オープン戦が始まって5試合、ローテーションが一回りしたところで、この春初のレポートをお送りします。
ここまで全ての試合が1点差で、結果は3勝2敗。結果はともかく、調整としては順調かと思われましたが、9日になってDenard Spanが開幕絶望という残念なニュースが発表されました。
●故障者関連
キャンプ当初から完全に出遅れているのは、Jayson Werth、Nate McLouth、Biran Goodwinの外野手3人。加えて、5日の初戦のラインナップに当初名前があったYunel Escobarが脇腹の痛みを訴えて欠場し、その後の検査の結果、全治1週間から10日の診断。この4人については様子を見て実戦復帰と言われており、早期の復帰が待たれます。
ここまでで最も悪いニュースは、9日に明らかとなったSpanの離脱。この日、体幹の筋肉の修復手術を受けたことが発表されました。5日の初戦に出場して2打席に立ちましたが、違和感を覚えて検査を受けたそうです。全治まで6週間程度を要すると見られ、開幕は絶望です。チームにとっても欠くべからざる選手ですし、本人にとってもFA前の大事なシーズン。1日も早く完治して復帰してくれることを祈ります。
投手陣は、TJ手術からのリハビリ中のErik DavisとMatt Purkeの2人を除くと、まだ登板していないのがDrew StorenとMatt Thorntonの2人。どこか悪いという情報は入っていませんが少し心配です。
●Werthの代役争い
出場した3試合でいずれもライトで先発していることから、Bryce Harperはどうやらライトで固定される見込みです。となると、もしWerthが間に合わない場合に開幕戦で誰がレフトを務めるかに注目が集まります。
ここまでの5試合で大活躍しているのがTyler Moore。5日の初戦にレフトで先発し、2打席でいずれも鋭い打球の二塁打。さらに、翌6日の試合でも先制2ランと満塁から走者一掃の三塁打で計5打点。さらに8日の試合でも2本の二塁打。9日の試合では3打席凡退に終わりましたが、ここまでMVP級の活躍でアピールしています。Kevin Frandsen(7打数3安打)なども頑張っていますが、Mooreの印象が抜群です。
●Spanの代役争い
上記のようにSpanが開幕絶望となったことで、こちらは仮定ではなく現実として、開幕戦のセンターを守るのは誰なのかという問題が生じています。これまでの6日以降の4試合にセンターで先発したのは、Tony Gwynn Jr.(2試合)、Jeff Kobernus、Michael Taylor。途中出場では、Derrick Robinson(4試合)とRafael Bautistaもプレーしています。
このうち最も期待感が大きいのはなんといってもTaylorです。1番センターで先発した8日の試合では初球の外より低めの速球を振り抜き左中間へ先頭打者ホームランで強烈な印象を残しました。DHで出場した1試合も含めてここまで計5打数3安打(1本塁打)と結果を残しています。Williams監督も、Spanの離脱が判明した直後に、Taylorにチャンスを与えていくと明言しており、今後、出場機会が増えると予想されます。チャンスをつかみ取ることができるでしょうか。ダークホースと言えるのが、2試合に先発させてもらったGwynn Jr.。同じく5打数3安打ですが、他に2つの四球を選んでいます。
●先発ローテーション
Max Scherzer、Jordan Zimmermann、Stephen Strasburg、Doug Fister、Gio Gonzalezの順で先発。2回2死満塁で球数制限に達して降板したStrasburgを除くと、それぞれ2イニングをきっちり投げ切っています。少なくとも故障で遅れていないだけで今は十分。
Tanner Roarkは5日の初戦と9日の試合とに2番手として登板しましたが、2度とも2ラン本塁打を打たれるなど残念な結果となっています。
●その他
上記も含めて、スタッツを毎年恒例の◎▲☆で紹介しておきます。
◎よくできました
Moore 6/11 4double triple HR 6RBI 2K
Taylor 3/5 HR 3R K
Gwynn Jr. 3/5 double 2BB K
Barrett 2G 2.0IP 0ER 1H 1K
Cedeno 2G 2.0IP 0ER 1H 3K
Hill 2G 2.1IP 0ER 1H 3K
▲がんばりましょう
Strasburg 1G 1.2IP 2ER 3H 2BB 2K
Roark 2G 3.0IP 5ER 6H(2HR) 1BB 2K
Stammen 2G 2.2IP 5ER 10H(1HR) 1K
Jordan 1G 1.0IP 3ER 4H(1HR) 1K
Espinosa 0/5 BB K
☆プロスペクト
Cole 1G 2.1IP ER(2R) 2H
Grace 2G 2.1IP 0ER 2H 1BB 1K
Rivero 1G 1.0IP 0ER 1K
Solis 1G 1.2IP ER(2R) 3H 2K
Difo 4/7 BB 2K
Skole 3/7 double BB 3K
Bautista 1/2 K
Severino 0/1 K
Kieboom 0/1
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