew Storen  7 4.1 0 2 4.15 0.92

オールスターに出場した両エースが月間防御率4点台と下降気味。これに対して、4番手のEdwin Jackson、5番手のRoss Detwilerが頑張りを見せてくれました。そして、今月は何と言ってもJordan Zimmermann。リーグの月間MVPに選ばれる快投。シーズン防御率も2点台前半まで下げ、リーグ1、2を争う水準とし、混沌とするサイヤング賞争いでも上位候補に顔を出してきました。問題は(最近は投票への影響は小さくなってきたとはいえ)勝ち星。打線の援護さえあれば、まだまだ伸びるはず。心配なのは、月末になってウォーミングアップに時間がかかるようになってきたという肩の調子。長期的視野からは無理は禁物。昨季は160イニングちょっとしか投げていませんので、200イニングが今季の目安ですが、既に135イニング超。このままではレギュラーシーズンで200イニングを超えます。ポストシーズンに万全で投げさせるためには、多少コントロールしたほうがいいかもしれません。

ブルペン投手陣はやや苦しみました。クローザーのTyler Clippardは2つのセーブ失敗。メイン・セットアッパーのSean Burnettも、9ホールドはさすがですが防御率は3点台半ばとかなり打たれた印象。防御率が3を切ったのは、ロングリリーフのTom Gorzelannyだけという惨状。まだ本調子ではありませんが、ようやく復帰してきたDrew Storenに期待しています。

[Hitter of July 2012: Ryan Zimmerman] 
PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ryan Zimmerman 113 .366 .434 .752 10 24 0
Michael Morse 113 .305 .345 .486 5 19 0
Bryce Harper  111 .222 .306 .313 1 7 5
Danny Espinosa 107 .300 .330 .490 3 10 5
Steve Lombardozzi 105 .293 .314 .374 1 12 3
Adam LaRoche 102 .304 .353 .478 4 12 0

Ian Desomond  51 .356 .431 .644 4 10 7

5,6月の月間MVP、Ian Desmondが今月も好調なスタートを切りましたが、オールスター前後から脇腹を痛め、結局DL入り。ただ、仮に故障がなかったとしても、今月はRyan Zimmerman にかなわなかったはず。今月のZimmermanは本当に凄まじかった。本塁打はリーグ2位、打点はトップ。公式の月間MVPはパイレーツのAndrew McCutchenに奪われましたが、FangraphsのWARではMcChtchenを抑えて堂々の1位という活躍ぶりでした。6月半ばまでの不振が嘘のようです。

その他の主力打者も、Bryce Harperを除けば、打率3割前後と当たっていました。Danny Espinosaは右打席だけでなく左打席でも数字が改善。また、リストにはありませんがRoger Bernadinaが62打席に立って打率.370という好成績でした。

Harperはスランプが長引いています。いいところで打っている印象はありますが、数字が伸びてきません。長打が出ないので大振りになってバランスを崩しているのかな。頑張れ。

Kurt Suzukiトレード獲得

Photo By ESPN
アスレティックスから、Kurt Suzuki捕手をトレード獲得。見返りは、Potomac(A+)でなかなかの打撃を見せていたDavid Freitas捕手。

相次ぐ故障者に加え、Wilson Ramos離脱後にレギュラーを任されたJesus Floresの打撃不振(Ramos離脱後の54試合で.225/.257/.335)、さらに盗塁阻止率のあまりの低さ(10%)から、噂されていた捕手の補強が実現しました。

Kurt Suzukiは28歳の右投げ右打ちの捕手。名前の通り日系3世。ハワイ出身でカリフォルニア州立大に進み(ちなみに、トレード相手のFreitasはカリフォルニア出身でハワイ大に進みましたのでちょうど反対)、2004年ドラフト2順目でアスレティックスに入団。順調にステップアップし、2007年にメジャーデビュー。そのまま定着し、2008年以降はレギュラーの座を不動のものとしました。メジャー通算の打撃成績が.254/.311/.377と決して打撃型の捕手ではありませんが、特に今季はシーズン序盤に受けた死球の影響もあってか、打撃成績が低迷。特に長打が全くでなくなってしまっている点は気になります。

