2016/11/27

BP: Nationals Top 10 Prospects

もう先週のことですが、主要サイトでは最も早く、Baseball Prospectus(BP)のナショナルズ組織内トップ10プロスペクトランキングが発表されました(元記事)。

1. Victor Robles, OF 
2. Lucas Giolito, RHP
3. Reynaldo Lopez, RHP
4. Juan Soto, OF 
5. Erick Fedde, RHP
6. Carter Kieboom, SS
7. Dane Dunning, RHP
8. Anderson Franco, 3B
9. Andrew Stevenson, OF 
10. Sheldon Neuse, INF

2016年ドラフト組からCater Kieboom、Dane Dunning、Sheldon Neuseの3人がランクイン。4位のJuan Sotoと9位のAndrew Stevensonを含め、半数の5人の顔ぶれが前年から代わりました。前年から消えた5人というのは、Trea Turner、Wilmer Difo、A.J. Cole、Pedro Severino、Austin Vothで、全員が現時点で40人ロースター入り(Voth以外はMLBデビュー済み)で「卒業」扱いと言っていいいでしょう。結構なことです。

このランキングに戻ると、1位がまず意外でした。夏にはMLB全体でも1位、2位を争うトッププロスペクトとの評価を得てメジャーデビューまで果たしたLucas Giolitoを差し置いて、Victor Robles。Giolitoはメジャーへの適応に苦しんでいることと、球速が落ちていることから少し評価を落とした模様。一方のRoblesは少し故障で離脱したものの、攻守ともに評価は上がり続けており、このランキングでは逆転に至りました。

3位のReyanaldo Lopezまでは確実に全体トップ100にも顔を出してくると思われますが、もしかすると4位のJuan Sotoも来るかもしれません。ドミニカ出身の18歳。左打ちの外野手。2015年の7月に150万ドルの大型契約で入団した時にちょっと話題になりましたが、当時はノーマーク。1年目17歳の今季、GCLでデビューし、.361/.410/.550、5本塁打の成績を残し、最終週にはAuburn(SS)に昇格し、そこでもしっかり打ってシーズンを終えました。守備・走塁の評価は高くありませんが、それを補って余りある長打力が魅力のようです。

5位のErick Feddeを挟み、6位にCater Kieboom、7位にDane Dunningと2016年のドラフト1順目コンビが並んでいます。この2人はデビューしたリーグでしっかり成績を残したので順当に思いますが、10位にSheldon Neuseが入ったことが次の驚きでした。元々オーバードラフト気味の評価だった上、Auburnでの打撃成績は.230/.305/.341、1本塁打でしたから、このように高く評価されるとは思いませんでした。この評価に応えるような来季を期待しましょう。

また、2016年は謎の足踏みに終わってしまったAnderson Francoが、プロ2年目でHarrisburg(AA)まで昇格し、アリゾナ秋季リーグでも大活躍だったAndrew Stevensonを上回ったことも意外でしたね。BPは公表時期が早かったので、アリゾナの結果は織り込まれていないのかもしれません。BAではStevensonはもっと上に来るのではないでしょうか。

2016/11/25

ロースター異動まとめ(2016年11月)

11/3 Wilson Ramos, Stephen Drew, Chris Heisey, Mark Melancon, Yusmeiro Petit, Matt Belisle, Marc Rzepczynski, Matt Latos, Sean Burnettの9選手がFA退団
11/11 Chris Heiseyと再契約
11/18 Austin Voth, Raudy Read, Rafael Bautista, Jose Marmolejos, Matt Skoleの5選手が40人ロースター入り
11/20-21 Brandon Snyder等とマイナー契約
11/23 Jimmy Corderoをトレード獲得


● 9選手がFA退団
ワールドシリーズが終わり(ちなみにカブスが107年ぶりの優勝)、以下の9選手がFA退団することになりました。

Wilson Ramos, C
Stephen Drew, INF
Chris Heisey, OF
Mark Melancon, RHP
Yusmeiro Petit, RHP
Matt Belisle, LHP
Marc Rzepczynski, LHP
Matt Latos, RHP
Sean Burnett, LHP

