11/3 Wilson Ramos, Stephen Drew, Chris Heisey, Mark Melancon, Yusmeiro Petit, Matt Belisle, Marc Rzepczynski, Matt Latos, Sean Burnettの9選手がFA退団
11/11 Chris Heiseyと再契約
11/18 Austin Voth, Raudy Read, Rafael Bautista, Jose Marmolejos, Matt Skoleの5選手が40人ロースター入り
11/20-21 Brandon Snyder等とマイナー契約
11/23 Jimmy Corderoをトレード獲得
● 9選手がFA退団
ワールドシリーズが終わり(ちなみにカブスが107年ぶりの優勝)、以下の9選手がFA退団することになりました。
Wilson Ramos, C
Stephen Drew, INF
Chris Heisey, OF
Mark Melancon, RHP
Yusmeiro Petit, RHP
Matt Belisle, LHP
Marc Rzepczynski, LHP
Matt Latos, RHP
Sean Burnett, LHP
Petitには300万ドルの来季契約オプションがありましたが、球団は50万ドルを支払い却下することを選択しました。一方で、Gio Gonzalezの1200万ドルのオプションは行使しています。Gioについてはそれだけの価値はないという意見も散見されましたが、私としては順当だと思います。
この後、11月8日の期限までにQualifying Offer(約1700万ドルでの来季契約オファー。球団から提示されたこのオファーを選手が拒否した上でその選手が他球団とFA契約を結ぶことにより、来年6月のドラフトで補償指名権を得られることになるもの)を提示するかどうかを球団が判断することになります。シーズン途中で移籍してきたためQO制度の対象外となるMelanconを除くと、成績の上で検討に値するのはRamosだけですが、可能性はかなり低いでしょう。レギュラーシーズン終了直前に負傷してさえいなければ、間違いなくQOを提示していたでしょうが。
(追記:やはり、RamosへのQOはしませんでした。)
● Chris Heiseyと1年契約
FAになったばかりのChris Heiseyと再契約しました。1年140万ドル+インセンティブ。2016年の成績は.216/.290/.446というものでしたが、レギュラーシーズンで9本塁打、そしてNLDS第5戦での2ランを始めとする印象的な代打ホームランもあり、代打の切り札として貢献しました。まだ31歳。ベンチバットとしてはいい選手だと思います。
● Austin Voth, Raudy Read, Rafael Bautista, Jose Marmolejos-Diaz, Matt Skoleの5選手が40人ロースター入り
今年もこの季節です。11月18日、12月のルール5ドラフトに向けて以下の5人のプロスペクトを40人ロースターに入れました。なお、5人というのは最近にない多さ。なんとなく嬉しいです。
Austin Voth, RHP
Raudy Read, C
Rafael Bautista, OF
Jose Marmolejos, 1B
Matt Skole, 1B/3B
Austin Vothは2013年ドラフト5順目の24歳。軟投派ながら先発右腕として結果を残し、順調にステップアップ。今季はSyracuse(AAA)で投げ、セプテンバーコールアップの候補でしたが、声がかかりませんでした。アリゾナ秋季リーグで結果を残し(4試合で打たれまくった後、3戦連続無失点)、ようやく認められました。おめでとう。
Raudy Readはドミニカ共和国出身の23歳の捕手。2013年に本土上陸を果たした後、着実にステップアップして今季はPotomac(A+)の正捕手として101試合に出場。元々守備は高い評価を受けていたが、今季は.262/.324/.415、9本塁打と打撃でもなかなかの成績。プロスペクトとしては無名で、AA以上でプレーしたことがない選手ですが、捕手はルール5で指名されやすいことから、今回の40人ロースター入りとなった模様です。
Rafael Bautistaもドミニカ共和国出身の23歳。今季はHarrisburg(AA)のセンターとして136試合に出場し、.282/.344/.341の打撃成績。なんといっても最大の魅力は今季の全マイナーリーガーでトップの56盗塁を記録した足。既にプロスペクトとして著名だったため今回の40人ロースター入りは当然。
Jose Marmolejosもやはりドミニカ共和国出身の23歳(笑)。左打ちの一塁手。昨シーズン、Hagerstown(A)で11本塁打を打ち、球団のMinor League Hitter of the Year(※)に選ばれるほど評価を上げました。今季は開幕をPotomac(A+)で迎え、100試合で11本塁打を打ったところでHarrisburg(AA)に昇格し、2年連続での球団のMinor League Hitter of the Yearに選ばれました。既に守備位置がファーストに限られている選手なので、どれほど伸びシロがあるか疑問ですが。
※球団のMinor League Hitter of the Year(とMinor League Pitcher of the Year)は、なんとなくですが当にならない印象があるので普段は基本的に無視しています。
そして最後にMatt Skoleです。かつてのトッププロスペクトも、故障あり不振ありで、既に27歳。このままマイナーFAとして退団かと覚悟していましたが、今季Syracuse(AAA)でリーグ3位の24本塁打を放った長打力(打率は.244、119奪三振ですが)で念願の40人ロースター入りを果たしました。
● Brandon Snyder, Corban Joseph, Braulio Lara, Derek Eitel, Dustin Antolinとマイナー契約
以下の5選手とマイナー契約。Non-Roster Inviteeとしてスプリングトレーニングに参加します。
Brandon Snyder, INF
Corban Joseph, 2B
Braulio Lara, RHP
Derek Eitel, LHP
Dustin Antolin, RHP
Brandon Snyderは元ドラ1(2005年, オリオールズ)。今季のブレーブスでの38試合を含め4球団でMLB通算120試合に出場した30歳のベテラン内野手。Corban Josephは2013年のヤンキースで7打席だけメジャーを経験したが、その後はマイナー暮らし。28歳の今季はオリオールズのAAAとAAでOPS.812とよく打った。なお、オリオールズのCaleb Joseph捕手は兄。Dustin Antolinはハワイ出身の27歳。今季ブルージェイズでメジャーデビュー(1試合だけ)。Braulio Lara(27歳)、Derek Eitel(29歳)の2人はメジャー経験はありません。
● Jimmy Cordero投手をトレード獲得
フィリーズからJimmy Cordero投手をトレードで獲得しました。対価は金銭かPTBNLと発表になっているので、トッププロスペクトを放出することはありません。
25歳のブルペン右腕。ドミニカ出身でブルージェイズと契約。AAで投げていた2015年の夏にBen Revereとのトレードでフィリーズに移籍。初めて参加した今春のキャンプで100マイル近い速球を披露し、将来のクローザー候補とも言われましたが、肩痛で離脱。手術は回避して7月に復帰しましたが、リハビリ登板も含めてマイナー(主にAA)で22試合に投げて5.00/1.37という残念な結果。先日、ルール5ドラフト前のロースター整理でDFAされていました。
故障の程度がはっきりしませが、上手く転べば楽しみな選手です。
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