2016/07/29

7/28 クローザーPapelbon時代の終わり

W4-2@SFG (Season 60-42)
Roark(W10-6) 7.0IP 1ER 4H 3BB 4K
Kelley(SV5) 0.1IP 0ER 1K
Turner 2/4 BB R RBI SB(6)
Rendon 2/4 double BB SB(11)
Zimmerman 2/5 double R

2回表に2死1、2塁から、Danny Espinosa、Tanner Roark、Trea Turnerに3連続タイムリーが出て3点を先制。先発のRoarkは、直後の2回裏に二塁打と連続四球で無死満塁のピンチを招いたものの、内野ゴロの間の1点だけに抑えると後は危なげなく7回まで投げきる好投。6回表には、4試合ヒットが出ていなかったBryce Harperがレフトへ流し打ちでタイムリー二塁打を打って1点を追加。8回裏はSammy Solisが無難に抑え、4-1、3点のリードで9回裏を迎えました。

普通のチームならクローザーに任せておしまいと思うところですが、そうは行かないのが今のナショナルズ。それでもマウンドに送られたJonathan Papelbon、先頭打者はセンターフライに打ちとりましたが、球速は88マイルが最速。次打者にレフト前にはじき返されると、続く打者には四球。1死1,2塁としたところで、たまらずBaker監督が交代を告げました。それでも勢いはジャイアンツ。代わったOliver Perezも最初の打者を歩かせて満塁とすると、続く打者のサードゴロを処理しきれず、1点を失い、なお1死満塁。もう負けを覚悟しました。結果的には、ここからPerezがDenard Spanを空振り三振、そして2死満塁で呼ばれたShawn KelleyもAngel Paganを空振り三振に仕留め、何とか勝利をものにしましたが、まったく生きた心地がしなかったでしょう。

Papelbonは無理。無理、無理、もう無理です。試合後Baker監督は「何か打たなければならないのは間違いない」とコメントを残しています。降板するときのPapelbonの様子も何かをあきらめたような感じでしたし、これでさすがにクローザーPapelbon時代は終わったはずです。

9回のドタバタですっかり霞んでしまいましたが、今日もTurnerは活躍。タイムリーも打ったし、6つめの盗塁も成功(失敗は未だなし)。センター守備でもいいプレーが出ていたようです。なんと言っても、今日は右投手が先発なのに、Ben Revere(代打出場)を差し置いてセンターで先発し、結果を残したということの意味は大きいと思います。

ですが、今日のMVPは自らタイムリーも打ち、二桁10勝に到達したRoarkでしょう。相変わらず目立ちませんが、シーズンの2/3を終えようとしているところでの10勝目。2014年に記録した15勝も十分狙えるペースです。

MVP: Tanner Roark 

2016/07/27

7/27 Turnerは1番で固定でしょうね

W4-1@CLE (Season 59-42)
Strasburg(W14-1) 7.0IP 0ER 3H 2BB 7K
Treinen(SV1) 0.2IP 0ER
Turner 3/4 2double 3RBI
Murphy 2/4 double HR(20) R RBI

前日に続き1番センターで先発したTrea Turnerが3安打3打点(チーム6安打の半分、チーム4得点の3/4)の大活躍。前日もあのまま勝っていればゲームMVPに選ぼうと思っていましたがあんなことになってしまい、今日は心置きなく選ぶことができました。もっとも、Stephen Strasburgも素晴らしかったので迷うという誤算はありましたが。ともかく、ポジションはともかく、リードオフのTurnerは当面固定でしょうね。

さて、その活躍ぶりを紹介です。まず初回、そのTurnerがライトを越える二塁打で出塁し、いきなり先制のビッグチャンスを作りました。とはいえ後続が打てずこの回は得点できず。2回も連続四球で無死1,2塁、エラーによる併殺崩れで1死1,3塁のチャンスを貰いましたが、Danny Espinosaが三振で2死となり、嫌な流れになりそうなところでしたが、Ben Revereが歩いて満塁とした後(なお、8球もファールを打ったRevereのこの打席も隠れた好プレーでした)、Turnerが三遊間を抜けるクリーンヒットで2点を先制。さらに、3-0で迎えた7回表2死3塁で三塁線を破るタイムリー二塁打。もう、打席に入るのが楽しみでなりません。

一方、ナショナルズ先発のStephen Strasburgもナイスピッチング。前回登板で遂に初黒星を喫しましたが、その影響は微塵も感じさせず、インディアンズ打線を抑えていきました。そこそこランナーは出しながら要所ではきちんと三振で切り抜ける力は、どうしてもLucas Giolitoと比べてしまいますね。7回無失点で14勝目は見事。

8回裏をSammy SolisとMatt Belisleのリレーで無失点に抑え、4-0とリードして9回裏へ。「クローザー」が必要ない点差で、Felipe Riveroがマウンドに送られましたが、1死後、四球、シングル、シングルで1点を返され、Blake Treinenにスイッチするドタバタ。Treinenが最初の打者を4-6-3の併殺に仕留めてゲームセットとなり事なきを得ましたが、なかなか安心できません。Treinenはメジャー初セーブを記録。防御率2.01。このままTreinenで行くっていうのも手かと思います。明日以降に注目です。

MVP: Trea Turner

7/26 Papelbonは無理

L6-7x@CLE (Season 58-42)
Gio 6.1IP 2ER(3R) 5H 2BB 4K 
Papelbon(BS3, L2-4) 0.0IP 2ER(3R) 2H 2BB 
Rendon 2/4 HR(12) 2R 2RBI
Ramos 2/4 double HR(15) 2R RBI 
Werth 2/4 2double RBI 
Turner 1/4 BB R SB(5) 

終盤まで、ナショナルズペースで進んだ試合でした。1回表に今日はじめてセンターで先発出場したTrea Turnerが四球で出塁し、盗塁とBryce Harperのセンターフライで3塁まで行ったところで、Daniel Murphyがサードへ強烈な打球(記録はエラーですが⇒翌日、ヒットに修正されました。)でまず1点、さらにJayson Werthもセンターオーバーのタイムリーを打って2点を先制。同点出迎えた4回表、Anthony Rendonの12号2ランで勝ち越すと、5回表、先頭のTurnerが何でもないセカンドゴロのはずの打球を足で内野安打にしたところで、インディアンズ先発のDanny Salazarをノックアウト。6回表にはRamosにもホームランが出て、この時点で5-2と3点のリード。

先発のGio Gonzalezは初回こそストライクがほとんど投げられず2点を失いましたが、その後は立ち直り、6回までゼロを並べました。7回1死で降板しましたが、十分に仕事はしたと言えるでしょう。

問題は今日もブルペンでした。7回に2番手のBlake Treinenが1失点、8回にFelipe Riveroも1失点で1点差まで迫られましたが、それでも何とかリードをキープ。9回表に1死満塁からのTurnerの打球がエラーを誘って1点を追加し、2点のリードで9回裏へ。ちゃんとしたクローザーがいれば快勝で終わるはずの試合でした。

しかし、マウンドにはJonathan Papelbon。先頭打者に四球のあと二塁打ですぐに1点差。続く打者の送りバントをファーストのRyan Zimmermanが一塁へ悪送球して同点。敬遠四球、内野安打で無死満塁としたところで降板。出てきたOliver Perezが、1死後、Francisco Lindorにサヨナラ打を打たれてゲームセット。

守備ミスがあったとか、もっと追加点を奪うチャンスがあったのにとか、いろいろ言い訳はできますが、結局のところはPapelbonでぶち壊し。いちおう中継の録画を見てみましたがPapelbonの投球内容では抑えられる感じが全くありません。運頼み。昨年の二の舞いにならないために、そろそろ切るべきだと思います。

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ところで、先日ブルージェイズをDFAされたと書いたDrew Storenですが、マリナーズにトレードされることになりました。交換相手は、やはり開幕前はクローザー候補と言われながら期待はずれとなっていたJoaquin Benoit。マリナーズもポストシーズンを狙える位置にいます。是非、しっかりがんばってください。