Petitには300万ドルの来季契約オプションがありましたが、球団は50万ドルを支払い却下することを選択しました。一方で、Gio Gonzalezの1200万ドルのオプションは行使しています。Gioについてはそれだけの価値はないという意見も散見されましたが、私としては順当だと思います。

この後、11月8日の期限までにQualifying Offer(約1700万ドルでの来季契約オファー。球団から提示されたこのオファーを選手が拒否した上でその選手が他球団とFA契約を結ぶことにより、来年6月のドラフトで補償指名権を得られることになるもの)を提示するかどうかを球団が判断することになります。シーズン途中で移籍してきたためQO制度の対象外となるMelanconを除くと、成績の上で検討に値するのはRamosだけですが、可能性はかなり低いでしょう。レギュラーシーズン終了直前に負傷してさえいなければ、間違いなくQOを提示していたでしょうが。
(追記:やはり、RamosへのQOはしませんでした。)


● Chris Heiseyと1年契約
FAになったばかりのChris Heiseyと再契約しました。1年140万ドル+インセンティブ。2016年の成績は.216/.290/.446というものでしたが、レギュラーシーズンで9本塁打、そしてNLDS第5戦での2ランを始めとする印象的な代打ホームランもあり、代打の切り札として貢献しました。まだ31歳。ベンチバットとしてはいい選手だと思います。


● Austin Voth, Raudy Read, Rafael Bautista, Jose Marmolejos-Diaz, Matt Skoleの5選手が40人ロースター入り
今年もこの季節です。11月18日、12月のルール5ドラフトに向けて以下の5人のプロスペクトを40人ロースターに入れました。なお、5人というのは最近にない多さ。なんとなく嬉しいです。

Austin Voth, RHP
Raudy Read, C
Rafael Bautista, OF
Jose Marmolejos, 1B
Matt Skole, 1B/3B

Austin Vothは2013年ドラフト5順目の24歳。軟投派ながら先発右腕として結果を残し、順調にステップアップ。今季はSyracuse(AAA)で投げ、セプテンバーコールアップの候補でしたが、声がかかりませんでした。アリゾナ秋季リーグで結果を残し(4試合で打たれまくった後、3戦連続無失点)、ようやく認められました。おめでとう。

Raudy Readはドミニカ共和国出身の23歳の捕手。2013年に本土上陸を果たした後、着実にステップアップして今季はPotomac(A+)の正捕手として101試合に出場。元々守備は高い評価を受けていたが、今季は.262/.324/.415、9本塁打と打撃でもなかなかの成績。プロスペクトとしては無名で、AA以上でプレーしたことがない選手ですが、捕手はルール5で指名されやすいことから、今回の40人ロースター入りとなった模様です。

Rafael Bautistaもドミニカ共和国出身の23歳。今季はHarrisburg(AA)のセンターとして136試合に出場し、.282/.344/.341の打撃成績。なんといっても最大の魅力は今季の全マイナーリーガーでトップの56盗塁を記録した足。既にプロスペクトとして著名だったため今回の40人ロースター入りは当然。

Jose Marmolejosもやはりドミニカ共和国出身の23歳(笑)。左打ちの一塁手。昨シーズン、Hagerstown(A)で11本塁打を打ち、球団のMinor League Hitter of the Year(※)に選ばれるほど評価を上げました。今季は開幕をPotomac(A+)で迎え、100試合で11本塁打を打ったところでHarrisburg(AA)に昇格し、2年連続での球団のMinor League Hitter of the Yearに選ばれました。既に守備位置がファーストに限られている選手なので、どれほど伸びシロがあるか疑問ですが。

※球団のMinor League Hitter of the Year(とMinor League Pitcher of the Year)は、なんとなくですが当にならない印象があるので普段は基本的に無視しています。

