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2016/04/02

2016 スプリングトレーニング カット情報

2016年のナショナルズのスプリングトレーニングは、40人ロースターの選手に22人のマイナー契約招待選手(下のリストでは斜体表記)を加えた総勢62人でスタートしました。

以下、ロースターカットがあるたびに更新していきます。

[PITCHER]
Gio Gonzalez
Shawn Kelley
Jonathan Papelbon
Oliver Perez
Yusmeiro Petit
Felipe Rivero
Tanner Roark
Joe Ross
Max Scherzer
Stephen Strasburg
Blake Treinen
Matt Belisle 
Aaron Barrett 4/1 60 days DL
Trevor Gott 4/1 optioned to AAA
Sean Burnett 4/1 opt out of contract 
Bronson Arroyo  3/31 minor (DL)
Rafael Martin 3/28 optioned to AAA
Aaron Laffey 3/28 minor 
Nick Masset 3/28 minor 
Lucas Giolito 3/23 minor 
Michael Brady  3/21 minor 
Erik Davis  3/21 minor
Burke Badenhop  3/21 minor
Sammy Solis 3/14 optioned to AAA
Nick Lee 3/14 optioned to AA
A.J. Cole 3/11 optioned to AAA
Abel De Los Santos 3/11 optioned to AAA
Wander Suero 3/11 minor 
Austin Voth 3/11 minor 
Matt Grace 3/10 optioned to AAA
Taylor Jordan 3/10 optioned to AAA
Paolo Espino 3/10 minor 
Taylor Hill 3/10 minor

[CATCHER]
Jose Lobaton
Wilson Ramos
Jhonatan Solano 3/28 minor
Pedro Severino 3/18 optioned to AAA
Spencer Kieboom 3/14 optioned to AA

[INFIELDER]
Stephen Drew
Danny Espinosa
Daniel Murphy
Anthony Rendon
Clint Robinson
Ryan Zimmerman
Brendan Ryan 4/1 minor 
Trea Turner 3/28 optioned to AAA
Scott Sizemore 3/28 minor 
Tyler Moore 3/25 outrighted to AAA →3/27 traded to ATL
Jason Martinson 3/19 minor
Chris Bostick 3/14 optioned to AA
Matt Skole 3/14 minor
Wilmer Difo 3/10 optioned to AAA

[OUTFIELDER]
Bryce Harper
Ben Revere
Michael Taylor
Jayson Werth
Chris Heisey
Matt den Dekker 4/1 optioned to AAA
Reed Johnson 4/1 opt out of contract 
Tony Campana 3/28 minor
Logan Schafer 3/14 minor →3/19 released
Brian Goodwin 3/14 optioned to AAA

[3/10]
この春最初のロースターカットが行われました。野手はWilmer Difoの1人だけ。投はMatt Grace、Taylor Jordan、Taylor Hill、Paolo Espinoの4人がマイナー行きを命じられました。

最も意外だったのはDifo。5試合で11打席に立ち、300/.364/.700という数字を残しており、もうしばらくユーティリティの座を争わせても良かったと思うのですが、早い判断でした。Baker監督などのコメントによれば、二塁手としての守備をしっかり鍛えてくることが期待されているようです。

投手陣では、GraceとHillの2人はそれぞれ2イニング投げて無失点でしたが、先発投手が3イニング投げるようになってきたことで投げる枠がなくなってきたということですね。JordanとEspinoはともに与えられた機会に3失点していました。

[3/11]
前日に続くロースターカットで、A.J. Cole、Abel De Los Santos、Austin Voth、Wander Sueroの4投手がマイナーキャンプ行きとなりました。きちんと投球回数を積んで調整してきてください。

Coleは、10日の試合では最後に投げて1イニング無失点でしたが、先発投手扱いで登板した前回の登板で1イニング4安打2失点と打ち込まれていました。腐らず、AAAでしっかり成績を残して待機していてくれることを期待します。

[3/14]
試合後、ブルペン左腕のSammy SolisとNick Lee、外野手のBrian GoodwinとLogan Schafer、内野手のChris Bostickと Matt Skole、それに捕手のSpencer Kieboom、以上7選手がカットされました。

Leeは14日の試合でも登板して1イニングを無失点。これまで4試合4イニングに投げて許した走者は四球の1人だけと好投。変則的なフォームということもあり、首脳陣に強い印象を残したはず。40人ロースターに入っていることもあり、十分、今季中の昇格が見込まれます。Solisも、残った数字は防御率6.75ですが、4試合中3試合では無失点。90マイル後半を計測したという報道もあり、評価は必ずしも下がっていません。

野手でも、Bostick(.333/.467/.500)、Goodwin(.273/.400/.273)、Skole(.200/.409/.400)、Kieboom(.273/.333/.273)の若手4人は、決して悪い成績ではありませんでしたが、マイナー契約招待選手を含めベテランが健康を維持していることから、そろそろマイナーで調整してくるようにという判断のようです。これにより、プロスペクトと呼べる野手で残っているのは、Trea Turner、Pedro Severino、それにマイナー招待選手のJason Martinson三塁手の3人になりました。27歳の右の長距離砲のMartinson。チーム最多(Turnerと並んで)の12試合に出場機会を与えられ、.333/.462/.429という数字で踏ん張っています。三振が多いという欠点はありますが、おそらくキャンプを通じて評価を上げてきているのでしょう。頑張ってほしいですね。

[3/18]
Pedro Severino捕手をAAAでにオプションしました。つい先日の記事で書いたとおり、攻守で大きく評価を上げていたので、このタイミングはちょっと驚きでしたが、故障がない限りWilson RamosとJose Lobatonの2人で開幕を迎えることは決まっているようなものなので、Severinoを含めた3人がしっかり調整を進めるためには自然なタイミングと言えます。元々定評のあった守備に加え、打撃でもここまで10試合18打席に立って、.438/.500/.563という好成績。三振が1つだけというのも特筆すべき数字です。

Baker監督などのコメントを読んでいると、仮にRamosかLobatonに何かあれば開幕前に呼び戻される可能性も十分あるという印象。しっかり調整して、備えていてください。

[3/19]
連日の小幅な動きで、Jason Martinson内野手がマイナーキャンプ行きとなりました。14日の記事で書いた後も3試合に出場。少し落としたものの、最終的な.292/.433/.375という数字は立派なもの。いいスプリングトレーニングとなりました。

これでプロスペクトと呼べる野手で残るのは、Trea Turnerのみ。もっとも、Danny Espinosaが(ようやく)バットの調子を上げてきているので、当初の予定通りAAAでの開幕となりそうです。

