2014/04/30

Game MVP 2014

うっかりして立てるのを忘れていました。もう4月も終わろうとしていますが、勝手MVPのまとめです。

11W
Adam LaRoche 4/295/26/237/228/68/158/189/39/79/119/23

10W
Jayson Werth 4/94/164/235/166/10, 6/11, 7/1, 7/13, 7/20, 8/17

9W
Ian Desmond 4/64/255/145/306/96/307/21, 8/24, 9/13

8W
Anthony Rendon 3/31, 4/8, 4/30, 5/31, 6/17, 8/2, 8/208/29
Stephen Strasburg 4/108/38/148/198/309/15, 9/21, 9/27

6W
Tanner Roark 4/34/266/67/257/30, 9/16

5W
Denard Span 5/205/257/68/21, 9/1
Wilson Ramos 5/75/188/99/149/18
Ryan Zimmerman 6/37/57/127/19, 9/20
Doug Fister 6/56/217/97/27, 9/26

4W
Drew Storen 4/188/139/89/9
Jordan Zimmermann 5/56/88/239/28

3W
Gio Gonzalez 4/26/28(G1)9/25

2W
Danny Espinosa 4/206/4

1W
Tyler Moore 4/14
Kevin Frandsen 5/12
Aaron Barrett 6/18
Rafael Soriano 6/22
Ross Detwiler 6/24
Blake Treinen 6/28(G2)
Bryce Harper 8/7
Michael Taylor 8/12
Craig Stammen 8/16
Tyler Clippard 9/19
Steven Souza 9/28

4/29 LaRocheが同点&決勝タイムリー

W4-3@HOU (Season 15-12)
Gio(ND) 6.0IP 3ER 5H 2BB 9K 
Clippard(W2-2) 1.0IP 0ER 1BB 2K  
Soriano(SV5) 1.0IP 0ER 2BB 1K 
LaRoche 2/5 double 2RBI 
Werth 2/4 HR(4) 2R RBI BB

先発したGio Gonzalez。調子自体はかなり良かったようです。特にカーブの切れは鋭く、今季最多の9三振を奪いました。しかし、3回裏だけ、打ち込まれました。打たれた全5安打のうち4本がこの回。しかも2死からの3連打での失点ということで、何とも不思議な内容でした。とはいえ、それでも6回3失点QSを記録。打線がしっかり援護してやれば十分勝ち投手になれた内容でした。

で、その打線。初回にJayson Werthがレフトへソロ。3回にはJose Lobatonがタイムリー二塁打と、序盤は先行しましたが、そのLobatonを(無死で)2塁に置きながら追加点を奪えなかった辺りから今日もまたチャンスに打てない打線と化してしまい、8回表までリードを許す展開で進行することになりました。

その打線を救ったのがAdam LaRoche。まずは8回表、シングルで出塁したWerthを1塁に置き、左中間の最深部へフェンス直撃の二塁打を放ってまず同点。(なお無死2塁の勝ち越し機をチームメイトはものにすることができませんでしたが)9回表1死1,3塁で打席に入ると今度はライト前にしっかり運び、結局これが決勝点となりました(ちなみに、なお1死1,3塁の場面で続くIan Desmondは6-4-3の併殺に倒れました)。2年契約の1年目は(故障で)働かず2年目にチームMVP級の働きを見せる、という同じパターンで笑ってしまいますが、とにかく今LaRocheほど頼りになる打者はいませんね。

(結局その後打たれたので試合の流れ的には余談になりますが)、この試合のハイライトはKevin Frandsenのこのプレーでしょう(笑)。

MVP: Adam LaRoche

2014/04/29

Harper→DL(左手親指腱断裂で2か月離脱)、Souza→MAJOR

[4月29日追記]
精密検査を受けた結果、当初思っていたよりも重症であることが判明。左手親指の腱を断裂しており手術が必要で、全治6から8週間。約2ヶ月の離脱だそうです・・・・。

一部では、Williams監督の責任についてやかましく議論されています。投手ゴロで一塁に向かって全力しなかったHarperを途中で交代させるなどしてハッスルプレーを推奨したことが、今回の故障の遠因になったのではという議論です。私自身はWilliams監督を責める気はありませんが、こういう議論が出てくることも理解はできます。

個人的には体の基本部分がどれだけしっかりしているか、準備をしっかりしているかによる部分がある程度はあると思います。とは言え、怪我するときはするんでしょうし、今回のプレーに関してはまさに後者だと思います。

それにしても痛い。痛すぎます。

[4月27日オリジナル]
26日の試合の三塁打でヘッドスライディングをした際に左手親指を痛めたBryce HarperがDL入り。状況から言って不必要なプレーではなく、全力でプレーして果敢に次の塁を狙うことはHarperの魅力ですからあまり責める気にはなりませんが、相手野手と交錯したわけでもなく、もう少しだけ上手にスライディングできなかったのかなと残念に思います。ただ、(無理を押して出場し、成績を下げた昨年の反省を踏まえ)慎重を期すためにDL入りとなったものの、骨折ではなく最短の15日で復帰できる見込みとされています。しっかり直して、万全の状態で戻ってきてください。

代わって、Steven Souzaが2度目のメジャー昇格。前回はわずか5日間で途中出場ばかりでしたが、今回は少し長くいられる見込みで、先発出場の機会もあるかもしれません。AAAで当たりが出始めたところでの昇格。期待しています。

Jordan→AAA、Mattheus→MAJOR

Taylor JordanがAAAに降格となりました。Doug Fisterが故障で出遅れたことにより開幕から先発ローテーション投手として5試合に登板したものの結果を残せませんでした。そのFisterが順調にマイナーでの調整登板を済ませており復帰の目処が立ったということで今回の措置となりました。

Taylor Jordan (2014 season for Nationals)
5GS(0-3) 25.2IP 8BB 17K 5.61/1.64

自身の開幕戦となった4月6日のブレーブス戦では、7回途中までを1失点と好投(Jordan自身には勝ち負けはつきませんでしたが、結局ナショナルズが勝利。これまでのところ唯一のブレーブス戦の白星に貢献してくれました)。大いに期待感をもたせましたが、続く3登板ではいずれも初回に3失点以上し、6回持たずで降板。そして直近27日のパドレス線では、発熱を押して奮闘しましたが、4回までしか投げられませんでした。

もともとFisterが開幕に間に合っていればおそらくAAAで開幕を迎えたはずなので予定通りと言えば予定通りですが、この1か月の間に、フロント・ベンチからの評価はかなり落としたと思われます。また、これだけ打ち込まれたことにより本人が自信を失っていないかも心配です。AAAでしっかり投げて、結果を残してくれることを期待します。

一方で、Fisterはもう一度マイナーで調整登板を行ってからの復帰が予定されており、まだ10日ほどかかることになります。ただし、2度の休日が組まれていることもあり、先発投手の頭数は足りる見込みとなっています。その間(だけになるかどうかは分かりませんが)、ブルペンを1人増やすことにしたらしく、Ryan Mattheusがコールアップされました。スプリングトレーニングの序盤に胸から喉にかけての当たりを軽く負傷したことで出遅れましたが、その後AAAで登板していました。9試合10イニングで6失点(御率5.40)とぱっとしませんが、2012年の投球に戻ってくれれば十分戦力として考えられます。期待しています。

2014/04/28

4/27 発熱のJordanは頑張ったが

L2-4 Padres (season 14-12)
Jordan(ND) 4.0IP 1ER 3H 2BB
Detwiler(L0-1) 1.1IP 3ER 4H 1BB 1K
Werth 2/4 double RBI
McLouth 1/3 HR(1) R RBI

昨夜から発熱し、登板回避も検討された先発のTaylor Jordanが、いつもより5マイル程遅い球速しか出ないなど苦しみながら、踏ん張って投げていましたが、さすがにそれ以上は無理ということで4回を終えて降板。今季ここまでなかなか結果が残せていないJordanですが、今日の内容は良かったと思います。(ちなみに、今日はDoug FisterがA+で調整登板を行っており、自責点0(失点3)で4イニング。順調ならもう1度マイナーで投げて、メジャー復帰となる予定です。)

4回終了時点では1-1でしたが、2番手で登板したRoss Detwiler、3番手のAaron Barrettが誤算でした。まずDetwilerは代わった5回に2死走者から四球、盗塁、ワイルドピッチ、シングルという流れで勝ち越しを許すと、6回には1死から連打を浴びて降板。代わったBarrettも最初の打者にシングルを打たれて満塁とし、2者に続けて押し出し四球を与える始末。

初回こそAnthony Rendon、Jayson Werthの連続ダブルで先制した打線でしたが、その後はチャンスらしいチャンスも作れず、Nate McLouthのソロによる1点のみと沈黙。なんというか、あっさりと負けました。

連勝は2止まり。なかなか貯金を増やすことができません。

2014/04/26

4/26 Roark 初完封勝利

Photo by Alex Brandon
W4-0 Padres (Season 14-11)
Roark(W2-0) 9.0IP 0ER 3H 1BB 8K
Desmond 3/4 double RBI SB(1)
Werth 2/4 R

Tanner Roarkが自身メジャー初の完封勝利。6回1死でシングルを打たれるまではパーフェクトで、その後も3塁を踏ませない素晴らしい内容。パドレス打線を圧倒した105球。最後の打者を高めの速球で空振り三振にとってゲームセットと、最後まで力のある球を投げ込み、全く危なげなかったという印象。間違いなく、今季のナショナルズ先発投手陣で最高のパフォーマンスでした。ありがとう、そして、初完封おめでとう。

