2014/08/31

8/30 Strasburg 奪三振球団新記録

W3-1@SEA (Season 77-57)
Strasburg(W11-10) 7.2IP 1ER 6H 0BB 8K 
Soriano(SV30) 1.0IP 0ER 2H 1K 
Werth 1/3 HR(15) BB R 2RBI 
Lobaton 3/4 R

勝ち星はなかなか伸びないながら、奪三振は着実に奪ってきた今季のStephen Strasburg。今日も8奪三振でシーズン210個とし、堂々のナ・リーグトップ。また、2012年のGio Gonzalezの207個を抜き、1シーズンの奪三振数の球団記録を更新しました。なお、通算奪三振数(714個)でも、Jordan Zimmermann(705個と)を抜き去りつつあります。

そして今日は勝ち星も付きました。初回から安定したピッチングでスイスイと0を並べると、そのまま8回のマウンドへ。まだ90球ほどで2死まで取り、このまま完封もあるかと期待させましたが、Dustin Ackley(2009年ドラフトでStrasburgに続く全体2位指名)にライトスタンドへ運ばれてしまったところで降板。それでも今季一二を争うナイスピッチングでした。

打線は、初回にJayson Werthの2ランで先制した後は、もうこれで十分というわけでもないでしょうが基本的に沈黙。5回にAnthony Rendonの二塁打で1点を追加しましたが、もうちょっと欲しかったというのが正直なところ。

2点リードで9回のマウンドにはRafael Sorianoが上がりましたが、2本のシングルを打たれただけでなく、アウトになったのもあわやという大飛球だったり、とにかく安定感がありません。さすがのWilliams監督もひやひやしたらしく、あと1人走者が出ていれば交代させるつもりでTyler Clippardに準備させていました。そろそろSorianoを見限ってもいい頃です。

MVP: Stephen Strasburg

2014/08/30

8/29 King Felixを粉砕

W8-3@SEA (Season 76-57)
Zimmermann(W10-5) 6.0IP 2ER 7H 1BB 8K
Rendon 4/4 double HR(18) BB 2R RBI
Werth 1/4 HR(14) BB R 2RBI
Ramos 2/4 2HR(8,9) 2R 2RBI
Desmond 2/5 HR(22) R RBI
Harper 3/4 HR(8) R RBI

フィリーズ相手に3連敗し、長いフライトの末にシアトルに着いて、初戦の相手がKing FelixことFelix Hernandez投手。久しぶりにポストシーズン争いをしているマリナーズのエースで、サイヤング賞候補ということで苦戦が予想されましたが、意外や意外。序盤から、ナショナルズ打線が長打攻勢を仕掛けました。

まずは初回、1死からAnthony Rendonが左中間へ先制ソロ。その裏にJordan Zimmermannが連打を浴びて逆転されましたが、3回表2死1塁からにJayson Werthがやはり左中間へ逆転2ラン。さらに4回にはIan DesmondとWilson Ramosがそれぞれソロを打って(これも全部レフト方向)、5-2とリードを広げました。King Felixにとって5失点は今季最多、4被弾は10年目のキャリアで初めてのこととなりました。

初回こそ乱れたZimmermannでしたが、その後は安定し、きっちりとリードを守って7回2失点。2桁勝利に到達です。7回はDrew Storen、(8回表にBryce HarperとRamosが二者連続本塁打で差がつきましたが)8回はTyler Clippardがきっちり抑え、9回は「調整登板」のRafael Sorianoが3安打1失点で終えて、快勝。連敗をストップしました。

MVP: Anthony Rendon

2014/08/28

2014 アリゾナ秋季リーグ派遣選手

若手選手の登竜門、アリゾナ秋季リーグに派遣される選手が発表されました。ひとまず下記の7人がMesa Solar Soxに参加します。もしかすると追加・変更されるかもしれません。

Neil Holland, RHP
Derek Self, RHP 
Felipe Rivero, LHP
Matt Grace, LHP
Spencer Kieboom, CA
Pedro Severino, CA
Tony Renda, 2B

4投手のうち、Felipe Riveroだけが先発で、Niel HollandDerek SelfMatt Graceの3人はブルペン投手。Riveroはひじの痛みで長期間で休んでおり、イニング数を増やすために順当な参加と言えるでしょう。Harrisburg(AA)で、シーズン序盤は打ち込まれましたが、復帰後の登板ではなかなか好投しています。HollandとGraceの2人はいずれも今季HarrisburgとSyracuse(AAA)で好投しており、12月のルール5ドラフトに向けてプロテクトするかどうかの見極めの場となりそうです。特にGraceは左腕ということもあり、9月のメジャー昇格の噂もあるほど期待されます。Selfは2012年ドラフト投手陣の出世頭として参加。

野手陣では、Pedro SeverinoSpencer Kieboomという2人の捕手が送られる珍しい態勢。Tony Rendaを含め若い選手ばかりが送られることになりました。2012年の2順目入団以来、ゆっくりながら順調に(全く目立たずに)Potomac(A+)までステップアップしてきたRendaがどれだけ目立つ活躍ができるかに注目したいですね。

開幕は10月7日。MLBのポストシーズン真っ只中のはずです。


[参考:2013年の派遣選手・成績]

昨年はブログ休止中で記事にしていませんでしたので、この機会に2013年の派遣選手と成績を書いておきます。

Brian Goodwin, OF
87PA .296/.333/.444 2HR 4BB 22K 3SB

Steven Souza, OF
47PA .357/.426/.476 1HR 5BB 11K 10SB

Adrian Nieto, C
55PA .271/.345/.333 6BB 10K

Matt Skole, 3B
64PA .184/.375/.429 3HR 15BB 18K

Sammy Solis, LHP
29.0IP(7GS) 29K 7BB 2.17/1.34

Matt Purke, LHP
23.0IP(6GS) 17K 9BB 3.91/1.26

Richie Mirowski, RHP
12.0IP 10K 2BB 2.25/0.83

Robert Benincasa, RHP
9.0IP 7K 4BB 4.00/1.67

評価を上げたのは、Brian GoodwinSteven SouzaSammy Solisの3人。うち、SouzaとSolisは12月のルール5ドラフトを前に40人ロースター入りし、Souzaは今季メジャーデビュー。一方、Solisは故障、Goodwinは不振のシーズンを送っています。まずまずの成績を残していた Adrian Nietoはルール5ドラフトでホワイトソックスに指名され、今日に至るまで控え捕手として十分な数字を残しているので、戻ってくることはなさそうです。

逆に、期待通りの結果を出せなかったのがMatt PurkeMatt Skoleの「元プロスペク」の2人。今季も低迷し、Purkeに至ってはTJ手術に踏切り、このままキャリアが終わってしまいそうな気配です。可もなく不可もなしといった感じだったRichie MirowskiRobert Benincasaの両ブルペン投手は、今季も可もなく不可もなしという感じでした。

8/27 フィリーズに3連敗

L4-8@PHI (Season 75-57)
Fister(L12-5) 5.2IP 4ER(5R) 10H 1BB 3K
Span 3/4 double HR(2) 3R RBI
Desmond 3/4 RBI SB(17)

直近10試合を9勝1敗と絶好調でロードに出たはずのナショナルズでしたが、地区最下位のフィリーズにまさかの3タテを食らいました。

この試合では、1回表にいきなり2点を先制。先発がエースの働きを続けてきたDoug Fisterとあって、勝てる、と思いましたが、その裏、Jimmy Rollinsにライトへソロ本塁打(多くの球場ならただのポップフライですが、Citizens Bank Parkは狭い)を打たれ、さらにセンターDenard Spanのタイムリーエラーであっさり同点にされてしまいました。

それでも3回表にはJayson Werthのタイムリー、5回表にはSpanが2号ソロ本塁打(Citizens Bank Parkは狭い)で2点をリードし、十分勝ちが見えていたはずでした。

が、2回以降は安定していたかに見えたFisterが6回裏につかまり、代打Grady Sizemoreに逆転2ランを被弾。Ross Detwilerも7回にMarlon Byrdにやはり2ランを打たれ、8回にも失点。これだけ点差が開くとさすがに追いかけるムードもないまま終了となりました。

個人成績になりますが、Ian Desmondが今季17個目の盗塁を決めました。4年連続の20-20に向けてあと3個。射程圏に入ってきました。

2014/08/27

8/26 反撃及ばずで連敗

L3-4@PHI (Season 75-56)
Gio(ND) 6.0IP 3ER 6H 1BB 4K
Frandsen 2/3 RBI
Cabrera 1/4 HR(12) R RBI

前日に続き接戦を落としました。ギリギリでのサヨナラ勝ちが続いたことを思うと、こういう負けもあって釣り合いが取れているのかなとも思います。が、それにしても惜しい試合でした。

ナショナルズのGio GonzalezとフィリーズのCole Hamelsが先発したこの試合も序盤はやはり投手戦。Gioもよく頑張りましたが、5回に今季の打率がわずか.044のFreddy Galvisに2ランを打たれると、6回にもやはり今季2本しか打っていなかったDarin Rufにソロを打たれて計3失点。なんだかもったいない登板となりました。