[3/21]
いずれもマイナー契約の右腕、Burke Badenhop、Erik Davis、Michael Bradyの3投手にマイナーキャンプ行きを命じました。

実績のあるBadenhopは、スプリングトレーニング直前に契約した際には開幕ロースター入りの可能性もあると言われていましたが、7試合中3試合で失点。特に最後の登板となった20日は、1死も取れずに4人の打者に出塁を許して降板し、防御率10.50となったところで切られました。

DavisはTJから復活してきた投手で応援する声も大きいのですが、18日にメッツのMichael Confortoに満塁弾を打たれるなど、結果を残せていませんでした。BradyはオフにYunel Escobarのトレードで(Trevor Gottと一緒に)きた投手。4試合3回1/3を無失点でしたが、現時点では構想に入っていないということでしょう。2人ともチャンスを与えられるような活躍を期待しています。

[3/23]
トッププロスペクトのLucas Giolitoがここでマイナーキャンプ行きとなりました。

残した数字は、1先発を含む4試合、6回2/3に登板して3失点、4.05/1.50。3四球に対して、9奪三振は目立ちます。21歳で初参加したメジャーのスプリングトレーニング。本人はもっと早くマイナー行きを命じられると思っていたようですが、十分通用することを示し、ここまで帯同することとなりました。十分な経験を積むことができたのではないでしょうか。Baker監督を含むベンチの評価ももちろん上々です。

開幕はAAAではないかと言われていますが、まずは故障なくしっかりとしたシーズンを過ごしてくれることが何より重要。そうすれば、今シーズン中にメジャーデビューを果たすことは間違いないでしょう。イニング制限がかかるはずなので、シーズン終盤の戦力として期待することはできませんが、それはともかく。

さあ、AAAの試合もチェックしないと。

[3/25]
Tyler Mooreがウェイバーを通過。40人ロースターから外れ、マイナーキャンプ行きが命じられました(詳細はこちら)。マイナーでブレイクする過程をフォローしていた選手で、心情的に応援していたのでとても残念です。

別の見方をすれば、40人ロースターの枠が空いたことで、マイナー契約招待選手のチャンスが広がりました。

→3/27 ブレーブスへのトレードが発表されました。今のところマイナー契約のままのようですが、再建中のブレーブスならきっとチャンスはあるはず。(ナショナルズ戦以外で)頑張れ。

[3/28]
27日の同時刻ダブルヘッダーを経て、28日に7選手にマイナー行を通告しました。Trea Turner遊撃手とRafael Martin投手の2人はAAAへオプション。マイナー契約のJhonatan Solano捕手、Tony Campana外野手、Scott Sizemore内野手、それにAaron LaffeyとNick Massetの両投手にそれぞれマイナーキャンプ行きを示しました。

野手のトッププロスペクト、Turnerのスプリングトレーニングが終了。打撃成績は、22試合に出場して.250/.349/.417、1本塁打とあまり目立つものではないものの十分ソリッドなもの。7三振に対して6つの四球を選ぶ選球眼、7回試みて7回成功した盗塁などと併せ、将来のショートのレギュラーの地位をしっかり固めたと言っていいでしょう。ただ、守備力ではDanny Espinosaには敵わないことがはっきりしたキャンプでもありました。AAAでは、とにかく故障することなく、昇格に備えてくれることを期待します。いつでしょうね。

マイナー契約の野手3人は、シーズン序盤に打ちまくって目立ったSizemoreでしたが、その後はやや下降線をたどり、最終的には.344/.400/.719の成績でしたが、一歩及ばず。Campanaもがんばりましたが(.310/.333/.448)、チーム構想に入ってくることはできませんでした。出戻りのSolanoも意外なくらい打ちましたが(.389/.476/.500)、マイナー契約の立場ではここまでです。この春のナショナルズ野手陣は、故障者らしい故障者が1人も出ていない幸運に恵まれているのですが、逆に言えば、マイナー契約の選手にとってはチャンスが巡ってこないという意味で不運でした。
投手陣では、Rafael Martinが(目立たないものの)10試合に登板して1.69/0.75と相変わらず打たれないことを示しています。が、とにかく目立たない・・・。

さあ、これで、故障中のAaron BarrettとBronson Arroyoの2人を除くと、残る選手は30人。いよいよ最終コーナーです。

[4/1] (25人ロースター確定)
舞台をワシントンDCに移しての1日のツインズとの試合の後、開幕25人ロースターが発表となりました。

ベンチとブルペンの最後の席をめぐって争ってきた選手の中から、最後の最後にカットされたのは、Matt den Dekker、Reed Johnson、Brendan Ryan、Trevor Gott、Sean Burnettの5人。うち、den Dekker、Gottの2人はAAAにオプションされ、また、Ryanもマイナー行きを受け入れたため傘下に残りますが、JohnsonとBurnettの2人はマイナーFAとしての退団を選択し、他球団でのチャンスを探すことになりました。各選手のここまでの頑張りについては、先日のノート記事で書いたので省略しますが、いずれも開幕メジャーに相応しいスプリング・トレーニングを送ってきました。ただ、たまたまナショナルズが健康面での幸運に恵まれたということ。特に、結局最後まで無失点で終えたBurnettが残れなかったことは残念としか言いようがありません。他球団から声がかかることは間違いないでしょう。復活を願っています。

併せてBronson Arroyoのマイナー契約でのDL入り、Aaron Barrettのメジャーの60人DL入りも発表されています。

2016/03/31

STノート⑥(3/27-30) 18勝4敗3分

雨に祟られ、28日の試合が中止、29日の試合も4回途中ノーゲーム。3月後半以降、実に4試合が中止。調整が仕上げに入った大事なこのタイミングに勘弁してほしいところですが、天気には勝てません。まあ、試合がなければ故障者はでない、と前向きにとらえておきましょう。

そんなこんなで、30日のメッツ戦をもってフロリダでのスプリングトレーニングは打ち上げとなりました。グレープフルーツリーグの戦績は、18勝4敗3分。勝率.818。見事な勝ちっぷりでした。しょせんはオープン戦の成績であり一喜一憂しても仕方ないのは確かですが、レギュラーシーズンに向けて、いい仕上がりであったことは間違いありません。特に、1試合平均6.8得点を記録した打線が好印象を残しました。

この春を振り返ると、最大の収穫は、主力と期待される選手に大きなけが人がでなかったこと。こんなに健康なチームは私がブログを始めてからの9年間で一度もなかった奇跡です。開幕後もずっと故障者が出ないままなんて思っていませんが、ともかく、これだけでも素晴らしいスプリングトレーニングとなりました。