昨年8月にメジャーデビューして9月にかけて結果を残しましたが、マイナーでの通算成績を見てもあまりパッとしないこともあって、まだ実力を疑う向きもありましたが、これでさすがに黙るでしょう。Roarkの実力に関して、Mark Zuckermanの記事に1つ面白い数字が示されていました。Roarkは今回の登板を終えて通算86回1/3を投げたことになりましたが、ここまでの通算成績をStephen Starsburgの86回登板時点(TJから復帰してきて4試合に投げた時点)での成績と比較すると以下のようになります。

Strasburg: 5W-4L 2.72/1.01
Roark: 9W-1L 1.98/1.01

互角というよりRoarkのほうがいい数字を残しています。もちろん、これをもってRoarkがStrasburgと同格の投手と言うつもりはありませんが、少なくともメジャーリーグのローテーション投手としてやっていけるだけの力があることは間違いないでしょう(ちなみに、Strasburgはその次の登板で6回無失点で勝投手となっています)。

今日の試合に話を戻すと、Roark本人の実力を否定するものではありませんが、Roarkがこれほどに好投できた背景には、打線が初回に3点を援護してあげたこともあったでしょう。1死1,2塁から、Adam LaRocheがシングル、Ian Desmondがダブルと2本のタイムリーが出た後、Danny Espinosaがきっちりと犠飛を打つ、前日からの勢いをうまく引き継いだいい攻撃ができました。その後はやや淡白な攻撃が続きましたが、6回にはDenard Spanのタイムリーで効果的な追加点を奪い、さらにRoarkを楽にしてくれました。

MVP: Tanner Roark

4/25 17安打11得点で快勝

W11-1 Padres (season 13-11)
Strasburg(W2-2) 7.0IP 0ER 7H 2BB 11K
Rendon 4/5 double 2R 2RBI SB(1)
Lobaton 3/5 double R 2RBI
Desmond 3/5  double 2R 2RBI
Harper 2/2 triple R 4RBI

17安打11得点で快勝。前日とはうって変わり、得点圏に走者を置いた場面でも17打数7安打とよく打ちました。このうちの1本でも昨日出ていれば連勝だったのに、とは思いますが、まあ、引きずらずにきっちり打っただけでも良しとしましょう。その口火を切ったのはIan Desmond。1回裏2死1,2塁で打席に入ると、初球の速球を逆らわずに弾き返し、右中間への先制二塁打。これで全員の気が楽になったことでしょう。Desmondはこれを合わせて3安打。Jose Lobatonも3安打。そしてAnthony Rendonは自身初の1試合4安打を記録し、シーズン打率を3割台に乗せました。

少し心配なのがBryce Harper。1回の打席で内野安打(打点1)を記録すると、3回の1死満塁ではライトフェンス直撃の三塁打(打点3)と当たりが戻ってきた感じです。ただ、その3回の三塁打でサードにヘッドスライディングした際に左手の親指を痛めて、途中退場となりました。検査の結果、骨折はしていないとの診断で、本人もベンチも軽傷としていますが、やはり心配です。

序盤から大量リードをもらったStephen Strasburg。3回は2死走者なしで投手に四球を与えたところから満塁とされるなど、2回を除いて毎回走者を許し、とても完璧とは言い難い内容でしたが、それでも7イニングを無失点。奪三振11はさすがという感じです。こういうピッチングができれば、勝ち星も伸びてくるはずなのですが・・・・。

MVP: Ian Desmond 

2014/04/25

4/24 得点圏に走者を置いて0/16

L3-4(12) Padres (Season 12-11)
Zimmermann(ND) 6.0IP 3ER 5H 1BB 5K
Stammen(L0-1) 3.0IP 1ER 2H 3K
Espinosa 3/5 HR(2) R RBI
LaRoche 2/6 HR(4) R RBI

ここしばらくチャンスに打てないナショナルズ打線ですが、今日は歴史的な打てなさでした。得点圏に走者を置いて実に16打数ノーヒット(1犠飛)。終盤、8、10、12回にはいずれも無死2塁に走者を置きながら3塁にさえランナーを進められないまずい攻撃ばかり。得点圏に走者を置かなければ、34打数16安打とほぼ5割近い打率という数字なので、決してバットが振れていないわけではないのです。それなのに点が取れない。対するパドレスは数少ないチャンスにしっかり得点。最後も延長戦に入って初めて出したランナーが2死から盗塁を試みてJose Lobatonの悪送球で3塁に進み、代打Xavier Nadyがあっさりとセンター前に運んで決勝点を取ってしまいました。そして、止めはナショナルズの最後の攻撃。Bryce Harperを二塁に置いてLobatonが放ったヒット性の三遊間へのライナーがショートに取られてHarperが戻れず併殺・・・。どこまでもフラストレーションのたまる試合となりました。

先発のJordan Zimmermannは決して悪くなかった、いやむしろ良かった部類のピッチングだったように見えました。しかし、6回2死から最後の詰めが甘かったのが悔やまれます。あそこで踏ん張ってくれていれば、と思わずにはいられません。まあ、それ以前にもっと点を取れるチャンスがあったのに取れなかったことが痛かったわけですが。

引きずりそうな負け方です・・・。

2014/04/24

4/23 9回裏に3点差をはね返してサヨナラ

W5x-4 Angels (Season 12-10)
Gio(ND) 5.0IP 2ER 4H 3BB 5K
Storen(W2-0) 0.1IP H BB K
Werth 1/5 double R 2RBI
LaRoche 3/4 RBI
Lobaton 1/4 HR(1) R RBI

前半戦の主役はGio Gonzalezでした。1回表にいきなり1死満塁のピンチを作りましたが、ショートライナー併殺で幸運に切り抜けると、2回裏に自ら先制タイムリーを打って波に乗り、3,4,5回はいずれも三者凡退。まだ70球ということもあり、今日はこのまま7回か8回まで投げてくれそうな雰囲気でした。

ところが6回表、先頭のMike Troutに四球を与えると、続くAlbert Pujolsにレフト線を破られる二塁打を打たれ、一塁からTroutが一気に生還。同点とされたところで降板となりました。それでもまだ83球しか投げていなかったためいぶかりましたが、案の定、5回表を終えた時点で肩の違和感を訴えていたそうです。肌寒い気候の影響だろうと、本人もベンチもあまり心配していないようですが、次回登板を見るまでは安心できません。ともかく、前半が素晴らしかっただけにもったいない登板となりました。

ここから9回裏までは完全にエンゼルスのペース。代わったAaron Barrettが、Erick Aybarにタイムリーを打たれて逆転を許すと、続く7回にも2死3塁からワイルドピッチでもう1点(Barrettの今季初失点)。さらに、9回表にもエラー絡みで2死1,2塁となってマウンドに上がったDrew StorenがTroutにタイムリーを打たれて、4点目。この間、打線は毎回2塁までランナーを進めながらチャンスで凡退という拙攻を繰り返し無得点。はっきり言って敗色濃厚の展開で9回裏を迎えました。

1-4で迎えた9回裏。今季ここまで必ずしも支配的とはいえないエンゼルスのクローザーErnesto Frieriに対し、先頭打者のJose Lobatonが今季1号ソロをライトのブルペンに打ち込みまず1点。1死後、シングルのDenard Spanと四球のAnthony Rendonを1,2塁に置いて、打席にはJayson Werth。カウント3-0となって1球見るかと思われましたが、内に来た速球をフルスイングすると三塁線を抜ける二塁打となり2者が生還。エンゼルスベンチはたまらずFrieriからFernando Salasにスイッチしましたが勢いは止められず、続くAdam LaRocheが初球をあっさりとレフト前に運び、Werthがサヨナラのホームを踏みました。

勝ったとはいえ、それもサヨナラ勝ちだったのに、なんだか勝った気がしません。まあ、勝ったはずだった1戦目を落とした分を取り返したという感じでしょうか。ともかく、辛うじてスウィープを逃れました。

なお、注目されたBryce HarperとTroutの対決という点でまとめておくと、Harperが11打数1安打1四球に終わったのに対し、Troutは14打数5安打。ともにホームランなし。ということで、チーム成績同様、軍配はTroutに上がりました。次は、いつかな。

MVP: Jayson Werth 

2014/04/23

Barrett→MAJOR, Cedeno→AAA

予定通り、オプションされて10日が経ったAaron Barrettがメジャー復帰。この間、調整のために登板したAAAでの2試合でも無失点(2セーブ)。早速22日のカージナルス戦の(2-7とリードされた)9回に登板して、1イニングを3人、うち2三振で終えています。スプリングトレーニングから未だ1点も取られていません。Tyler Clippardの不振もあり、ますます重要な場面での起用が増えそうです。

代わって、こちらも予想通りXavier Cedenoがオプションされました。敗戦処理とはいえ1試合を無難に無失点。またの機会が来ることでしょう。

2014/04/22

4/22 Pujolsの通算499号、500号に沈む

[試合前]
前日のなんとも言えない逆転負けを引きずらないでしっかり立て直したい試合(カージナルスとのシリーズではうまく出来ました)。先発は前回カージナルス戦で惨敗を喫したTaylor Jordan。Doug Fisterの復帰が近づいているところ、ライバルTanner Roarkは好投したので、Jordanも負けずに結果を残し、フロントを大いに悩ませてほしいところです。