2016/07/25

7/24 Giolitoはまだ無理だな

L6-10 Padres (Season 58-41)
Giolito 3.1IP 4R(2ER) 4H 3BB
Papelbon(L2-3) 0.2IP 4ER 4H 1BB 1K
Murhpy 3/3 2double SF 2R 2RBI
Ramos 3/4 HR(14) R 3RBI
Turner 2/5 triple 2R SB(4)

2度の先発の後、いったんマイナーで調整し、再度チャンスを与えられたLucas Giolitoでしたが、今回も残念な結果となりました。リードしてもらいながらも4回もたずノックアウト。1回裏にDaniel Murphyの犠飛で先制してくれましたが、3回表にDanny Espinosaのエラーも絡んだとはいえ、3失点。直後にMurphyのタイムリーやWilson Ramosの豪快なレフトへの2ランなどで4点を奪って逆転してくれましたが、これで波に乗っていけないのが実力なんでしょう。4回表1死から連打で1点を失うと、7,8番打者に連続四球を与えて満塁としてしまい、代打がコールされたところで、Baker監督に交代を告げられました。追い込むことはできるが、決め球がなく、空振りがとれない。変化球のコントロールがぼろぼろで、ランナーを背負うと速球まで乱れる。これまでと同じでした。3試合計11イニングを投げて、被安打12、与四球9、奪三振5。これだけ課題がはっきりしている以上、メジャーに置いておく理由はありません。来季に向け、今季はしっかりAAAで投げさせるべきだと思います。はっきり言って、Reynaldo Lopezのほうがずっと良かったと思います。Joe Rossが間に合わないなら、Lopezか、あるいはSyracuseで頑張っているAustin Vothという手もあるはずです。

とはいえ、Giolitoが降板した時点では1点リード。二番手のMatt Belisleがこの4回表1死満塁を無失点で切り抜けた後さらに2イニングを無失点。5回裏にはRamosのタイムリーも出て、2点リードで8回まで行きました。が、この後、ブルペンが崩壊。8回表に登板した、Shawn Kelleyが、いきなり2者連続弾を浴びてあっという間に同点とされると、9回表にJonathan Papelbonが1死1塁(四球)から、実に5連打を打たれて4失点。試合をぶちこわしました。実はブルペン防御率はメジャーでもトップを争う数字を残していますが、とてもそんな印象はありません。噂されるヤンキースのAroldis Chapmanまで狙うことはないと思いますが、しかしPapelbonでは不安です。

ところで、オフにトレードでブルージェイズに行ったDrew Storenが成績不振によりDFAされたという残念なニュースが入ってきました。開幕はエースセットアッパー扱いでしたが、2度目の登板で逆転を許すなど4月の防御率は10点台でスタートし、まもなく敗戦処理に回るようになりました。少しずつ防御率を回復させていましたが、23日の試合で敗戦処理で登板して1イニング3失点し、シーズン防御率が6.21に上昇したところで遂に引導を渡されることになりました。大事なFA前最終年だったのに、ひどいことになってしまいました。ナショナルズへの復帰はさすがにないでしょう。少しでも株を戻すことができるよう願っています。

2016/07/24

7/23 代打Drew がサヨナラ打

W3x-2 Padres (Season 58-40)
Scherzer 7.0IP 2ER 4H 0BB 10K
Papelbon(W) 1.0IP 0ER H BB K
Rendon 2/4 R
Drew 1/1 triple RBI

パドレスの先発は、あのEdwin Jackson。2012年にナショナルズのローテーション投手として何とも微妙なシーズンを送ったあのEdwin Jackson。あのオフにカブスとの4年契約を結び、遂にジャーニーマン生活も終わりかと思われましたが、はっきり言ってカブスにとっては(Theo Epsteinには珍しい)大失敗の契約となり、4年契約の3年目である昨季途中でクビになった後、ブレーブスでプレー。今季はマーリンズで開幕しましたが、5月にあっさりとクビになり、7月になってパドレスに拾われていました。なお、この間のサラリーは全てカブスが払っています。

そんなJacksonなのに打ち崩せないナショナルズ打線。毎回ランナーを出しながら、Daniel Murphyの犠飛とBen Revereのタイムリーによる2点だけで6回を投げきらせてしまいました。

一方のナショナルズ先発のMax Scherzerは今日もナイスピッチング。7イニングを投げて99球のうち71球がストライクと、ストライク先行でどんどん押し込んでいくScherzerらしい投球で、今日も二桁奪三振を記録。惜しむらくは、2回にRyan Schimpfに特大の2ランを打たれたこと。あの2点さえなければ、快投といっていい内容だったのですが、惜しかった。

ともかくScherzerは惜しくも2失点、打線は2点しか奪えずで、2-2のまま試合は推移し、舞台は9回へ。まずパドレスの攻撃に対して、マウンドに登ったのはJonathan Papelbon。いきなり先頭のMatt Kempに初球をレフトフェンス直撃の二塁打を打たれて大ピンチを作りましたが、後続をなんとか断って0。そして迎えた9回裏、1死1塁の場面で代打に送られたStephen Drewが右中間のスコアボードにぶつけるサヨナラ三塁打を打ってゲームセット。体調不良で数日休んでいましたが、もう大丈夫そうですね。

ともかく、Edwin Jacksonに負けなくてよかったです。

MVP: Stephen Drew 

7/22 Kempにやられた

L3-5 Padres (Season 57-40)
Roark(L9-6) 5.0IP 5ER 4H 2BB 4K
Ramos 3/4 RBI
Werth 1/4 HR(12) R RBI
Murphy 1/4 HR(19) R RBI

先発のTanner Roarkは決して悪い感じではなかったのですが、2アウトからの詰めが甘く、5失点は全て2死からという、もったいない試合でした。中でもMatt Kempにやられました。1回表、2死ランナーなしから高めの速球をレフトブルペンへ放り込まれてまず1点。2回から4回までは簡単に終え、5回も2死2塁までこぎつけましたが、ここからシングル、四球の後、Kempに2本目の今度は3ランを打たれました。これまた高めに入った速球でした。

打線は1回裏にWerthのソロで同点、さらにWilson Ramosのタイムリーも出て2-1と逆転に成功しましたが、その後は快音が聞かれず、8回のDanile Murphyのソロによる1点のみ。

フラストレーションが溜まる試合が続きます。このままズルズル行くなよ。

2016/07/22

7/21 Strasburgについに黒星

L3-6 Dodgers (Season 57-39)
Strasburg(L13-1) 6.0IP 6ER 7H 1BB 10K
Heisey 2/4 R

開幕から負けなしの13連勝で来たStephen Strasburgについて黒星が付いてしまいました。1回裏、2死2塁からJustin Turnerに左中間スタンドに先制2ランを被弾すると、3回にも3連打で1点を失った後、またもTurnerに、今度はセンターオーバーの3ラン。結局全6失点のうち、5点がTurnerの2スイングによるもの。あっという間に6失点してしまったという感じでした。ただ、Strasburgが偉かったのは、その後ずるずるといくことはなく、4,5,6とさらに3イニングを(許した走者はTurnerへの四球だけで)投げ切ってくれたこと。ブルペンを助けてくれました。

打線は決して打てなかったという感じではありませんでした。ドジャーズを上回る10安打を放ち、再三得点圏に走者を置きましたが、得点圏で出たヒットは7回のDaniel Murphyのシングル1本だけ。チーム12残塁(ちなみに、ドジャーズは3)。

Strasburgの記録が途絶えたのは残念ですが、まあ切り替えて、次のパドレス戦に備えましょう。

2016/07/21

7/20 4発でドジャーズから今季初勝利

W8-1 Dodgers (season 57-38)
Gio(W6-9) 6.0IP 1ER 3H 2BB 6K
Glover 1.0IP 0ER
Harper 1/3 HR(20) BB 2R 2RBI
Revere 1/4 HR(2) R RBI
Werth 1/4 HR(11) R RBI
Rendon 2/4 HR(11) R RBI
 