この後、ナショナルズパークに移動して、1日、2日にツインズと2試合のオープン戦をこなした後、中一日空けて、4日、アトランタでのブレーブス戦で開幕となります。

残るロースター争いは、ブルペンとベンチ。最終判断は2日の試合後になるようです。

● ブルペンはあと1枠?2枠?
マイナー契約招待選手としてスプリングトレーニングに参加し、30日がオプト・アウトの期限だったMatt Belisleをメジャー契約に切り替え、40人ロースターに入れました。開幕ブルペン入りは確定です。この春は、6試合6回1/3に登板し、防御率3.68という成績ですが、失点したのは1試合のみでWHIPは0.95。健康なら十分通用することを証明し、スポットを勝ち取りました。

残るは通常なら1枠。開幕から10日間ほどは先発5番手が不要であることからブルペン8人体制を取るという判断なら、2枠。

これを、Blake Treine、Trevor Gott、それにマイナー契約のSean Burnettの3人が争う構図。TreinenとGottの2人にオプションが残されていることに鑑みると、ここまで9試合未だ無失点で復活に向けて頑張っているBurnettを残してほしいですね。もう1人残せるなら、こちらも未だ無失点のTreinenでしょうか。Gottもフロリダでの最終戦で2イニングを投げて無失点と結果を残していますが、果たして。

● ベンチ争いはさらに熾烈
前回の記事以降、Scott Sizemore、Tony Campanaがマイナー行となったため、最後の1席を次の4人が争う形となっています。

Matt den Dekker, L  .308/.378/.462 2SB
Chris Heisey, R   .238/.333/.452 2HR
Brendan Ryan, R  . 379/.400/.517              
Reed Johnson, R  .323/.421/.355

den Dekkerは左打者でオプションを残しているので、十分に結果は残しているのでかわいそうですが、おそらくマイナースタートでしょう。残る3人の中で誰を残すかは難しい判断。本命は代打で実績がある右のパワーバットという今のベンチに欠けている要素を補えるHeiseyですが春の数字は一番悪い。この春絶好調のRyanの可能性も十分なるでしょう。39歳の大ベテランのJohnsonは、少し苦しい立場かと思われましたが、30日のフロリダでの最終戦で2打数2安打し、踏みとどまっています。

2016/03/28

Tyler Mooreに事実上の戦力外通告→ブレーブスへトレード

Tyler Mooreに対して、40人ロースターから外し、マイナーに行くことが命じられました。事実上の戦力外通告です。

40人ロースターに入っていて、オプション切れ。ベンチ入り当確の選手を見ると、右のパワーバットが足りていない。最後の控え野手としてMooreが最有力候補と目されて迎えたスプリングトレーニングでしたが、18試合に出場しての結果は、打率.129。「無死、1死で走者を三塁に置いた場面での三振が多過ぎる」とBaker監督が指摘した翌日、1死2,3塁で回ってきて三振してみたりと散々な結果で、自ら今回の事態を招いてしまいました。

今回40人ロースターから外すに当たってウェイバーにかけられましたが、獲得に名乗りを上げる球団は1つもなかったのが現実。ウェイバーを通過したため、支配下選手に置いたままAAAに行かせることができてしまいました。

2010年(A+)、2011年(AA)にそれぞれ31本塁打を放ち、長距離砲として評価を上げ、2012年にメジャーデビュー。その年はポストシーズンを含めて活躍しましたが、その後は代打中心の起用になじむことができず、代打としての通算成績は107打数で打率.121という無残なもの。ここ数年、主力に故障が出た際にそこそこの出場機会を与えられてきましたが、結果を残せずマイナー行き、ということを繰り返してきました。今回のBaker監督の「できる限りのチャンスは与えてみたのだが」とういコメントが全てを物語っています。

29歳という年齢も考えるとキャリアを再構築するのはかなり苦しいと思われますが、結果が全ての野球界。AAAでしっかり結果を残し、(ナショナルズではないかもしれませんが)メジャー復帰を目指してください。

[3月28日 追記]
3月27日にブレーブスにトレードされることが発表されました。Nate Freiman一塁手との1対1のトレード。ともに29歳の右の長距離砲というかなり似通った2人で、違いはFreimanの背が圧倒的に高いことくらいです(Freimanは6フィート8インチ=2メートル!)。2013年にアスレティックスでデビューして80試合に出場しましたが、2014年は36試合、昨季はずっとAAAでプレーしていました。この春は招待選手としてブレーブスのキャンプに参加していましたが、30打席に立って.120/.267/.240という結果で早々にカットされています。

2016/03/26

STノート⑤(3/18-26) Max Scherzerが開幕投手

雨の影響やスケジュールの都合で必ずしも実戦登板が積み上がっている訳ではありませんが、先発投手陣は順調に調整を進めています。ひやりとしたのは、20日の試合でJoe Rossのかかとにライナーが直撃し、途中降板するというアクシデント。もっとも、単なる打撲でブルペンセッションは通常通りこなしているとのことです。

そんな中、Baker監督の口から、Max Scherzerが開幕投手を務めることが明らかにされました。ナショナルズでは2年連続となります。よろしくお願いします。2戦目はGio Gonzalez、そして3戦目のホーム開幕戦にStephen Strasburgが投げるところまで判明しました。Strasburgが2戦目でないことについて、Baker監督は、Gioはあまり長いイニングを稼いでくれないので、ブルペンの負担を考えてScherzer、Strasburgの間に挟んだという説明をしています。

そして、相変わらず目立ちませんが、Tanner Roarkが素晴らしい。26日の試合でもカージナルスのレギュラー陣を相手に5回を無失点。スプリング・トレーニング4試合14イニングでわずか1失点、13奪三振。文句のつけようがありません。

● Michael Taylor打線絶好調
スプリングトレーニングで大活躍した選手が開幕したらさっぱり打てなくなってがっかりするなんてことはよくあるので、今一喜一憂してもとは思いますが、この春のMichael Taylorの活躍ぶりには目を見張るものがあります。ここまで、16試合、43打席に立って、いずれもチームトップの4本塁打15打点、打率はなんと5割ジャスト。3盗塁。9三振は相変わらず多いのですが、とにかく打撃好調。右にも左にも鋭く、大きな打球を飛ばしているということで、Baker監督の評価はこれ以上ないくらい上がっています。

とはいえ、Jayson WerthとBen Revereも健康・順調に調整を進めており、特にRevereは32打席で.375/.375/.531という好結果。簡単にTaylorの出場機会を作れそうにないという嬉しい悲鳴状態です。

● Espinosa 大丈夫かな
前回の報告でようやくヒットが出たと伝えたDanny Espinosa。その翌日にはホームランを打って、ようやくこれで安心かと思いましたが、その後はまたノーヒット。しかも、ホームのSpace Coarst Stadiumではボールが見難いからと出場を回避し、出場予定の試合は雨で流れたりということで、そもそも20日の次の試合が26日になるという状態。大丈夫かな。