[試合後]
L2-7 Angels (Season 11-10)
Jordan(L0-3) 5.0IP 4ER(6R) 8H 5K

Taylor JordanがAlbert Pujolsに通算499号、500号の2本の本塁打を献上。しかも、初回の3ランはAnthony Rendonの送球エラーをきっかけにしたとあっては話になりません。Jordanは3試合続けて6回持たずにKOされて3連敗。10日後に予定されているDoug Fisterの復帰を待つどころか、次回先発さえ微妙となってきました。それにしてもエラーまみれのナショナルズ内野陣。この試合前までは1つだけだったRendonでしたが、4回にも悪送球。まるで伝染病みたいです。

打線は昨日と同じような展開。4点を追いかける展開とはいえ、3回裏に突然崩れたTyler Skaggsに対して無死満塁と攻め立て、ワイルドピッチとJayson Werthの併殺打の間に2点を取りましたが、それだけ。特に、Werthの併殺が反撃の機運を一気にしぼませました。以降は、四球のランナーを2人出しただけ。情けない。

2014/04/21

4/21 またもClippardが打たれて逆転負け

[試合前]
インターリーグ、エンゼルスを迎えて3連戦の初戦。何かと比較されてきたBryce HarperとMike Troutの初対戦です。また、Albert Pujolsが通算500本塁打まであと2本と迫っていますが、この3連戦での達成は阻止しましょう。


[試合後]
L2-4 Angels (Season 11-9)
Roark 6.2IP 0ER 7H 2BB 5K
Clippard (BS2, L1-2) 0.2IP 0ER(4R) 3H 1BB 1K
Desmond 1/4 HR(4) R RBI/ 2E

HarperとTroutの初対戦に注目が集まりましたが、ナショナルズ先発のTanner Roarkは第1打席でTroutを見逃し三振にとったのをはじめとして、7回2死まで無失点。ランナーはそこそこ出しながら要所はきっちり締めるピッチングを展開。文句の付けようのない結果を残しました。Roarkの後を受けたDrew Storeも2死1塁でTroutをセンターライナーに打ち取り、きっちり仕事をしました。

このままRoarkに白星を付けてやりたかったのですが、1点リードで迎えた8回、Tyler Clippardがまたも失点・・・。それも4失点・・・。しかも全て非自責点・・・・。言葉を失います。この回最初の打者、Albert Pujolsの打球は鋭い当たりとはいえ、ショートの守備範囲へのゴロ。ところがこれをIan Desmondがエラー。今季8つ目(ちなみに、この回、得点と関係ないところとはいえ、さらにもう1つエラーを記録し、なんと20試合で9エラーというとんでもないペースです)。とはいえ、なんとか2死1,3塁までこぎつけて一時はピンチを脱したかと思われましたが、Erick Aybarにライト前に運ばれてまず同点。さらに、8番の捕手に四球を与えて満塁とすると、代打Raul Ibanezに左中間を破られ、あれよあれよという間に1-4と逆転されてしまいました。Clippardが失点するのは今季11度の登板で実に6度目。ベンチは未だに信頼を示していますが、この調子が続けば、(Storenが絶好調だけに)考える必要があるかもしれません。

それにしても今日は打線が不甲斐なかった。4回、突然コントロールを乱したGarrett Richardsに2四球と1死球で無死満塁のチャンスをもらいながら1点止まりに終わったことが最後まで響きました。

なんとも残念な形での逆転負け。尾を引かないといいけど。

My Top 10 Prospects 2014

ということで、My Top 10 Prospects 2014 を選んでみました。

[PITCHERS]
Lucas Giolito, RHP, 19, A 
A.J. Cole, RHP, 22, AA
Jake Johansen, RHP, 23, A 
Felipe Rivero, LHP, 22, AA 
Jefry Rodriguez, RHP, 20, SS?

[HITTERS]
Drew Ward, 3B, 19, A
Michael Taylor, OF, 23, AA
Tony Renda, 2B, 23, A+
Rafael Bautista, OF, 21, A
Pedro Severino, C, 20, A+ 

昨年同様、順位は付けていません(名前の後はポジション、開幕時の年齢、開幕時の所属レベル)。

選ぶに当たっての基準も昨年と同じく、新人王資格を持っているという他に、次の基準を設けています。

・故障がなく開幕からプレーできる見込み。(× Drew Vettleson
・AAA以上に到達していない。(☓ Zach Walters, Brian Goodwin
・24歳未満。(☓Matt SkoleSammy Solis, Steven Souza)

投手は他にも候補者がいたのですが、悩んだ末にこの5人としました。野手は逆にVettlesonが故障離脱した途端に候補がいなくなり、迷った末に守備の評価は高いものの打撃は期待できない(つまり、ボックススコアを追いかけても今一つ盛り上がれない)Severinoを入れることに・・・。結果、昨年から続いて名前を連ねたのは、Cole とRendaの2人だけとなりました。

今季はこの10人を中心に(できる範囲で)マイナーリーグもチェックし、Prospect Profile シリーズも書いて(更新して)いきたいと思います。

4/20 Spanの犠飛でサヨナラ勝ち

W3x-2 Cardinals (Season 11-8)
Strasburg(ND) 6.0IP 2ER 6H 1BB 9K
Soriano(W1-0) 1.0IP 0ER K
Espinosa 3/4 BB R RBI
Lobaton 3/5
Span 1/5 SF RBI

勝ったとはいえ、猛烈にストレスのたまる試合だったようです(寝てたので見てません)。

先発のStephen Strasburgが、全体としては好投しながら、2回表に併殺の間に1点を先制され、5回には2死走者なしから8番の捕手に四球を与えて投手に二塁打を打たれてもう1点という、なんだかよく分からない失点をして7回まではリードされる展開。

その間、前日に続いて残塁の山を築き続ける打線。3回は2死満塁からAdam LaRocheが三振。6回は1死満塁からDenard Spanが1ゴロ本塁封殺、Bryce Harperがセンター前に抜けそうな当たりを放つもショートの好守に阻まれる。4連打で同点とした7回も、なお2死2,3塁の場面で代打Kevin Frandsenの打球をセカンドがファインプレーして追加点ならず。ランナーを出しても出しても一本が出ず、実にチーム残塁17。1イニング平均2残塁ってどういうことですか・・・。

という試合でしたが、ミスをしないで9イニング戦えば勝てるだけの実力があるのがナショナルズ。ブルペンの3投手が頑張って同点のまま迎えた9回裏に再び1死満塁のチャンスを作ると、Spanが今度はレフトにきっちりと犠飛を打ち上げてサヨナラ勝ち。難しい球を4球ファールにした末に仕事をしたSpanには天晴をあげます。ですが、MVPという意味では、7回の同点打、そして9回にも1死からシングルで出塁し、決勝のホームを踏んだDanny Espinosaを選びたいと思います。右へ左へといい当たりを続け、今日の3安打でとうとうシーズン打率も3割を上回っています。

対カージナルス4連戦を2勝2敗で終えました。よしよし。

MVP: Danny Espinosa

2014/04/20

4/19 あと一歩なんだけどな

L3-4 Cardinals (Season 10-8) 
Zimmermann(L1-1) 7.0IP 1ER(4R) 7H 2BB 6K 
Rendon 2/4 double RBI 
Espinosa 1/4 HR(1) R RBI 

試合を決めたのはまたも守備でした。1戦目はナショナルズ、2戦目はカージナルスに守備のミスが出て試合を左右しましたが、この試合のミスはナショナルズに出てしまいました。2回表1死1塁から打者Jhonny Peraltaの打球は三ゴロ。強さといい、方向といい、併殺が欲しい場面で打たせるには完ぺきな打球でした。むしろ、完ぺき過ぎたために、Anthony Rendonの肩に余計な力が入ったのかもしれません。Rendonの二塁への送球がそれて、セカンドのDanny Espinosaは後ろにやらないことが精いっぱい。次の打者のスインギング・バントで2死2、3塁とされると、8番の捕手Tony Cruzを敬遠せずに勝負に行き、ライト前に運ばれてまず2点。さらに、投手のLance Lynnにまでライト戦に運ばれて、都合3失点。またも追いかけるなってしまいました。 

2回の3点はすべて非自責点だったことで、先発のJordan Zimmermannのピッチング・ラインは7回を自責点1と、一見よく投げたように見えます。実際、内容も素晴らしいもので、味方に足を引っ張られたといえるでしょう。しかし、もう一段上の投手となるにはあの場面で8、9番に打たれたのは頂けません。あれをしのいでこそ、一流です。このシリーズの初戦、17日の試合で、Adam Wainwrightが、2回2死2,3塁から、捕手を敬遠した後、投手を見逃し三振で無失点で終えたように。

打線は打線でフラストレーションがたまる展開。全イニングでランナーを出しながら、先発のLance Lynn からはDanny Espinosaの今季1号ソロの1点のみ。8.9回に1点ずつを返しましたが、あと一歩が届きませんでした。

ところで、Bryce Harperが7回表の守備から交代したのでまた故障かと心配しましたが、なんと交代したのではなく、させられたことがWilliams監督から試合後に明らかにされました。6回裏の攻撃の先頭打者として打席に入り、ピッチャーゴロに倒れた際に、一生懸命走らなかったことへの懲罰だということです。なんと言っていいやら。昨日は勝ったとはいえ、一昨日の惨敗からまだ2日ということで、厳しい措置をとったということでしょうが、何とも微妙な空気が流れています。さて、これが吉と出るか凶と出るか・・・。

