2015/03/31

ロースター異動まとめ (2015年3月)

3/2 Tony Gwynn Jr.外野手とマイナー契約
3/7 Rafael Bautista、Derrick Robinsonの両外野手をマイナーから招集
3/17 Jeff Kobernus内野手をリリース
3/30 Sandy Leon捕手をレッドソックスにトレード
3/30 Jerry Blevins投手とMatt den Dekker外野手のトレード
3/30 Reed Johnson外野手とマイナー契約

●Tony Gwynn Jr.とマイナー契約
FAのTony Gwynn Jr.外野手とマイナー契約を結びました。言わずと知れたあのTony Gwynnの息子。本人もドラフト2順目でブリューワーズに入団しましたが、父親ほどには活躍できずにいろいろなチームを転々。昨季はフィリーズで80試合も出場機会をもらいながら、.152/.264/.190という惨憺たる成績で8月にDFAされました。既に32歳となっており、左打ちでそこそこ足がある以外に特にアピールポイントはありません。けが人が続出した場合に備えて、といった程度の位置付けかと思います。

●Rafael BautistaとDerrick Robinsonを招集
マイナー契約で、マイナーキャンプに参加していたRafael BautistaDerrick Robinsonの両外野手をメジャーキャンプに招集しました。Gwynnに続き外野手を増強。WerthやMcLouthといった主力が出遅れる中、オープン戦の序盤は特にコマ数が必要なため。Bautistaは組織内でトップ10前後に位置するプロスペクト。最大の売りは昨季69盗塁を記録した足ですが、打率も残してきています。Robinsonは27歳になる両打ちの外野手。2013年にはレッズでメジャーデビューして102試合に出場しましたが、昨季は肩の手術で完全に棒に振りました。

●Jeff Kobernusをリリース
3月14日にSyracuse(AAA)にオプションしていたJeff Kobernus内野手をリリースしました。オプションも残しており、やや奇異なタイミングでのリリースとなりましたが、Rizzo GMはチーム構想に入っていない以上、Kobernusに新しいチームを探すには早く自由の身にしたほうが良いと判断したと、温情によるリリースであると説明しています。

2009年ドラフトでStephen Strasburgに次ぐ2順目で指名した選手。ただし、当時からややオーバードラフトと言われていました。それでも元々のセカンドだけでなく外野の両翼も守れるユーティリティ性を発揮しながらマイナーを着実に消化し、途中ルール5ドラフトでタイガースに指名されたり(後日返却)しつつ、2013年にメジャーデビューを果たしました。ただ、メジャーでは全く結果を残せず、チーム内での居場所を失っていき、今回のリリースとなりました。

●Sandy Leonをレッドソックスにトレード
3月30日朝、Sandy Leon捕手をレッドソックスに金銭トレードしました。あのショッキングなデビュー戦からずっと応援してきたLeonがチームを去るのは寂しくもありますが、レッドソックスでの開幕ベンチ入りは確実。本人にとっては良い移籍となったのではないでしょうか。チームとしても、Wilson RamosとJose Lobatonが健康な現状でオプション切れのLeonをウェイバーで失うくらいなら、金銭を対価でもらったほうが良いという判断でしょう。新天地でレギュラーをとるくらい頑張ってくれることを期待しています!

●Blevinsとden Dekkerのトレード
3月30日のカージナルスとの試合中に、メッツとの間でJerry Blevins投手とMatt den Dekker外野手のトレードに合意したことが発表されました。

Blevinsは昨オフのトレードでアスレティックスから獲得したブルペン左腕。昨シーズンは途中不安定な時期もありましたが、終盤からポストシーズンにかけて、ブルペン左腕の一番手として貢献してくれました。今シーズンもブルペンの一角を占めるものと思われていましたが、オープン戦で打ち込まれたこと、同じブルペン左腕のXavier Cedenoがオプション切れなこと、ルーキーのMatt Graceが高い評価を得ていること、FA前最終年なことなどから、トレード放出には一定の納得感があります。

Jerry Blevins (2014 Season for Nationals)
64G 57.1IP 0SV 9HD 66K 23BB 4.87 /1.24

獲得したden Dekkerは27歳の左打ち外野手。3ポジション全てで平均以上の水準で守れますが、打撃は最低限打てるという程度なので、基本的には4番手、5番手の外野手。相次ぐ故障で外野手の層が薄くなっていたナショナルズとしては、まあまあ妥当な補強と言えるでしょう。

Matt den Dekker (2 Seasons for NYM)
80G 237PA 1HR 25BB 57K .238/.325/.310 11SB 

フロリダ大から2010年ドラフト5順目でメッツに入団。順調にステップアップして2013年8月にメジャーデビュー。昨季はメジャーとマイナーを行ったり来たりしながら、AAAでは93試合で.334/.407/.540と結果を残しました(ただし、打者有利のPacific Coast Leagueなので数字を額面通り受け取ることはできない)。この春は50打席以上の出場機会を与えられて.256/.373/.512という数字を残しましたが、開幕はどうやらマイナーというのがもっぱらの評でした。つまりマイナー・オプションを残しています。開幕はベンチ入りし、Jayson Werth、Denard Spanが復帰してきたら、マイナーにオプションするというシナリオが浮かびます(代打として結果を残していれば別)。

●Reed Johnsonとマイナー契約
3月30日の夕方、その朝にマーリンズのキャンプからリリースされたばかりのReed Johnson外野手とのマイナー契約とスプリングトレーニングへの招待(メジャーチームへの合流)が発表されました。38歳の大ベテラン。代打としての実績はありますが・・。

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