Kurt Suzuki (2012 for OAK)
75G 278PA 1HR 18RBI 9BB 53K .218/.250/.286


とはいえ、盗塁阻止(38%)を含むの守備では今季も好成績を残しており、特に投手とのコミュニケーションを含むリード面は極めて高い評価を得ています。

Johnson監督はトレードが発表になった直後にSuzukiが1番手捕手と考えているとコメントしています。過去故障に泣いたFloresに頑張って欲しい気持ちもありますが、日本人としてはやはり日系人のSuzukiに大いに期待してしまいます。

David Freitasは2010年ドラフト15順目入団の23歳。SS(2010)、A(2011)、A+(2012)と一段ずつステップアップし、いずれのクラスでも打率、出塁率、長打率とも申し分のない成績。プロスペクトとしての期待が上がってきていたところだけに惜しい気もしますが、(故障者が戻ってくれば)捕手が豊富なチーム事情からすると頷けるトレード。捕手としての守備には難ありとのレポートもあるので、DHもあるア・リーグのほうが本人にも合っているのかもしれません。今後の活躍を期待します。

なお、今回のKurt Suzukiの放出により、アスレティックスはGio Gonzalezのトレードでやはりナショナルズから獲得した4人のうちの1人のDerek Norrisが正捕手となることを明らかにしました。6月下旬にメジャーデビューした後、一度はマイナーに戻されましたが、再昇格。プレーオフ争いに加わっているアスレティックスでのレギュラーですから立派。こちらも応援しています。

なお、Sandy LeonがAAAにオプションされています。

8/5 Strasburg投打の活躍(打率.343)【球場観戦】

W4-1 Marlins (Season 65-43)
Strasburg(W12-5) 6.0IP 0ER 3H 1BB 6K 2.97; 1/2 R 2RBI .343
Storen(S1) 1.0IP 0ER 1H 1K 3.00
LaRoche 2/3 2RBI BB .278
Harper 2/4 BB 2K .260

Michael Morseのボブルヘッドに釣られて、当日朝に4ドル(3階席上から3列目)のチケットを購入して行ってきました。1時半開始のところ12時半に到着して、無事ボブルヘッドをゲット! のんびりとホットドックを食べながら試合開始を待ちました。気温は95度くらいでしたが、さすが最上階は風が通って涼しい。上からの眺めも悪くないものです。

先発は前回登板で4回6失点と打ち込まれていたStephen Strasburg。そろそろシャットダウンも間近かな、という印象さえ与えていましたが、今日はその声をシャットアウトする投球でした。5回1死から6球続けてストライクが入らず、あれれと思わせましたが、投手コーチがマウンドに行った後は完全復活。そのまま、ピンチらしいピンチもないまま6回を無失点。91球での降板となりました。

Strasburgは(またしても)打でも活躍。2回裏1死2,3塁で打席に入ると、外へのカーブに上手く併せて右中間へ2点タイムリーで先制点をたたき出しました。第2打席は凡退しましたが、この試合が終わったところで41打席に入り、.343/.410/.543、7打点。ちなみに、Xavier Nady(退団済み)は109打席で6打点、Mark DeRosaも81打席で6打点です。Strasburgの代打起用を真剣に考えてもいいのではないでしょうか。

試合は4-0のままで推移し、2番手Craig Stammenが7回に1点こそ失いましたが、8回をSean Burnettがきっちり抑えると、9回にはDrew Storenがマウンドへ。Tyler Clippardが3日続けて投げていたという事情があるにせよ、今季初めてのセーブシチュエーションでの登板。速球(ツーシーム)主体の力強い投球で、どんどんストライクを投げ込み打者を圧倒。2死からシングルを打たれましたが、最後の打者は二ゴロ。今季初セーブを記録。やはり9回が似合います。

MVP: Stephen Strasburg

2012/08/05

8/4 エラー、エラー、エラー、そしてエラー

W10-7 Marlins (Season 64-43)
Zimmermann 5.0IP 4ER(5R) 7H 1BB 3K 2.45
Mattheus(w4-1) 1.2IP 0ER 1H 1K 2.93
Espinosa 2/5 HR(10) R 3RBI 2K .241 2E
LaRoche 2/4 2HR(22,23) 3R 2RBI .275
Harper 1/5 HR(10) 2R RBI .257
Zimmerman 2/4 RBI BB K .279
Werth 2/3 R BB .292
Suzuki 0/3 ナショナルズデビュー

こんなにエラーが目立った試合もなかなかありません。7回までに3つのエラーを犯し、全て失点につながってしまったナショナルズ。打っても打ってもエラーでリードを許すフラストレーションのたまる展開で、7回終了時点で4-6とリードされていました。が、最後は、相手エラーをきっかけに見事な逆転勝利を飾りました。

