2018/12/13

Patrick Corbinと6年契約!!

DバックスからFAとなっていた先発左腕、Patrick Corbinと6年契約に合意したというビッグニュースが入ってきました。

この冬のFA市場では最も高い評価を得ていた投手、野手を含めてもBryce Harper、Manny Machadoに次ぐ評価を得ていた選手です。先週、フィリーズ、ヤンキースとともにナショナルズの球場・施設を視察するツアーを行っており、ナショナルズの球団首脳とも会食をしたというニュースは流れていましたが、まさか本当に契約するとは思いませんでしたので、喜びよりも驚きが先に来ました。

2009年のドラフト2順目でエンゼルスに大卒入団。約1年後にDバックスにトレードされ、順調にマイナーをステップアップし、2012年にはメジャーデビュー。2013年にはオールスターにも選出され、2014年は開幕投手に指名されていましたが、開幕直前にTJ手術を受けることになり全休。復帰後、2016年シーズンは防御率5点台と不本意な結果に終わりましたが、2017年は完全に復活、そして28歳で迎えた今シーズンは自身初の200イニング(ちょうど)を投げて、防御率3.15、246奪三振。2度目のオールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞投票でも5位に入りました。実績はまだエース級とは言えませんが、まだ29歳ですから、今シーズンと同程度、あるいは上回るピッチングを今後数年にわたってしてくれると期待していいと思います。

持ち球はスライダー。速球は90マイル台前半ですが、左腕からのスライダーは一級品で極めて高い空振り率、そして奪三振を記録しています。ゴロ率も高く、被本塁打は少ないですね。Max Scherzer、Stephen Strasburgとともに三本柱を形成することになりますが、当然ながら極めて強力なローテーションとなります。

QOを蹴っているのでナショナルズは来年のドラフトで2順目と5順目の指名権を失うそうです。まあ、仕方ないでしょう。むしろ気になるのは、この契約により、Bryce Harperとの交渉、あるいはAnthony Rendonとの契約延長に向けた動きにどれくらい影響がでるかです。

なお、契約内容は6年1億4000万ドルと報じられていますが、詳細がはっきりしたら追記したいと思います。

(12月14日追記)
契約の詳細がわかってきました。契約金が250万ドル、各年の年俸は、1250万ドル(2019年)、1900万ドル(2020年)、2400万ドル(2021年)、2300万ドル(2022年)、2400万ドル(2023年)、2500万ドル(2024年)、その後、1000万ドルを分割払い。オプトアウト条項やトレード拒否条項といった特則は付いていない模様です。

0 件のコメント: