2016/02/15

2016 ST Outlook 1 (Catchers)

スプリングトレーニングの投手・捕手の集合日である2月18日がいよいよ今週木曜日と近付いてまいりました。未だIan Desmondの行き先が決まっていないことが心に引っかかっていますが、わくわくした気分は抑えられません。

例年通り、捕手、先発、ブルペン、内野手、外野手について、オフの間の動きとスプリングトレーニングの注目点をまとめてみました。

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●オフの動き
オフに入った直後にはFAになる予定だったMatt Wietersに関心を持っているという話もありましたが、QOを受け入れて1年契約でオリオールズに残留。年明け1月にはブリューワーズとJonathan Lucroyのトレードを議論しているとのうわさもありましたが、結実せず。結局あまり大きな動きはないままキャンプを迎えました。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Wilson Ramos
Jose Lobaton
Pedro Severino
Spencer Kieboom
[Non-Roster Invitees]
Jhonatan Solano

故障さえなければ正捕手Wilson Ramos、控え捕手Jose Lobatonという昨季と同じ2人で開幕を迎えると見込まれます。RamosはFA前最終年。いい形でFA市場に打って出るには、まずは健康に過ごすことが必要(まあ、昨季は健康だったのに結果が出せませんでしたが)。しっかり調整して、開幕を迎えてください。

Pedro SeverinoとSpencer Kieboomの若手2人のプレーも注目。来季以降のレギュラー獲得を目指し、まずは控え捕手の座をLobatonから奪ってやるという気持ちで張り切ってくれることを期待しています。

2016/02/10

BP: Nationals Top 10 Prospects

オフに入ってすぐにBAから出て以来ずっと待ちぼうけだったナショナルズのトッププロスペクトランキングですが、ようやくBaseball Prospectus (BP) のトップ10が発表されました(元記事)。

1. Lucas Giolito, RHP
2. Trea Turner, SS
3. Victor Robles, OF
4. Reynaldo Lopez, RHP
5. Wilmer Difo, SS/2B
6. Erick Fedde, RHP
7. Anderson Franco, 3B 
8. A.J. Cole, RHP
9. Austin Voth, RHP
10. Pedro Severino, C

トップ3はBAと同じくLucas Giolito、Trea Turner、Victor Roblesの3人。4位にReynaldo Lopezが入っていますが、記事中でもLopezまでの4人をまとめて「arguably the best in baseball」と評するなど、Lopezの高い評価が印象的です。逆にBAでは4位だったErick Feddeへの評価がやや低い。以降の顔ぶれでは10位のPedro SeverinoだけがBAとの違いです。

記事中にはその他の楽しみな選手として次の5人が紹介されています。Blake PerkinsとAndrew Stevensonの2人は昨年のドラフト組。

Osvaldo Abreu, SS 
Blake Perkins, OF
Jakson Reetz, C
Andrew Stevenson, OF 
Drew Ward, 3B

2016/02/01

MLB.com: 2016 Top 100 Prospects

MLB.comからもトップ100プロスペクトランキングが発表されていました(関連記事)。また、守備だけで評価したベスト・プロスペクトという記事がありましたので、併せて紹介しておきます。


[Top 100 Prospects] 
トップ3はBPと全く同じで、やはりLucas Giolitoが輝いています。4位以下もそんなにはBPと変わりませんが、目立つのは昨年のドラフト全体1位のDansby Swanson。ショートシーズンでわずか22試合に出場しただけでここまで高く評価されるとは意外でした。ちなみに、Swansonをドラフト指名したのはDバックスでしたが、12月にShelby Millerらとのトレードでブレーブスに移っています。以前はドラフト後1年以内にトレードすることは禁止され、Trea Turnerは今年の6月までパドレス傘下に留まらざるをえませんでしたが、その後ルールが変更されています。

1. Corey Seager, SS, LAD
2. Byron Buxton, OF, MIN 
3. Lucas Giolito, RHP, WAS 
4. Julio Urias, LHP, LAD 
5. J.P. Crawford, SS, PHI
6. Orlando Arcia, SS, MIL
7. Yoan Moncada, 2B, BOS
8. Dansby Swanson, SS, ATL
9. Joey Gallo, 3B, TEX
10. Tyler Glasnow, RHP, PIT

トップ10に次ぐ11位にはそのTrea Turner。極めて高い評価に期待が高まります。ナショナルズからはこの他、Victor RoblesとErick Feddeがランクイン。Reynaldo LopezとFeddeの評価がBPとは違いますね。Michael Taylorの卒業と、A.J. Coleの脱落はBPと共通しています。