打線は打線で6回まで沈黙した後、7回に4本のシングルと四球を集中してHamelsから2点を返し、8回にAsdrubal Cabreraがソロ本塁打を打って追いつきましたが、7回は、2点を返してなお1死満塁のチャンスだったのに代打Danny Espinosaがいい当たりもショートライナーで追加点を奪えず、もっと点を取れたはずなのに、という印象を残しました。

ともかく3-3の同点で迎えた8回裏。ここで納得できない判定に泣かされることになりました。先頭のBen Revereの打球はショートゴロ。確かにIan Desmondの送球は高かったとは思いますが、ファーストのKevin Frandsenが伸びあがってキャッチし、判定はアウト。のはずでしたが、フィリーズのチャレンジが認められ、Frandsenがベースから離れていたとの理由でセーフに変更されてしまいました。なんで?!少なくとも離れたことが明らかな映像は私には見つけられませんでした。決定的な証拠がない限り元の判定が維持されるというルールのはずなのに。ともかくこれで生きたRevereが、その後、犠飛で生還したのが決勝点。悔しすぎます。

2014/08/26

8/26 終盤にチャンスは作ったが

L2-3@PHI (Season 75-55)
Roark(L12-8) 6.0IP 2ER 5H 1BB 2K
Rendon 1/4 HR(17) R RBI
Ramos 1/4 HR(7) R RBI

先発のTanner Roarkは6回を2失点。初回だけで(無失点ながら)32球を要し先が思いやられましたが、うまくまとめたというべきでしょう。1点目はDanny Espinosaのエラーに近いプレーによるもので、内容的には十分。敗戦投手にはなりましたが、相変わらず安定しています。

序盤に打線が沈黙するのはここ最近の傾向と同じ。6回表にAnthony Rendonがソロ本塁打を打って1点差に詰め寄るところまでは計算どおりでしたが、今日はその後はいけませんでした。7回はIan Desmondが、8回は代打Kevin Frandsenがそれぞれ先頭打者として二塁打で出塁しながら、後が続かず、3塁にさえ進めることができず。そうこうするうちにJerry Blevinsが3点目を失い、結果的にはこれが致命傷。9回2死からWilson Ramosがソロ本塁打を打ち、さらに続く代打Asdrubal Cabreraもシングルで続きましたが、反撃もここまででした。

2014/08/25

8/24 0-5 から逆転勝利

W14-6 Giants (Season 75-54)
Strasburg(ND) 4.0IP 5ER 8H 2BB 4K
Stammen(W4-4) 2.0IP 1ER 3H 1K
Desmond 2/5 HR(21) 2R 2RBI
Harper 2/5 double HR(7) 2R 2RBI
LaRoche 2/4 double BB R 2RBI
Werth 2/4 double BB 2R RBI SB(7)
Cabrera 2/3 double BB R RBI
Lobaton 3/4 double BB 3R RBI
Espinosa 2/2 HR(8) R 2RBI

今日のStephen Strasburgは速球のコントロールが悪いパターン。初回先頭打者に真ん中に入った速球をホームランされると、2回にもやはり外寄りの速球を左中間まで運ばれるソロ。そして3回にはMichael Morseのタイムリー二塁打など、4本の長短打と犠飛で3失点。3回終了で0-5とリードされ、すっかり敗色濃厚となってしまいました(ちなみに、深夜2時半からライブ観戦していましたが、3回表途中であきらめて寝ました・・・)。Strasburgは4回表を0点で抑えましたが、その裏、2点を返してなお2死1,2塁の場面で打席が回ってきたところで代打を送られ、降板となりました(代打はナショナルズで初打席となったNate Schierholtzでしたがショートフライに終わりました)。

6回表に1点を失い、2-6で4点ビハインドとかなり苦しい状態となりましたが、迎えた6回裏、突如ナショナルズ打線が火を噴きました。1死走者なしから、まずはIan Desmondが反撃の狼煙となるソロホームラン。そこから、5連打、四球を挟んでさらに2連打で、実に9者連続出塁。この回だけで6点を奪い、あっという間に8-6と逆転してしまいました。7回にも1点を追加し、8回にはBryce HarperとDanny Espinosaにそれぞれ2ラン本塁打が飛び出し、終わってみればチーム18安打で14得点で圧勝していました。連勝中から続く、後半・終盤の打線の集中力はすごいです。

これでホーム10連戦を9勝1敗で終えました。始まる前に、「一気に貯金を増やしましょう!」と書いた私でしたが、まさか8つも増やしてくれるとは思っていませんでした。いずれも今季最多の、貯金21、2位ブレーブスとの差8.0で、フィラデルフィア、シアトル、ロサンゼルス(ドジャーズ)と続くロード9連戦に出発。特にシアトル、ロサンゼルスは距離的にも遠い上、ポストシーズン争いをしている両チームが相手の厳しい戦いが続きます。もうひと踏ん張り、頑張れ。

MVP: Ian Desmond

2014/08/24

8/23 連敗が止まった後の大事な1勝

W6-2 Giants (Season 74-54)
Zimmermann(W9-5) 8.0IP 2ER 7H 0BB 8K 
Werth 2/4 2RBI SB(6)
Span 2/4 triple 2R RBI 
Cabrera 1/2 HR(11) BB 2R RBI 

前日連勝が止まった後だけに、大事な試合のマウンドを託されたのはJordan Zimmermann。ところが初回、先頭打者の二塁打に続いて、2番Hunter Penceにセンター右への本塁打を打たれました。ただし、動画を見て頂ければ分かるように、いかにもPenceらしい(?)とんでもない悪球打ち。カウント0-2と追い込み高めに1球外した投球を打たれたもので、決して外し方が甘かったわけでもなく、Zimmermannを責めようとは思いません。むしろ、さすがPenceというべきです。

ともかく、これで0-2とビハインドになったナショナルズでしたが、反撃も早かった。1回裏、Tim Lincecumに対して、Denard Spanの三塁打を皮切りに、Jayson Werthのタイムリーなどで2点を取って同点。2回裏には2死2塁から、SpanとWerthのタイムリーなどで3点を奪ってリードすると、3回裏にはAsdrubal Cabreraがセンターへソロ本塁打を打って、6-2として試合の主導権を握りました。

この4点のリードをきっちり守り切ったのがZimmermann。初回にPence のあのホームランを見せられて、投球を乱すかもしれないという解説もありましたが、どこ吹く風。ランナーを出しながらも、テンポの良い省エネ投球でジャイアンツに追い上げムードを与えないままに8回を107球で投げ終えて、9勝目。

素晴らしい勝利です。

MVP: Jordan Zimmermann

Nate Schierholtz→MAJOR, Taylor→AAA

Nate Schierholtz外野手をAAAからコールアップし、ルーキーのMichael Taylor外野手をAAAにオプションしました。

Schierholtzは30歳の左打ちの外野手で、キャリアのほとんどはライトを守ってきました。元々は2003年ドラフト2順目指名でジャイアンツに入団。マイナーでは素晴らしい成績を残し、2007年にメジャーデビュー。レギュラー定着が期待されましたが、次第にプラトーン要員となり、結局、2012年の7月にHunter Penceとのトレードでフィリーズに放出されました(ポストシーズンを目指すジャイアンツがSchierholtzからPenceにアップグレードしたものの)。そのオフにフィリーズからノンテンダーFA。カブスからレギュラー待遇で迎えられましたが、2013年はレギュラーというには心もとない数字に終わり、そして今季は開幕から打率2割を切る大不振。8月13日にDFAされ、不本意なまま退団していました。

カブス退団から5日後の8月18日に、ナショナルズとマイナー契約。Syracuse(AAA)で4試合に調整出場したところで今回の昇格となりました。主に左の代打として起用される見込みです。あまり過度の期待していませんが、Nate McLouthが肩の手術を受けてシーズン終了となったこともあり、左の代打として少なくともDanny Espinosaよりは期待していいのではないでしょうか。

AAAにオプションとなったMichael Taylorの初めてのメジャー挑戦は約2週間で終わりました。デビュー戦こそ鮮烈でしたが、その後はパッとせず、出場7試合(うち5試合に先発)し、22打席、.167/.318/.333、1本塁打という成績でした。ただし、あのデビュー戦が10連勝の最初の試合であり、メジャーに帯同していた間、ほとんど勝っていたことになります(先発した5試合は全勝)。 本人もチームとしてもいいイメージを持ったままでしょう。9月には呼ばれることは間違いありません。しばらくAAAで調整していて下さい。くれぐれも怪我だけはしないように。

2014/08/23

8/22 10連勝でストップ

L3-10 Giants (Season 73-54)
Fister 7.0IP 4ER 7H 1BB 3K
Werth 2/4 HR(13) R RBI

Michael Morseが2012年のオフにトレード放出されてから初めてワシントンDCに戻ってきたこの試合。最初にレフトの守備についた時、そして2回の最初の打席でファンから温かいオベーションを受けました(動画)。

さて試合は、天敵Tim Hudson率いるジャイアンツに完敗。連勝は10でストップとなりました。

Hudsonに対しては、何とか2点を奪い、球数を投げさせて6回途中で降板させはしましたが、ナショナルズ先発のDoug Fisterが珍しく2本もホームランを打たれ(しかも1本はルーキーのJoe Panik二塁手の3ラン)、4失点。8回表にJerry Blevinsが2失点して4点差とされたところで、さすがにもう無理かなという感じになり、9回表にRoss Detwilerが(お粗末な守備があったとはいえ)4失点したところでジ・エンド。

優勝に向けては、連敗しないことが何より大事。明日がんばりましょう。

2014/08/22

8/21 6試合で5度目のサヨナラ!