そして最後にMatt Skoleです。かつてのトッププロスペクトも、故障あり不振ありで、既に27歳。このままマイナーFAとして退団かと覚悟していましたが、今季Syracuse(AAA)でリーグ3位の24本塁打を放った長打力(打率は.244、119奪三振ですが)で念願の40人ロースター入りを果たしました。


● Brandon Snyder, Corban Joseph, Braulio Lara, Derek Eitel, Dustin Antolinとマイナー契約
以下の5選手とマイナー契約。Non-Roster Inviteeとしてスプリングトレーニングに参加します。

Brandon Snyder, INF
Corban Joseph, 2B
Braulio Lara, RHP
Derek Eitel, LHP
Dustin Antolin, RHP

Brandon Snyderは元ドラ1(2005年, オリオールズ)。今季のブレーブスでの38試合を含め4球団でMLB通算120試合に出場した30歳のベテラン内野手。Corban Josephは2013年のヤンキースで7打席だけメジャーを経験したが、その後はマイナー暮らし。28歳の今季はオリオールズのAAAとAAでOPS.812とよく打った。なお、オリオールズのCaleb Joseph捕手は兄。Dustin Antolinはハワイ出身の27歳。今季ブルージェイズでメジャーデビュー(1試合だけ)。Braulio Lara(27歳)、Derek Eitel(29歳)の2人はメジャー経験はありません。


● Jimmy Cordero投手をトレード獲得
フィリーズからJimmy Cordero投手をトレードで獲得しました。対価は金銭かPTBNLと発表になっているので、トッププロスペクトを放出することはありません。

25歳のブルペン右腕。ドミニカ出身でブルージェイズと契約。AAで投げていた2015年の夏にBen Revereとのトレードでフィリーズに移籍。初めて参加した今春のキャンプで100マイル近い速球を披露し、将来のクローザー候補とも言われましたが、肩痛で離脱。手術は回避して7月に復帰しましたが、リハビリ登板も含めてマイナー(主にAA)で22試合に投げて5.00/1.37という残念な結果。先日、ルール5ドラフト前のロースター整理でDFAされていました。

故障の程度がはっきりしませが、上手く転べば楽しみな選手です。


2016/11/19

AFL 終了

6週間にわたって開催されたアリゾナ秋季リーグが終了。ナショナルズ傘下から参加していた選手の成績を紹介しておきます。(11月2日付の中間報告の記事はこちら

Austin Voth, RHP 
7G(7GS) 29.2IP 11BB 23K 5.16/1.15
中間報告までの4試合は防御率10.43と苦しんでいましたが、その後の3試合を3試合とも「5回無失点勝ち投手」と完ぺきに立て直しました。11月12日までの週にはAFLの週間MVPにも選ばれ、最高の形で終了。(→11月18日に初の40人ロースター入りが発表されました!)

Nick Lee, LHP 
10G 11.2IP 10BB 14K 1.54/1.71
こちらも中間報告以降の4試合は4イニングを無失点、6奪三振に対して、与四球は2つだけという好投で、決して悪くない成績で終えました。。

Ryan Brinley, RHP 
9G 10.2IP 1BB 9K 2.53/0.66
中間報告後の3登板ではもランナーを1人も出さず。9試合という限られた機会ながら素晴らしいピッチングで評価を上げました。

Jake Johansen, RHP 
9G 12.2IP 3BB 5K 2.13/1.26
中間報告後、1試合で2失点しましたが、残りは無失点。登板した9試合のうち7試合で無失点。決して悪くない成績で終えました。元ドラ1、首の皮一枚で残っています。

Drew Ward, 3B
21G 81AB 0HR 8RBI 10BB 21K .309/.391/.383 1SB
後半やや失速したとはいえ、それでも打率3割を維持。引き続き四球を選んで高い出塁率を維持したことも評価していいと思います。傘下から参加した選手の中では最年少。今後に活かしてくれることを期待しましょう。

Andrew Stevenson, CF 
21G 85AB 2HR 12RBI 10BB 17K .353/.417/.518 9SB
11月7日に6打席で5安打を記録するなど後半になるにつれて調子を上げ、最終的な打率.353はリーグで2位の好成績でした。足を活かした三塁打を2本稼いだこともあって長打率もリーグ6位。守備、足を含め、非常に大きく評価を上げた秋になりました。

Osvaldo Abreu, SS 
16G 60AB 0HR 8RBI 4BB 20K .267/.303/.317 5SB
シーズン終盤は出場機会が減りましたが、出場した6試合のうち5試合で安打(うち3試合では2安打)を記録し、打撃成績を向上させました。守備の評価は高かったようです。

2016/11/18

リーグMVP投票でMurphyが2位

最後に、リーグMVPが発表されました。

ナ・リーグは大方の予想通り、カブスのKris Bryantが初受賞。昨季の新人王に続くタイトルです。もう押しも押されぬ大スターですね。30人の投票した記者のうち29人からの1位票を集め、残る1人からも2位票を得る「準満票」での受賞となりましたが、ただ1人、Bryantに2位票を入れたNew York Post紙のMike Puma氏が1位票を入れたのが我らがナショナルズのDaniel Murphy

2位票、3位票の数が全く同数だったMurphyとドジャーズのCorey Seagerでしたが、この1票のおかげでMurphyが2位となりました。最後の数週間をけがで欠場したことでかなりの(2位)票を失ったと思われますが、2位を守り切って良かったです。それにしても昨シーズン後半からのMurphyは、それ以前とは全くの別人のようなスーパースターです。昨シーズンはFA直前のフロックで、オフにFA契約を結んだ際には「高値掴みをした」といった懐疑的な声もありました。かくいう私も「ピークは過ぎた」とか「いぶし銀」とか書いていました。いやはや、とんだ失礼をしました。

この他、ナショナルズの選手では、Max Scherzer(総合10位)、Wilson Ramos(総合18位)が得票していましたが、前年MVPのBryce Harperには一票も入りませんでした。

大接戦のア・リーグは、エンゼルスのMike Troutが2度目の受賞。チームが74勝88敗と大きく負け越していたため、今年も受賞することに疑問を呈する声もありましたが、成績としては文句なし。負け越しチームからのMVPは2003年のレンジャーズのAlex Rodriguez以来だそうです。

Max Scherzerがサイ・ヤング賞!

Max Scherzerがナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しました。2013年にタイガースで受賞しており、自身2度目の栄誉です。フランチャイズとしては1997年にPedro Martinezが受賞して以来の2人目,
ワシントンに移転してからはもちろん初めての快挙です。

今季成績は、以下の通り。
34G(34GS) 20W 7L 228.1IP 284K 56BB 2.96/0.968

うち、先発数、勝数、投球イニング、奪三振、WHIPはいずれもリーグトップ。防御率はリーグ8位でしたが、それでも3点を切っての数字は立派。完投は1つだけで、2度のノーヒッターを記録した昨シーズンほどインパクトのある試合は多くありませんでしたが、特にレギュラーシーズンの大詰めとなった8-9月に安定したピッチングで白星を積み重ねチームの地区優勝の牽引車となったことが評価されたんでしょう。30人の投票記者中、25人から1位票を受ける堂々たる圧勝でした。

また、一番下の5位票とはいえ、Tanner Roarkにも1票が投じられていました。Pittsburgh Tribune-Reivew紙のRob Biertempfel記者、ありがとう!

ア・リーグは、記録的な大接戦でしたが、レッドソックスのRick Porcelloが受賞。Porcelloは30人中わずか8人からしか1位票を得られず、2位に終わったJustin Verlanderの14人の半数程度でしたが、圧倒的多数の2位票を含め全30人から得票したのに対し、VerlanderはなぜかTampa Bayの番記者2人から下位にさえ書いてもらえず、僅差で敗れました。勝ち星以外の成績では平凡以下だったPorcelloが受賞し、Saber Metricsが盛んになっているアメリカでもまだ白星バイアスが強いことを改めて感じさせられる投票結果となりました。