2014/04/19

Span, Cedeno→MAJOR, Souza, Treinen→AAA

11日のブレーブス戦で走塁中に野手と交錯して脳震盪を起こし、7日DLに入っていたDenard Spanが復帰。マイナーの試合でしっかりプレーして大丈夫であることを確認できたということです。経緯のあるSpanだけに心配しましたが、まずは一安心です。

代役で呼ばれていたSteven SouzaがAAAに戻されました。代打を中心に5試合に出場。5打席に立ち、1安打1四球。打席では決して圧倒されている感じはなく、首脳陣にも好印象を残したようです。短い期間とはいえ、いい経験だったでしょう。次に呼ばれる時までしっかり調整していてください。

また、ブルペン投手でも、Blake TreinenがAAAに戻され、Xavier Cedenoが今季初昇格となっています。 Treinenの速球をJustin Verlanderと比較するなどWilliams監督の評価は高く、降格というよりは、17日のカージナルス戦(大敗した試合)で敗戦処理として60球を投げたことによりしばらく投げられない状態となったTreinenを置いておくよりはフレッシュなCedenoをブルペンに置きたいという判断のようです。とはいえ、週末中にはAaron Barrettが再昇格可能(一度マイナーに落とした選手は10日間は戻せないルールがある)となるため、Treinenの次の機会はしばらく先になると思われます。

My Top 10 Prospects 2014 の前に

昨年から始めたこの企画(余談ですが、実は昨年4月6日の追記で書いた、当初10人目として想定していた「別の投手」というのはIan Krolのことでした。先発として起用されなかった時点で差し替えてしまいましたが、まさかブルペン投手としてメジャーまで来るとは予想もしませんでした)。

昨年の10人は次のとおり(年齢、開幕時の所属は2013年シーズン開幕時点)。

[PITCHERS]
A.J. Cole, RHP, 22 A+
Robbie Ray, LHP, 21, A+
Ivan Pineyro, RHP, 21, A
Brett Mooneyham, LHP, 23, A
Ronald Pena, RHP, 21, A
[HITTERS]
Anthony Rendon, 3B, 22, AA
Brian Goodwin, OF, 22, AA
Matt Skole, 3B, 23, AA
Estarlin Martinez, OF, 21, A
Tony Renda, 2B, 22, A

このうち、Anthony Rendonがめでたくルーキー資格を喪失。今季AAAに到達したBrian Goodwinもここでは卒業。また、24歳未満という独自ルールに抵触するBrett MooneyhamMatt Skokeも資格を喪失することになりました。Ivan PineyroRobbie Rayが評価を高めてトレード移籍。残る4人ですが、A.J. ColeTony Rendaは悪くないシーズンを送り着実にステップアップしましたが、Ronald PenaEstarlin Martinezの2人は大きく成績を落としてプロスペクトとしての地位も失いつつあります。ドミニカ出身の選手の評価の難しさですね。

さて、今季も注目する10人のプロスペクトを選んでみましたが、発表の前に、各プロスペクトランキングをまとめておきます(Sickelsの発表が遅かったのでこの記事が遅れました。)。

BA(注:Felipe RiveroとDrew Vettlesonをレイズとのトレードで獲得する前のランキング)、 BPSickelsFangraphsMLB.com


トップ3は全てのランキングで完全に一致。この3人が図抜けていて、後は、SkoleとMichael Taylorが引っ張る形での団子状態という感じでしょうか。評価が大きく割れているのがSammy Solis。故障リスク、ブルペン転向の可能性をどう見ているかによるようです。

4/18 接戦を制し、対カージナルス連敗ストップ

W3-1 Cardinals (Season 10-7)
Gio(W3-1) 7.0IP 1ER 4H 1BB 7K
Soriano(SV4) 1.0IP 0ER 1BB
Rendon 1/4 HR(3) R RBI

昨夜の最悪の試合の後Williams監督の下でチームミーティングが開かれ、気合を入れなおしたナショナルズ。空回りの懸念もありましたが、この試合では攻守ともに気迫あふれるプレーを見せ、ミーティングの効果ありの結果となりました。

ナショナルズGio Gonzalez、カージナルスMichael Wachaの両先発がともに好投し、息詰まる投手戦を展開。3回裏にAnthony Rendonのレフトへの一撃でナショナルズが1点を先制したものの、直後の4回表にカージナルスも3連打で同点とし、1-1で試合は膠着状態のまま終盤へ。Gioは結局5、6、7の3イニングを1人のランナーも出さずに乗り切り、打線の援護を待ちました。開幕から調子の上がってこない先発陣にあって、今日はよく投げてくれました。

そのGioを援護したい打線でしたが、Wachaの前にほとんどランナーを出せず。7回裏にAdam LaRoche、Ian Desmondの連打にカージナルスのバント処理ミスが重なり無死満塁のチャンスを作りましたが、ここでNate McLouthが三振、Jose Lobatonが投ゴロ本塁封殺で2死満塁。これだけの大チャンスで点を取れないという事態(=負ける流れ)を覚悟しましたが、意外な形で勝ち越し点を得ました。打者Zach Waltersの場面で、名手Yadier MolinaがWachaの投じたショートバウンドとなるチェンジアップを一塁ベンチ方向へ弾くと、これを見た三塁ランナーのDesmondが、微妙なタイミングながら果敢な走塁で本塁に突入。タイミングもセーフでしたが、Molinaの送球が悪送球となり、都合2点を奪い取り、3-1とリードすることに成功しました。

こうなれば残り2イニングをブルペンが守りきるだけ、ですが、開幕からやや調子が出ないTyler Clippardが今日もだめでした。8回の頭から投入されながら1死2,3塁のピンチを作って降板。かなり苦しい雰囲気となりましたが、ここでマウンドに立ったDrew Storenが素晴らしい仕事をして、チームを救ってくれました。まずは3番のMatt Hollidayを一塁Adam LaRocheへのファールフライ、続くAllen Craigをどん詰まりのショートゴロに打ち取りました(Desmondがクリーンに処理)。中継を見ていて最もハラハラしたシーン。どれほど大事な場面だったかは、この動画のラストのLaRocheのポーズが物語っていることでしょう。この場面を乗り切ったStorenこそが今日のMVPでしょう(Gio、Desmondとも迷いましたが)。

最終回はRafael Sorianoが危なげなく締めてゲームセット。カージナルス戦の連敗を8でストップしたことはもちろん、前夜の最悪の試合のイメージを払しょくすることができて(ズルズルいかなくて)本当に良かったと思います。

MVP: Drew Storen

2014/04/18

Sickels: Nationals Top 20 Prospects

著名なプロスペクトランキングの最後の最後、全ランキング、全球団の最後として、4月16日にSickelsのナショナルズ・ランキング(元記事)が発表されました(もう、とっくにシーズン始まってるんですが・・・)。

Sickels独自のGradeによると、昨年はいなかったGrade A-が1人(Lucas Giolito)いて、Grade B-以上が8人から9人にやはり1人増えたということで、組織としての厚みは少し改善したという感じ。昨年のランキングからの脱落者では、9位だった Matt Purkeと13位だったDestin Hoodの伸び悩みが残念でした。

トップ3はここでも鉄板。以下では、Drew Wardへの高い評価と、逆にSammy Solisへの低い評価が特に目立ちます

Grade A-
1. Lucas Giolito, RHP 
Grade B
2. A.J. Cole, RHP
3. Brian Goodwin, OF
Grade B-
4. Matt Skole, 1B-3B 
5. Drew Ward, 3B
6. Michael Taylor, OF 
7. Steven Souza, OF 
8. Felipe Rivero, LHP
9. Tony Renda, 2B
Grade C+
10. Drew Vettleson, OF
11. Jake Johansen, RHP
12. Eury Perez, OF
13. Zach Walters, INF 
14. Aaron Barrett, RHP
15. Rafael Bautista, OF
16. Sammy Solis, LHP
Grade C
17. Blake Treinen, RHP
18. Jefry Rodriguez, RHP
19. Randy Encarnacion, OF
20. Osvaldo Abreu, SS

OTHERS: Dakota Bacus, RHP; Isaac Ballou, OF; Robert Benincasa, RHP; Anderson Franco, 3B; Christian Garcia, RHP; Neil Holland, RHP; Destin Hood, OF; Richie Mirowski, RHP; Brett Mooneyham, LHP; Nic Pivetta, RHP; Matt Purke, LHP; Blake Schwartz, RHP; Austin Voth, RHP

4/17 4エラーで完封負けと最悪の試合

L0-8 Cardinals (Season 9-7)
Jordan(L0-2) 5.1IP 5ER(7R) 7H 2BB 4K

R  H  E
8  14  0
0    2  4

上のスコアボードを見れば分かる通り、これ以上ないほど最悪の試合。多くを語る気になりません。

1回表先頭打者の当てただけの緩いショートゴロをIan Desmondがお手玉。これで試合が決まったとは言いませんが、流れを相手に渡したことは確か。ここまで16試合で20失策はもちろん30球団で断トツの最多・・・。

2012年のシーズン最終戦となったあの試合からカージナルスには8連敗。勝てる気がしません。

2014/04/17

4/16 Werthの3ランから逆転勝ち

W6-3@MIA (Season 9-6)
Roark(ND) 6.1IP 3ER 7H 2BB 5K
Storen(W1-0) 0.2IP 0ER
Soriano(SV3) 1.0IP 0ER K
Werth 1/4 HR(3) R 3RBI
Walters 1/1 HR(2) R RBI