W1x-0 Diamondbacks (Season 73-53)
Gio(ND) 7.0IP 0ER 4H 3BB 6K
Soriano(W4-1) 1.0IP 0ER 1BB
Span 2/3 BB R SB(27)

ピリッとしない投球が続き、休養の必要さえ囁かれたGio Gonzalezが先発。3回は1死2,3塁、5回は2死満塁とピンチを作りながらも何とか踏ん張り、7回を無失点のナイスピッチング。ひとまず雑音を消すことに成功しました。

しかし、そんなGioを援護できなかったのが今日のナショナルズ打線。2回、3回、6回にいずれも無死1,2塁としながら無得点。特にAdam LaRocheが初回1死1,2塁で併殺。3回も同じ。5回は2死満塁で三振と大ブレーキとなってしまいました。8月はずっと好調でチームを引っ張ってくれているので1試合だけで文句は言いたくありませんが、チームとして、得点圏に走者を置いて13打数ノーヒット、12残塁という惨憺たる結果の一因となりました。

そんな情けない打線でも何とか勝ってしまうのが勢いというものでしょうか。0-0のままで迎えた9回裏。1死からDenard Spanがセンター前におポトリと落ちるシングルで出塁すると、すかさず盗塁。結果的にはこの盗塁が効きました。続いて昨日のヒーローAnthony Rendonが打席へ。カウント2-2から外への変化球をひっかけてしまった打球は何でもない三ゴロでしたが、サードのJordan Pachecoがなんと悪送球。ボールがカメラマン席へ入ってしまったために、Spanにホームインの権利が与えられてサヨナラ・・・。

ここ6試合で5度目のサヨナラ勝ち。メッツ(3試合)、パイレーツ(3試合)に続き、Dバックス(4試合)をもスウィープし、ついに大台の10連勝。神懸かっています。

MVP: Denard Span

2014/08/21

8/20 代打Rendonのサヨナラ打

W3x-2 Diamondbacks (Season 72-53)
Roark(ND) 7.0IP 0ER 5H 1BB 2K
Clippard(BS5) 0.1IP 2ER 2H 1BB
Soriano(W3-1) 1.0IP 0ER 1K
Harper 3/4 R
Frandsen 2/3 BB
Rendon 1/1 RBI

63試合ぶりに休養を与えられて先発を外れていたAnthony Rendonが、最後に代打で起用され、見事な仕事をしてくれました。2点差を8回表に追いつかれ、どちらかと言えば押され気味で迎えた(とはいえ、最近の戦いぶりから負けるイメージはあまりなかった)同点の9回裏。1死1,3塁のチャンスで打席に送られると、2球目の内寄りのツーシームをうまく引っ張り、打球は三塁線へ。飛び込んだ三塁手のグラブの下を抜けて、三塁走者のBryce Harperがガッツポーズをしながらホームイン。ここ5試合で4度目のサヨナラ勝ち。お見事。

9連勝。2位ブレーブスの連勝が5で止まり、差は7.0ゲームに広がりました。

ただ、(今日も)もう少し楽に勝ててもよかった試合でした。先発のTanner Roarkは、あまり調子が良くないながらも何とかまとめて7回を無失点と申し分ないピッチング。このまま13勝目なるか、と思われましたが、2-0で迎えた8回表、Tyler Clippardが先頭打者に四球を与え、次の打者にあっさりとライトのブルペンへ同点弾を運ばれてしまいました。4月11日を最後に実に4か月もホームランを打たれていなかったClippardなのに、一昨日に続いて2試合連続の被弾。どうしたんでしょうか。9回表にはRafael Sorianoが登板し、三者凡退で終えていますので、またこれでクローザーは当分Sorianoのままでしょう。むむむ。

MVP: Anthony Rendon

2014/08/20

8/19 ブルペンを救うStrasburgの10勝目

W8-1 Diamondbacks (Season 71-53)
Strasburg(W10-10) 8.0IP 1ER 3H 1BB 4K
Desmond 3/4 R 4RBI SB(15)
Cabrera 1/3 double BB 3RBI
Werth 3/5 2R RBI

3日連続のサヨナラ勝ちを収めてきたナショナルズ。今日は序盤で大量点を奪い、圧勝しました。序盤からDバックス先発のルーキーChase Andersonを圧倒。初回、2回は打球が正面を突く不運もあって得点できませんでしたが、打順が2周り目となった3回、先頭のDenard Spanから3連打でまず同点。Adam LaRocheが歩いたのに続いてIan Desmondが勝ち越しの2点タイムリー。Bryce Harperもシングルで続いて満塁とし、Asdrubal Cabreraが右中間へ走者一掃の二塁打。なんと7者連続の出塁で一挙6得点を奪い、完全に試合の主導権を握りました。

とはいえ、
このように序盤でリードしてもらった先発のStephen Strasburg。全く危なげないピッチングで8回を投げ切り、連日の延長戦でブルペンは疲弊気味だったブルペンを大いに助けました。大量リードとJerry Blevinsの調整登板のために8回で降板しましたが、まだ95球だったので完投も十分狙えた内容。シーズン成績を10勝10敗としました。シーズン奪三振も198と200の大台目前。堂々のナ・リーグトップです。

これで8連勝。ただし、地区2位のブレーブスも5連勝と食い下がっており、差は6.0で変わっていません。このままの差で走り切って欲しい。

MVP: Stephen Strasburg

2014/08/19

8/18 3夜連続のサヨナラ勝ち

W5x-4(11) Diamondbacks (Season 70-53)
Zimmermann(ND) 7.0IP 3ER 4H 3BB 2K
Clippard(BS4) 1.0IP 1ER 2H  
Stammen(W3-4) 1.0IP 0ER 2H 1BB 2K
Ramos 2/4 HR(6) R 2RBI
LaRoche 1/5 HR(19) R RBI

なんだか毎日同じような試合展開です。

今日も序盤は投手戦。ナショナルズ先発のJordan Zimmermannは全体としては好投と言っていい内容のピッチングでしたが、惜しむらくは5回と8回2つの四球。5回は先頭打者に四球を与えた後に二塁打を打たれて、犠飛で1失点。直前の7回裏にWilson Ramosの2ランで逆転してもらった後の8回は、やはり先頭打者に四球を与えた後にホームランを打たれて、無念の降板となりました。

今日も終盤になってようやく目覚めたナショナルズ打線。7回のRamosの2ランに続き、8回裏1死からDenard Spanの二塁打、Anthony Rendonの三塁打(同点)、そしてJayson Werthの犠飛で再逆転に成功しました。

4-3とリードして迎えた9回。マウンドにはTyler Clippard。オールスター以降14試合14イニングに登板して無失点、許した走者わずかに5人という素晴らしい投球を続けており、ここで完璧な仕事をすればRafael Sorianoにとって替わることもあるかも、と期待しました。が、ことは思うようにはいきませんでした。先頭打者のDavid Peraltaに対して簡単に0-2と追い込みながらスプリッターが高めに入ったところを叩かれ、打球はライトのブルペン上の壁に当たる同点弾。うーーーーむ。

これで試合は延長へ。11回表、この回から登板したCraig Stammenがシングル、四球、シングルで自ら作った無死満塁の大ピンチを三振、三振、ニゴロで切り抜けると、その裏、2死からAdam LaRocheがライトへ特大のサヨナラ弾。

球団史上初となる3試合連続のサヨナラ勝ち。もちろん勝てば結構なのですが、何かすっきりしない試合が続きます。

MVP: Adam LaRoche

2014/08/18

8/17 Sorianoセーブ失敗も逆転サヨナラ

W6x-5(11) Pirates (Season 69-53)
Fister(ND) 7.0IP 0ER(2R) 5H 1BB 5K
Soriano(BS5) 0.1IP 3ER 2H 1BB 1HBP
Detwiler(W2-2) 2.0IP 0ER 1H
Rendon 2/5 R
Hairston 0/0 SF RBI
Werth 1/1 double BB 2R

パイレーツ先発のEdinson Volquezとナショナルズ先発のDoug Fisterがともに安定したピッチングで5回を終わって0-0。先に崩れたのはナショナルズ。といってもFisterが、というよりは守備が乱れて2失点。特に挟殺プレーでの送球ミスは痛かったですね。ただ、その後、なお無死満塁のピンチで追加点を許さずに切り抜けたのはさすが。ナショナルズとすれば、これで息をつなぎました。