今シーズン4戦全敗だったドジャーズにようやく勝ちました。ポストシーズンを考えると(まだ気が早いか。。。)苦手意識を持ちたくないので、ここで1つ勝てたことは大きいと思います。

今日の勝因は打線。上記の4本のホームランの他に、Wilson Ramosがタイムリー二塁打、Trea Turnerは連日のタイムリー三塁打も出ました。Turnerはさらにホームスチール(重盗)まで成功するというスピードスターぶり。その打線にその火をつけたのはBryce Harperの初回の2ランでした。三階席に届く超特大の一発でおおいに盛り上がりました。実は20本を前にオールスター前の7月7日以来ホームランが出ておらず、少し話題になっていたHarper。本人も気になっていたはず。ようやく20号が出たことで気楽に行ってくれるといいですね。

援護をもらったGio Gonzalezが落ち着いた投球で6回を1失点。球数が多くなったことも今日は大目に見ましょう。7,8回はFelipe Riveroが無失点(あのサンディエゴでの滅多打ち以来、15イニング連続無失点)。そして、7点リードの9回表にKoda Gloverがメジャーデビュー。わずか4球で3人を打ちとりゲームセット。 快勝です。

MVP: Bryce Harper 

2016/07/20

7/19 Lopezに厳しい洗礼

L4-8 Dodgers (Season 56-38)
Lopez(L0-1) 4.2IP 6ER 10H 1BB 9K
Lobaton 1/3 HR(3) BB 2R RBI
Turner 1/4 triple R 3RBI
Murphy 2/4 2double RBI

Reynaldo Lopezのメジャーデビューはかなり苦いものとなりました。

1回表、先頭のChase Utleyに3球目の速球を右中間のスタンドまで運ばれたところから、初回だけで4本の安打で3失点。2回も先頭打者に二塁打を打たところから1失点。そして5回は、先頭打者に四球(メジャー初四球)を与えた後、2つの三振を挟んで3安打されてもう2失点。計6失点で5回途中降板となりました。

球速は常時95マイル超で、98マイルも何球も記録し、見る限りはキレのありそうなボールを投げていましたが、打つ方もメジャーリーガー。速いだけでは通用しません。ちょっと甘いコースに入ると、強烈なライナーとして打ち返されていました。

収穫は変化球が効果的だったこと。3回、4回は速球を見せ球としてカーブ・チェンジアップを決め球に使った結果、打者6人から5三振の快投。速球も変化球もあります。後は、組み立てとコントロール。Baker監督などの試合後の評価も決して悪くはありません。是非、もう1度機会をあげて欲しい。

そんなLopezを助けるはずの打線は全く沈黙。Scott Kazmierの前に手も足も出ないという感じで、7回までに挙げた得点はJose Lobatonのソロ本塁打による1点だけ。8回にTrea Turnerの2点タイムリー三塁打などで3点を返しましたが、時既に遅し。

完敗でした。

2016/07/19

7/17 延長18回敗戦

L1-2(18) Pirates (Season 56-37)
Scherzer 7.0IP 1ER 6H 1BB 7K  
Perez(L2-3) 2.0IP 1ER 2H 1BB 2K
Murphy 1/1 HR(18) R RBI
Turner 2/7 SB(1)

ナショナルズ投手陣はよくがんばりました。先発のMax Scherzerの1失点はまあ仕方ない。ブルペン陣も10イニング連続でゼロを並べ、十分がんばりました。守備でも、延長16回表にセンターMichael TaylorからショートDanny Espinosaがカットして本塁に送球してタッチアウトでしのぐなど、よく踏ん張りました。

しかし、打てませんでした。オールスター戦で負傷したDaniel Murhpyに加え、この日はAnthony Rendonも風邪で先発オーダーから外れたにしても、打線があまりに元気がない。18イニングでわずか8安打。得点は、代打Murphyのソロ本塁打によるものだけ。9回2死からの同点弾が出れば、その勢いで勝てそうなものですが、しかも、10回裏には二者連続四球で無死1,2塁のチャンスをもらいながらも、併殺などでサヨナラならず。その後も、ときどき2塁まではランナーを進めましたが、あと1本は出ませんでした。

球団記録の延長18回、つまり丸々2試合分。最終的に負けたことで疲れも倍増のことでしょう。後を引かないことを願うばかりです。

2016/07/17

7/16 Roarkの好投で貯金20

W6-0 Pirates (Season 56-36)
Roark(W9-) 8.0+IP 0ER 5H 1BB 5K
Rendon 2/4 HR(10) R 2RBI
Drew 3/4 3double 2R

パイレーツの先発はGerrit Cole。昨季は19勝をあげた好投手ですが、今のナショナルズはそんなことを感じさせない勢いがあります。

1回裏にAnthony Rendonのタイムリーであっさり先制。2回裏にもStephen DrewとDanny Espinosaの連続二塁打でもう1点。さらに、4回裏には2本のヒットと敬遠四球で1死満塁として、Tanner Roarkが一二塁間への内野安打し、それをセカンドが悪送球してくれたことなどで、この回3点を追加し、この時点で5-0。しっかりとColeを攻略しました。

この援護をもらったRoarkは悠々のピッチングでゼロを並べ、8回表を終えて102球。この回限りかと思われましたが、8回裏の打席にそのまま立つと、9回表のマウンドへ。自身2度目の完封勝利にチャレンジする権利を与えられました。残念ながら、ヒットと四球で無死1,2塁としたところで降板しましたが、素晴らしいピッチングだったことには変わりません。降板する際にはスタンディングオベーションが起きました。これで9勝目。2ケタ目前まで来ました。

いよいよ貯金は20。つまり残りを5割で行っても91勝(71敗)に到達する数字です。もちろん油断することなく、1つ1つ勝利を重ねていくことは必要ですが、1つのマイルストンですね。また、2位タイで並んでいるメッツとマーリンズがともに敗れたため、2位との差も今季最大の7ゲームとしました。さあ、この勢いでどんどん行きましょう。

MVP: Tanner Roark

2016/07/16

7/15 Strasburgの13勝目で後半戦スタート

W5-1 Pirates (Seaon 55-36)
Strasburg(W13-0) 8.0IP 1ER 3H 2BB 6K
Taylor 1/3 HR(7) BB R 2RBI
Robinson 2/4 R RBI
Ramos 2/4 R

さあ、後半戦のスタート。

最初はパイレーツを迎えての3連戦。先発は、あのデビュー戦以来パイレーツを得意としているStephen Strasburgで、しかも12連勝中。勝てる!というムードでした。

ただ、パイレーツ先発のFrancisco Lirianoも頑張ったため、序盤は両軍ゼロ行進。5回表にStrasburgのほうが先に1失点し、その裏、Clint Robinsonのタイムリーですぐさま同点。6回はともに無失点で、6回を終えて1-1の投手戦となりました。

勝負の分かれ目となったのは7回。7回表、先頭のAndrew McCutchenにシングル、盗塁で無死2塁のピンチを迎えたStrasburgでしたが、後続を断って無失点。一方のLirianoは四球、シングルで無死1,3塁のピンチを作ったところで、球数98球となり、Neftali Felizにスイッチ。結局のこのリレーがナショナルズにとっては幸いに働きました。まずStrasburgの犠打(1死2,3塁にしようとした)で、3塁ランナーだったDanny Espinosaが積極果敢に本塁に突入し、相手のエラーを誘ってまず1点。さらに、ワイルドピッチに捕手の三塁へのの悪送球が重なってもう1点をもらった後、この日2番センターで先発出場したMichael Taylorが右中間に大きな2ラン。この回、都合4得点で、5-1。

こうなると勢いで押し切るだけ。8回もStrasburgが投げ、最後の打者を見逃し三振にとって105球で降板。そのままのスコアで試合終了となりました。

Strasburgの13連勝は、心底凄いと思います。

MVP: Stephen Strasburg

2016/07/12

Martin, Thomasが週間MVP (minor)

今日はオールスターゲーム。といっても仕事があるので観戦することはできませんが、Bryce Harperをはじめとするナショナルズの4人には大いに活躍してもらいたいものです。