先発のTanner Roarkが3回まで無失点と序盤は頑張りました(先発投手が3回までに失点しなかったのは6試合ぶり)。が、4回裏、Derek Dietrichに3ランを被弾。相手がJose Fernandezで、実際、5回までに出したランナーは内野安打の1人だけとほとんど完全に抑えられていました。

この敗色濃厚な展開を変えてくれたのが、Jayson Werth。6回表、2死1,3塁の場面で打席に入ると、真ん中に入ってきた2球目の速球を強振。少し差し込まれましたが力負けせず、ライトのフェンスをギリギリで越える一発で、同点にしてくれました。マーリンズの守備のミス(エラーかどうかは別として)で無死1、3塁のチャンスをもらいながら、1番Nate McLouth、2番Anthony Rendonが凡退し、このまま無得点ならもう試合が終わってしまうという場面だっただけに、まさにチームを救う一発となりました。

こうなるとナショナルズのペース。6回、7回のマーリンズの攻撃をRoarkとDrew Storenのリレーで無失点に終えると、Fernandezが降板した後の8回表に打線が目を覚ましました。まず、代打Zach Waltersが前日に続く2試合(2打席)連続となる本塁打をレフトスタンドに豪快に打ち込んで勝ち越すと、さらに1死満塁からIan Desmondがレフト前に2点タイムリーを打って3点差をリード。あとは、Tyler Clippard、Rafael Sorianoが無難に締めてゲームセット。

厳しい試合でしたが、またも逆転勝ちでマーリンズに勝ち越し。いい感じで、ホームに戻ることができました。

MVP: Jayson Werth

2014/04/16

4/15 Strasburg 6失点で大敗

L2-11@MIA (season 8-6)
Strasburg(L1-2) 4.0IP 6ER 8H 3BB 5K
Walters 1/2 HR(1) R RBI
Souza 1/1

Stephen Strasburgが2回までにまさかの6失点で試合を壊してしまいました。マーリンズのファーストストライクを狙い撃つ作戦にまんまとつかまった感じです。初回、わずか3球のうちに2本のシングルを打たれた後、Giancarlo Stantonにセンターオーバーの3ランを被弾。2回も先頭打者に初球を三塁打されたのを皮切りに、2死満塁からCasey McGehee にやはり初球をレフト前に運ばれて計3失点。まだ80球ちょっとでしたが、5回表に打席が回ってきたところで代打を送られてしまいました。

そのStrasburgがマウンドに登る前の1回表に点が取れなかったことが結果的には痛かった。先頭打者のAnthony Rendonがヒットで出塁したのに2番のBryce Harperが6-4-3の併殺。3,4番が四球をもらって攻めたてながら、5番のIan Desmondがショートゴロ。この回だけで28球も投げさせながらマーリンズ先発のTom Koehleをとらえきれず、結局その後は1本のヒットも打てないままに7回まで投げ切らせてしまいました。

明るい話題と言えば、大差が付いたこともあって途中からライトに入ったSteven Souzaがメジャー初ヒットを、やはりショートに入ったZach Waltersがメジャー初本塁打を打ったことくらい。

明日の先発予想はJose Fernandez。苦しい戦いとなりそうです。

2014/04/15

4/14 ブレーブスでなければ勝てるんだな

W9-2@MIA (season 8-5)
Zimmermann(W1-0) 7.0IP 2ER 6H 1BB 7K
Moore 3/5 HR(1) R 2RBI
Leon 2/5 HR(1) 2R 2RBI
Harper 3/4 2double triple R RBI
Rendon 2/5 double triple 3RBI
Espinosa 2/4 double triple 2R RBI

相手がブレーブスでなければ全く違うチームになる今のナショナルズ。この試合も、2回までに4-0とリードを奪うと終始主導権を握ったままであっさり快勝しました。先発打者のうち6人がマルチ安打、3本の三塁打を含む計16安打で9得点。今季初めて先発出場したTyler Mooreが第1打席のソロ本塁打を含む3安打。Sandy Leonがうれしいメジャー初本塁打を放っています。特にMooreの一発は試合の流れをぐっと引き寄せました。

ほっとしたのは先発のJordan Zimmermannが7回をきっちり投げてくれたこと。前回登板で2回持たずに降板した悪いイメージを払しょくすることに成功。今季初勝利は、通算44勝目。Livan Hernandezの球団記録に並びました。

なお、Bryce Harperが太ももの張りで途中交代したこと。大量リードもあってのことで、大事ないとコメントしていますが、少し心配。

故障者と言えば、開幕からDLに入っているDoug Fisterが50球のブルペンセッションを無難にこなし、順調に回復しているそうです。

MVP: Tyler Moore

2014/04/14

若手を続々とメジャーに召集

故障やブルペン酷使の影響で、若手を続々とメジャーに招集しています。開幕からわずか12試合を終えた時点で、Taylor Jordan、Sandy Leon、Blake Treinen、Steven Souza、Zach Walters、Tyler Mooreがメジャーのロースターにそろっていようとは思いませんでした。早くも緊急事態です。

●Span→DL(脳震盪)、Souza→MAJOR!!
Denard Spanが脳震盪のため7日間のDL入り。アトランタでの第1戦の8回表、その時点で勝ち越しとなるタイムリーヒットを打って二塁に向かって走塁中にDan Ugglaに正面衝突され、地面に倒れ込み、そのまま退場してしまいました。映像を見る限りどちらが悪いとも言えないプレーですが、なんだか釈然としないものを感じます。ツインズ時代に一時は引退も考えるほど脳震盪の後遺症に苦しんだSpanだけに心配です。

代わってAAAからSteven Souzaが呼ばれました。初めてのメジャー昇格。スプリングトレーニングで強い好印象を残していたため時間の問題だとは思っていましたが、予想以上に早く機会が訪れました。おめでとう!

●Barrett→AAA、Treinen→MAJOR!!
同じ日、Blake Treinen投手も初めてのメジャー昇格の連絡を受けました。こちらも最終週までメジャーに帯同するなどスプリングトレーニングで評価を高めて昇格を勝ち取りました。40人ロースターに入っていなかったのにも関わらず、ブルペン投手陣では最初に呼ばれたことには驚かされましたが、素直におめでとうと思います。それにしても、Michael Morseのトレードで得た3人のうち2人(TreinenとIan Krol)が既にメジャーに到達し、残るA. J. Coleはまだトッププロスペクトとして高い期待感を保っています。改めて素晴らしいトレードでした。

ただ、マイナーに送られたのがAaron Barrettと聞いてはやや複雑な心境です。11日の試合で初めてのヒットを打たれた(しかもタイムリー)直後とはいえ、開幕から6試合に登板して未だ防御率0.00を続けてきていただけに故障かと心配しましたが、どうやらオプションの都合のようです。ここしばらく酷使されてきたブルペンにフレッシュなTreinenを入れるために外さざるを得なかったということのようで、決して降格ではないとフロントも発言していました。間もなく復帰してくることでしょう。

●Zimmerman→DL(右手骨折)、Walters→MAJOR
12日の試合で二塁で牽制に刺された際に右手親指を骨折したRyan ZimmermanがDL入り。4~6週間の離脱の予定。なんだかんだ言ってもチームの要。少なくとも打撃の調子は悪くなかっただけに痛い。守備は当面、サードAnthony Rendon、セカンドDanny Espinosaの布陣でいくようです。レギュラーとして出場するようになって、Espinosaがどんなプレーを見せるかが注目です。

25人ロースターには、Zach Waltersが呼ばれました。昨年9月にメジャーデビューは果たしていますが、こちらもスプリングトレーニング(特に前半)で活躍して注目を集めました。パワーが魅力の内野手(いちおう本職はショートということになっている)で、代打としての起用が中心になると思いますが、がんばってください。

4/11-13ブレーブスに勝てない

4連勝と波に乗って乗り込んだはずのアトランタでしたが、不運な形で初戦を落とすと、あとの2戦は完敗。あえなく3連敗を喫しました。先発が崩れ(序盤の2イニングで3試合計14失点)、ブルペンも打たれ、走塁ミスあり、エラーあり、そしてチャンスで打てず。加えて、Ryan Zimmerman(右手親指骨折)、Denard Span(脳震盪)、Jayson Werth(足の付け根の痛み)と故障者も続出(Zimmerman以外は軽傷の模様ですが)。散々。このままでは昨季の繰り返しになってしまいます・・・。

救いは、開幕から絶不調だったBryce Harperが息を吹き返したことくらい。

以下、各試合について、あえて明るい話題だけ拾ってみました。

4/11
L6-7(10)@ATL (season 7-3)
Roark(ND) 4.2IP 5ER 5H 1BB 3K
○4回表、相手エラーで2死1,2塁となった直後、Ryan Zimmermanがレフトスタンドへ同点3ラン。
○Craig Kimbrelに三者三振を喫した後、9回裏Drew Storenが三者三振をお返し。

4/12
L3-6@ATL (season 7-4)
Jordan(L0-1) 5.0IP 5ER 10H 2BB 5K
○1番で起用されたAnthony Rendonが先頭打者本塁打。
Blake Treinenがメジャーデビュー。2イニングを被安打2の無失点。90マイル台後半の速球を連発。