その裏、2死1,2塁からIan Desmondがタイムリーを打ってまず1点。そして7回裏は、Michael Taylorがもらった死球を足がかりに1死満塁のチャンスを作ると、今度はパイレーツの守備が乱れて2つの送球エラー。3点をもらって逆転に成功しました。8回表はTyler Clippardが先頭打者にヒットを打たれながらも併殺(Asdrubal Cabreraの見事なバックハンドトス)を含め3人で終了。4-2とリードして9回を迎えることになりました。

9回表、マウンドには中1日のRafael Soriano。投球間隔的には文句の付けようがない登板となりましたが、今日もやっぱりダメダメでした。四球、シングル、ワイルドピッチ(3塁走者生還で1点差)、四球。キャッチャーゴロで1死こそ取りましたが、1死1,2塁からGregory Polancoにライトフェンス直撃の二塁打を打たれて、逆転されてしまいました。いつ来るかいつ来るかと思ってみていましたが、ついにその日が来ました。オールスター後、13試合に登板して7.71/1.80。さすがにそろそろ手を打つべき時だとベンチ・フロントも認めざるを得ないかな、シーズン最終盤の手遅れなタイミングでなくて良かったかな、と思って見ていました。

ところが、これでも負けない今のナショナルズ。9回裏1死で8月10日以来1週間ぶりの出場となった代打Jayson Werthが四球で出塁すると、Denard Spanも粘りに粘った末にライト前に運んで1,3塁。ここでAsdrubal Cabreraがライト前に弾き返して同点。さらに延長11回裏、先頭のWerthがレフトフェンス直撃の二塁打で出塁。Spanが内野ゴロで3塁に進めた後、代打Scott Hairstonが左中間へ犠牲フライ。連夜のサヨナラ勝ち。パイレーツをスウィープし、今季最長の6連勝としました。

しかし、これでSorianoが救われてしまったと思うと、複雑です・・・。

MVP: Jayson Werth

2014/08/17

8/16 8回3点ビハインドから逆転勝利

W4x-3 Pirates (Season 68-53)
Gio(ND) 5.0IP 3ER 7H 2BB 7K 
Thornton(W1-3) 1.0IP 0ER 2K
LaRoche 1/3 HR(18) BB R 2RBI
Frandsen 3/4 RBI 
Ramos 2/4 double RBI

ここしばらくピリッとしないピッチング続きのGio Gonzalezは、今日もグダグダでした。なんとか無失点で終えたとはいえ初回だけで27球も要する立ち上がり。3回表に2死1塁から、四球、二塁打、シングルと続けられて3失点。なんとかかんとか5回まで投げ終えましたが、その時点で100球を超え、5回裏に打席が回ってきたところで代打を出されました。カーブは悪くないようですが、速球がフラットでしかも真ん中に集まり痛打されている感じです。相変わらず心配です。休むなら早く休んだ方か・・・。

パイレーツ先発のJeff Lockeの前にランナーはそこそこ出すものの決定打が出ないままに終盤まで推移してきたナショナルズ打線でしたが、3点ビハインドで迎えた8回裏にようやく反撃開始。先頭の代打Michael Taylor が四球を選ぶと、Denard Span、Kevin Frandsenもシングルで続き、まず1点。Anthony Rendonが併殺を打って、反撃もここまでかと思われましたが、この機を逃さなかったのが8月絶好調のAdam LaRoche。カウント1-0からの2球目の真ん中への速球を振り抜いた打球はライトのブルペンへ飛び込む同点2ラン。完全に流れをナショナルズのほうへ引き寄せると、続く9回裏、先頭のBryce Harperがやはり四球で出塁。ワイルドピッチで2塁へ進んだ後、Wilson Ramosがワンバウンドでライトのブルペンに入る決勝打。見事なサヨナラ勝ちを収めました。

このように書いてくると今日のヒーローはLaRocheかRamosかな、とも思いますが、6回から3イニングに登板し、死球とシングルで出した2人の走者を併殺で消して都合9人で終えることにより、8回裏の同点劇まで踏ん張り続けた中継ぎのCraig Stammenを選びます。素晴らしい仕事をしてくれました。また、9回表に登板して勝ち投手となったMatt Thorntonも素晴らしかった。ナショナルズ加入後、打者13人に対して許した出塁は2人のみとがんばっています。

5連勝で貯金15。地区2位のブレーブスとの差6.0は変わりませんが、ドジャーズが敗れたため、ナ・リーグ最高勝率に立ちました。

MVP: Craig Stammen

2014/08/16

8/15 今日も心臓に悪いSorianoの投球

W5-4 Pirates (Season 67-53)
Roark(W12-7) 5.2IP 3ER 5H 2BB 4K
Soriano(SV29) 1.0IP 1ER 3H
LaRoche 2/4 R 2RBI
Harper 2/4 2RBI
Span 3/4 double 2SB(24,25)

初回にAdam LaRocheとBryce Harperのタイムリーで3点を先制する幸先の良い滑り出し。でしたが、先頭のDenard Spanから6者連続でシングルか四球で出塁したにもかかわらず、盗塁死と7番Wilson Ramosの併殺打のために、むしろ3点で終わってしまったという印象でした。

それでも3回裏にもLaRocheとRamosがタイムリーを放って5-0と大きくリード。先発のTanner Roarkが調子はいまいちながらも6回途中まで3失点でまとめると、Jerry Blevins、Drew Storen、そして8回はTyler Clippardが1人の走者も許さず、5-3とリードしたまま最終回を迎えるあたり、高いチーム力を示していたと思います。

そして9回のマウンドには3連投となったRafael Soriano。先頭打者にシングルでの出塁を許すと、2死(3塁)まではこぎつけましたが、Pedro Alvarezに鋭く一二塁間を破られて1点差。さらに、続く打者にも一二塁間を抜かれるシングルで1,3塁。同点、あるいは逆転も覚悟しなければならない場面となりました。最後はキャッチャーファールフライでなんとかしのぎましたが、またしても心臓に悪いピッチングでした。

みなさん、ポストシーズン、1点リードの9回裏にSorianoが見たいですか?

MVP: Adam LaRoche

2014/08/14

8/14 メッツに3連勝で今季最多の貯金13

W4-1@NYM (Season 66-53)
Strasburg(W9-10) 7.0IP 0ER(1R) 3H 2BB 8K
Soriano(SV28) 1.0IP 0ER
LaRoche 1/3 HR(17) BB R 2RBI
Harper 1/4 HR(6) R 2RBI

1回表2死、四球のAsdrubal Cabreraを1塁に置いて、4番Adam LaRocheがセンター左への先制2ラン。これで楽になったStephen Strasburgは、淡々とした調子でアウトを重ねて行きました。4回表にはBryce Harperが、やはり四球のランナーを置いて右中間のブルペンへの大きな2ラン。久しぶりに引っ張ってのホームラン。調子が上がってきたかな。これで4-0。その裏、守備の乱れもあって1点こそ失いましたが、失点はそれだけ。6回裏の無死1,2塁のピンチも併殺と三振で切り抜けたStrasburgは7回まできっちり投げ切りました。これで9勝目。次でさっさと2桁を乗り越えてもらいたいですね。

8回をTyler Clippardが圧倒的なピッチングで3人を片付けると、3点リードの9回のマウンドにはRafael Soriano・・・。今日は3人で終えましたが、要した球数は22球(ちなみにClippardは10球)と、何とかかんとか抑えたという感じでした。前日の乱調について、本人は投球間隔が開き過ぎたためと説明していますが、そういう問題では無いように思います。

ともかくこれでメッツをスウィープ。貯金を今季最多の13とし、今日ドジャーズに敗れたブレーブスとの差を、こちらも今季最大の6ゲーム差と広げました。

次はホームに戻って、パイレーツ、Dバックス、ジャイアンツとの10連戦。一気に貯金を増やしましょう!