最初は2回表。1死1,2塁からのGorkys Hernandezの打球は併殺コースの二ゴロ。二塁手のSteve Lombardozziが二塁にトスしたところまでは完璧でしたが、遊撃手のDanny Espinosaが一塁に大暴投。イニング終了のはずが1点を失いさらに2死2塁。ここでJohn Buckのライトへの打球をBryce Harperがやや目測を誤り二塁打にしてしまいもう1点。

2回裏のAdam LaRocheの22号ソロ、3回裏のRyan Zimmerman、Michael Morseの連続タイムリーもあって、3-3の同点としましたが、5回表1死2塁の場でまたもEspinosaがタイムリーエラー。二遊間へ飛んだ打球を回り込んで取ったまでは良かったのに、一塁へ暴投してしまいました。こんなところでIan Desmondの不在を思い知るとは・・・。

先発したJordan Zimmermannは5失点で5回降板。開幕から続いてきた連続6イニング以上登板は21でストップ。とはいえ内容は悪くなかったと思います。いや、どんどんストライクを取っていくアプローチは変わらず、切れ、制球とも、むしろ良かったと思います。あのEspinosaの2つのエラーがなければ・・・・と思わずにはいられませんでした。

それでも6回裏にLaRocheがこの日2本目の23号ソロを今度はセンターへ打ち込み1点差に迫りましたが、直後の7回表に3つ目のエラー。この回からマウンドに上がったMichael Gonzalezが先頭のJose Reyesを歩かせたことから1死2塁とされると、Greg Dobbsの二ゴロは何でもない打球でした(ように見えました)が、Lombardozziがさばききれずエラー。結局1,3塁からスクイズを決められ突き放される展開。

このまま嫌な感じで負けるのかな・・・戦犯はEspinosaかな・・・という気配が漂ってきた8回裏も、Mike Dunnに対して、先頭のMorseは二ゴロで1死。続くLaRocheの打球も一ゴロで簡単に2死になるかと思われましたが、一塁ベースカバーに入ったDunnが送球をグラブに当てて落球するエラー。

ここから、ナショナルズの猛攻が始まりました。

Jason Werthが歩いた後、この試合がナショナルズ・デビューとなったKurt Suzukiは三振に倒れて2死となりましたが、Lombardozziがセンター前に弾き返すタイムリーで1点差。さらに代打のTyler Mooreが追い込まれながらもライト前になんとか運ぶ同点タイムリー。2人ともルーキーなのに、素晴らしい活躍。特にMooreはWerthの復帰後、すっかり出場機会は減ってしまいましたが、たいしたものです。ちなみに、6回裏2死2塁の場面でMark DeRosaが起用されたときに「なんでMooreじゃないんだ」と思いましたが、この8回の場面のために取っておいたJohnson監督の采配もアッパレでした。

そして、6-6同点、2死1,3塁の場面で打席に入ったのがEspinosa。カウント2-2から、やや内寄りのスライダーを前のポイントで叩いた打球は、レフトスタンドの中断まで飛ぶ特大の3ラン(動画)となりました。ここまでのミスを全て帳消し。はっきり言って第興奮。球場ではカーテンコールまで起きました。

さらに続くBryce Harperが、今度はライトスタンドのあわや3階席に届こうかという大飛球(動画)。この回、計6点。一挙に試合をひっくり返しました。Dunnの6失点は全て記録上は非自責点(Dunn自身のエラーなので「自」分の「責」任ですが)。エラーって恐ろしい・・・。

いい感じでの逆転勝利。元ナショナルズのJustin Maxwellの2本塁打の活躍により、アストロズが2位ブレーブスに勝ってくれた(BOX)おかげで、ゲーム差は3に広がりました。

(MVPは迷いました。確かにあの3ランが試合を決めたのは確かですが、2エラーで実質3失点の責めを負うべきEspinosaでいいのかと。で、2本塁打、そして逆転のきっかけとなったエラーで出塁のLaRocheとしました)

MVP: Adam LaRoche

MiLB (7/23-29) Roarkが週間MVP(AAA)