11. Trea Turner, SS
63. Victor Robles, OF 
78. Erick Fedde, RHP


 [守備のベスト・プロスペクト]
ディフェンスだけで評価したリストも出ていました(選んだのは、Jonathan Mayoさん)。ここでは、なんと昨年のドラフト2順目でナショナルズに入団したAndrew Stevensonが選ばれていました。打撃でも上出来の結果を残していましたが、守備もこれほど高く評価されているとなると、将来が楽しみです。あまり他では見ない名前もあるので、全体のリストを参考まで載せておきます。

C Reese McGuire, PIT
1B Dom Smith, NYM
2B Jose Peraza, CIN
3B Matt Chapman, OAK
SS Orlando Arcia, MIL
OF Byron Buxton, MIN
OF Albert Almora, CHC
OF Andrew Stevenson, WAS

2016/01/31

BP: 2016 Top 101 Prospects

各種プロスペクトランキングに先駆けて、Baseball Prospectusから全体トップ101プロスペクトランキングが発表されました(リンク)。2年連続で1位だったツインズのByron Buxtonを抜いて、ドジャーズのCorey Seagerが全体1位。そして、投手陣ではトップの全体3位に、我らがナショナルズのLucas Giolitoが入りました。

1. Corey Seager, SS, LAD
2. Byron Buxton, OF, MIN 
3. Lucas Giolito, RHP, WAS 
4. J.P. Crawford, SS, PHI
5. Nomar Mazara、OF, TEX
6. Julio Urias, LHP, LAD
7. Yoan Moncada, 2B, BOS
8. Joey Gallo, 3B, TEX
9. Steven Matz, LHP, NYM
10. Tyler Glasnow, RHP, PIT

前年のトップ10選手からは、Addison Russel(2位, SS, CHC)、Carlos Correa(3位, SS, HOU)、Francisco Lindor(4位, SS, CLE)、Kris Bryant(5位, 3B, CHC)、Noah Syndergaard (9位, RHP, NYM)の5選手が見事にメジャーデビューを果たしてそのまま卒業。Giolitoにも続いてもらいたいですね。

もっともGiolitoはおそらくまだ今季中にルーキー資格は卒業しない見込み。ルーキー卒業という観点から最も期待したいのが、13位にランクされたTrea Turner。この他、Victor RoblesとReynaldo Lopezのドミニカ出身コンビがランクイン。RoblesについてはそのうちProspect Profileの記事を書きますが、評価急上昇中の18歳の外野手です。Lopezは前年(72位)に続いてのランクイン。前年からは、Michael Taylor(前年57位)が卒業し、A.J. Cole(前年30位)がランク外へ落ちました。Coleには個人的にはまだ期待しています。今年こそ頑張って欲しい。

13. Trea Turner, SS
29. Victor Robles, OF 
75. Reynaldo Lopez, RHP

2016/01/29

ロースター異動まとめ(2016年1月)

1/8 Drew Storenをブルージェイズにトレード。Ben RevereとPTBNLを獲得。
1/15 全年俸調停対象選手との契約に合意
1/26 Bronson Arroyoとマイナー契約


●Drew StorenとBen Revere等のトレード
ブルージェイズとの間で、Drew Storen投手を放出し、Ben Revere外野手とPTBNLを獲得するトレードに合意。(詳細は別記事)

同じ日、ナショナルズからFAとなっていたDenard Spanがジャイアンツと3年3100万ドルでの契約に合意しています。故障明けで2年契約がせいぜい、もしかすると1年契約かもしれないと予想されていた中での3年契約。平均年俸も1000万ドルを超えており、Spanとしては非常にいい契約を得ることができました。ナショナルズがQualifying Offerをしなかったのでドラフト指名権を失う必要がないという点はSpanにとってはいい方向で作用したはず。過去3年間の功労者がいい契約を得られたことを心から良かったと思っています。


●年俸調停:残っていた全5選手との契約に合意
年俸調停対象選手との間で希望額を交換する期限の15日までに(Ramosだけは14日に、他の4人は期限直前に)、残っていた全5選手との契約に合意しました。いずれも1年契約で金額は以下のとおり。

Stephen Strasburg, RHP  1040万ドル
Ben Revere, OF  625万ドル 
Danny Espinosa, SS  287.5万ドル
Wilson Ramos, C  535万ドル
Anthony Rendon, 3B   280万ドル