MVP: Stephen Strasburg

8/13 Sorianoは見ていられません

W3-2@NYM (Season 65-53)
Zimmermann(W8-5) 6.1IP 0ER(1R) 5H 4K
Storen(H15) 0.2IP 0ER 1K
Soriano(SV27) 1.0IP 1ER 3H
Cabrera 1/4 HR(10) R RBI
Frandsen 1/2 SF RBI
Harper 1/3 SF RBI

メッツ先発のBartolo ColonとJordan Zimmermannの投手戦となったこの試合。ナショナルズは序盤からランナーを出すもののColonの前になかなか得点できず。そうこうするうちに、4回裏2死1塁から、打者Travis d'Arnaudが高々と打ち上げたレフトフライをKevin Frandsenが落下点に入っていながらグラブの土手に当ててしまい落球。。。これにより1点ビハインドで追いかける展開となったナショナルズでしたが、反撃は7回表でした。連打で作った無死1,3塁のチャンスにBryce Harperがライトへ犠飛を打って、まず同点。さらに再び1,3塁として今度はFrandsenのレフトへの犠飛で逆転に成功しました。

しかしこのまま楽に勝てるほど甘くはなく、7回裏に、この試合の最初の山場を迎えました。ファーストAdam LaRocheの捕球エラー、Wilson Ramosのけん制悪送球などで1死満塁の大ピンチ。ピンチの原因はほとんどZimmermannにないにも関わらず、また球数もたった89球にも関わらず、Williams監督の判断はDrew Storenへのスイッチでした。もし打たれていたら大避難を浴びることになったであろう采配でしたが、Storenが見事に踏ん張りました。最初の打者は三ゴロで本塁封殺、次の打者は空振り三振。見事な火消しにより、チームを、監督を救いました。その直後の8回表にAsdrubal Cabreraがナショナルズ加入後初となるソロを打ち、裏をTyler Clippardが危なげなく無失点。

ここまではある意味では完ぺきな試合運びでした。

3-1で迎えた9回裏。マウンドにはRafael Soriano。ところが、先頭のd'Arnaudにソロを打たれてまず1点。次の打者にもセンター前に弾き返されるシングルを打たれて、一方的に押される展開。犠飛がポップフライとなったことで1死をもらいましたが、次の打者にはまたクリーンヒットを打たれ、さらに盗塁を許して1死2、3塁。同点、あるいは逆転サヨナラ負けも覚悟した展開となりました。最終的には、遊ゴロ本塁タッチアウト(Ian Desmondの好守と言っていいでしょう)と1ゴロでしのぎ切りましたが、正直言ってSorianoへの信頼感は全くありません。ゼロ。シーズン終盤あるいはポストシーズンに向けて、不安ばかりが募ります。見ていられません。

MVP: Drew Storen

8/12 Taylor メジャーデビュー、初本塁打

W7-1@NYM (Season 64-53)
Fister(W12-3) 7.0IP 0ER 7H 3K
Taylor 2/4 HR(1) R 2RBI
Harper 2/4 HR(5) R 2RBI
Desmond 1/3 HR(20) BB 2R 2RBI
Rendon 1/5 HR(16) R RBI
Cabrera 3/5 2double

先発のDoug Fisterは今日もエースのピッチング。7イニングを投げ、7本のヒットを打たれながらも無四球、三塁を踏ませませんでした。チームトップの12勝目。シーズン防御率も(わずかに規定投球回数に届いてませんが、届いていれば)ナ・リーグ2位となる2.34まで下げました。素晴らしい。

普通ならそのFisterを選んでもいいところですが、今日のゲームMVPは何と言ってもMichael Taylorでしょう。8番ライトでメジャー初出場、初先発を果たしたTaylorは、第1打席にセンター前に弾き返す初安打を記録すると、6回1死1塁で入った第3打席にライトフェンスを越える初本塁打を放ちました。体は細く、ベビーフェイスですが、打席では落ち着いた様子でパワーのあるところも見せました。素晴らしいメジャーデビュー戦。おめでとう。

このTaylorの1号を含め、今日のナショナルズ打線は4本塁打と珍しく長打攻勢で勝ちました。中でもIan Desmondは3年連続となる20号に到達。今季は打率が下がり、三振数も増えているという心配な数字もありますが、やはり長打力のあるショートは稀有な存在です。一昨年、昨年と2年連続で20本塁打20盗塁を記録してきましたが、盗塁数は今季はここまで13。20個はちょっと難しいかな。

MVP: Michael Taylor

2014/08/12

Souza→DL, Michael Taylor→MAJOR

8日の試合でライトフェンスに激突して途中退場したSteven Souza外野手が左肩痛のためDL入り。代わって、Michael Taylor外野手がメジャー初昇格。

Souzaにとってはようやく与えられた機会に故障という何とも残念な結果となってしまいました。3日にメジャーに再昇格し、8日はJayson Werthの体調が完全でないことから先発ライトで起用された試合でした。張り切っていたことは想像に難くありません。ですが、ライトフェンスに激突して負傷しては元も子もありません…。けがの程度はまだよく分かりませんが、思い出すのは、古くはメジャー3試合目で負傷したRoger Bernadina、そして昨年、同じTurner Fieldで同じライトフェンスに激突したBryce Harper・・・。長い下積みの末にようやくたどり着いたメジャーリーグ。軽症で済み、早く復帰してくれることを願うばかりです。

そのSouza代わって呼ばれたのがTaylor。つい1か月ほど前に紹介記事を書いたばかりなので略歴などははそちらに譲るとして、あの記事を書いてからの1か月の間にAAAに昇格し、そして今回メジャーに到達しました。Denard Spanが絶好調とあって本職のセンターでの出場機会はなかなかなさそうですが、将来的にはそのSpan(契約オプションが行使されても来季まで)の後を継ぐ候補の一番手と目されるようになっており、今回はメジャーの雰囲気を味わってくれればOK(くれぐれも無理してけがしないように)。デビューが楽しみです。

2014/08/11

8/10 Gio大丈夫かな

L1-3@ATL (Season 63-53)
Gio(6-9) 4.2IP 2ER 6H 4BB 8K
Desmond 2/4 HR(19) R RBI
Span 2/4 2double

前日の延長戦に勝利を収めたことで少しは勢いに乗ってもよかったと思うのですが、いつも通りのナショナルズ対ブレーブス戦でした(第1戦の記事にもほとんど同じことを書いたような・・・)。

チャンスがそもそもそんなに多くなかった上に、少ないチャンスでもやっぱり打てず、得点はIan Desmondのソロ本塁打のみ。

先発のGio Gonzalezはよれよれの投球ながらなんとか1失点で5回まで来ましたが、5回裏、2死1、3塁から一二塁間に飛んだゴロで1塁ベースカバーに走らずに勝ち越し点を許した時点で降板となりました。この時点、つまり4回2/3の時点で111球を投げてしまっていたので致し方なし。かなり疲れていたのかもしれませんが、それにしても基本は大事ですね。あれが、勝負を分けました。それにしてもピリッとしない投球が続きます。故障ではないと言ってますが、なんとなく不安を感じます。

シリーズをスウィープされなかっただけでも良しとしましょう。ゲーム差は3.5。なんとかRyan Zimmermanが戻ってくるまで(いつのことだか全く未定ですが)踏ん張りましょう。

2014/08/10

8/9 延長11回の末

W4-1(11)@ATL (Season 63-52)
Roark(ND) 7.0IP 1ER 6H 3BB 6K
Clippard(W7-2) 1.0IP 0ER 1BB
LaRoche 3/5 HR(16) 2R 1RBI
Ramos 1/5 RBI
Frandsen 1/5 double RBI
Span 2/6 triple

雨で試合開始が遅れること3時間41分。東部時間23時近くになってようやく始まった試合。にもかかわらず、両軍とも決め手がないまま延長戦に突入。試合が終わったのは午前2時半のことでした・・・。

延長11回の末に、この長い試合を制したのはナショナルズでした。殊勲者は延長11回表にタイムリーを打ったWilson RamosとKevin Frandsenの2人。1死満塁から、まずRamos。代わったばかりのブレーブス6人目の Anthony Varvaroの初球を詰まりながらもセンター前に落とすタイムリーでまず1点。続くFrandsenも振り遅れながらライトの頭上を超える2点タイムリー二塁打を打って、試合を決定付けました。これでシリーズ3連敗はなくなりました。

両軍とも、ランナーは出るものの好守で得点をなかなか許さないというポストシーズンのような緊張感の試合。序盤はナショナルズTanner Roark、ブレーブスAaron Harangの投げ合い。6回にAdam LaRocheのソロと、Jason Heywardの犠飛で1点ずつを取りましたが、両投手とも7回1失点というナイス・ピッチング。ブルペンも両軍ともよく頑張りました。

なお、肩の故障で2試合続けて先発を外れたJayson Werthも11回に代打で出場(四球)。前日フェンスに直撃して退場し、心配されたSteven SouzaもそのWerthの代走として出場。2人とも大丈夫そうなので安心しました。これからシーズン終盤の戦いに向け、これ以上の故障者はなんとか回避してもらいたい。

MVP: Wilson Ramos

2014/08/09

8/8 Strasburg 4被弾

L6-7@ATL (Season 62-52)
Strasburg(L8-10) 5.0IP 7ER 7H 2BB 9K
Rendon 1/4 HR(15) R 3RBI
Cabrera 1/2 R 2RBI
Ramos 1/4 HR(5) R RBI
Span 3/4 R

8連敗中のブレーブスに対して、サヨナラ勝ちでアトランタに乗り込んできたナショナルズ。勢いはナショナルズが優っていたはずでしたが、そんな雰囲気は序盤であっさりと一掃され、いつものナショナルズ対ブレーブス戦になってしまいました。