Syracuse Chiefs (AAA) のTanner Roarkが2戦2勝の好投で、International Leagueの週間MVPに選ばれました。確かに結果は残しましたが、シーズン防御率4点台後半、奪三振率も高くないと、あまり期待感がない投手なので、なんだかなあという感じです。期待感という意味ではどっちもどっちですが、27日の試合で7回2死までパーフェクトの快投を演じた(許した走者はソロ本塁打の1本のみ)Yunesky Mayaのほうが、週間MVPにふさわしかったのではないかと思います。

Roark 2GS(2W) 14.0IP 2ER 9H 2BB 13K
Maya 1GS(1W) 8.0IP 1ER 1H 0BB 5K

+++++++++++++++++++
先週はどうしても時間が取れなかったので、その他の選手は簡潔に。Anthony Rendonが順調にリハビリを続け、GCLからSSに上がっています。

[AAA] 
Carlos Rivero 打率4割超、3本塁打。
Eury Peraz 昇格後全試合連続安打中。打率4割超。3盗塁。 
Christian Garcia 3試合3イニングを無失点、2セーブ、5奪三振。
Atahualpa Severino 3試合2.2イニングを無失点。

[AA]
Destin Hood 5割近い打率。
Jeff Kobernus 打率4割、7盗塁も、7月26にDL入り。
Brian Goodwin 打率は上がってこないものの、2試合連続本塁打。
Ryan Perry 24日の試合では6回3失点、29日は6回を無失点と好投中。

[A+]
 Alex Meyer 25日の先発で2安打1四球、無失点登板。
Nathan Karns 26日の先発で6回を自責点1、7奪三振。
Matthew Grace 24日の先発で7回を無四球自責点1と好投。
Rob Wort 2試合連続1イニング2奪三振で無失点。
Neil Holland 2試合無失点、1セーブ。
Aaron Barrett 2試合2.1イニングを無失点。
Michael Taylor 打率3割超度、3盗塁。
Jason Martinson 打率はいまいち上がらないものの、2本塁打。

[A]
Matthew Skole 打率.333、1本塁打、2盗塁と順調。
Billy Burns 体調不良で4試合の出場ながらでればヒットを量産。
Christian Meza リリーフながら24日の試合で5回無失点、1安打2四球6奪三振。
Blake Schwartz 29日に先発し、6回6奪三振無失点。

[SS]
Anthony Rendon 26日の試合から合流。早速本塁打。
Tony Renda ようやく週間打率3割超。
Estarlin Martinez 全試合でヒット。
Carlos Lopez 4本の二塁打を含め打率3割超。
Ivan Pineyro 27日の試合に先発し、5回無失点、5奪三振。
Derek Self 2試合連続無失点セーブ。

[Rk]
Anthony Rendon 2試合連続本塁打でGCLリーグでのリハビリ終了。
Dixon Anderson 2試合計5イニングを無失点、4奪三振。
Inocencio Heredia 2試合計7イニングを1失点、7奪三振。
Joel Barrientos 2試合計9イニングで3失点、12奪三振。

2012/08/04

Zimmermannがナ・リーグ月間最優秀投手(公式)

Jordan Zimmermannが7月の公式のナ・リーグ月間MVPに選ばれました(MLB.comのページ)。6試合に先発して4勝無敗。全6試合で無失点又は1失点にとどめ、月間防御率0.97の好成績を収めました。

GARY CAMERON - REUTERS

ライバルと目されたレッズのHomer Baileyが31日の登板で打ち込まれたので先発投手陣の中では最有力でしたが、15試合14回1/3を投げて無失点、31奪三振(何と1イニング当たり2個を超える!)、13度のセーブ機会を全て成功という驚異的な成績を残したレッズのクローザーAroldis Chapman(前回のWBCのキューバ代表として記憶にある人もいるかも)に負けたかな、と思っていたので、実は意外な受賞。

4月のStephen Strasburg、5月のGio Gonzalezに続く、チーム3人目の月間MVP。違う3人が同じシーズに受賞するなんて凄くない?!