Trea Turnerがじわりじわりと打率を上げて、.257まできましたが、開幕AAAはまず間違いないでしょう。

むしろ、ライバルはStephen Drew。26日の試合では3三振を含む4打席凡退。それでも、まだ.300/.382/.500。開幕レギュラーの座を奪われることがあるとすれば、Drewのような気がしてきました。

● ベテラン勢による熾烈なベンチ争い
別記事で書いたようにTyler Mooreが自滅で脱落しましたが、ベンチスポット争いも熾烈です。Jose Lobaton、Michael Taylor、(Espinosaが先発とすれば)Stephen Drew、Clint Robinsonまでが確定しているとすると、残るは1枠。これを、次の選手が争います(順不同)。

Brendan Ryan, R
Scott Sizemore, R
Reed Johnson, R
Chris Heisey, R
Tony Campana, L
Matt den Dekker, L

den Dekkerだけが40人ロースター選手ですが、左右のバランスを考えると右打者が1枚足りていない中、マイナーオプションを残しているden Dekkerの立場はむしろ苦しそうです。Campanaも左ですが、残る4人はいずれも右打者で、しかもHeiseyを除くと3割を超える打率を残して、頑張っています。が、パンチ力ではHeiseyが一番。さてさて。

● ブルペンはもっと強烈な争い
こちらは、クローザー(どうやらこのまま開幕のようです)Jonathan Papelbon以下、Felipe Rivero、Shawn Kelley、Oliver Perez、Yusmeiro Petitの5人までは確定的となっており、残る2席を以下の投手が争います(順不同)。

Trevor Gott, R
Rafael Martin, R
Blake Treinen, R
Matt Belisle, R
Sean Burnett, L
Aaron Laffey, L
Nick Masset, R

40人ロースターに入っているのはGott、Martin、Treinenの3人。3人ともこの春もソリッドな結果を残して、自滅はしていません。ただ、オプションを残しており、ベンチ入りさせないとFAとなってしまうベテラン勢に道をゆずることになるかもしれません。ベテラン4人の中では、この春の成績を見ると、7試合に投げて無失点のSean Burnettが強烈にアピールしています。2012年までの活躍を知るファンとしても復活を願う気持ちから、応援しています。ネックがあるとすれば、左投手はPerez、Riveroと既に2人いること。同じ理由でLaffeyはないように思われますが、BelisleとMassetは残されても不思議はありません。先は十分見通せません。

残すは1週間ほど。目が離せません。

2016/03/17

STノート④(3/13-17) Arroyoが右肩の腱断裂

マイナー契約招待選手として参加していたBronson Arroyo投手が、右肩の回旋筋を断裂していることが判明。開幕ベンチ入りがなくなっただけでなく、このまま引退かという状況となってしまいました(最終判断は検査結果を見てからのようですが、見通しは明るくありません)。前回登板で3回をパーフェクトと結果を残しましたが、その2日後のブルペンセッションで肩の痛みを感じ、16日に予定されていた先発登板を回避。同じ日に検査を受け、今回の故障が発覚しました。39歳になりながら、TJ手術(ヒジ)からの復帰を目指してリハビリに取り組み、ナショナルズとマイナー契約。前回登板の好投で先発ローテーション入りに向けて手ごたえをつかんだ直後だけに、本人が一番悔しいでしょう。

レッドソックス時代から応援していた選手だったので、このような形でキャリアが終わろうとしていることは残念です。

● 先発投手はもう故障できません
このような形でArroyoがいなくなったことで、先発ローテーションはMax Scherzer、Stephen Strasburg、Gio Gonzalez、Tanner Roark、Joe Rossでほぼほぼ確定。この次の投手となると経験不足(Lucas Giolito)か、実績不足(A.J. ColeやTaylor Jordan)。もう誰も故障する余裕はなくなりました。

Joe Rossは、14日に先発し、4回1失点の結果。もっとも、被安打5、与四球2とランナーを背負い続け、守備に助けられた(例.4回無死1塁からライト前シングルで3塁に進もうとした走者をBryce Harperが刺殺)結果でしたので手放しでは喜べません。

● Zimmerman、Belisleも出場
それまで出場機会がなかったRyan ZimmermanとMatt Belisleの2人が13日の試合に出場。Zimmermanは翌14日にも2試合続けてDHとしての出場。そして16日にはいよいよファースト守備にもつき、無難に守備機会をこなし、DHに戻った17日の試合ではセンターに2ラン本塁打。故障さえなければ実力は健在です。

これにより、TJからの復帰を目指して独自の調整を行っているAaron Barrettを除く、全選手がスプリングトレーニングの試合に出場機会を得ました。

● Espinosaにようやくヒット
打撃不振が続いているEspinosaに16日、ようやくヒットが出ました。そこまで19打席でわずか1四球と凡退を繰り返していましたが、この日の第2打席、左腕のWei-Yin Chenから右打席でようやくの初安打。続く第3打席には今度は左打席からのシングル。これでちょっとは落ち着いてくれるといいのですが。

● Giolitoとほかのプロスペクト
Giolitoは15日の試合に7回から登板。2イニング目の8回に三振、四球、三振、四球、シングル、シングルで2失点で途中降板となりました。結果は1回2/3で3安打2四球2奪三振で2失点。ふむ。

そして、目立って評価を上げているのが、Pedro Severino。元々守備に定評のある捕手ですが、先発マスクをかぶった15日の試合で、試合後にGio Gonzalezが「(ホームランと二塁打を)打たれたのはどちらもSeverinoのサインに首を振った球。自分のボーンヘッドだった。」とコメントするなど、リードへの評価が益々上がっています。打撃も好調で、今後に繋がるスプリングトレーニングを過ごしています。

2016/03/13

STノート③(3/7-12) 先発投手争いが面白い

先発3本柱の後の2席を争う、Tanner Roark、Joe Ross、Bronson Arroyoの3人による争いが面白くなってきました。

最初の登板では2番手として登板したJoe Rossが7日に先発。4安打2失点で予定の3回を投げ切れませんでしたが、内容は悪くなかったとの評価。同じく前回は2番手として登板して打ち込まれていたBronson Arroyoも10日の試合で先発機会を与えられ、なんと3イニングをパーフェクト(3奪三振)という好投。簡単には引き下がりません。さらに、12日には7日にRossの後で登板したTanner Roarkが2度目の先発マウンドに上がり、チームで一番早く4イニングを投げ切り、1失点。こちらも負けていません。