戦犯となったのは先発のStephen Strasburg。1回裏、簡単に2死をとりながら、Freddy Freemanを警戒し過ぎて歩かせた後、Justin Uptonにセンターオーバーの2ランを被弾。2回裏、やはり2死から今度はB. J. Uptonに2ランを被弾。さらに、シングルの後、Freemanにもやはり2ランを被弾(しかもこの時、ライトのSteven Souzaがフェンスに激突して退場)。3本の2ランであっという間に0-6という大きな穴を掘ってしまいました。3、4回は無失点に終えましたが、5回には非力系のルーキー二塁手Tommy La Stellaにメジャー初本塁打を献上する始末。結局5回を7失点と散々な結果となりました。

この後Anthony Rendonの3ランなどで6,7回に計6点を奪い1点差まで迫っただけに、余計にStrasburgのピッチングが残念すぎました。

これで黒星が2年連続で2桁に到達してしまいました。うーむ。

2014/08/08

8/7 延長13回Harperサヨナラ弾

W5x-3(13) Mets (Season 62-51)
Zimmermann(ND) 6.1IP 3ER 7H 5K
Stammen(W2-4) 3.0IP 0ER 1H 2BB 2K
Span 4/6
Desmond 2/5 HR(18) BB 2R 3RBI
LaRoche 2/5 2double BB 2R
Harper 2/6 HR(4) R 2RBI

今季この試合の前まで、.250/.337/.359。故障による約2か月の離脱があったとはいえ、わずかに3本塁打、1盗塁。直近の8試合は特にひどく、.148/.233/.148と打撃低迷。メジャー3年目にして大きな壁にぶつかっているBryce Harper。マイナー落ちさえも噂されてしまうほどにひどい状態が続いていましたが、今日は大きな仕事をやってのけました。延長13回裏無死1塁の場面で打席に入ると、1ボールからの真ん中に入った速球を逆らわずに叩き、レフトスタンドへサヨナラ2ラン本塁打。自身キャリア2本目。チームにとっては今季初のサヨナラ本塁打。大興奮のエンディングを演出しました。まあ、この1打で簡単に変わるとは思いませんが、ひとまず雑音を和らげることはできました。調子を上げて、シーズン終盤そしてポストシーズンで活躍してくれることを期待します。

サヨナラ勝ちといういい形で勝ち、2位ブレーブスとの差を4.5として明日からのアトランタでの3連戦に乗り込むことになりました。ただ、今日の試合は先発のJordan Zimmermannに勝ち星をつけてやりたかったので、残念だったなという印象が残っています。6回を1失点と好投し、3-1とリードしていましたが、7回に1死1,2塁のピンチを作ったところで降板させられました。しかし、球数がまだ100球にも達しておらず、次が9番バッターだったこともあり、続投でもいいのになあと思いながら見ていたら、案の定、代わったDrew Storenが、ワイルドピッチ、犠飛、シングルであっさりと同点に追いつかれてしまいました。Storenはとにかくコントロールが悪かった。

それでも何とか勝てたのは(Storenを除く)ブルペン陣のおかげ。全員よく頑張りましたが、特に11,12,13の3イニングを無失点に抑え、味方の反撃を待って勝利投手となったCraig Stammenの奮闘ぶりは特筆に値します。不安定なピッチングの印象が強くなっているStammenですが、今日は素晴らしかった。

さあ、ブレーブスとの3連戦です。

MVP: Bryce Harper

2014/08/07

8/6 LaRocheの2発で快勝

W7-1 Mets (Season 61-51)
Fister(W11-3) 7.1IP 0ER(1R) 6H 0BB 7K
LaRoche 2/4 2HR(14,15) 2R 3RBI ]
Espinosa 1/4 HR(7) R 3RBI
Rendon 2/4 2double R

よい日と悪い日の差が大きい最近のナショナルズ。今日はよい日でした。

初回、Jayson Werthのタイムリーに続いて、Adam LaRocheがライトへ2ランを放ち、あっという間に3-0とリード。その後はしばらく静かでしたが、6回裏、久しぶりの先発出場となったDanny Espinosaが右打席でレフトへの豪快な3ラン。右打席(対左投手)でのシーズン成績は打率3割超。もう右投手のときはAsdrubal Cabrera、左投手のときはEspinosaとはっきりプラトーンを組んではどうかと思います。そして8回裏にはLaRocheが今日2本目のソロ。しばらく前はホームランがなかなか出ないと言っていましたが、今日だけで3発。特に7月は絶不調で月間本塁打がわずか1本だったLaRocheが復調してきたことの意味は(特にRyan Zimmermanがいないことを考えると)大きいでしょう。

投げても、Doug Fisterが8回途中まで、テンポよく低めに投げ込みゴロを打たせる持ち味通りのピッチングで無失点。8回途中から後を受けた新加入のMatt Thorntonも、緩いゴロが一二塁間を抜ける不運なタイムリーヒットこそ打たれましたが、95マイル超の速球を投げ込む期待通りのピッチング。

ロード8連戦をまさかの全敗で終えたブレーブスとの差を今季最大の4ゲーム差に広げました。ブレーブスは明日移動日でアトランタへ。明日のメッツ戦後、ナショナルズがアトランタ入りし、いよいよ直接対決となります。3連敗しても単独首位と思えば、気が楽です。

MVP: Adam LaRoche

Matt Thorntonを獲得

ヤンキースからウェイバーにかけられていたMatt Thornton投手を獲得しました。37歳のブルペン左腕。

シーズン前半は素晴らしい成績を残していたナショナルズのブルペンでしたが、疲労からかここしばらく安定感を失っていたため補強が望まれる状態でした。ウェイバーを経過せずにトレードができる7月31に日までに何も動きがなかったことがむしろ不思議だったほどでしたが、ここにきてヤンキースがウェイバーにかけたThorntonをクレーム。ヤンキースはウェイバーから引っ込めることもできましたが、年俸負担を引き受けるならと、そのまま引き渡してくれました。

今季は対左打者専用といった感じでの起用が多く、46試合ながら計24回2/3しか投げていませんが、95マイル前後の速球を主体として防御率2.55の好成績。2008年以降ずっと健康で安定したピッチングを続けている点も好材料。不安定なピッチングを続けているJerry Blevinsと比べると、十分な補強と言えるでしょう(実際にロースターから外れたのは契約の関係からBlake Treinenでしたが…)。今季年俸の残り100万ドルと来季の350万ドルを負担するだけでプロペクトを放出することなく補強に成功したことは評価できると思います。

2014/08/06

8/5 自滅しすぎ

L1-6 Mets (Season 60-51)
Gio(L6-8) 6.0IP 4ER 6H 2BB 6K
LaRoche 1/2 double 2BB R
Lobaton 2/4

決して打てなかったわけではないのですが、自滅して点を取れませんでした。悔やまれる敗戦。

2点リードされた2回裏、コントロールが定まらないメッツ先発のZach Wheelerの3つの四球とワイルドピッチで1点を返し、なお1死2,3塁のチャンスを作りましたが、打者Jose Lobatonの打球を2塁走者のAsdurabal Cabreraが足に当ててしまうボーンヘッド。少なくとも1点が入り、なおもチャンスが続いたはずが追加点なしで終了。3回裏は1,2番が連打で出塁しながら、しかもカウント3-0と優位に立ちながらJayson Werthが併殺打。6回裏は先頭打者のWerthが二塁打で出塁し、続くAdam LaRocheもシングルを打ちましたが、(足を痛めて全力疾走できないにもかかわらず)Werthが無理に本塁に突入してタッチアウト。7回裏も2本のシングルで無死1,2塁としながら、代打Steven Souzaが併殺打。チーム残塁7、得点圏に走者を置いて9打数2安打と数字は悪くないのですが、内実は残念すぎるものでした。

投げてはGio Gonzalezが序盤にフラフラしながらも6回までは2失点と十分に試合を作りました。7回にピンチを作って降板しましたが、続投でも良かった場面でした。また、その後2本のタイムリーを打たれたDrew Storenにしても、いずれも打ち取った打球だっただけに不運でした。

(Cabreraについて言いたいことはありますが、まだ来たばっかりなので自重します。)

2014/08/05

Werth がナ・リーグ月間MVP(公式)

昨季も同じ7月に月間MVPを受賞していたJayson Werthが、7月のナ・リーグ月間MVPに選ばれました(公式HP)。

(Photo by Greg Fiume/Getty Images)

7月の成績は、.337/.446/.687、6本塁打、24打点。それぞれはリーグトップではありませんが、OPSにするとトップであり、順当な受賞といえるでしょう。

昨季はそのまま8月も打ちまくりました。今年も宜しく。

8/4 さすがはAL東地区首位

L3-7 Orioles (Season 60-50)
Roark(L11-7) 6.1IP 5ER 7H 1BB 3K
Span 2/4 double R
Ramos 2/4 HR(4) R RBI

雨で流れた試合のメイクアップで1試合だけのオリオールズ戦。

序盤はナショナルズのペース。2回にはWilson Ramosのソロ、3回にはJayson Werthの犠飛、4回にはRamosの併殺の間に、それぞれ1点を奪い、常にリードする展開。ただ、3,4回はいずれも無死1,3塁のチャンスを作りながら、むしろ1点に終わってしまったという印象。結果的には、前半でもっと点を取っておくべきでした。