4/13
L2-10@ATL (season 7-5)
Gio(L2-1) 6.0IP 6ER 9H 4BB 6K
○Harperが2打数2安打2四球で全4打席で出塁。
Steven Souza がメジャーデビュー。7回裏のレフトの守備から入り、8回表には初打席(フルカウントから外の空振り三振)。

さあ、切り替えましょう。

2014/04/11

4/10 Strasburg今季初勝利でマーリンズをスィープ

W7-1 Marlins (season 7-2)
Strasburg(W1-1) 6.2IP 1ER 3H 1BB 12K
Desmond 2/4 HR(3) R 4RBI
Werth 2/3 HR(2) BB 2R 2RBI SB(2)

開幕から2試合結果を残せていなかったStephen Strasburgでしたが、この日は違いました。初回先頭打者にシングル、盗塁、悪送球で無死3塁と攻められましたが、次の打者の投ゴロをうまくさばいて本塁でタッチアウトとすると、ここから6回までマーリンズ打線を圧倒。7回にMarcell Ozunaにソロ本塁打を打たれたのを除けば、ほとんど完璧なピッチングを展開。遅ればせながら今季初勝利。3試合で28奪三振は両リーグでも独走のトップです。

打線は、3回裏に昨日のヒーローJayson Werthが先制2ランを打った後しばらく沈黙していましたが、8回裏にマーリンズのブルペンを攻めたて、1死満塁からBryce Harperが押し出し四球を選んだ後、Ian Desmondがグランドスラム。気が付けば7-1と大量リード。

昨日の試合でDrew Storen、Tyler Clippardがそろって打たれたことも影響してか、今日は1点リードの場面でまずJerry Blevinsが登板して左打者2人を含む3人を抑えると、打者Giancarlo Stantonでマウンドに送られたのはルーキーのAaron Barrettでした。見事、外へのスライダーで空振り三振に斬って取り、初ホールドを記録。Barrettはこれで5試合連続無失点(STからだと15試合連続無失点)。これからもっと難しい場面で投入されるかもしれません。

シーズン7勝2敗はブリューワーズと並んで30球団最高勝率。次はアトランタに乗り込んでブレーブスとの3連戦です。昨季も開幕直後は好調で全く同じ7勝2敗でしたが、ブレーブスに3連敗を喫し、大きく調子を崩されました。昨年とは違うぞと感じさせる試合も多い今年のナショナルズ。アトランタでも昨年とは違うところを見せて下さい。

MVP: Stephen Strasburg 

2014/04/10

4/9 Werthのグランドスラムで大逆転

W10-7 Marlins (season 6-2)
Zimmermann(ND) 1.2IP 5ER 7H 2BB 1K
Stammen(ND) 3.1IP 0ER 2H 1BB 4K
Clippard(W1-1) 1.0IP 1ER 1H 2BB 2K
Soriano(SV2) 1.0IP 0ER 2H 2K
Werth 1/5 HR(1) R 4RBI
Harper 2/4 HR(1) R 3RBI
Rendon 2/4 triple 2R BB
Zimmerman 2/4 double 2R BB

どこからはじめていいのか分からないほど、色々あり過ぎた試合でした。

●Ryan Zimmermanが3試合ぶりにサードで先発。いくつか飛んできたゴロもサイドハンドで送球(動画)し、エラーなく終えました。打撃では、二塁打を含む2安打と開幕からの好調を持続しています。

●先発のJordan Zimmermannが2回途中までに5失点。自身メジャー最短でのノックアウトを食らいました。今日は球筋がフラットでコントロールが甘く入ったところを打たれたようです。球速は出ていたので故障ではないと思われます。

●2番手で登板したCraig Stammenが2回途中から5回までを無失点の好投。0-5という大きなビハインドを負ったチームを鼓舞するピッチング。今日の隠れたヒーロー。

●打率2割を切り全打席の半分近くで三振と大不振で今日は7番まで打順を下げられたBryce Harperが、4回裏1死1,2塁からライトポールの上を行く特大の今季1号3ラン(動画)。反撃ののろしを上げました。6回裏にもシングル。これで気持ちが楽になるでしょう。

●相手守備の乱れもあり、6回裏に一度は6-5と逆転。しかし、なお1死満塁で追加点が奪えなかったことが災いしてか、7回表にDrew Storenが、8回表にはTyler Clippardがそれぞれ1点ずつ失い、またも追いかけることに・・・。

●ナショナルズ1点ビハインドで舞台は8回裏へ。1死から代打Nate McLouthが死球で出塁すると、Denard Spanがセーフティ・バント。これを三塁手が悪送球して2,3塁。ここでマーリンズ・ベンチは、Anthony Rendonを敬遠して、Jayson Werthとの勝負を選びました。しかし、それは大ベテランに対してやってはいけないこと・・・。1ストライクからの2球目に来た高めの速球を振り抜くと、すぐにスタンドインを確信してバットを放り投げていました。逆転満塁弾。さすがです。(動画

●ただし、これでもあっきりとは終わりません。3点リードの9回表、マウンドにはRafael Soriano。2本のヒットを打たれて2死1,3塁。さらにカウント3―2。最後は二ゴロでゲームセットとなりましたが、全く安定感がありません(こう書くのは何回目でしょう)。

この勝ちは価値ある1勝。序盤で5点ビハインドとなっても、8回表に勝ち越されても、諦めずに戦い、最後には勝ち切る。いいチームになってきました。

MVP: Jayson Werth

2014/04/09

4/8 サードRendon 好守に活躍

W5-0 Marlins (season 5-2)
Gio(W2-0) 6.0IP 0ER 3H 2BB 5K
Rendon 2/4 double 3RBI
LaRoche 3/3 BB 2R RBI

右肩痛のRyan Zimmermanは、試合前の守備練習でサイドハンドからの送球を練習していたようですが、試合は欠場。

代わってサードに入ったAnthony Rendonの攻守にわたる活躍とGio Gonzalez以下の投手陣の好投で、開幕から7試合を5勝2敗と好調で乗り込んできたマーリンズに快勝しました。

初回、開幕から好調を続けるAdam LaRocheのレフト前へのタイムリーでナショナルズが先制したものの、その後はGio GonzalezとHenderson Alvarezの両先発が好投し、1-0のまま試合は6回へ。

ここから、Rendonの活躍が始まりました。まずは打撃。6回裏、Alvarezの暴投で1点を追加した後の2死1,3塁で打席に入ると、しっかりセンターへ弾き返して追加点。さらに8回裏、やはり2死1,3塁から左中間のフェンスに直撃する2点タイムリー二塁打を放ち、試合を決定づけてくれました。2度にわたる2死からのタイムリーという勝負強さ。素晴らしい。それだけでなく、今日は守備でも魅せてくれました。3-0とリードした7回表、ブルペン投手陣が1死1,2塁とされると、打者Reed Johnsonが絶妙のセーフティ・バント。もしあれがセーフになっていたら1死満塁の大ピンチとなるところでしたが、サードRendonがZimmermanばりの見事なプレーで一塁をアウトにしてくれ、マーリンズの反撃の芽を摘み取ることに成功しました。遅くとも来季には、ファーストZimmerman、サードRendonとなりそうな気配がますます強まってきました(個人的にはいつまでもサードZimmermanを見ていたいけど・・・)。

MVP: Anthony Rendon

2014/04/07

4/6 Desmondの一発でブレーブスに一矢

W2-1 Braves (season 4-2)
Jordan(ND) 6.1IP 3ER(6R) 6H 2BB 3K
Blevins(W1-0) 1.0IP 0ER 2KI
Soriano(SV1) 1.0IP 0ER 2H 2K
Desmond 1/3 HR(2) R RBI

右肩痛のRyan Zimmermanが欠場し、内野はサードAnthony Rendon、セカンドDanny Espinosaの布陣。外野もDenard Spanが対左投手のために外れたのに加え、開幕から21打数3安打と不振のBryce Harperにも休養が与えられ、さらにScott HaristonのDL入りも相まって、レフトに外野での出場は2010年以来のKevin Frandsen、センターにはNate McLouthが入ることに。開幕6戦目にして早くもスクランブル発進状態・・・。

試合は、Taylor JordanとAlex Woodという若い両投手の投げ合いによる投手戦となりました。今季初登板となるJordanが、連敗中のプレッシャーもなんのそのの好投。4回1死満塁のピンチを会心の投球で切り抜け、5回まで無失点。6回に犠飛で1点こそ失いましたが、無死2,3塁から1失点で終えたのはむしろ上出来と言っていいでしょう。素晴らしいシンカーの切れに強い好印象を受けました。しかし、ブレーブス先発のWoodも負けていません。ナショナルズ打線は、初回こそ先頭のAnthony Rendonのバント安打を皮切りに3連打で1点を先制しましたが、その後、6回までに出したランナーはわずかにエラーによる1人だけと、ほとんど完璧に抑え込まれました。

そして1-1迎えた7回裏。試合を決めたのはIan Desmondの一発でした。直前の7回表2死2塁で抜けていればタイムリーというショートライナーを好捕していたこともあり、この回先頭打者として打席に入る前から、なんとなく打ちそうな予感はありましたが、大当たり!初球の真ん中高めに入ってきた速球を鋭く振り抜くと、打球はレフトスタンド最上段に届く大きな勝ち越し本塁打となりました。3連敗はできないという緊張感の中で、さすが思い切りのいいDesmondらしい、素晴らしいスイングでした。