ここまで、2先発を含む3試合計9イニングで1失点、内容としても9奪三振、2四球と文句の付けようのない結果を残しているRoarkが一歩前かとは思いますが、最後の席をめぐってはなかなか先を見通せない楽しみな展開となってきました。最終的には、Arroyoの契約条件やRossに課されるであろう投球回数上限など、いろいろな考慮要因が絡んできそうですが、当面はArroyoの次の登板に注目です。

その他のトピック。

● 出遅れ選手
前回出遅れ選手として紹介したうち、Wilson Ramosは11日の試合に問題なく出場。投手陣では、Oliver Perez、Felipe Rivero、Jonathan Papelbonは各2試合に登板しました。このうち、Papelbonは11日の試合で滅多打ちにあって1イニングさえ投げ切れず。2試合ともマウンドに上がる際にブーイングが起きているようで、11日の試合ではイニング途中で降板させられるときに拍手が起きたとのことです。心情的には同意です。スプリングトレーニングのうちにもっと激しく打ち込まれてリリースされてしまえばいいのに、と本当に思っています。さすがに開幕してしまったら応援せざるを得ないのでしょうから。

ということで、残るは、足底筋膜炎のRyan Zimmermanとふくらはぎを痛めて調整が遅れているMatt Belisle投手の2人。Zimmermanはとりあえず13日の試合にDHとして出場するようですが、その後どういう調整となるか、率直にとても心配です。Belisleも重症ではないとのことですが、マイナー招待選手という立場ですからゆっくりはしていられないはず。

そのほかの選手では、マイナー契約招待選手のBrendan Ryan内野手が9日の試合中にどこかを痛めて途中退場しましたが、詳細は不明です。

● Michael Taylorの評価上昇中
オフにBen Revereが加入したことで4番手外野手に下がることが既定路線となっているMichael Taylorですが、12日の試合で3安打するなど、ここまで19打席に立って.444/.474/.722、1本塁打。2盗塁を記録し、守備でも相変わらず光っています。課題の三振は相変わらず多めですが、打撃が柔らかくなったとBaker監督以下の評価は上昇。

Revereも好調で、13打席に立っての打率は.538とTaylorを上回っていますが、パンチ力を含めた期待感という意味ではTaylorが上回っています。リードオフという役目を期待するならもちろんRevereに軍配が上がりますが、下位ならTaylorを使ってほしいですね。Jayson Werthを休ませて、レフトにRevereでもいいわけですが・・・。

● Espinosa頑張れ!(ショート争い)
そのWerthはベテランらしく余裕の調整をかましており、今のところ5試合9打席で1安打。まあ、それはいいとして、心配なのはDanny Espinosa。6試合12打席に立ってヒットなしの1四球のみ、5三振といいところがありません。

Espinosaがしっかり成績を残せばショートのレギュラーとして起用されるはずでした。が、控えとしてのベンチ入りが濃厚と思われているStephen Drewが14打席で三振なしの.333/.429/.417という成績を残してアピールしています。さらに、トッププロスペクトのTrea Turnerも、打率こそ2割弱ですが、20打席で4四球を選び、内野安打と記録されてもいいような足で稼いだ相手エラーがあったり、3盗塁を記録するなど自慢の足を披露して評価を高めています。

● ベテラン勢奮闘中
前回も紹介したScott Sizemore。9日の試合で3号を打つなど依然打撃好調で19打席で.471/.526/1.118.という数字を残しています。Tony Campana外野手も、Sizemoreと並ぶチーム最多の9試合出場で.400/.438/.667の好成績。また、Reed Johnsonも長打こそありませんが、打率.357を残しています。

投手陣でも、Sean Burnettが3試合に登板して3イニングを9人で片づける奮闘ぶり。

いずれも開幕ロースター入りは苦しい立場の選手ばかりですが、頑張っています。

● Giolitoとほかのプロスペクト
Lucas Giolitoは9日のタイガース戦で2度目の登板。8回裏にマウンドに登ると、先頭打者のTyler Collins外野手にセンターへ本塁打され、続く打者にも二塁打を打たれましたが、後続は三者三振でした。

他の投手陣では、Nick Leeが3試合3イニングをパーフェクト。ちょっと映像を見ましたが、変則的なフォームで面白いかもしれません。Rafael Martinが4試合4イニングを無失点。また、既にマイナーキャンプ行きとなりましたが、Austin Vothも2試合2回2/3を無失点、5奪三振という結果を残していました。

野手陣では、Turnerのほかに目立つのは二塁手のChris Bostick。13打席に立って.333/.467/.500という数字もさることながら、3四球に対して三振は1つだけです。

2016/03/07

STノート②(3/3-6) Zimmermann vs. Strasburg!

3月6日まででローテーションが一回りし、ほとんどの選手が出場しました。

この間のハイライトは、5日のタイガース戦。タイガースのユニフォームを着ての初の実戦となったJordan Zimmermannと迎え撃つStephen Strasburgのマッチアップとなりました。Strasburgが2ランを被弾した(とはいえ、内容は上々だったとのこと)のに対し、Zimmermannは打者9人に対して1安打。結果はともかく、随分と盛り上がったようです。今年は5月9-11日に交流戦でタイガースがワシントンに来ます。そこでZimmermannが投げると一層盛り上がることでしょう(ファンからは温かく迎えられること間違いなし)。

その他、いくつかのトピックを拾っておきます。

● 出遅れ選手
未だに出場機会がないのは、野手ではWilson Ramosと Ryan Zimmermanの2人。Ramosは4日にレーシック手術を受けたためで、今週中には実戦に復帰見込み。順調にスプリングトレーニングを過ごしていたので、心配なさそうです(オフの間に受けておけよ、とは思いますが)。

一方、Zimmermanは心配です。昨年から苦しんでいる足底筋膜炎が未だに完治しておらず、様子を見ながらとなっているようですが、少なくともあと2週間程度は試合に出られないということで、黄信号が灯っています。この機会に、足底筋膜炎について調べてみましたが、野球選手でなくても発症している人はいて、なかなか治らず苦労している人が多いようですね。

投手陣でまだ投げていないのは、Oliver Perez、Felipe Rivero、Matt Belisle、それにJonathan Papelbonの4人。うち、Papelbonは家庭の事情ということでしたが、他の3人については状況不明。特に故障でなければよいのですが。

● 先発
上述のStrasburgを含め、3本柱は各2イニング。順調に調整中。

その他の投手はかなり明暗が分かれています。先に残念だったほうから紹介すると、Bronson Arroyoが2回を投げて4安打2四球2失点。球速も80マイル台前半で、強烈な打球が野手の正面を付きアウトになったという幸運にも助けられてこの結果だったようです。A.J. Coleは1イニングで4安打2失点。Taylor Jordanも1イニングで3安打3失点。