それでも、先発のTanner Roarkは6回まで、2本のソロだけに抑える好投で3-2とリード。まだ90球にも達しない球数で、このまま7回、あるいは8回まで行けるかと思われました。が、7回表に3本の長短打で逆転されてしまい、残念ながらこの回途中で降板となりました。その後を受けたRoss Detwiler、Craig Stammenもオリオールズ打線の勢いを止められず、終わってみれば3-7。さすが、AL東地区で首位を走るチームという感じで完敗を喫しました。

2014/08/04

McLouth→DL, Souza→MAJOR

Nate McLouth外野手が右肩痛のためDL入り。代わって、Steven Souzaが呼ばれました。

昨オフに、昨季惨憺たる成績だったベンチを強化するため、控え外野手としてはかなり高額な2年1075万ドルという契約を結んだMcLouthでしたが、ここまで.173/.280/.237、特に代打としては.087/.267/.087(30打席に立ってヒットは2本のシングルのみ)と全くの期待はずれとなっていました。特に7月以降は悲惨で、17打席で一度も出塁できていませんでした。出てくればアウト、という印象は強かったのは確かでしたが、まさかそこまで酷いとは・・・。いちおう、DL入りの理由は右肩痛となっていますが、再調整の意味合いもあると思われます。本当に右肩痛が理由なら、来年も契約があるのだから、まずはしっかり治すことに専念してください。

Souzaにとっては、4、5月にほんの数試合呼ばれて以来のメジャー昇格。この間、AAAでの成績は以下のとおり。

Steven Souza (2014 Season for AAA)
386PA 18HR 70RBI 49BB 68K .354/.435/.601 24SB

このうち、打点、打率、出塁率、長打率はいずれもリーグトップ、本塁打も2位という全くもって非の打ち所のない数字を残してきました。また、課題と言われた三振もぐっと減らしています。トレード期限を前に引く手あまただったものの、フロントは全て拒否。そしてこのタイミングでの再昇格となりました。Bryce Harper、Jayson Werth、そして7月以降絶好調のDenard Spanがいるためなかなか出場機会はなさそうですが、頑張ってくれることを期待しています。

8/3 エース対決を制し1か月ぶり白星

W4-0 Phillies (Season 60-49)
Strasburg(W8-9) 7.0IP 0ER 3H 1BB 10K
Span 2/3 BB R RBI 2SB(22,23)
Rendon 1/4 double R RBI
Werth 1/4 double R RBI

7月1日以来、5試合勝てなかったStephen Stasburgにようやく白星が付きました。フィリーズ先発のCole Hamelsとのエース対決となったこの試合。両投手とも7イニングを自責点0と好投。明暗を分けたのは、3回裏のエラーからみの1点でした。この回、1死からJose Lobatonが三塁手のエラーで出塁すると、Strasburgが送って2死2塁。この場面で、先月来の絶好調が続いているDenard Spanがセンター前に弾き返して1点をもぎ取りました。この回以外はほとんどチャンスらしいチャンスも得られなかっただけに、価値ある一打でした。

それにしても、今日はこのリードを守り切ったStrasburgが素晴らしかった。ファールを打たせる速球と、空振りを奪う高めの速球、見逃すしかないカーブ、そして低めのチェンジアップで、フィリーズ打線を手玉に取るという表現がぴったりな内容。7イニングを投げて3塁さえ踏ませませんでした。

1-0という痺れるスコアのままで推移した試合が大きく動いたのは両先発が降板した後の8回裏でした。先頭のSpanが四球で歩くと、Anthony Rendon、Jayson Werthが連続二塁打。さらに相手の暴投もあって計3点。最後はRafael Sorianoが余裕を持って締めてゲームセット。

2連敗したときは「やばい」と思ったこのシリーズでしたが、何とか引き分けで終えることができました。一方のブレーブスはパドレスに連日のサヨナラ負け。今季最大の3.5差となりました。このまま一気に引き離そう!

MVP: Stephen Strasburg

2014/08/03

8/2 昨日とはうって変わって

W11-0 Philies (Season 59-49)
Zimmermann(W7-5) 7.0IP 0ER 5H 0BB 8K
Rendon 3/5 double HR(14) 2R 4RBI SB(11)
Span 2/4 SF 2R RBI SB (21)
Cabrera 2/5triple 2R RBI
Ramos 2/4 RBI

前日は「打てども打てども」打球が正面を突いてしまったナショナルズ打線。この日は、うって変わって、打球がことごとくフィリーズの野手が惜しくも届かないヒットとなりました。野球って面白いものですね。

そんな中でも今日のヒーローはAnthony Rendon。初回、Denard Spanのシングルと盗塁の後、無死2塁からライト前に先制タイムリーを打つ(この緩い打球が抜けるんですから)と、2回には2死1,2塁から左中間の一番深いところに3ランを打ちました。チームにとって実に10試合ぶりのホームラン。これで、6-0と試合をほぼ決めてくれました。

とはいえ、前回のJordan Zimmermannの登板試合で6-0からひっくり返されたばかり。まだまだ油断ならないとばかりに攻撃の手を緩めないナショナルズ。3回にはBryce Harperのタイムリー(これも当たりはこんなのでしたが)。4回にはAsdrubal Cabreraの三塁打を含む7本の長短打で5点。11-0としてさすがに試合を決めました。

こうなると後は消化モード。先発のZimmermannが7回まで無失点で終えると、残りはJerry Blevins、再昇格後初登板のBlake Treinenが締めて完封リレー。

これほどない完璧な勝ち方で連敗をストップしました。これで打者陣の気持ちが楽になってくれるといいな、と思います。

2位ブレーブスがパドレスに延長サヨナラ負けで、なんと5連敗。ナショナルズももたもたしていますが、それでもじわりと差が開いて、2.5差となりました。

MVP: Anthony Rendon


2014/08/02

2014年7月をふりかえる

シーズンの2/3を経過。本格的な夏に突入し、チームを引っ張ってきたブルペン陣にやや疲れが見えることが気になるこの頃。7月の戦いぶりを振り返っておきます。

[NL EAST End July 2014]
WLPCTGB
Washington5848.547  -
Atlanta 5851.532 1.5
Miami5355.491 6.0
New York5256.481 7.0
Philadelphia4861.44011.5

7月を14勝10敗で終えたナショナルズが地区首位に立ちました。一時は2位ブレーブスに2.5差を付け、このまま独走態勢に入るかと期待しましたが、Ryan Zimmermanの故障離脱により打線が失速し、離脱後の8試合は3勝5敗と苦戦中。8月中の復帰は絶望的とされ、厳しい戦いが続きます。2位のブレーブスは月間5割で、3位のマーリンズ(貯金2)、4位のメッツ(ナショナルズをも上回る貯金5)よりも調子を落としていました。

いよいよシーズンも終盤に突入。同地区同士の戦いが数多く組まれています。

[Pitcher of July 2014: Tanner Roark]
GSIPWKERAWHIP
Stephen Strasburg639.31443.181.13
Gio Gonzalez528.21293.771.26
Tanner Roark535.04292.060.86
Jordan Zimmermann 421.10224.221.27
Doug Fister426.24272.361.16
GIPSHDERAWHIP
Drew Storen 109.0143.001.67
Tyler Clippard 99.0061.001.00
Jerry Blevins108.1016.481.20
Rafael Soriano 98.1605.401.68
Ross Detwiler  99.0002.000.65

6試合連続で7イニング2失点以下に抑えるなど、先発投手陣全体で見ると素晴らしく、月間防御率3.03は30球団中4位、守備の影響などを加味したFIP2.97は1位でした。ただ、個々の数字を見ると、良かったTanner Roark とDoug Fisterと、悪かったJordan ZimmermannとGio Gonzalezに大きく明暗が別れました。中でもRoarkの安定ぶりと、Jordan Zimmermannの不安定ぶりは目立ちます。Zimmermannは最後の登板で7回2失点と好投したので(その後逆転負けを喫しましたが)、大丈夫だと信じていますが。

むしろ、好投しても好投しても勝てないStephen Strasburgの方が心配。7月は1勝3敗で、シーズン成績は7勝9敗となってしまいました。白星・黒星だけで投手を評価することはできないと思いますが、昨季も(30試合に先発して防御率3.00ながら)8勝9敗で終わっており、「何かおかしい」と思い始めました。何かがクリックすれば変わるような気がしますが、それは何なのか、分からないままです。

開幕から絶好調だったブルペンでしたが、7月は月間防御率4.76(25位)と突然の大不振に陥ってしまいました。3点リードでセーブに失敗したRafael Soriano。投げるたびに失点している印象のJerry BlevinsとAaron Barrett。夏の疲れかもしれませんが、少し手をいれる必要があるかもしれません(と言っていたら、BarrettはAAAにオプションされました)。依然として頑張っているのがTyler Clippard。それに(相変わらず敗戦処理が多いものの)Ross Detwilerも、トレード期限でほしいというチームが現れるのではないかと言われるほどの好投でした。