2012/08/03

8/3(G2) Josh Johnsonを打てず

L2-5 Marlins (Season 63-43)
Gio(L13-6) 8.0IP 4ER 9H 10K 3.34
Morse 2/4 double .304

初回、三塁打のSteve Lombardozziを置きRyan Zimmermanがきっちり犠牲フライを打って幸先の良く先制しましたが、その後はマーリンズ先発Josh Johnsonの前に手も足も出ず、9回2死から2点目を奪って何とかマウンドから降ろしたという感じでした。

ナショナルズ先発のGioも5回までは被安打2で無失点と負けずに好投していました。しかし、5回裏、1死2塁からRoger Bernadinaがレフトの前にポトリと落ちる幸運なシングルを放ちながら2塁走者Michael Morseが3塁にさえ進めないという残念な攻撃をしてしまった直後の6回表。2死1塁から4連打を浴びて3点を失いました。それでも8回まで10奪三振を奪いながら味方の反撃を待ちましたが、それも叶いませんでした。

ダブルヘッダーを1勝1敗は良しとすべきなのかもしれませんが、2位ブレーブスが勝ったため、ゲーム差は2に縮まりました。

8/3(G1) LaRoche絶好調

W7-4 Marlins (Season 63-42)
Lannan(W2-0) 6.0IP 3ER 4H 5BB 4K 3.46
LaRoche 3/4 double HR(21) 2R 3RBI BB .276
Zimmerman 2/3 2double 2R 2BB .279 SB(4)
Werth 1/2 2R 3BB .282

ダブルヘッダーということで、7月21日に続き、John Lannanが1試合だけの昇格、即先発。立ち上がり四球、シングル、シングルで無死満塁のピンチを招きましたが、ここを併殺の間の1失点だけで切り抜けると、その後は制球に苦しみながらも徐々に建て直し、6回まで無失点。7回表に無死2,3塁からワイルドピッチで1点を献上したところで降板となりましたが、その間に打線が7点を取ってくれていて、悠々の勝ち投手となりました。前回と今回の間のAAAでの登板では4回持たずに13安打6失点と散々でしたが、上がってくればこの結果。さすがです。

1点先制されたとはいえ、むしろよく1点で終わったという雰囲気の中で迎えた1回裏。簡単に2死となりましたが、Ryan Zimmermanの二塁打、4番に入ったJason Werthの四球の後、Adam LaRocheがしぶとくセンター前へのタイムリーを放って同点。さらに2死満塁からこちらも粘った末にMark DeRosaが三遊間を抜き2点の勝ち越しに成功しました。

LaRocheの好調ぶりは恐ろしいほどです。3回裏にはセンターへ2試合連続となる21号ソロ。さらに4回裏は2死満塁で打席に入ると、あわや満塁弾かという3階席に届く超特大の惜しいファールの末に押し出し四球を選び、都合3度の打席で打点を記録しました。6回裏にも後続が倒れて得点にこそつながりませんでしたが、1塁に走者を置いて二塁打。凄味があります。オールスター前後に少しスランプがありましたが、すっかり復活。本来のスロースターターぶりをはっきしてくれれば、タイトル争いにも絡んできそうな勢いを感じます。

一時は7-1とリードし、簡単に勝てるかと思いましたが、終盤にブルペンがつかまり、結局Tyler Clippardを投入して逃げ切りました。

MVP: Adam LaRoche

8/2 Detwiler 本物になってきたか

W3-0 Phillies (Season 62-42)
Detwiler(W6-4) 7.0IP 0ER 3H 2BB 3K 3.02
LaRoche 3/4 HR(20) R 2RBI K .270
Leon 2/4 double 2K .280
Werth 1/3 RBI BB .277 復帰戦。

シーズンを投げたはずのフィリーズにスウィープを食らうことは何としても避けたかったナショナルズ。2回表にRyan Zimmermanのエラーをきっかけに1死1,2塁とされると、Michael Martinezにライト前にヒットを打たれましたが、Bryce Harperの好返球で本塁タッチアウト。何とかピンチを切り抜けると、その裏、先頭のAdam LaRocheが初球を叩くと打球はライトスタンド2階席に届く特大の先制弾となりました。さらに続く3回裏にも1死1,2塁からLaRocheがセンター前ヒットを放って2点目。さらに今日から復帰したJason Werthが追い込まれながらもなんとかバットに当てた二ゴロの間に3点目を奪い、ようやく試合の主導権を握りました。

先発のRoss Detwiler。3回まではやや落ち着きませんでしたが、3-0とリードしてもらった後は、4回から7回まで、打者12人に対して、何と全く1人もランナーを許さない快投。奪三振こそ多くはありませんでしたが、フォーシーム(ストレート)とツーシーム(シンカー)のコンビネーションが抜群で凡打の山を築いていきました。シーズン防御率は3点をわずかに上回るところまで低下。6月下旬にローテーションに復帰してからは、7先発で防御率2.25と、三本柱に優るとも劣らない素晴らしい投球を続けています。元ドラ1、全体6位の潜在能力がいよいよ開花し始めたと思っていいのでしょうか。