良かったほうで目立つのは、6日に先発を任されたBlake Treinen。完全にブルペン転向でもいいと思うんですが、とりあえず先発として調整されられています。この試合では、2イニングを1安打無失点。スプリングトレーニングでMike Madduxコーチから指導を受けたチェンジアップに自信を持ったようです。

● ベテラン勢奮闘中
序盤戦、野手で特に目立つ数字を残してるのが、Scott Sizemore。2日の初戦に続き、5日の試合でも決勝ソロ本塁打。チーム最多の5試合(つまり全試合)に登場して、わずか9打席とはいえ、.571/.667/1.571という抜群の数字。この他にも、Blendan Ryanが9打席で.444/.444/.667、Reed Johnsonもやはり9打席で.429/.556/.429と、マイナー契約のベテラン勢が奮闘しています。一方、40人ロースターに入っているものの後が無い立場となっているTyler Mooreが8打席で1安打のみ。がんばれ。

● プロスペクト
最も注目されるトッププロスペクト、Lucas Giolitoが4日の試合で初登板。球速は既に95マイルを計測し、カーブも高い評価。2イニングを1安打3奪三振の無失点と文句の付けようのない結果を残しました。

Trea Turnerは4試合に出場。ヒットは3日の試合でのホームランの1本だけですが、俊足では何度も目立っており、評価は上がっています。Wilmer Difoも3ラン本塁打を記録(ただし、エラーも3つ記録)と目立っています。

2016/03/03

STノート①(3/2) オープン戦開幕

3月2日からいよいよSTの試合が始まりました!春本番です。

これまでに入っているキャンプ情報の一番のポイントは、けが人がいないことでしょう。TJ手術からの復帰に向けたリハビリ調整中のAaron Barrettを除くと、調整が遅れているのはRyan Zimmermanだけのようです。そのZimmermanも特に故障しているわけではなく、単に慎重にゆっくり調整しているとのこと。このまま順調にいくことを願っています。

さて、ST初戦。先発マウンドを任されたTanner Roarkが2イニングを無失点。制球、ボールのキレともよかったようで、アウトはゴロ3つと三振3つと内容も十分。ローテーション投手としての地位を固める好スタート。2番手で投げたのはJoe Ross。こちらは2失点(記録上はいずれも非自責ですが)、3安打を打たれ内容はいまいちだったようです。残るイニングは、Rafael Martin、Sammy Solis、Matt Grace、 Austin Voth、Matt Grace、Erik Davisで無失点。各投手にとっても上々の滑り出しとなりました。

野手陣では、ベテランのScott Sizemoreが3ランを含む2安打。マルチ安打は彼だけでした。Wilmer Difoが1安打を記録しましたが、2つのエラーと他にも守備でミスがあったようです。1番ショートで起用されたTrea Turnerは2打数ノーヒットでした。

(明日からはここまで細かく報告はせず、何日分かまとめる予定です。)

2016/02/25

2016 ST Outlook (Former Nats)

さてプレ・スプリングトレーニング・シリーズの最終回は、恒例の元ナショナルズたちの情報です。太字はメジャー40人枠選手、NRIはNon-Roster-Inviteeの略、マイナー契約招待選手。目立つのはインディアンズとロイヤルズのNRIのブルペン投手陣ですね。

開幕ロースター入りを目指してがんばってください。

(2月25日現在)

BAL: NA

BOS: Danny Rosenbaum, LHP(NRI), Dan Butler, C(NRI), Sandy Leon, C(NRI),

TB: Steven Souza Jr., OF

NYY: NA

TOR: Drew Storen, RHP, Marco Estrada, RHP, Pat McCoy, RHP(NRI)

CHW: Adam LaRoche, DH, Steve Lombardozzi, 2B(NRI), Matt Purke, LHP(NRI)

CLE: Zach Walters, OF, Craig Stammen, RHP(NRI), Ross Detwiler, LHP(NRI), Tom Gorzelanny, LHP(NRI), Michael Martinez, 2B(NRI)

DET: Jordan Zimmermann, RHP, Nate Schierholtz, OF(NRI), Logan Kensing, RHP(NRI)

KC: Chris Young, RHP, John Lannan, LHP(NRI), Ross Ohlendorf, RHP(NRI), Chien-Ming Wang, RHP(NRI), Ross Ohlendorf, RHP(NRI)

MIN: Kurt Suzuki, C, Tommy Milone, LHP, Alex Meyer, RHP, Fernando Abad, LHP(NRI), Aaron Thompson, LHP(NRI)

HOU: Doug Fister, RHP, Brad Peacock, RHP, Eury Perez, OF(NRI)

LAA: Yunel Escobar, 3B, Yunesky Maya, RHP(NRI)

OAK: Billy Burns, OF, Jake Smolinski, OF

SEA: Nathan Karns, RHP

TEX: NA

ATL: Ian Krol, LHP, Emilio Bonifacio, 2B

MIA: Edwin Jackson, RHP, Adrian Nieto, C(NRI), Destin Hood, OF(NRI), Justin Maxwell, OF(NRI)

NYM: Asdrubal Cabrera, SS, Jerry Blevins, LHP, Josh Smoker, LHP, Roger Bernadina, OF(NRI)

PHI: Emmanuel Burriss, 2B(NRI)

CHC: NA

CIN: Ryan Mattheus, RHP(NRI), A.J. Morris, RHP(NRI)

MIL: NA

PIT: Michael Morse, 1B

STL: NA

ARI: Tyler Clippard, RHP, Robbie Ray, LHP, Carlos Rivero, 3B(NRI)

COL: NA

LAD: Corey Brown, OF(NRI)

SD: Derek Norris, C, Casey Janssen, RHP(NRI)

SF: Denard Span, OF

※所属が決まっていない主な元ナショナルズ
Ian Desmond, SS, Matt Thornton, LHP, Dan Uggla, 2B, Joe Beimel, LHP

2016/02/22

2016 ST Outlook 5 (Outfielders)

●オフの動き
Denard SpanがFA退団。昨季は不本意なシーズンとなりましたが、ジャイアンツと3年契約を得ています。一方、ナショナルズは、最初はJason Heyward、年明けにはYoenis Cespedesに真剣な興味を示し契約提示までしたようですが、前者はカブス、後者はメッツを選択。結局、1月にブルージェイズからBen Revereをトレード獲得するに至りました。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Bryce Harper
Jason Werth
Ben Rereve
Michael Taylor
Matt den Dekker
Brian Goodwin
[Non-Roster Invitees]
Tony Campana
Logan Schafer
Reed Johnson
Chris Heisey