さて、マイナーで7月10日までの週の週間MVPの発表があり、Rafael Martin (Syracuse)とJustin Thomas (Potomac) の両ブルペン投手が受賞しました。2人ともこうした賞の受賞は初めて。おめでとう。

Martinは、2010年に25歳でナショナルズと契約するまでメキシコ独立リーグで投げたりした苦労人。独特のスライダーを武器に三振率が高いことが特徴の投手で、昨季メジャーデビューを果たし、今季も6月末に1日だけとはいえメジャーでも投げています。また、シーズン中に機会はあるでしょう。対象となった週には3試合に登板し、3イニングをパーフェクト、3セーブを記録しています。

Thomasは同じ名前の投手が2010年前後にいろいろな球団で投げていましたが、それとは別人。2013年ドラフト21順目でナショナルズに入団したブルペン左腕。25歳。対象となった週には3試合計7イニングに投げて、無失点、2セーブを記録しての受賞となりました。

2016/07/10

7/10 貯金18で前半戦終了

W3-2@NYM (Season 54-36)
Gio(W5-8) 5.2IP 2ER 4H 4BB 3K
Roark(Hold 1) 2.1IP 0ER 2K
Papelbon(SV19) 1.0IP 0ER 1H 2K
Murphy 1/4 HR(17) R 2RBI
Werth 1/2 2BB 2R SB(3)

オールスター前の最終戦。

1回表1死1塁、すっかりメッツキラー状態のDaniel Murphyが打席に入り、カウントはフルカウント。先発のSteven Matzが投じた肩口に入ってくるカーブをきっちり捉えると、ライトスタンド2階席へ届く、豪快な先制2ラン。対メッツだけでも7本目、シーズン17本目のホームラン。素晴らしい活躍です。

Gio Gonzalezは相変わらずのGio。1回裏、先頭のJose Reyesに左中間に運ばれて1点差。3回表にWilson Ramosのタイムリーで1点追加してもらっても、直後の3回裏の先頭のReyesにまたもソロ本塁打を許しすぐさま1点差とされてしまう、味方の勢いをそいでいた印象です。最終的に失点はその2点だけに止めたので、好投した、あるいはよく頑張ったと評価してもいいようにも思いますが、印象としては、6回2死からシングルを打たれたところで108球に達して降板せざるを得なくなったことが示すように、何とかもったという感じです。まあ、こういう幸運も味方にして、後半は改めて奮起してくれることを期待しましょう。

むしろこの試合の一番の貢献者は2番手で登板したTanner Roarkではないかと思います。6回の最後の打者、そして7回、8回、計7人の打者をパーフェクト。内容としても圧倒し、流れを全く渡すことなく、9回までつないでくれました。

9回はJonathan Papelbonがきっちり締めてゲームセット。3連勝締め、地区2位(メッツとマーリンズが並んだ)との差6ゲーム、貯金を今季最多(7連敗の直前)に並ぶ18とし、オールスターブレークに突入です。

MVP: Tanner Roark

7/9 Murphy 5打点, Scherzer 10勝目

W6-1@NYM (Season 53-36)
Scherzer(W10-6) 7.0IP 0ER(1R) 3H 2BB 9K
Murphy 3/4 double HR(16) BB R 4RBI
Revere 1/5 triple R RBI
Harper 1/3 2BB R 2SB(12,13)

元々Matt Harveyが投げるはずのターンでしたが、胸郭出口症候群という肩そのものではないものの、その辺りの故障で手術を受けることになった(今年は全休。2017年シーズンのはじめには間に合う予定)ため、ジャーニーマンといった感じのLogan Verrettが先発。対するナショナルズの先発はMax Scherzer。力の差がそのまま出たという感じの試合になりました。

ただ、Scherzerの立ち上がりはやや不安定でメッツに先制を許しました。もっとも、ストレートの四球、レフト前シングル、しかもレフトのJayson Werthが返球を暴投して無死2,3塁、犠飛で1失点、死球でなお1死1,3塁という展開からすればもっと大量失点しても不思議のない1回表でしたが、ここでようやく目が覚めたScherzer。続く2人の打者を連続三振で乗り切ると、2回以降に許した走者は2本のシングル安打のみ、二塁さえ踏ませないでゼロを並べました。

そんなScherzerを援護したのがDaniel Murphyでした。2回表のClint Robinsonの犠飛で追いた後、3回にはライト前シングル(1打点)、5回にはセンターオーバーのダブル(1打点)、そして7回には豪快に右中間へホームラン(2打点)で、都合4打点を記録しました。打率が下がり気味ですが(それでもまだ首位打者を独走中)、特に古巣のメッツ相手にはいい活躍を続けています。

これで貯金は17。あの7連敗の前の今季最多の貯金18に並ぶことができるか。明日、オールスター前に最終戦に挑みます。

MVP: Daniel Murphy

2016/07/09

7/8 Strasburg 遂に12勝0敗

W3-1@NYM (Season 52-36)
Strasburg(W12-0) 7.0IP 1ER 2H 3BB 9K
Papelbon(SV18) 1.0IP 0ER 1K
Robinson 1/3 HR(5) BB R 2RBI
Murphy 1/4 double RBI

Stephen StrasburgとNoah Syndergaardという今日も注目のマッチアップでしたが、完全にStrasburgに軍配があがる結果となりました。

DLからの復帰初登板となった前回登板では6イニングをノーヒットに抑えたStrasburg(投球数が増えたため降板)。この日も、四球こそ出すものの、4回までノーヒットピッチング。5回の先頭打者Asdrubal Cabreraにフルカウントから高めに入ったスライダーをライトに運ばれ、初安打・初失点こそ許しましたが、失点はこれだけ。他の走者には2塁さえ踏ませることはありませんでした。奪三振も9つと順調に積み重ねています。

一方のメッツ先発のSyndergaardに対して、ナショナルズ打線は序盤に得点。まず2回表、1死1塁からClint Robinsonの豪快にライトスタンドへ運ぶ5号2ランで先制。さらに、3回表もやはり1死1塁からDaniel Murphyが左中間を深々と破るタイムリー二塁打を打って、これで3点のリードとしました。Syndergaardはこの後、5回2死走者なしの場面で腕の不調(試合後、痛みはないものの、疲労から腕が振れなくなったと説明がなされています。)のため降板してしまいました。

もっとも、ナショナルズ打線、全体での安打数は4。全て、上記の2回と3回の得点に絡んだものであり、逆に言えば、他のイニングは全く沈黙してしまったということです。

ともかくこのリードがあればStrasburgにとっては十分。2点のリードを託されたブルペンでしたが、8回裏の頭から投入したShawn Kelleyが今日は誤算で、2本の安打で無死1,3塁とされてしまい、慌てて継投策に突入。まずOliver PerezがCurtis Grandersonをショートライナーに打ち取り1アウト。Perezはこれでお役御免。続いてBlake Treinenがマウンドに上がると、Juan Lagaresの4-6-3の完璧な併殺打で無失点で切り抜けました。普段はクールと言われるTreinenが派手なガッツポーズを決めるほどのシーンでした。

このピンチを切り抜けば、9回はやたら安定感のあるJonathan Papelbonがあっさりと3人で片付けて試合終了。

これでStrasburgは12勝0敗。12勝負けなしという数字は、ナ・リーグでは、1912年(!)にニューヨーク・ジャイアンツのRube Marquardという投手が18勝0敗を記録して以来、ア・リーグを含めても1969年いオリオールズのDave McNallyが13勝0敗を記録して以来だそうです。ともかくも、無敗のままオールスター休みに突入することになりました。さあどこまで記録を伸ばしてくれるでしょうか。

MVP: Stephen Strasburg

2016/07/08

7/7 4本塁打も、Giolitoが4回もたず

L7-9@NYM (Season 51-36)
Giolito(ND) 3.2IP 4ER 7H 4BB 4K
Perez(L) 1.1IP 3ER 4H 1BB 2K
Murphy 2/5 HR(15) 2R 3RBI
Harper 2/5 HR(19) R RBI
Rendon 2/4 HR(9)  R RBI
Robinson 1/3 HR(4) BB R RBI