MVP: Ross Detwiler

Werth→復帰, H-Rod→DL

Jason Werthが帰ってきました。5月6日の試合でダイビングキャッチを試みて左腕を骨折。ちょうど3か月。シーズンのほぼ半分を棒に振りましたが、最短でもそれだけかかると言われていたのんが3か月だったことを思うと、シーズンが佳境に入る大事な時期によくぞ順調に復帰してくれた、というべきなのかもしれません。これまでの鬱憤を晴らすような活躍を期待します。

25人ロースター枠からは、Henry Rodriguezが外れました。D・・・・・・FAではなく、DL入り。背中の痛みが理由とされていますが、最近は出れば打たれてばかり。身体的なというより精神的な問題、自信喪失なんでしょう。もうDFAでよかったのでははないか、とあえて言っておきます。こういうファンの批判的な声を跳ね返す精神力を何らかの方法(ヨガでも空手でもなんでもいいです)で身につけなければもう無理でしょう。

2012/08/02

8/1 フィリーズの本塁打攻勢に敗れる

L2-3 Phillies (61-42)
Jackson 5.2IP 3ER 8H 4BB 6K 3.57
Harper 2/4 R .261
Tracy 1/2 BB R .269

Edwin Jacksonは悪くなかったように思いました。が、Jimmy Rollins(2発)、Nate Schierholtzという決してホームランバッターとは言えない選手に3本のソロを浴びて3失点。惜しい登板となりました。

打線は初回に2点を奪い、今日はいい感じかな、と思いましたが、その後は打線のつながりに欠けて追加点なし。

2連敗。7連勝でようやく負けてくれた2位ブレーブスとの差は2.5となっています。

2012/08/01

7/31 Strasburg あれっ?

L0-8 Phillies (Season 61-41)
Strasburg(L11-5) 4.0IP 6ER 8H 1BB 3K

直前のブレーブスとの3連戦で3連敗を喫し、今日のトレード期限を前にShane Victorino、Hunter Penceの両外野手を放出し、完全に今季は店じまいモードとなったフィリーズ。昨季まで地区5連覇した面影はありません。

ところが、この試合は完全にフィリーズペース。2回、先発のStephen Strasburgが8番のKevin Fradsenに5年ぶりとなるまさかの2ランを浴びると、3回表には三盗を試みたJuan Pierreを刺そうとしたJesus Floresの送球が冒頭となる間に3点目。その裏、Strasburg、1番のSteve Lombardozziの連打で無死1,2塁としながら、Bryce Harper、背中の痛みで欠場のRyan Zimmermanに代わって3番を、4回、2死2塁から投手のCliff Leeにライト前にタイムリーを浴びると、続くJimmy Rollinsの打球はライトフェンス直撃の当たり。フェンス際でジャンプしたものの届かなかったBryce Harperが転倒。ボールが転々とする間に、Rollinsはホームイン。ランニングホームランで6-0となってしまいました。

この時点でテレビを消しましたが、結局この後も打線は沈黙し、5回以降は1人のランナーも出せず。完敗。

Strasburgはどうしたんでしょうか。速球の球威は出ているのに打たれます。うーむ。去年のJordan Zimmermannもオールスター後になって急に打たれ出したことを引き合いに、TJ手術から復帰の初年によくあること、というレポートもあります。そろそろシャットダウンすべきときが近付いてきたのかもしれません。

Tracy→復帰, Brown→AAA

5月下旬に股関節を痛めDL入りしていたChad Tracyが復帰。腱の断裂で手術を受け、シーズン中の復帰も危ぶまれていましたが、最短と言われていた2か月での復帰。マイナーでのリハビリ出場でもしっかり結果を残しており、離脱前のような代打の切り札として活躍してくれることを期待しています。

25人ロースターの枠を作るために、Corey BrownがAAAにオプションされました。今回の昇格では初安打=初本塁打をはじめ3安打を記録するなど、内容ではMark DeRosaを上回っていたと思いますが、内野手不足、それに契約の関係から言って、仕方ありません。順当な人事でしょう。まもなくJason Werth(マイナーでのリハビリ出場では守備も含めフル出場しています)が復帰予定なこともあり次は9月だと思われますが、戻ってきてくれるのを待っています。