左からJayson Werth、Revere、Bryce Harperがレギュラーで、Michael Taylorが第4の外野手という形が基本構想と思われますが、いよいよ衰えが隠せなくなってきたWerthが本当にレギュラーとして使えるだけの状態で開幕を迎えることができるか。最初のポイントはそこになるでしょう。

Revereの加入によって第4の外野手に下がる形となったTaylorですが、(Werthが開幕ベンチスタートとなるかどうかは別として)何らかの形で出番は多く回ってくるはず。間違っても開幕をSyracuse(AAA)で迎えるなどという事態にならないよう、しっかり調整、アピールしてください。

上記の4人が故障に見舞われない限り、外野手の枠はおそらくあと1つ。40人ロースターのMatt den Dekkerにマイナー契約のReed Johnson、Chris Heisey、Logan Schaferを加えたベテラン陣が争うことになりそうです。昨シーズン意外パンチ力を見せたden Dekkerが有力かと思いますが、レギュラー候補がDL開幕という可能性もあるので、高いレベルの競争が展開されることを期待したいところ。

また、右のベンチバットということでは、内野手のTyler MooreとHeiseyとの争いという見方もできます。40人ロースターに入っていてオプションが切れているMooreですが、相手がマイナー契約のHeiseyということであれば互角の勝負かもしれません。

若手の参加はBrian Goodwinのみ。伸び悩んだ上に故障もあり、プロスペクトとしての期待感はほとんど失われていますが、今オフに参加したベネズエラのウィンターリーグでいい動きを見せていたとのレポートも入っています。ここが正念場と思って頑張ってください。

2016/02/21

2016 ST Outlook 4 (Infielders)

●オフの動き
長らくショートのレギュラーを務めてくれたIan DesmondがFAで退団(現時点で未だに所属先なしという心配な状態ですが)。さらに、昨季Anthony Rendonの故障で空いたサードの穴をしっかり埋めてくれたYunel Escobarはエンゼルスへトレード。Dan UgglaもFA退団。

一方、補強の動きとしては、オフに入ってすぐに二塁手と外野を守れるBen Zobristに関心を示しましたが、カブスとの争奪戦に敗れ、FAの二塁手、Daniel Murphyと契約。このオフ、ナショナルズがドラフト指名権を放棄してまで獲得したFA選手は、このMurphyだけでした。その後、Stephen Drewともメジャー契約を結んでいます。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Ryan Zimmerman
Daniel Murphy
Danny Espinosa
Anthony Rendon
Stephen Drew
Clint Robinson
Tyler Moore
Wimer Difo
Trea Turner
Chris Bostick
[Non-Roster Invitees]
Jason Martinson
Matt Skole
Brendan Ryan
Scott Sizemore

ファーストRyan Zimmerman、セカンドMurphy、サードRendonが故障さえなければ確定でしょう。

注目はショート。Danny Espinosaが有力視されますが、スプリングトレーニングの結果によってはDrewが起用される可能性もあり、さらにトッププロスペクトのTrea Turnerも競争に加わると見られます。Turnerが次代のレギュラーということでは衆目一致していますが、その時期が今季の開幕からになる可能性もあるようです。個人的には、Espinosaに機会を与えてやりたいですね。元々はショートとしての守備力も一級品でありながら、打力に優るDesmondがいたためにセカンドに追いやられていた選手。本職に戻ってどういうプレーを見せてくれるでしょうか。Turnerにももちろん頑張って欲しい。開幕からとはいわずとも、シーズン中にショートのレギュラーを奪い取る足がかりになるような活躍を期待しています。

ベンチは、左の長距離砲(及びファーストの控え)としてのClint Robinson、セカンド・ショートの控えとしてのDrew(あるいは競争に敗れればEspinosa)までは当確と見られます。

順当なら(外野手との兼ね合いもありますが)、残りは1枠。本来ならば、オプション切れのTyler Mooreが長打のある右打者として入ってくるべきところですが、特に代打としての成績は惨憺たるものがあり、簡単には当確とは言えない立場。外野手のChris Heiseyあたりと競争する立場となります。長く見てきたファンとしては、しっかり勝ち抜いてほしいと応援しています。

Turner以外の若手も充実しています。Turnerに続く二遊間のプロスペクトであるWilmer DifoとChris Bostickにとっては、シーズン中に故障が発生した時には読んでもらえるようアピールする機会。マイナー招待選手には、(プロスペクトと呼ぶには年齢が上がり過ぎたとはいえ一時は期待された)Matt SkoleとJason Martinsonの一三塁の2人。メジャーリーガーへの夢をかけた最大かつ最後の挑戦となります。みんな頑張って、当確選手たちに故障が発生した場合には、ベテラン勢からではなく、この若手の中から選ばれるくらいにアピールしてくれるといいな、と思います。

2016/02/18

2016 ST Outlook 3 (Bullpen)

●オフの動き
最も激しい動きがあったにも関わらず最も重要な動きはなかった、という印象が残るオフとなりました。

まず、Casey JanssenとMatt Thorntonの両ベテランがFA退団。年俸調停対象だったCraig StammenもノンテンダーFAとして退団。また、あまり活躍できなかったDavid Carpenterをリリース。ここまでが11月中の動き。

12月に入ると逆に補強の動きが活発になり、いずれもFAのOliver Perez、Yusmeiro Petit、Shawn Kelleyと契約するとともに、エンゼルスからTrevor Gottをトレード獲得。この間、ブルペン投手では今オフ最大の目玉と言われたDarren O'Dayにも関心を示し、契約提示まで至ったようですが、結局オリオールズとの再契約を許しました。

そして、1月8日にはDrew Storenをブルージェイズにトレード放出。大きくブルペンメンバーが入れ替ることとなりました。

しかし、しかし、しかし。今オフの最大の課題であったはずのJonathan Papelbonの放出は未だに実現されていません。年俸1100万ドル、悪評高い素行などあらゆる面でトレードするのは至難の業と思われますが、ただ解雇するだけならいつでもできるはず。今すぐ実行してくれることを期待して止みません。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Shawn Kelley
Oliver Perez
Yusmeiro Petit
Trevor Gott
Blake Treinen
Felipe Rivero
Aaron Barrett
Abel De Los Santos
Matt Grace
Nick Lee
Rafael Martin
Sammy Solis
Jonathan Papelbon
[Non-Roster Invitees]
Nick Masset
Wander Suero
Sean Burnett
Erik Davis
Michael Brady
Matt Belisle
Burke Badenhop