ナショナルズの先発は、前回のメジャーデビューが雨のため4回(無失点)降板となってしまったLucas Giolito。この日は雨予報もなく、どういうピッチングを展開するか楽しみにしていました。また試合前にはそのGiolito(21歳)とメッツ先発のBartolo Colon(43歳)の年齢差対決も注目されていました。

結果的には、Giolito(4回途中4失点)もColon(4回6失点)も残念な結果となりました。

序盤をリードしたのはナショナルズでした。1回表先頭のBen Revereがいきなりライトへ三塁打を打って試合開始。Daniel Murphyのタイムリーで還って先制。3回裏にDanny Espinosaのエラー(と記録はされていませんが、ちゃんと処理していればイニング終了のショートゴロをちょっとお手玉して一塁セーフ)から追いつかれましたが、4回表にBryce Harper、Clint Robinson、Anthony Rendonがソロ本塁打を打って、一気に3点をリードしました。

しかしこのリードをGiolitoが守りきれませんでした。4回裏、Travis d'Arnaud、Jose Reyesにソロ本塁打を打たれて1点差。さらに2死走者なしから連続二塁打で同点とされ、続く打者に四球を出したところで、降板となってしまいました。

この日のGiolitoは序盤からとにかくコントロールが悪かった。四球も多ければ、甘いコースに行って痛打された打球も多く、(Espinosaなどの)好守に救われていなければもっと早くに失点していても不思議ないピッチング。前回のほうが良かったですね。

そう言っても、Giolitoが降板した時点では4-4の同点。5回表にはWilson Ramosのタイムリーなどで2点をリードしており、十分勝てるはずの試合でしたが、5回裏にOliver PerezがWilmer Floresに3ランを打たれて逆転されると、その後、追いかけては突き放されるを繰り返してゲームセット。両軍ともに4本の本塁打が出ましたが、ナショナルズが全てソロだったのに対し、メッツは1本がそのFloresの3ランだったという差が出ました。

2016 オールスターまとめ

【7月9日追記】
Stephen Strasburgが、現時点で具体的にどこか悪いわけではないもののDL入りした背中の痛みの再発などを懸念して出場を回避し、代わりにMax Scherzerが追加選出されました。Scherzerは現時点でリーグの奪三振王なので、選ばれる資格は十分あります。

また、AAAのオールスターに、Rafael Martin投手が追加招集されました。

2人を下のリストに追加しておきます。

【7月6日追記】
さあ、MLBのオールスター選手が発表されました。

[MLB ALL STAR]
Bryce Harper, OF
Daniel Murphy, 2B 
Wilson Ramos, C
Stephen Strasburg, RHP

Max Scherzer, RHP

ナショナルズからは4人。ファン投票選出で選ばれたのはナ・リーグ外野手部門で2位に入ったBryce Harperのみでしたが、Daniel Murphyも選出されたカブスのBen Zobristとの差、わずかに88票という記録的な僅差で惜しくも監督推薦に甘んじたものでした。

Ben Zobrist: 3,013,407
Daiel Murphy: 3,013,319

Harperは4回目(うちファン投票選出は3回目)、MurphyとStrasburgは2回目、そしてWilson Ramosにとっては嬉しい初選出となりました。

4人というのは、ナショナルズとしては2012年と並ぶ最多タイ。ただ、2012年はIan Desmondが故障のため出場しませんでした。あ、そのDesmondもア・リーグの外野手として選出されました。なんか、メッチャ嬉しいんですが。。。

【7月2日追記】
数日前になりますが、International League(AAA)とEastern League(AA)、それにMLBオールスターの前座として開催されるFutures Gameに出場する選手が発表されていました。

残すはMLBのオールスターですね。

[AAA: Syracuse Chiefs]
Trea Turner, SS
Brian Goodwin, CF
Rafael Martin, RHP

Trea Turnerについては今更言うまでもありませんね。Danny Espinosaの活躍でMLBへのレギュラー昇格はやや遠のいていますが、AAAではしっかり成績を残しています。6月に入ってやや打率を落とし、3割ちょうどを行ったり来たりという感じになっていますが、盗塁数は順調に伸ばしており、22盗塁はリーグトップタイ。

Brian Goodwinは、5月に書いた記事でも紹介したとおり、今季のサプライズの1人。6月に入ってやはり少し打率を落としていますが、チームトップの42打点を記録しています。

[AA: Harrisburg Senators]
Tyler Mapes, RHP
Andrew Robinson, RHP
Neftali Soto, 1B

Neftali Sotoについては、5月に週間MVPを受賞した時に書きました。Tyler Mapesもやはり6月に週間MVPを受賞

Andrew Robinsonについては、すみません、全く知りませんでした。28歳のジャーニーマン。ブルペン右腕。元々はアストロズ傘下にいて、昨オフ、ナショナルズとマイナーFAとして契約。今季は16試合に投げて2.16/1.02、イニング数を上回る奪三振と活躍していますが、プロスペクト、という感じではありませんね。

[Futures Game]
Reynaldo Lopez, RHP

ナショナルズを代表して、Futures Gamesに選出されたのが、Reynaldo Lopez。トッププロスペクトとしてフォローしている投手の1人。期待に違わず、開幕以来Harrisburg(AA)で14試合に先発し、3.18/1.23、そして76.1イニングで100奪三振は独走でのリーグ奪三振王。Eastern Leagueのオールスターに選ばれなかったのが不思議ですが、まあ別にいいでしょう。チームメイトだったLucas Giolitoがメジャーに初昇格したのと同じ6月下旬に、Syracuse(AAA)への昇格を果たしています(初戦は6回1失点)。

【6月9日オリジナル】
(今後、新たに別のリーグについて発表があれば追記していきます。)

6月に入り、明日がいよいよドラフトの日ですが、その前に、Carolina League(A+)とSouth Atlantic League(A)のオールスター選手が発表になっています。South Atlantic Leagueを独走するHagerstown Sunsからは5選手が選出されました。

[A+: Potomac Nationals] 
Ryan Brinley, RHP
Drew Ward, 3B
Alec Keller, LF
Andrew Stevenson, CF

Drew WardAndrew Stevensonの活躍ついてはMy Top 10 Prospectsとして先日紹介したので割愛。

Ryan Brinleyは昨年のドラフト27順目入団のブルペン右腕。契約後、GCL、SS、Aを早足で駆け抜ける中で評価を上げ、今季は開幕からPotomacのクローザーとして17試合に登板し、リーグ最多の9セーブを記録。防御率0.81、22回1/3を投げて24奪三振に対して、わずか4四球と安定感抜群です。

Alec Kellerは2014年の17順目でプリンストン大を卒業してから入団した外野手。長打力はなく、コンタクト重視でヒットを稼ぐタイプ。実質的なデビューとなった昨季はAとA+で過ごし、計.294のなかなかの打率。今季はPotomacの主に左翼手としてプレー。4月は.234と苦しみましたが、5月になって大活躍。打率.329で22打点を記録しました。

[A: Hagerstown Suns] 
Victor Robles, CF 
Max Schrock, SS
Kelvin Gutierrez, 3B 
Jefry Rodriguez
Mariano Rivera III 

Victor RoblesMy Top 10 Prospectsの1人Max Schrockについても先日書きました

Kelvin Gutierrezはドミニカ出身の21歳の三塁手。2014年はGCL、2015年はSSでそれぞれ3割前後の数字を残し、初挑戦となったHagerstownでもここまで.293の打率でチームトップの33打点を記録。

Jefry Rodriguezは、2014年シーズンのMy Top 10 Prospectsに選んでいた選手なので昨季までの経緯はProspect Profileの記事をご覧ください。プロスペクトとしての正念場を迎えた今季、3度目の挑戦となるAでようやく結果を残しつつあります。ここまで11試合に先発し、5勝2敗、防御率2.67、WHIP 1.029。