[Hitter of July 2014: Jayson Werth]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Anthony Rendon112.265.330.40222 111  4
Denard Span111.368 .459.41119  0  4  7
Jayson Werth101.337.446.68717 624  0
Adam LaRoche101.159.238.227  6 111  1
Ian Desmond    96.292.344.461  9 315  1
Bryce Harper   92.228.330.34210 2  3  0

こちらも絶好調のDenard SpanとJayson Werthに対して、大不振のAdam LaRocheとBryce Harperと、はっきり明暗が別れました。

Spanは昨季も夏場になって調子を上げてきましたが、今年も同じ。打率、出塁率はいずれも30球団中でもトップ5に入る数字。チームの攻撃をしっかり引っ張っています。出塁したSpanを返す役目をしっかり果たしているのがほぼ3番で固定されているWerth。長打率、打点はいずれも全体で2位の好成績。また、2番に入っているAnthony Rendonの22得点はメジャートップの数字です。

一方、大不振なのが、LaRocheとHarper。開幕から打線のアンカーとして頑張ってきたLaRocheでしたが、7月は本当に打てませんでした。ただ、唯一の本塁打がロッキーズ戦での決勝弾という価値あるものだったことはさすが。元々スロースターター気味でシーズン終盤で成績を残す選手。再び調子を上げてくると信じています。問題はHarper。DLから復帰してから、打撃フォームを変えてみたりいろいろ試行錯誤していますが、なかなか調子が上がりません。特に長打不足とチャンスでの凡退が目立ちます。ほぼフル出場して3打点って・・・。

そして22日の試合で負傷退場したRyan Zimmerman。16試合67打席で、2本塁打9得点16打点、.362/.418/.569と、Span、Werthに勝るとも劣らない数字を残していただけに、いなくなった穴は大き過ぎる。一日も早い復帰が待たれます。

Treinen→MAJOR, Barrett→AAA

Aaron BarrettをAAAにオプションし、代わってBlake Treienがメジャーに呼ばれました。

ここしばらく打たれることが多くなっているナショナルズのブルペン陣の中でも、7月、9試合に登板し、うち6試合で失点を記録してしまったのがBarrettでした(月間防御率9.53)。夏本番となり疲労が溜まってきたこともあるでしょうし、6月30日の試合でボークを取られてから投球フォームが乱れているという指摘もされてきました。開幕メジャーを勝ち取ってから、ロースターの都合によるほんの一時期を除いてずっとメジャー25人枠で頑張ってきただけに、もちろん本人は残念でしょうが、AAAでゆっくり再調整させることは悪くないと思います。きっちり修正して、元気いっぱいに9月に戻ってきてくれることを期待しましょう。

代わって上がってきたのがTreinen。引き続き先発投手の控え一番手という立場は変わりませんが、今回はブルペン投手として起用される見込み。シーズン投球回数がほぼ100イニングに達しており、シーズン最終盤まで必要となった時に起用できるようイニング数を調整する意図もありそうです。

2014/08/01

8/1 打てども打てども

L1-2 Phillies (Season 58-49)
Fister(L10-3) 7.0IP 2ER 6H 2BB 5K
LaRoche 2/4 R
Desmond 2/4 RBI
Cabrera 0/4

(何度も書いていますが)Ryan Zimmermanの離脱からすっかり得点力がなくなってしまったナショナルズ打線。今日も好投のDoug Fisterを見殺しにしてしまいました。ただ、今日に関しては、素晴らしいライナーを何本も何本も打ちましたが、ひたすら野手の正面を突く(実に7本がラインアウト)、運がなかったとしかいいようのない展開でした。中でも、2回裏のAsdrubal Cabreraのファーストライナーでの併殺が残念過ぎました。、先頭打者から3連打で1点をとり、なお無死1,3塁と一気に畳みかける雰囲気の中、ナショナルズのユニフォームを着て初めて打席に入ったCabrera。初球の甘い投球を叩いた打球は強烈なライナーでしたが、ファーストのRyan Howardの正面で、飛び出したランナーも戻れずに併殺となってしまいました(映像)。あれが抜けていれば・・・・と思わざるを得ませんでした。

ナショナルズの先発Doug Fisterは今日も好投。2回に2死から1点を失ったものの、その後は危なげなく抑えていきましたが、6回表にMarlon Byrdに打たれたソロ本塁打が命取りとなってしまい、6月15日以来の敗戦投手となりました。とにかく打線が悪いのですが。

9回裏、1死からAdam LaRoche、Ian Desmondの連打で1,2塁とチャンスを作りましたが、Bryce Harper、Cabreraが連続三振でゲームセット。Cabreraは第1打席のファーストライナーに続き、第2打席はショートライナー、第3打席もレフトライナーといい当たりがことごとく捕られた挙句、最後の打者になってしまい、不運の見本のようなデビュー戦となってしまいました。

(何度も書いてますが)Zimmermanが離脱してから9試合を3勝6敗。この間、なんとチーム本塁打が0。どうなってるんだか・・・。頼むから早く帰ってきてください。

Asdrubal Cabreraをトレード獲得

1年で最もトレード戦線が活況を呈する7月31日。今年は特に賑やかで、Jon Lester(BOS→OAK)、David Price(TB→DET)、John Lackey(BOS→STL)など大物のトレードが続々と発表されました。

そんな中、ナショナルズもインディアンズとの間で、Asdrubal CabreraZach Waltersという内野手同士の1対1のトレードに合意しました。

Cabreraは28歳。両打ちの内野手で、本職はショートですが、2007年にメジャーに昇格してから2009年まではセカンドを守っており、今も十分守れると言われています。2007年に21歳でメジャーデビューしてから8年目のシーズン。2年目以降は故障がない限りレギュラーとしてプレーし、毎年安定した成績を残しており、通算成績は.270/.331/.410。2011、12年にはオールスターにも選出されています。今季が3年契約の3年目でオフにFAとなります。

放出されるWaltersは、メジャー2年目も24歳。こちらもやはり元々はショートですが、ナショナルズにはIan Desmondがいることもあり、セカンド、サードさらには外野もなんとか守れるユーティリティとしてプレー。過去2年間にAAAでの194試合で44本塁打を放った長打力が魅力だが、今季コールアップされた際のメジャーでの打席を見ると、まだオーバーマッチの印象。このためフロントもレギュラーとして起用するのは無理と判断していた模様。2010年ドラフトでDバックスに入団し、まだシングルAにいた2011年のこの時期に、Jason Marquisとの1対1トレードでナショナルズに来た後、頭角を現してきました。当時はあまり目立たない扱いでしたが、今となっては成功と断言できるトレード。さすがRizzo GM。

Ryan Zimmermanが長期離脱を余儀なくされる中、守備は一流でも打撃の穴があまりに大きいDanny Espinosaに変わる二塁手を探していたナショナルズにフィットします。対価としても、(Cabreraの残り年俸を全てインディアンズが負担してくれるというおまけが付くにせよ付かないにせよ)適正に思えます。

両選手の今後の活躍に期待したいです。

7/31 Gio/ブルペン乱調で大敗

L4-10 Phillies (Season 58-48)
Gio(L6-7) 3.2IP 5ER 8H 1BB 2K
Espinosa 2/3 double RBI
Span 2/4 2RBI
Frandsen 2/4 double 2R

試合前にAsdrubal Cabreraのトレード獲得が決まり、いよいよ優勝目指してスパートをかけようと意気込んで臨んだであろう久しぶりのホームでの試合。3回裏2死2塁の場面でフィリーズ先発のCliff Leeがひじの痛みを訴えて降板したところまでは、ナショナルズのペースかと思われました。

ところが、4回表、ここまで無難に抑えていた先発のGio Gonzalezが突然の大乱調。シングル、シングル、ダブルの3連打でまず2点。さらに四球、送りバント、フィルダースチョイス(二塁手のDanny Espinosaが間に合わない本塁に送球)、シングル、シングル、遊ゴロ併殺崩れと続き、計5点を失ったところでGioはノックアウトされてしまいました。

とはいえまだ前半。しかも、ブルペンが強力なわけでもないフィリーズ相手。4回に1点、5回に2点を返し、じわじわと2点差まで追い上げ、試合はまだこれからか、と思われました。が、6回表に登板したJerry Blevinsがまたも失点(2失点)。突き放されてしまいました。それでも、7回裏に1点を返し、なお1死1,3塁と攻めましたが、Anthony Rendonの打球は不運なライトライナー。続くJayson Werthも空振り三振に倒れたところで、試合は決まってしまいました。疑問なのはこれで3試合連続失点となったBlevinsの起用。あそこはCraig Stammenか今日だけメジャーに昇格していたBlake Treinenで行って欲しかった(ま、Stammenも8回に登板して3失点ですから、あまり調子が良くなかったのかもしれませんが)。

なお、Ryan Zimmermanの再検査結果が明らかとなり、あと2週間は安静が必要ということで、8月中の復帰はなくなりました。Zimが離脱してからの8試合を3勝5敗。Cabreraの加入で流れを変えることができると信じたい・・・。