このリードをJerry Blevins、Tyler Clippard、そして最後はRafael Sorianoが守り切って、何とかブレーブスに一矢報いることができました。ただし、今季初のセーブを記録したとはいえ、Sorianoは9回2死から連打を浴び、さらにカウント3―2とひやひやさせながらも何とか終える相変わらずの不安定ぶり。先が思いやられます。

とにかく、3連敗しなくてよかったとほっとしています。

MVP: Ian Desmond

2014/04/06

Hairsotn→DL(斜筋痛)、Moore→MLB

控え外野手のScott Hairstonが左の斜筋を痛めたとかでDL入り。メッツとの試合で代打に出たときにスイングで痛めたそうです。まあ、ゆっくり休んでください。

代わって、Tyler Mooreが昇格。無念のマイナー開幕でしたが、思ったより早く昇格の機会が回ってきました。やはり代打での出場が中心になると思いますが、Ryan Zimmermanの状態(右肩痛のため6日の欠場しているが、MRIの結果が出ていないため判断は保留中。)によっては意外と長くメジャーにいることになるかもしれません。まずは、しっかり結果を残しましょう。

4/5 昨季の悪夢再現

L2-6 Braves (season 3-2)
Strasburg(L0-1) 4.1IP 3ER(6R) 8H 3BB 6K 2
LaRoche 2/2 HR(2) 2BB R 2RBI

昨季からの苦手意識を払しょくするためにも早く1つ勝ちたいブレーブスとの第2戦でしたが、結果は昨季のリプレイを見ているかのような最悪のものとなってしまいました。

序盤は良かったのです。1回裏にAdam LaRocheが特大の先制2ランを放つと、先発のStephen Strasburgも3回まで無失点。最速98マイルを記録し変化球の切れも抜群で三振を積み上げる「エースの投球」に見えていました。4回2死までは・・・。4回2死2塁、打者Andrelton Simmonsの打球はサードRyan Zimmermanへのゴロ。これでこの回も無失点で終わるはずでした・・・。

ところが、バックハンドでキャッチしたために体重が後ろに乗ったままとなった送球は、名手LaRocheといえども捕球できないオーバースロー。スタンドに入ってしまい、まず1点。確かに簡単なプレーではありませんでしたが、急いで投げる必要のないタイミングだっただけに、失望感は強かったと言わざるを得ません。昨季前半にチームを盛り下げるのに一役買ったZimmermanの送球問題。昨季終盤に修正していたのでもう大丈夫かと思っていましたが、今季も開幕から5試合で2つ目。短期的にも長期的にも大きな問題として浮上してきました。しかも、メンタル面の問題かと思ったら、試合後に右肩に痛みがあってMRIを受けることが発表されました。

そしてもう1つ、緊張の糸が切れた後にStrasburgがいかに踏ん張れるかという課題についても、昨季の悪い日の再現となってしまいました。Zimmermanのエラーの直後に、投手のJulio Teheranにもタイムリーを打たれてあっさりと同点にされると、5回には1死から5者連続出塁を許してノックアウトされてしまいました。それも、1死走者なしから、Freddie Freemanに対してカウント3-2から外高めに(Strasburg本人としては)狙い通りのカーブを投げたにも関わらずボールと判定されたことがきっかけ。明らかに不服そうな様子を見せたStrasburgを見た時点で嫌な予感はしましたが、案の定ここから4連打を浴びるなんて・・・。

ただ、この時点ではまだ5回表。2-6とリードされても、まだ終わっていませんでした。しかし、5回、6回と続けて無死1,2塁のチャンスを作りながらいずれも無得点。特に5回裏は1死1,3塁の場面でBryce Harperの打った鋭い打球が不運にもセンター正面で、さらにタッチアップの走者が本塁でアウト。

何もかもうまくいかない試合というのは確かにあります。しかし、ブレーブス相手にこれだけ最悪の内容で負けてはいけません。シーズン早々ですが、明日は勝たなければならない一戦になってしまいました。頼むから、勝ってくれ。

2014/04/05

4/4 ブレーブスとの初戦に惜敗

ヤンキースの田中将大投手がデビュー。先頭打者本塁打を打たれながら、7回3失点(自責点2)であっさり勝ち投手。さすがです。ヤンキースでさえなかったら素直に応援できるのに・・・・。

**************

L1-2 Braves (season 3-1)
Zimmermann(ND) 5.0IP 1ER 4H 1BB 9K
Clippard(L0-1) 1.0IP 1ER 1H 1BB 2K
Desmond 2/4 double

ブレーブスとの今季最初の対戦。昨季は6勝13敗と大きく負け越したので、早めにいい感じで勝って苦手イメージを払しょくしたかったのですが、結果は惜敗となりました。

先発は発熱のため前日の登板を回避したJordan Zimmermann。5イニングを投げて9三振を奪い、失点はEvan Gettisのソロによる1点のみと内容は良かったものの、やはり病み上がりで体力はなかったらしく最後の5回はなんとか投げ切ったという感じでした。まあ、それでも一応ちゃんと試合を作ってくれたのは立派です。ブルペンも4イニングを1失点のみと仕事をしました。特にメジャー2度目の登板となったAaron Barrettは前回と同じく1回を無失点2奪三振。

となれば、打線がしっかり援護しないといけないのですが、8安打を放ちながらRyan Zimmermanの犠飛による1点のみ。2度の盗塁失敗(うち1つは無死2塁からIan Desmondが三盗失敗)、そして、止まっていれば1死2,3塁で打席にBryce Harperを迎えたはずの走者(しかも足が速くないAdam LaRoche)が本塁を狙って憤死と、攻撃的な走塁がやや行き過ぎた感じのちぐはぐな攻撃が続きました。そして、8回も無死1,2塁のチャンスを作りながらLaRoche、Zimemrman、Harperが3者連続三振に倒れる始末。

明日はStephen Strasburg。まず1つしっかり勝ちましょう!

4/3 緊急登板のRoarkが好投

仕事が忙し過ぎて、ブログ更新どころかMLB.tvでの観戦もままならないのが現実ですが、ハイライト映像とビートライターをもとに更新していきます。ご容赦下さい。

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W8-2@NYM (season 3-0)
Roark(W1-0) 6.0IP 2ER 6H 3BB 5K
Zim 4/5 HR(1) R 2RBI
Span 2/3 double BB R RBI SF
Espinosa 2/4 2double

先発予定だったJordan Zimmermannが発熱のため欠場し、急きょ先発することになったTanner Roark。初回、何でもないフライをセンターのDenard Spanが太陽に入れてしまう不運なヒットなどもあって2点を失い31球も投げてしまいましたが、その後はランナーを出しながらも要所をしのぐというRoarkらしいピッチングで無失点。最後のイニングとなった6回は3者連続三振締めで計95球。終わってみれば素晴らしい今季初登板となりました。

打線ではRyan Zimmermanが2回表の先頭打者としてレフトスタンドへ今季1号を放つと、7回にもタイムリー。前日のJayson Werthに続く4安打の固め打ちとなりました。また、3試合目にしてセカンドで初めて先発したDanny Espinosaが2本の二塁打。しかも両方とも左打席で反対方向に強い打球を放ってのものということで好印象をうけています。

3連勝。しかも3試合とも逆転勝利。いい流れです。ただし、昨季も開幕は3連勝でしたから、調子に乗ってはいけません。

MVP: Tanner Roark

2014/04/03

4/2 Gioが投打で活躍

W5-1@NYM (season 2-0)
Gio(W1-0) 6.0IP 1ER 3H 1BB 6K / 1/3 HR(1) R RBI
Werth 4/5 double R
Span 2/5 double triple 2R
Desmond 1/4 HR(1) R RBI

先発のGio Gonzalez。初回先頭打者にいきなり三塁打を打たれ、David Wrightの犠牲フライで1点を失いましたが、失点はそれだけで6回までを無失点。打っても5回にレフトスタンドに打ち込んで自らを援護と投打で活躍しました。

打線は13安打で5点とやや拙攻気味でしたが、4回にAdam LaRocheのタイムリー二塁打で追いつくと、5回にはIan Desmondのソロが勝ち越し。その後もじわじわと加点していきました。ブルペンも7回はDrew Storen、8回はTyler Clippard、9回はCraig Stammenが登板し、合わせて0安打1四球7奪三振とほとんど完璧。

力の差を見せつけたという感じの完勝。

MVP: Gio Gonzalez

Ramos→DL(左手骨折)、Leon→MAJOR

31日の開幕戦で左手を痛めて途中退場したWilson Ramos。1日に精密検査を受けた結果、左手の有鉤骨(hamate bone)の骨折と判明し、早速手術を受けました。全治まで少なくとも1か月。有鉤骨の骨折は野手にはよくあることで、選手生命を左右するようなものではなく今季中には復帰してきますが、それにしても痛い。昨季は前半戦にRamosを欠いたことが大きく響きましたが、同じことにならないように祈るばかり。そして、Ramosの一日も早い復帰を待っています。

とりあえずJose Lobatonが正捕手に昇格。 控え捕手としてAAからSandy Leonが昇格しました。Lobatonは控え捕手が上限と言われていますので、どうせならLeonには(Ramosがいない間の)正捕手を奪うくらいの活躍を期待します。

2014/04/02

マイナーリーグも開幕間近

マイナーリーグも4月3日の開幕が近付いてきました。各チームから開幕ロースターが発表になっています。BAトップ30に名前が挙がっていたプロスペクトを中心に、気になる選手の所属を紹介しておきます。