そして、Mariano Rivera III。言わずと知れたあのMarianoの子息。昨年のドラフト4順目で入団した後、SSで先発としても試されましたが結果を残せず。今季は開幕からAのブルペンで起用され、17試合に登板し、3勝無敗4セーブ、防御率2.67と好投しています。

2016/07/06

7/6 3本塁打, Roark好投で連敗ストップ

W7-4 Brewers (Season 51-35)
Roark(W8-5) 7.0IP 4ER 7H 1BB 6K
Papelbon(SV17) 1.0IP 0ER 3K
Harper 1/4 HR(18) R 3RBI
Zimmerman 2/3 HR(12) BB 2R 2RBI
Lobaton 1/3 HR(2) BB R RBI

3日のお祭り騒ぎの後、2試合ホームランが出ていなかったナショナルズ打線。今日は初回にBryce Harperが3ラン(レフトのブルペンへの流し打ち)、2回にはJose Lobatonが右中間スタンドへソロを打ち、序盤で4-0とリードする良い展開。この4点のリードは、まもなく追いつかれてしまいましたが、Stephen Drew のタイムリー二塁打と、そして5回裏に出たRyan Zimmermanのセンター右への大きな2ランで勝ち越し、都合7得点。しっかりと機能しました。

先発のTanner Roarkは、3回表に5本のシングルを集中され、最後はダブルスチールでの本盗まで決められて、4点差を追いつかれてしまいましたが、その他のイニングは素晴らしかった。ほかに許した走者は2安打1四球だけで、4イニングは三者凡退。わずか99球で7回を投げ切りました。あの3回表はなんだったんでしょうか、という感じです。

3点リードのまま、8回表は継投、そして9回表はJonathan Papelbonが(Daniel Murphyのエラーによる走者は1人許したものの)3三振を奪い、復帰後初のセーブを記録。

いい勝ち方で連敗ストップ。

MVP: Bryce Harper



Danny Espinosaが週間MVP

7月3日までの週のナ・リーグ週間MVPにDanny Espinosa遊撃手が選ばれました。

ハイライトは6月30日と7月3日の両方の試合で記録した、「満塁弾を含む左右打席での2本塁打」となりますが、対象期間の7試合での数字はこのように素晴らしいを通り越して驚異的なものでした。

7G 31PA 5HR 17RBI .423/.516/1.077

簡単にはTrea Turnerに地位を明け渡さないぞという気迫を感じ、応援したくなります。ガンバレ!

7/5 援護なく、またGioに黒星

L2-5 Brewers (Season 50-35)
Gio(L4-8) 6.0IP 3ER 7H 3BB 4K
Rendon 2/4 RBI
Murphy 2/4 double R
Espinosa 2/4 R
Revere 2/5 RBI

前回登板では味方の援護もあって久し振りに勝ち星を上げたGio Gonzalezでしたが、また敗戦投手になりました。とはいえ、今日は内容としてはそんなに悪くありませんでした。

が、味方は全く援護できず。ヒット数こそブリューワーズを上回る12本も打ちましたが、盗塁死(Ben Revere)あり、併殺(Bryce Harper, Clint Robinson)あり、3点を追う8回の先頭打者として長打を打ちながら三塁を欲張ってタッチアウト(Daniel Murphy)ありと、とにかく雑。守備でも、とれそうな打球を後逸し(Harperが2度。いずれも記録は二塁打)、無駄な山なりのバックホームを投げて1塁走者の二塁への進塁を許す(Jayson Werth)。パスボールもあったし、エラーこそRyan Zimmermanの捕球エラーが1つ記録されただけ(しっかり失点につながりました)でしたが、細かいミスのオンパレード。なんだか集中力を感じませんでした。

3連敗はダメ。明日が終わればまたロードに出ます。しっかり頑張りましょう。

2016/07/04

7/4 打ち疲れ?

L0-1 Brewers (Season 50-34)
Scherzer(L9-6) 6.0IP 1ER 4H 3BB 7K

独立記念日のワシントンDC。夜の花火大会に備え、午前11時というイレギュラーな試合開始時刻だったことの影響もあってか、本来は4番打者のRyan Braunが、1回表の3番目に打席に入ってセンター前にゴロを転がしたところでアウトを宣告される(記録上は本来の3番打者Jonathan Lucroyのキャッチャーゴロ!)という少年野球のようなプレーで試合が始まりました。

そんなこともあって、ナショナルズに流れが来てもよかったのですが、決して打てなさそうではなかったブリューワーズの先発Junior Guerraに8回途中までわずか2安打に抑えられ、結局完封負け。うーん、前の日に打ち過ぎたということなのでしょうか。

先発のMax Scherzerはよく投げたと思います。惜しむらくはいつものように一発病。5回表の先頭打者、決してホームランバッターではない(これが今季3本目)のキャッチャー、Martin Maldonadoにレフトスタンドまで運ばれ、これが決勝点。残念でした。

2016/07/03

7/3 復帰のStrasburg(7回途中ノーヒット)を6発で援護

W12-1 Reds (Season 50-33)
Strasburg(W11-0) 6.2IP 0ER 0H 5K
Espinosa 4/5 2HR(17,18) 2R 6RBI
Harper 2/4 HR(17) R RBI
Ramos 3/4 double HR(13) BB 3R 2RBI
Rendon 2/3 HR(8) 2BB 2R RBI
Drew 1/1 HR(7) R RBI

DLから復帰のStephen Strasburg。球速は戻っていましたが、今日はチェンジアップのコントロールが悪くてあまり使えず、速球主体の組み立てとなりました。その影響で、三振を多く取るピッチングはできず、またファールで粘られる場面が多くなりましたが、それでも7回途中までノーヒッターの快投でした(球数が100球を超えたため、ノーヒッター継続中にもかかわらず交代。ノーヒッターは8回に登板したMatt Belisleが打たれるまで継続しました。)。

そのStrasburgを打線が豪快に援護。まず2回裏、先頭のWilson Ramosが初球をぶっ叩き、レフトスタンドに運ぶ先制弾。続いて4回裏、3連続四球でもらった無死満塁のチャンスでDanny Espinosaが17号満塁弾を弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺しました。これで本塁打チームトップタイの地位を追いぬかれたBryce Harperが、5回裏に17号ソロを、これまた弾丸ライナーでライトスタンドに打ち込むなどでこの回3点を追加。7回裏には、Anthony Rendon、そしてEspinosaが2者連続本塁打。8回裏には途中出場のStephen Drewにもソロが出て、計6本塁打。独立記念日の花火大会の前日祭かというほどのお祭り騒ぎでした。

それにしてもEspinosaはすごいことになっています。本塁打数は再びチーム単独トップ、6月30日に(ナショナルズとして初めて)記録した左右打席本塁打をまたも達成しました。シーズン打率も.240台まで上がり、文句のつけようがありません。もっと言えば、Strasburgのノーヒットピッチングの最大のピンチだった6回表の三遊間へのゴロを、ジャンピングスローで一塁アウトにした守備も光りました。うーむ、Turnerの出番が・・・。嬉しい悲鳴とはこのことです。

MVP: Danny Espinosa

7/2 Ross、またも序盤に失点

L4-9(10) Reds (Season 49-33)
Ross(ND) 5.1IP 4ER 10H 2K
Solis(L1-3) 0.1IP 3ER(4R) 3H 1BB
Espinosa 1/4 HR(16) R 2RBI

前回のメッツ戦では3回までの4失点を味方が逆転してくれて勝ち投手になったJoe Rossでしたが、この試合でも2回までに4失点。その後は6回途中まで追加点を許さず、やはり味方が8回裏に追いついてくれたので黒星こそ付かなかったものの、立ち上がりに乱れるという悪い癖はなんとかしてもらいたいものです。

3回裏にBen Revereの三塁打で1点、3点を追う8回裏にDanny Espinosaの2ランとBryce Harperのシングルで追い付きましたが、ヒットと記録されたのは、なんとこの3本のみ。何とも低調な打線でした。

