全体第16回はドミニカ出身のRafael Bautista外野手です。
[Player Data]
Name: Rafael Bautista
Position: OF
Born: March 8, 1993
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
School: NA
Height: 6-2
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (2012)
BA Organization Rank: 25(2014) ⇒21(2015)⇒13(2016) ⇒ 11(2017) ⇒ 15(2018)
BA Overall Rank: NA
[Scouting Report]
何といってもスピードが魅力のセンターフィールダー。2012年と2013年の盗塁数は計73個で、盗塁成功率も84%と高い数字を誇っている。守備でも俊足を活かした守備範囲の広さと、打球への反応の良さで高く評価されている(肩はまずまずといったところ)。打撃はコンパクトなスイングで当てにいくタイプで、2年間でわずかに1本塁打と長打力には欠ける。と、ここまではAAAにいるEury Perezとかぶるが、大きな違いは右打者であることと、それなりに四球を選べること。長打力がついてくれば、レギュラーとしてやっていける可能性もある。
[Background]
契約して初年度の2012年シーズンは地元ドミニカ共和国でプレー。打率、出塁率、盗塁数でチームトップの好成績を残し、早々と米本土上陸を勝ち取る。2013年はGCLナショナルズ(Rk)に所属し、.322/.400/.391の好成績。26盗塁でリーグ盗塁王を獲得。守備でもシーズン通じて1エラーと評価を上げ、シーズン終了後のGCLオールスターに選ばれた。
2014年はHagerstown(A)で開幕。シーズン序盤は下位を打っていたが、打撃、走塁ともに好調で、リードオフとして起用されることが多くなった。6月にSouth Atlantic Leagueのオールスターにも選出されると、そのままフルシーズン出場し、最終的には.290/.341/.382、5本塁打、そしてリーグ独走の69盗塁を記録。ポストシーズのオールスターにも選出され、プロスペクトとしての評価を上げ、BAでは組織内21位とそこまでではなかったが、BPではなんと9位にランクされた(ただし、Trea TurnerとJoe Rossの獲得前)。
メジャーのスプリングトレーニングにも招待されるなど、大きな期待感を持って迎えた2015年シーズンだったが、Potomac(A+)で迎えた開幕直後に足を故障。リハビリを経て復帰してきたときには既に7月末。そこからシーズン終了までは.289/.326/.350とまずまず打ったが、足踏みのシーズンとなってしまった。
2016年はHarrisburg(AA)でセンターのレギュラーとして136試合に出場し、.281/.344/.341の堅実な打撃成績に加え、全マイナーリーガーで最多となる56盗塁を記録。着実に評価を高め、11月には40人ロースター入りを果たした。ドミニカ共和国でのウィンターリーグにも参加してしっかり打っている。
2017年。40人ロースター選手として初めて参加したスプリングトレーニングで28打席とはいえ.321と結果を残し高い評価を得ると、初挑戦となったSyracuse(AAA)でも開幕からの19試合で.291と好調。なんと、4月末にAdam Eatonが負傷でシーズン終了となった際に一番手として昇格し、メジャーデビューを果たした(5月6日には初安打も記録)。ただ、控えとしてベンチに座らせておくことは望ましくないという球団の判断により約1週間でAAAに戻されると、不運にも故障(詳細不明)で約2か月にわたり戦線を離脱。8月下旬にようやく復帰し、9月にようやくメジャー再昇格。メジャーでは計27打席で.160/.222/.160という数字を残した。
2018年はAAで開幕したものの、週間MVPを受賞して、早々にAAAに昇格。さらに、4月末にはメジャーに復帰したが、結果的にはこの時がピーク。守備固め中心の起用では結果を出せずに5月上旬にAAAに降格となると、5月17日の守備中に右アキレス腱を切ってシーズン終了。無情にも6月にリリースされて退団となった。
4月から5月にかけてのメジャーでの起用法が残念でなりませんでした。思えばあれが、Dave Martinez監督の采配に対して最初に疑問を持ったケースでした。故障は不運でしたが、結果的にはつぶされたという印象。どこかで再起してくれることを願っています。(2018年11月)
春先が良かっただけに、5月から8月にかけての離脱が残念でした。メジャーでは故障者が続出していただけに健康ならもっと機会を得られたはずだったのに。それでもメジャーに帯同したことはいい経験になったはず。来シーズンに活かしましょう。 (2017年12月)
(私の予想が嬉しいほうに外れ)初挑戦となったAAでしっかりと評価を上げ、ついに40人ロースター入りを果たしました。最大の売りである足を活かしたプレーを続けていれば、メジャーへの声がかかる日は遠くないでしょう。(2016年11月)
失われたシーズンとなりそうでしたが、なんとか踏みとどまったという印象。打撃だけでなく、持ち味の足も最後の44試合で22盗塁とペースを戻しており、期待感は残しています。来季はもう一度A+をやり直しかな。(2015年9月)
ドミニカ共和国出身選手の評価はなかなか難しいのですが、これまでの成績を見ている限り、Eury Perezのグレードアップ版に見えます。スピードを失うことなく、しっかりと打てるようになれば、メジャーへの道も開かれてくるはず。(2014年6月)
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