なお、Strasburg、Espinosa、Ramosの3人はそれぞれFA前最終年ですが、3人とも契約延長はなさそうです。


●Bronson Arroyoとマイナー契約
FAのBronson Arroyoとマイナー契約で合意しました。スプリングトレーニングに参加します。39歳の右腕投手。パイレーツでデビューし、レッドソックス、そしてレッズで活躍し、この間2004年から2013年までの10年間はほとんど皆勤賞と類まれな頑丈なイニングイーターとして有名でしたが、2014年のシーズン途中にTJ手術を受け、昨季は全休。どれほど戻してきているかは、蓋を明けてみないと分かりません。

2016/01/09

Storenをブルージェイズにトレード (Ben Revereを獲得)

遂にこの日が来ました。

長らく噂され、昨夏のあのトレード以降は時間の問題と言われていたDrew Storenのトレード退団が決定。

Storenの行き先はブルージェイズで、ナショナルズはBen Revere外野手とPTBNL(現時点では全く不明ですが、StorenとRevereとの年俸差額をナショナルズが負担していることから、重要なピースではないと見られています)を獲得することになりました。なお、2人とも年俸調停対象期間中で、Storenが残り1年、Revereは2年です。

評価を先に書いてしまうと、「全ての関係者がハッピーないい形でのトレード」だと思いました。ここまで至った経緯には非常に大きな不満がありますが、それでもこのトレードをまとめたことについては、Mike Rizzo GMを評価していいと思います。

まず、獲得したRevereについて書きます。

Ben Revere (2015 season for PHI and TOR)
152G 634PA 84R 2HR 45RBI  32BB 64K .306/.342/.377 31SB 

先に書いておくと、2015年までナショナルズで活躍したDenard Spanと驚くほどに似ているというか、何かと縁があります。驚きます。まず、選手としての特徴ですが、俊足巧打の左打ちの外野手で外野守備力がかなり高く評価されています。同じですね。元々ドラフト1順目でツインズに入団したことも同じ(Spanは2002年の全体20位、Revereは2007年の全体28位)。Revereは2010年にメジャーデビューしましたが、2011年にセンターのレギュラーとして定着したのは、SpanがDL入りしたことによるものでした。2012年には復帰してきたSpanがセンター、Revereはライトでともにプレー。そのオフ、Spanがナショナルズにトレードされ、ツインズのセンターはRevereが収まるかと思われましたが、ほぼおなじタイミングで、Revereもフィリーズへトレードされました。2013年は故障で88試合の出場にとどまりましたが、ほぼフル出場した2014年シーズンには184安打を記録し、Spanと並んで(!)ナ・リーグトップタイでした。そして2015年シーズンもフィリーズで開幕から活躍し、夏にブルージェイズにトレードされ、ポストシーズンでも全11試合で1番レフトでフル出場しました。そして今回、Spanのジャイアンツとの3年契約が成立した今日、このトレードが発表されました。

ナショナルズでは、Spanが務めていた1番センターを埋めることが想定されています。これにより、Michael Taylorがレギュラーから外れることが想定されますが、いずれもあくまで現時点での「想定」。レフトのレギュラーと想定されているJayson Werthが故障離脱する可能性もあり、そもそも攻守における能力低下によりWerthがベンチに下がらざるを得なくなることも考えられますので、結果的にTaylorの出場機会はかなりあるのではないかと思われます。

Storenについては、今さらいろいろ書くまでもないと思いますが、簡単におさらいしておきます。

Drew Storen (for Nationals)
[Carrier] 355G(21W-13L-95SV-72HD) 334.0IP 321K 96BB 3.02/1.129  
[2015 Season] 58G(2W-2L-29SV-5HD) 55.0IP 67K 16BB 3.44/1.109

2009年のドラフト1順目(全体10位)。全体1位のStephen Strasburgに続く、チームとしては2人目の指名選手でしたが、そもそもこの指名権は、前年ドラフトの全体9位で指名した某選手と契約できなかったための補償ピックでさらなる補償は認められないこと、指名の直後に契約に合意したことなどから、契約可能性を考慮した指名で能力的にはオーバードラフトとの見方もありました(私も含め)。しかし、こうした見方を望ましい方向で裏切り、結果的には全体10位指名に十分値するキャリアを積んできたと言えるでしょう。

6月にドラフト指名を受けて直ぐに契約すると、Aでプロデビューし、その年のうちにAAまで昇格。アリゾナ秋季リーグでも活躍し、翌2010年の5月にメジャーデビュー。これは翌月に衝撃的なデビューを果たすStrasburgの先を越す快挙でした。その年の7月末にトレードされたMatt Cappsの後を受けてクローザーとして起用されると、8月6日にはメジャー初セーブ。そして、2011年は、春先こそ出遅れたものの最終的には自己最多の43セーブを記録。これでチームのクローザーとして当分は安泰かと思われましたが、2012年のスプリングトレーニング中に右ひじ痛を発症し、手術に踏み切りました。それでも7月には復帰し、レギュラーシーズン終盤にかけて調子を上げてチームの初の地区優勝に貢献。カージナルスとのNLDSでも、第1戦は1点差を守りセーブを記録、第4戦でも同点で迎えた9回表を無失点で終え、その裏のWerthのサヨナラ弾を呼び込みました(この試合の勝ち投手)。