それでも何とか同点に追いついて延長に突入。流れはナショナルズにあるかと思われましたが、延長10回、この回の頭から投入されたSammy Solisが誤算。2本のシングル、犠打で1死2,3塁とされ、2点タイムリーを打たれてしまいました。後を受けたMatt Belisleも勢いを止められず、結局この回5失点。よく頑張ってきた両投手ですが、まあこういう日もあります。

2016/07/02

2016年6月をふりかえる

懸念されていた故障者が出たりして、簡単ではなかったものの、意外とよく頑張った6月が終わりました。

あ、それからLucas Giolitoがメジャーデビューを果たしたのも今月でした。

[National League EAST End of June 2016]
WLPCTGB
Washington 4832 .600  -
New York 4137 .526 6.0
Miami4138 .519 6.5
Philadelphia3545 .43813.0
Atlanta  2752 .34220.5

18日から25日の7連敗。あれがあったにも関わらず、月間成績は16勝11敗。5月よりは良かったという意外な結果でした。まあ、7連敗もほとんどが接戦でしたから、実力通りの結果に落ち着いているという感じかもしれません。

ハイライトは27日から29日に、メッツをホームでスウィープしたこと。これを含め最後に5連勝し、2位メッツとのゲーム差を5月末の2ゲーム差から、6ゲーム差まで広げることに成功しています。

地区2位は上記のとおりメッツ。ですが、5月は負け越しで、むしろ、6月を勝ち越した3位のマーリンズに肉薄されています(一時は追いぬかれていた)。自慢の先発投手陣に、懸念されていた通りの故障が連鎖的に襲っています。フィリーズは6月だけで10も負け越し、予定通り転落(4月が良すぎた)。ブレーブスは多少勝率を改善していますが、依然100敗ペースです。

[Pitcher of June 2016: Max Scherzer]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer641.14591.960.73
Gio Gonzalez633.21446.951.60
Tanner Roark530.13273.561.29
Joe Ross529.12315.221.36
Stephen Strasburg319.11283.720.98
GIPSVHLDERAWHIP
Oliver Perez125.2027.941.59
Shawn Kelley1112.0415.251.00
Felipe Rivero1111.00210.642.09
Blake Treinen 1011.0040.821.45
Sammy Solis 912.2020.710.95

チーム防御率4.11は5月より更に悪化し、30球9位まで落ちました。先発・ブルペンで分けると、先発は9位となんとか踏ん張っているのに対して、ブルペンは16位と平均的な水準にまで落ちてしまいました。

苦しくなった要因の1つは故障。開幕から10勝無敗と先発陣を引っ張っていたStephen Strasburgが背中の痛みでDL入り。2度巡ってきたスポットスタートは、Yusmeiro Petitが1度(負けたとはいえ6回3失点)、そしてLucas Giolitoがメジャーデビューを果たしました(4回無失点ながら、雨のため途中降板)ので、数字の上では悪影響はないはずですが、やはり他の4人にしわ寄せが行ったのではないかと思います。

中でも苦しんだのがGio Gonzalez。30日の試合で味方の大量援護もあって1勝は記録しましたが、今月投げた全6試合で3失点以上。もっと言えば、5月23日以来、8試合連続で3失点以上。この間、自身1勝6敗。序盤での失点が多く、投げた試合はチームとして全敗でした(上記の30日の試合以外)。なんとかしなければ、という段階です。

そんな中、4勝1敗と踏ん張ったのが、Max Scherzer。被弾癖は相変わらずですが、6月は6試合に投げて5試合で2失点以下としっかり試合を作りました。5試合で二桁三振を奪い、シーズン148奪三振は堂々のメジャー奪三振王です。

ブルペンでも(複雑な重いですが、それなりにクローザーとしての仕事をしていたと認めざるをえない)Jonathan PapelbonがDL入りしましたが、この結果、他のブルペン投手陣は混乱し、成績を悪化させました。かなり早い段階でクローザーにはShawn Kelleyが起用されることが決まりましたが、Kelley自身、セットアッパーをやっていた時のようなキレがありません。なお、このほかYusmeiro Petitも1セーブを記録しています。

最も悪かったのはFelipe Rivero。7連敗の最初となった18日のパドレス戦での0イニング5自責点が響いているとはいえ、この数字はかなり悲惨です。

一方で、よく頑張ったのがBlake TreinenとSammy Solisの2人。特にSolisは、契約の関係からいつマイナーに送り返されても不思議がない状況の中で、踏みとどまっています。現状では、Riveroよりも信頼されているかもしれません。

[Hitter of June 2016: Danny Espinosa]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Daniel Murphy112   .265.330.50018   5 19  1
Bryce Harper110.280 .382.41914 3 12  3
Anthony Rendon 106.261.330.44616 3 15  2
Jayson Werth105.321 .438.48814 2 14  0
Wilson Ramos  99.364.414.63619 6 19  0
Danny Espinosa  99.309.418.704 21 9 21  2
Ben Revere  92.274.326.28612 0   7  8
Ryan Zimmerman  89.188.236.33813 3 12  0
 
4,5月は投手陣に引っ張られて戦ってきたナショナルズでしたが、投手陣が苦しんだ6月は打線が大いに奮起しました。チーム打率が.276で全体6位まで浮上したのをはじめ、多くの成績で5位から8位くらいに入り、投手陣を助けました。

その立役者がDanny Espinosa。6月1日の試合開始前には打率.199で、Trea Turnerにレギュラーを明け渡すのは時間の問題と思われていましたが、今月は大奮起。30日の最終戦で2本のホームラン(満塁弾と3ラン)を打って締めくくり、月間9本塁打、21打点という大活躍で貢献しました。

また、Wilson Ramosも打率.364と堂々たる数字。シーズン打率でも、首位打者のDaniel Murphyに続く2位まで上がってきました。そのMurphyは、リーグMVPを受賞した5月から一転し、かなり苦しみました。まあ、それでもまだシーズン打率は.350ほどを維持しており、また、29日の試合で2本のホームランを打って、シーズン折り返しを前に、自己最多に並びました。もう1人、活躍したのがJayson Werth。今月は2本のサヨナラ打を打つなど、大いにチームの勝利に貢献し、また、数字の上でも素晴らしい結果を残しています。まだまだ衰えていません。Ben Revereも頑張った1人。打率もまずまず戻してきましたが、何より盗塁数が伸びていることがポイントでしょう。

一方で苦しんでいるのが、Ryan Zimmerman。今月は上旬に第2子の誕生に立ち会うため少し休みましたが、その後、なかなか調子が出てきません。直前で敬遠され、凡退という場面が、特にカブス戦では顕著に見られました。ポストシーズンを見据え、このままではいけない選手の1人です。また、Bryce Harperも依然として苦しんでいます。特にホームランが減っているのは気になります。これは行ったか、という打球がフェンス前で失速、というシーンが何度かありました。まあ、健康に出ていれば、いずれまた波がくるでしょう。

控え陣では、Stephen Drewが打率.400、3本塁打8打点と活躍。また、Michael Taylorも打率.310、2本塁打と頑張っています。

7/1 延長14回、Revereのサヨナラ打

W3x-2(14) Reds (Season 49-32)
Roark 7.0IP 2ER 8H 2BB 4K
Petit(W3-1) 2.0IP 0ER 1H 1K
Revere 3/7 double R RBI
Murphy 2/5 2double SF 2RBI

マラソンゲームを最後に締めてくれたのは、Ben Revereでした。延長14回裏、2死ランナー2塁の場面で、右中間のフェンス直撃の二塁打を打ち、Danny Espinosaが生還。サヨナラ勝ちで、6連勝。7連敗の後の6連勝。いい流れで、前半の81試合を締めくくりました。ここまで49勝32敗。特に算数に明るくなくても、シーズン98勝ペースと分かりますね。リーグでは、カブス、ジャイアンツに次ぐ、3番めの勝率です。さあ、後半戦も頑張っていきましょう。

