Tyler Clippard (for Nationals)
[Carrier] 414G(34W-24L-34SV-150HD) 464.0IP 530K 182BB 2.68/1.047
[2014 Season] 75G(7W-4L-1SV-40HD) 70.1IP 82K 23BB 2.18/0.995
通算414試合登板、150ホールドは圧倒的な球団記録。継続して成績を残すことが難しいと言われるブルペン投手でありながら、2010-14年の5シーズン連続して70試合以上に登板し、この間の371試合登板はもちろんメジャー最多。オールスターにも2度選出されるなど、MLBを代表するセットアッパーとして活躍してきました。2012年にはチーム事情から一時的に務めることになったクローザーとしてもチームを支え、初の地区優勝に貢献。独特のゴーグルをかけ、独特の投球フォームから投げ込む高めへのフォーシームと素晴らしい切れ味のチェンジアップとで三振の山を築く投球スタイル。与四球と被弾がやや多いという欠点を持っていますが、それを補って余りある低い被打率と高い奪三振率を誇りました。
元々は2003年のドラフト9順目でヤンキースに高卒入団。先発投手として育成され、2007年には22歳にしてメジャーデビューを果たしましたが、プロスペクトとしての評価は必ずしも高くありませんでした。そのオフ、やはりメジャーデビューしたばかりのブルペン投手であったJonathan Albaladejoとのトレード(悪評高いJim Bowden前GMですが、このトレードは間違いなく大成功)でナショナルズに移籍した際も、(ブログを始める直前の私は気にも留めなかったほどの)小さな扱いでした。移籍後も1年目はぱっとしませんでしたが、後がない立場となった2年目の2009年にブルペンに転向して開花。開幕からAAAで圧倒的なピッチングを続けて6月にメジャー昇格。なんとこれ以降、DL入りすることさえなく一度もマイナーのマウンドには上がらずに5年半を過ごしています。どこかが痛いという話さえ聞いたことのない鉄腕ぶり。
(左がClippard、右がStoren) |
2015年が年俸調停対象最終年で、来オフにはFAとなる予定。今季年俸が900万ドル程度と中継ぎ投手としてはやや高額過ぎる水準に達することが想定されていたため、トレードの可能性は早くから取りざたされていました。私も、3年契約くらいで延長できることがベストと思いつつ、いずれはクローザーになりたいという願望を隠さなかった(それでいてセットアッパーとしての仕事はしっかりしていた)Clippardに報いることができるならトレードもありかなと思っていました。その点、今回のトレード先のアスレティックスにはSean Doolittleというなかなかのクローザーがいて、Clippardはまたもセットアッパーと目されているのでやや不満です。とはいえ、Doolittleもクローザーになったのは昨季途中からであり、Clippardが奪い取る余地はあるはずです。頑張ってください。
これまで本当にありがとう。益々の活躍を心から願っています。
そんなClippardへのささやかな感謝の気持ちを込めて、当ブログ初の「Hall of Famer」に認定させて頂きます。(ま、サイドバーのFormer Natsでの扱いだけのことですが。)
2 件のコメント:
あけましておめでとうございます。
遅ればせながらですが、新春の挨拶をさしていただきました。
今年もブログを楽しみにしているので、良い時も悪い時もお願いします!!
さてさて、通称メガネ君がいさいなくなると寂しいですね。戦力も大幅ダウンですし。
それにしても、『ナショナルズはお金厳しいのか??』と思ってしまう。
あ、あと新年早々上げ足とりますが、確かClipは腰が痛いって話は何回か聞いたことはあります。おそらく軽度のヘルニアかなんかだと思います。
有明ハーパーさん
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ブロガーとしては良い時はいいのですが、悪い時は更新するのが本当に辛いですね。今年こそは最後まで気分よく書かせてもらいたいものです。
>『ナショナルズはお金厳しいのか??』
厳しくはないでしょうね。ただ、金で優勝を買ったとは言われたくないし、実際金を積んでそれで勝てるというものでもないでしょうから。その辺りのバランスは評価が難しいところです。
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