Baker監督が最優秀監督投票で3位

各賞シリーズ第2弾、両リーグの最優秀監督賞の投票結果が発表され、ナショナルズのDusty Baker監督がナ・リーグで3位の得票を集めました。

昨シーズン終了直前に解任されたMatt Williams前監督の後を受け、今季からナショナルズの監督に就任。昨シーズン終了間際にあれだけばらばらだったチームをまとめ上げ、リーグ2位の95勝で地区優勝。なんと言っても、あの問題児Jonathan Papelbonを飼い慣らし、ブルペン投手陣(を含むチーム全体)のパフォーマンスを保ったことは高く評価したいと思います。

ナショナルズの監督は、2012年にDavey Johnsonが、2014年にはWilliamsが、ともに就任1年目で最優秀監督賞を受賞しましたが、2人とも翌年は失速してしまいました。Baker監督は3位だったので、来季はこのジンクスを崩してくれることと信じています。

最優秀監督賞を受賞したのは、ナ・リーグはドジャーズのDave Roberts監督。MLBの監督としての1年目で、しっかり地区優勝。しかし、あの盗塁を決めたRobertsが最優秀監督になるなんて、隔世の感です。日系ハーフなこともあって、とても嬉しいです。

ア・リーグはインディアンズのTerry Francona監督。やはりインディアンズを率いての2013年に続く2度目の受賞。下馬評を覆しての地区優勝(投票対象ではありませんが、故障者続出の中でポストシーズンを勝ち抜いてワールドシリーズまで到達)は見事でした。

2016/11/15

新人王投票でTurnerが2位の得票

両リーグの新人王が発表されました。

ナ・リーグは、ドジャーズのCorey Seager遊撃手が満票で受賞。昨年のセプテンバーコールアップでデビューして以来、高い水準でのプレーを続けています。今季は開幕からレギュラーに定着し、夏にはオールスターにも出場。最終的にほぼフル出場の157試合で.308/.365/.512、26本塁打、72打点という好成績。今週後半に発表されるリーグMVPでもトップ3に入っている(まあ、MVPはKris Bryantに決まっていますが)ことが明らかになっているほどですから、順当な受賞かと思います。

2位票は我らがTrea Turner前田健太が同数でしたが、3位票を多く集めたTurnerが2位になりました。半年分の出場だったにも関わらずこの評価は素晴らしい。Turnerは昨季と今季の2シーズン分の合計でちょうど通算100試合になるのですが、デビューから100試合での成績はMike Troutさえも上回るという記事が出回っているほどの素晴らしい活躍でした。

ア・リーグはタイガースのMichael Fulmer投手。規定投球回数にはわずかに届かなかった(159.0イニング)ものの、ほぼシーズンを通じてローテーションを守り、11勝7敗、132奪三振、3.06/1.12という立派な成績でした。2015年のフラッグディールトレードでYoenis Cespedesとの交換要員としてメッツから移籍した選手。メッツは本当に良い投手プロペクトの供給源ですね。

2016/11/11

MurphyとRamosがシルバー・スラッガー賞

続いて各ポジションの最強打者を決めるシルバー・スラッガー賞。

ナショナルズからは、Daniel Murphy二塁手とWilson Rasmo捕手がいずれも初受賞です。この2人を含め、ナ・リーグは9人中8人が初受賞(残るNoran Arenadoも昨年が初受賞の2度目)という新鮮な顔ぶれとなりました。名前でなく今シーズンの活躍を踏まえた投票に基づく結果になっていることの証左でしょうね。いいことです。

National League 
C Wilson Ramos, WAS (初)
1B Anthony Rizzo, CHC (初)
2B Daniel Murphy, WAS (初)
3B Nolan Arenado, COL (2年連続2度目)
SS Corey Seager, LAD (初)
OF Charlie Blackmon, COL (初)
OF Yoenis Cespedes, NYM (初)
OF Christian Yelich, MIA (初)
P Jake Arrieta, CHC (初)