全く承服できませんが、現状のままならクローザーはPapelbon。その場合、セットアッパーを誰が務めることになるかがスプリングトレーニングの注目点となります。最有力と言われているのは、新加入のKelley。ただ、将来のクローザー昇格を考えると、Gottや昨シーズンの最終盤Papelbonが出場停止になった後にクローザーを務めて結果を残したFelipe Riveroにも期待がかかります。この3人が基本的に7-8回の要員。スプリングトレーニングでの投球内容次第でBlake Treinenがここに割り込む可能性もありますが、3人よりは少し期待感は低いかな。Petitはロングリリーフ、O. Perezは対左打者と、役割がはっきりしています。

Papelbonの放出がなければ、以上の7人が開幕ブルペンの有力候補。

7人を追うのが、いずれも昨季ナショナルズでメジャーデビューを果たしたAbel De Los Santos(右)、Matt Grace(左)、Rafael Martin(右)、Sammy Solis(左)の若手4人。特に、Solisは昨年9月に再昇格してからの8試合はいずれも無失点と好投(無四球8奪三振と内容も文句なし)。スプリングトレーニングでも結果を残せば、可能性は十分でしょう。

Aaron Barrettは昨年9月に受けたTJ手術からのリハビリ中。早くてもリハビリ登板は秋でしょう。
この他、若手では、12月に40人ロースターに追加されたばかりのNick Lee(左)とマイナー契約のWander Suero(右)の2人に注目。Sueroはドミニカ出身の24歳の右腕。プロスペクトとしての評価は決して高くありませんが、Leeとともに隠れた原石かと密か期待しています。

ベテラン勢では、なんと言ってもSean Burnettの復帰が目立ちます。とはいえ2012年のオフにナショナルズをFA退団して契約を結んだエンゼルスでは全く活躍できず、2014年にはTJ手術。昨季はなんと1年間浪人してリハビリに励んでいたという状況ですから、開幕ブルペン入りを期待するのは酷というもの。まずはしっかり投げられるところを見せて、ナショナルズか他球団かは別として今季中のメジャー復帰につなげてくれれば十分でしょう。

その他のベテランでは、キャンプイン直前になってマイナー契約を結んだ、Matt BelisleとBurke Badenhopの2人が昨年の実績から見ると有力。若手のほうを応援したいところですが、オプションの関係なんかで結果的にベテランが残されるような気もします。

最後に、Papelbonを放出する決断に至った場合に誰がクローザーを務めるかですが、私はRiveroに任せてみたいと思います。必要なところで三振が取れるボールを持っている投手はそうそういません。その点、Riveroは95マイル超の速球と鋭いスライダーの組み合わせを武器に、しっかり三振を取ってきました。いや、別に贅沢は言いません。Riveroでなくてもいいです。Papelbonでさえなければ.........

2016/02/16

2016 ST Outlook 2 (Starting Pitchers)

●オフの動き
昨季のローテーション投手のうちJordan ZimmermannとDoug Fisterの2人がFAとなり、それぞれタイガースとアストロズと契約。一方の補強は、何人かFAの投手に関心を示しているとのうわさもありましたが、最終的には故障上がりのBronson Arroyoとマイナー契約を結んだくらいでした。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Stephen Strasburg
Max Scherzer
Gio Gonzalez
Tanner Roark
Joe Ross
A.J. Cole
Taylor Jordan
[Non-Roster Invitees]
Bronson Arroyo
Lucas Giolito
Taylor Hill
Aaron Laffey
Austin Voth
Paolo Espino

Max Scherzer、Stephen Strasburg、Gio Gonzalezの 3人は故障さえなければ確定。さらに、昨季はチーム事情からブルペンに回ったものの2014年に15勝を記録したTanner Roark、そして昨季彗星の如く現れたJoe Rossまで、ひとまず先発ローテーションの5人はそろっています。まずはこの5人がきっちり仕上げてくることができるかどうかがチームの序盤を占う意味でも重要です。

仮に5人に故障などがあった場合の有力候補の1人が、TJ手術からの復帰を目指すBronson Arroyo。マイナー契約とはいえ、最大800万ドルに達するインセンティブ付ですから、状態さえよければスプリングトレーニングで先発としての機会が与えられるはず。 39歳、ラストチャンスに賭けます。

昨季、トッププロスペクトとして期待されながら機会を活かすことができなかったA.J. Coleですが、Rizzo GMも昨季のデビューは急ぎ過ぎたと反省のコメントをしていましたので、この春もチャンスを与えられるはず。シーズン後半はSyracuse(AAA)で好投していましたので、自信を取り戻して再出発してくれることでしょう。まだ24歳、期待しています。

すっかり影が薄くなってしまったTaylor Jordanですが、監督も代わったことですし、大いにアピールしてください。

Arroyoを除くマイナー契約の投手で最も注目を集めるのは、もちろんLucas Giolitoでしょう。初のメジャーキャンプへの参加でどこまで通用するか、ナショナルズファンだけでなく、全米のMLBファンが注目していることでしょう。ゲームが始まったらすぐにマイナー行きでしょうが、それでもどんな評価を受けるか、楽しみでなりません。この他、昨季の球団Minor League Pitcher of the YearとなったAustin Vothも初のメジャーキャンプ参加。

2016/02/15

2016 ST Outlook 1 (Catchers)

スプリングトレーニングの投手・捕手の集合日である2月18日がいよいよ今週木曜日と近付いてまいりました。未だIan Desmondの行き先が決まっていないことが心に引っかかっていますが、わくわくした気分は抑えられません。

例年通り、捕手、先発、ブルペン、内野手、外野手について、オフの間の動きとスプリングトレーニングの注目点をまとめてみました。

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●オフの動き
オフに入った直後にはFAになる予定だったMatt Wietersに関心を持っているという話もありましたが、QOを受け入れて1年契約でオリオールズに残留。年明け1月にはブリューワーズとJonathan Lucroyのトレードを議論しているとのうわさもありましたが、結実せず。結局あまり大きな動きはないままキャンプを迎えました。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Wilson Ramos
Jose Lobaton
Pedro Severino
Spencer Kieboom
[Non-Roster Invitees]
Jhonatan Solano

故障さえなければ正捕手Wilson Ramos、控え捕手Jose Lobatonという昨季と同じ2人で開幕を迎えると見込まれます。RamosはFA前最終年。いい形でFA市場に打って出るには、まずは健康に過ごすことが必要(まあ、昨季は健康だったのに結果が出せませんでしたが)。しっかり調整して、開幕を迎えてください。

Pedro SeverinoとSpencer Kieboomの若手2人のプレーも注目。来季以降のレギュラー獲得を目指し、まずは控え捕手の座をLobatonから奪ってやるという気持ちで張り切ってくれることを期待しています。