そして、おそらくはStorenのその後の運命を変えることになったNLDS第5戦を迎えました。たらればを言っても仕方ないことはもちろん分かっていますが、あの回を、Yadier MolinaかDavid Freeseのどちらかを抑えていたらと思わずに入られません。そのオフのRafael Sorianoの補強によるクローザーからの降格もなかったでしょうし、その後のキャリアは全く違ったものになったはずです。

翌2013年1月、球団はSorianoと2年契約。これにより、Storenはセットアッパーに逆戻りとなっただけでなく、完全に自分を見失い、7月末にはAAA行きを命じられるほどのどん底まで落ち込みました。この時のいきさつ、特にともに長年ナショナルズのブルペンを支えた僚友Tyler Clippardのコメントなどは忘れられない思い出の1つです。

不本意に行かされたマイナーでしたが、その2週間でまさかの完全復活。2013年の8月以降、そして2014年と、相変わらずSorianoのセットアッパーという役回りでしたが、素晴らしい仕事を続け(2014年シーズンの防御率は1.12という驚異的な数字)、遂に9月には不振のSorianoからクローザーの地位を奪還。このままの勢いでポストシーズンもクローザーとして突入しました。

が、ジャイアンツとのNLDS第2戦で悪夢が再びやってきました。Williams監督の采配の犠牲になった面が大きいという説もあります(私もこれに与します)が、結果的には、これで決定的にフロントの信頼を失ったようです。オフに新たなクローザーが連れてこられることもなく、クローザーとして迎えた2015年シーズンは開幕から絶好調で、「あの日」までの31回のセーブ機会のうち29回で成功。防御率1.73と抑え込んでいました。「あの日」、7月28日の動きによって、フロントがStorenを信頼していなかったことが明らかとなりました。以降は20試合に登板して、防御率6.75。最後は、打ち込まれた後のロッカーで荒れて負傷してシーズン終了。そんな形なのに、Storenを責める気には全くなれませんでした。

簡単におさらいと言いながら随分長くなりました。これほどドラマチックなキャリアもなかなかありませんので、どうしてもこうなってしまいました。

さて、Storenが行くことになるブルージェイズですが、まず嬉しいのは、2016年に優勝を目指すチームであることです。2015年シーズンはメジャー最強打線(総得点891点は2位ヤンキースを127得点も上回る)を擁してア・リーグ東地区を制し、1993年以来のポストシーズンに進出。ALCSでWSを制することになるロイヤルズに敗れはしたものの、打撃陣はほぼそのまま残っており、2016年はWSを狙っているはずです。気になるブルペン事情は、21歳にまもなくなるという若いRoberto Osunaがルーキーながらシーズン後半にクローザーとしての地位を確立しており、Storenはひとまずセットアッパーとして起用されるものと見られます。とはいえ、Osunaは、AAも経験せずにいきなりメジャーに放り込まれ、昨年のALCSでは最終第6戦の8回裏に決勝点を失うなど大事なところで打たれており(ポストシーズンで打たれたからこそOsunaを応援したくもなるのですが・・・)、その地位には一定の脆弱性があると考えられ、Storenにもクローザーの機会が巡ってくるかもしれません。

心機一転。FA前の最後のシーズンをしっかり送ってくれることでしょう。

我らがナショナルズのクローザー、Drew Storen。これまで、本当にありがとう。幸運を祈ります。是非、ワールドシリーズで対戦しましょう!

(追記・修正するかもしれませんが、ひとまず。)

2016/01/02

ロースター異動まとめ(2015年12月)

12/2 Tyler Moore、Jose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Craig StammenがノンテンダーFA、Stephen Strasburg, Drew Storen, Danny Espinosa, Wilson Ramos, Anthony Rendonの5人に契約提示
12/4 Oliver Perezと2年契約
12/9 Yusmeiro Petitと1年契約
12/10 Yunel EscobarとTrevor Gottのトレード(別記事)
12/10 Shawn Kelleyと3年契約
12/24 Aaron Laffey, Jhonatan Solanoの2選手とマイナー契約
12/25 Daniel Murphyと3年契約 (別記事)
12/29 Stephen Drewと1年契約