American League
C Salvador Perez, KC (初)
1B Miguel Cabrera, DET (2年連続7度目)
2B Jose Altuve, HOU (3年連続3度目)
3B Josh Donaldson, TOR (2年連続2度目)
SS Xander Bogaerts, BOS (2年連続2度目)
OF Mark Trumbo, BAL (初)
OF Mike Trout, LAA (5年連続5度目)
OF Mookie Betts, BOS (初)
DH David Ortiz, BOS (3年ぶり7度目)

ゴールド・グラブ賞の受賞なし

オフシーズンの最初のお楽しみ、各賞の発表が始まりました。最初は守備のゴールド・グラブ賞。

ナ・リーグ三塁手部門でAnthony Rendonがいちおうの候補にはなっていたようですが、ここはロッキーズのNoran Arenadoが鉄板。今年もナショナルズの選手の受賞はなりませんでした。

National League 
C Buster Posey, SF (初)
1B Anthony Rizzo, CHC (初)
2B Joe Panik, SF (初)
3B Nolan Arenado, COL (4年連続4度目)
SS Brandon Crawford, SF (2年連続2度目)
LF Starling Marte, PIT (2年連続2度目)
CF Ender Inciarte, ATL (初)
RF Jayson Heyward, CHC (3年連続4度目)
P Zach Greinke, ARI (3年連続3度目)

American League
C Salvador Perez, KC (4年連続4度目)
1B Mitch Moreland, TEX (初)
2B Ian KInsler, DET (初)
3B Adrian Beltre, TEX (4年ぶり5度目)
SS Francisco Lindor, CLE (初)
LF Brett Gardner, NYY (初)
CF Kevin Kiermaier, TB (2年連続2度目)
RF Mookie Betts, BOS (初)
P Dallas Keuchel, HOU (3年連続3度目)

2016/11/02

AFL中間レポート/オールスター

期待通りの盛り上がりを見せるワールドシリーズは3勝3敗で第7戦を迎えようとしています。なんとなくですが、インディアンズを応援する自分がいます。

ま、そんな話は置いといて、と。

10月11日から始まったアリゾナ秋季リーグが折り返し地点を過ぎたので、ナショナルズ傘下から参加している選手のここまでの成績を確認しておきしょう(成績はいずれも11月1日終了時点)。

Austin Voth, RHP 
4G(4GS) 14.2IP 6BB 15K 10.43/1.43
開幕投手を任されたようですが、登板した全4試合で失点と苦しんでいます。良いニュースは奪三振率の高さくらい。

Nick Lee, LHP 
6G 7.2IP 8BB 8K 2.35/2.22
自責点がついたのは、6試合中の1試合だけですが、他の2試合でも失点(非自責点)。イニング数を上回る与四球と、あまり内容も芳しくありません。

Ryan Brinley, RHP 
6G 8.0IP 1BB 7K 3.38/0.88
最初の4試合で無失点の後、2試合続けて失点中。与四球1に対して奪三振7つは好印象。

Jake Johansen, RHP 
5G 8.2IP 1BB 3K 1.04/1.04 
初登板で1失点した後は、4試合続けて0点。意外と言っては可哀想ですが、意外にも好投していると言えるでしょう。

Drew Ward, 3B
12G 46AB 0HR 6RBI 5BB 13K .370/.431/.413 0SB
打率.370は、AFL全体でも僅差で2位という高い水準。四球もまずまず選んでいる。ネックがあるとすれば、長打が出ないこと。

Andrew Stevenson, CF 
11G 46AB 1HR 10RBI 1BB 10K .304/.313/.500 5SB
このリーグが始まってからずっと3割ちょうどくらいの打率で推移。10打点、5盗塁はいずれもチームトップタイ。もう少し四球が増えるとなおよい。

Osvaldo Abreu, SS 
10G 38AB 0HR 5RBI 1BB 12K .211/.225/.263 2SB
元々がそこまで打撃の選手ではありせんので、打率や長打に文句はありません。一方で、12三振に対してわずか1四球は悪印象。

そしてこのうち、Drew WardRyan Brinleyの2人が11月5日に開かれるオールスター戦に選出されています。