さて、この試合。1回裏にDaniel Murphyの犠飛で先制したものの、直後にタイムリーを打たれて同点。先発のTanner Roarkは必ずしも絶好調という感じではなく、かなりのランナーを背負いながら粘り続けるという感じでした。6回表にも、1死1,2塁から2点目となるタイムリーを打たれましたが、後続は併殺で切り抜けると、結局7回を2失点という、十分過ぎる仕事をしてくれました。

そんなRoarkを打線は援護できず。勝ち越された直後の6回裏にMurphyの二塁打で同点とする最低限の仕事はしましたが、その後はチャンスがあってもなかなか得点に結びつかず。ナショナルズのブルペンも、Sammy Solis、Shawn Kelley、Oliver Perez、Blake Treinen、そしてYusmeiro Petitとつないで無失点でしのぎ続けました。

で、14回裏のRevereにつながるわけです。この1打を含めて今日は3安打。いい活躍です。

MVP: Ben Revere


Andrew Stevensonが週間MVP(A+)

Potomac(A+)のAndrew Stevenson外野手が、Carolina Leagueの6月26日までの週の週間MVPに選出されました。

もっとも、この週はオールスターゲームがあったために対象となったのはわずか3試合。その3試合で14打数7安打、2盗塁という成績を残しての受賞です。

といっても決して運ではありません。昨年のドラフト最上位(2順目)指名の期待を背負って(ややチャレンジングな印象もありましたが)Potomacで開幕すると、打率3割超、盗塁量産、一級品のセンター守備と、十分に評価を上げていました。なお、その同じ週の6月21日に開催されたオールスターゲームでも5打数3安打2打点と活躍し、MVPに選ばれています。

このように立派な結果を残し、この直後、6月27日にHarrisburg(AA)への昇格を勝ち取っています。先が楽しみな選手です。

2016/07/01

2016 ドラフト契約状況

[7/1 追記]
上位指名では最後に残っていたDane Dunningとも入団契約に合意しました。そう遠くないうちにAuburn(SS)に合流すると見込まれます。他に2選手とも契約し、上位31人のうち未契約はわずか3人と悪くない結果になりました。これで終わりかな。

[6/23日 追記] 
Nick Banksの大学野球のシーズンも終了したようで、契約しました。ほかに3人とも新たに契約。Dane Dunningのシーズンが終わったら契約してほぼ完了となる見込み。

[6月21日 追記]
既に19日に記事にしていた7人のほか、16選手との契約合意が発表になりました。TJリハビリ中とはいえ、3順目で指名した高卒左腕のJesus Luzardoと契約にこぎつけたことが一番のニュース。トップ10指名の選手で未だ契約していないのは、いずれもまだカレッジ・ワールドシリーズを戦っているDane DunningとNick Banksの2人だけ。2人とも入団に前向きなコメントをしているようなので、まあ大丈夫でしょう。

[6月19日 オリジナル]
全指名選手に先駆け、トップ指名のCater Kieboomと6月16日に正式に入団契約を締結しました。契約金はスロット額を僅かに下回る200万ドルとのことです。高卒入団なので、プロデビューはGCLだと思われます。もうしばらく待ちましょう。

一方、Auburn(SS)のシーズンは6月17日に開幕。今季のドラフト指名選手のうち、既にSheldon Neuse(2順目)、Daniel Johnson(5順目)、Tres Barrera (6順目), Paul Panaccione (10順目)がロースターに名を連ねています。

太字は契約済み。

1s(28). Carter Kieboom, SS/3B, Walton HS, Marietta (GA)
1s(29). Dane Dunning, RHP, Florida
2. Sheldon Neuse, 3B, Oklahoma
3. Jesus Luzardo, LHP, Douglas HS, Parkland (FL)
4. Nick Banks, OF, Texas A&M
5. Daniel Johnson, OF, New Mexico State
6. Tres Barrera, C, Texas
7. Jake Noll, 2B, Florida Gulf Coast (SR)
8. A.J. Bogucki, RHP, North Carolina
9. Joey Harris, C, Gonzaga (SR)
10. Paul Panaccione, SS, Grand Canyon (SR)
11. Armond Upshaw, OF, Pensacola State JC
12. Hayden Howard, LHP, Texas Tech [SR]
13. Conner Simonetti, 1B, Kent State
14. Kyle Simonds, RHR, Texas A&M [SR] 
15. Ryan Williamson, LHP, North Carolina State
16. Phil Morse, RHP, Shenandoah  [SR]
17. Tyler Beckwith, SS,  Richmond  [SR}
18. Ben Braymer, LHP, Auburn
19. Jarrett Gonzales, C,  Madison HS, Dallas (TX)
20. Jake Barnett, LHP, Lewis-Clark State (ID)
21. Jacob Howell, RHP, Delta State (Miss.)
22. Sterling Sharpe, RHP, Drury (Mo.)
23. Michael Rishwain, RHP,  Westmont [SR]
24. Joseph Baltrip, RHP, Wharton County JC
25. Branden Boggetto, SS, Southeast Missouri State [SR]
26. Jack Sundberg, OF, Connecticut [SR]
27. Jeremy McDonald, LHP, California Baptist [SR]
28. Jonny Reid, LHP, Azusa Pacific
29. Samuel Held, RHP, Nevada [SR]
30. Tristan Clarke, CF,  Eastern Oklahoma St JC
31. C.J. Picerni, C, NYU [SR]
32. Garrett Gonzales, 3B, James Madison HS, San Antonio (TX)
33. Ryan Wetzel, SS, Heritage Christian Academy, Olathe (KS)
34. Morgan Cooper, RHP, Texas 
35. Tristan Bayless,  LHP, Hutto HS (TX)
36. Jordan McFarland, OF, Waterloo (Ill.) HS (IL)
37. Cory Voss, C, McLennan (Texas) JC
38. Noah Murdock, RHP, Colonial Heights HS (VA)
39. Matt Mervis, RHP/3B, Georgetown Prep, North Bethesda (MD)
40. Sean Cook, RHP, Walt Whitman HS, Bethesda (MD)

6/30 Espinosa 2本塁打7打点

W13-4 Reds (Season 48-32)
Gio(W4-7) 6.0IP 4ER 6H 4BB 9K
Espinosa 2/4 2HR(14,15) 2R 7RBI
Zimmerman 2/4 HR(11) BB 3R 3RBI
Heisey 2/5 R 2RBI
Ramos 1/2 double SF 2BB 2R RBI

5月終了時点での打撃成績は、.199/.297/.325。Syracuse(AAA)で好調だったトッププロスペクトのTrea Turnerにショートのレギュラーを明け渡すのは時間の問題と思っていました。ところが、6月に入って突如打撃に目覚めたDanny Espinosa。この試合でも、3回に満塁弾(右打席)、さらに続く4回には3ラン(左打席)と2打席連続ホームランで、都合7打点。1人で試合を一方的なものにシてくれました。6月最終戦でのこの活躍により、6月の月間成績は、.309/.418/.704、9本塁打、21打点。シーズン成績でも、.235/.338/.449と持ち直しており、現状、Turnerに代えるという選択肢がなくなっている程の活躍です。しかし、Turnerを眠らせておくのももったいない・・・。

ともかく、このEspinosaの活躍、そして、1回裏に出たRyan Zimmermanの3ランのおかげで結果的には大勝となりましたが、実はGio Gonzalezの初回はヒヤヒヤものでした。先頭打者に四球、二塁打、そして死球で無死満塁。またも試合を壊してしまうのかと思われた矢先、レッズの4番Jay Bruceが初球を打って、4-6-3の併殺。1点こそ失いましたが、よく1点で終わったという感じでした。勝ち投手にはなりましたし、途中三振も多く奪っていましたが、最後の回となった6回には完全に息切れし、ほうほうの体で投げ切ったという感じでした。先が思いやられます。

ともかく6月を5連勝で締めくくり、今月を16勝11敗で終えました。途中に7連敗があったことを思うとよくやったというべきでしょう。

さあ、明日が81試合目。シーズンのちょうど折り返しとなります。

MVP: Danny Espinosa