[AAA: Syracuse Chiefs]
開幕ローテーションはBlake TreinenDaniel RosenbaumRyan TatusksoTaylor HillOmar Povedaと発表あれており、それに先日マイナー契約を結んだベテラン左腕のAaron Laffeyが加わっても、あまりぱっとしません。一方の野手は綺羅星のごとくプロスペクトが並んでいます。捕手Jhonatan Solano、一塁Tyler Moore、二塁Jeff Kobernus、遊撃Zach Walters、左翼Eury Perez、中堅Brian Goodwin、右翼Steve Souza。ここでしっかり成績を残して待機していればメジャーから声がかかるという選手ばかり。また、ブルペンに目を移してもChristian GarciaXavier CedenoRyan MattheusManny Delcarmenと、実力のある投手が控えています。

[AA: Harrisburg Senators]
投打ともに楽しみな選手がそろったチーム。A.J. ColeMatt SkoleMichael TaylorMatt Purkeと改訂後トップ10の選手が4人。さらに、トレードでレイズからやってきたFelipe RiveroDrew Vettlesonもここにいます。投手の3人にはしっかりした成績を残し、早々にAAAに上がってもらいたいですね。なお、Sandy Leonも当初ここにアサインされていましたが、Wilson Ramosの故障離脱により、開幕早々にメジャーに昇格。

[A+: Potomac Nationals] 
一番上位のプロスペクトは改訂後10位のTony Rendaというやや地味なロースターとなっています。一部で異様に高く評価されることもあるPedro Severino捕手もここで開幕(守備で評価されているのでボックススコアを見ていてもあまり目立たないわけですが)。投手陣では、Brett MooneyhamNick Lee、それに今年のトップ30には入りませんでしたが昨年のMy Top 10 Prospectsで注目したRonald Penaがローテーション。クローザーはRobert Benincasa

[A: Hagerstown Suns] 
超楽しみなチーム。Lucas GiolitoJake JohansenAustin VothNick Pivetta、それにトップ30外ですが、昨季GCLで13試合に登板して1.82/0.83という支配的投球を見せていたHector Silvestreがローテーションを組む見込み。野手でもDrew WardRafael Bautistaという楽しみな選手に加え、昨季のMy Top 10 ProspectsだったEstarlin Martinezもここにいます。

[Not Listed]
Sammy Solisはもうしばらくフロリダのキャンプ地で過ごすそうです。スプリングトレーニング中に痛めた背中の影響という理由ですが、実際はそんなに悪いわけではなく、投球イニング調整のためではないかとの見方もあります。この他、こちらは本当に故障しているErik DavisもDLで開幕。この他、BAトップ30に入っていてここに名前がないのはJefry Rodriguez。昨季はGCLで好投しましたが、Hagerstownはまだ早いとの判断でAuburn Doubledays (SS)で開幕ということになりそうです。

2014/04/01

【開幕戦】 3/31 粘って逆転勝利!

Happy Opening Day ! 

ようやくこの日がやってきました。ナショナルズの2014年シーズンの開幕です。

開幕シリーズの相手はメッツ。昨季は12勝7敗と勝ち越させて頂きました。オフにCurtis GrandersonとBartolo Colon(第2戦先発予定)を補強したとはいえ、エースのMatt HarveyをTJ手術で失っており、まだ上位を狙う戦力はないと言われています。開幕ダッシュを決めるため、まずはしっかりと勝っておきたい相手です。

その初戦にWilliams監督が送り出したオーダーはかなりのサプライズでした。

Denard Span 8
Ryan Zimmerman 5
Jayson Werth 9
Wilson Ramos 2
Bryce Harper 7
Ian Desmond 6
Adam LaRoche 3
Anthony Rendon 4
Stephen Strasburg 1

開幕投手はずいぶん前にStrasburgと発表されていましたが、1~8番はかなり意外なラインナップとなりました。2番Zimmermanや5番Harperはまだしも、4番Ramosには仰天。しかし、Williams監督は、昨季後半からスプリングトレーニングでの好調ぶり、勝負強さから適任と判断したものであり当面Ramosに4番を任せてみたいと話していました(故障がなければの話なわけですが・・・)。また、Rendonが8番というのも一見してもったいないという印象を受けましたが、Williams監督によると選球眼の良さを買っての起用だそうです(投手の前なので歩かせても良いというつもりで際どいところに投げられる傾向があるため)。

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W9-7(10) @NYM
Strasburg(ND) 6.0IP 4ER 5H 2BB 10K
Barrett(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Rendon 2/5 double HR(1) R 4RBI
LaRoche 1/3 HR(1) 2BB 3R 2RBI

現地時間31日午後1時過ぎ、メッツ先発のDillon GeeがSpanに対して第一球を投じて試合開始。約3時間半、日本時間では午前2時から5時半までという眠いはずの時間帯でしたが、(仮眠をとっていたとはいえ)全く眠気を誘わない、実にエキサイティングな試合となりました。

●ナショナルズ先発は3年連続の開幕投手となるStrasburg。過去2回はいずれも好投していましたが、今回は4失点、リードを許しての降板となりました。最大のダメージは初回2死からAndrew Brownに打たれた3ラン。1死1,3塁のピンチからGrandersonを見逃し三振で2アウトとし、ピンチを切り抜けたかと思ったところでの痛い一発。そのBrownに対しても、カウント1-1からの3球目の高め速球で完全に圧倒して追い込み、1球ボールになる変化球を挟んで、再び高めの速球で空振りを取りに行ったものが若干低く入ってしまった失投。2回も先頭打者の四球からランナーをためて犠飛でもう1失点。その後、最後の10人の打者を連続でアウトに取るなど立ち直り、三振も10個奪ったことで前向きな評価をするコメントも多く見ましたが、私は不安を覚えました。速球は90マイル台前半が多く圧倒する感じが全くなく、変化球に頼ってばかり。次回登板が気になります。

●ひやりとしたのは2回表。今季初打席で四球を選んだHarperが、続くDesmondの三ゴロで併殺を崩すために二塁にスライディングしてメッツの二塁手の脛で頭を強打。グラウンドに転がってしばらく動けませんでした。結局、脳震盪の症状もなく、7回には反撃ののろしを上げる内野安打を放つなど試合終了まで元気にプレーしましたが、あの瞬間はかなり焦りました。

●一方で、深刻な事態となったのがRamos。4番で起用されたものの3打席ノーヒット。守備でファールチップを受けて左手を痛め、7回の第3打席でバットを振れずに見逃し三振に終わったところで交代してしまいました。検査の結果、骨折はしていないようですが、DL入りは不可避と見られています。せっかくいい感じでSTを終え、4番にまで起用してもらったのに故障離脱となれば不運としか言いようがありません。1日に再検査して判断するようですが、軽傷であることを願います。

●試合は、ナショナルズ・キラーである先発のGeeの前に、2回のLaRocheの2ランの後は1人の走者を出すこともできないまま7回1死まで抑えられる完全なメッツペース。しかし、開幕戦からそのまま終わるわけにはいきません。Harperが内野安打で出塁し、2死ながら1,2塁と久しぶりのチャンスを作ると、打席にはRendon。球数90球を超え、疲れから球が浮き始めたGeeに対し、カウント2-1から外の速球を逆らわずにライト線に運ぶタイムリー二塁打。一時は完投もあるかと思われたGeeをここでノックアウトしました。私には、この打席できっちり仕留めたことが、試合の分かれ目に見えました(よって、10回の3ランではなくこの一打によりRendonを今日のMVPとします)。代わったメッツのブルペン投手から代打Nate McLouth、Spanが2者連続で四球を選び、押し出しで同点。この時点で、なんとなく負ける気はしませんでした。

●この後8回裏にTyler Clippardがやはり伏兵のJuan Lagaresにソロを浴びてまたもリードを許しましたが、それでも流れはナショナルズ。9回表も2死まで追い込まれながら、代打Danny Espinosaが四球を選んで1,2塁とすると、Spanがタイムリーを打ってまた同点。9回裏をメジャーデビューとなるAaron Barrettが完璧に抑え、延長10回表、連打から作った1死2,3塁のチャンスでDesmondが勝ち越しの犠飛。さらに2人の走者を置いてRendonが勝負を決定付ける3ランをレフトスタンドに打ち込みました(打たれたのがJohn Lannanだったのは、やや微妙な気持ちですが・・・)。

●その裏、Jerry BlevinsがDavid Wrightに2ランを打たれましたが、そこまで。Barrettがメジャー初登板で初勝利。それにしても、あんなに緊張感のある場面でメジャー初登板しきっちり抑えたBarrettもたいしたものですが、起用したWilliams監督もまたずいぶん思い切ったものです。そのWilliams監督にとっても監督として記念の初勝利となりましたが、試合後の第一声は、「胃が痛くなった」でした。全く同感です(笑)。

●最後に特記しておきたいのは、序盤で3点のリードを奪われながら追いつき、さらに9回2死まで追い込まれながら追いつき、そして逆転勝利を飾ったという事実。昨季は、3点以上の点差を付けられてから逆転したのは6月28日が最初、6回以降にリードされながら逆転した試合も6月5日まで待たねばなりませんでした。開幕戦から、昨季とは違うぞというところを見せてくれています。

●ともかく、勝ってよかったです。

MVP: Anthony Rendon