11月30日、インディアンズとの間でトレードがまとまりました。
獲得するのは31歳のYan Gomes捕手。今季、ア・リーグ中地区を制したインディアンズで105試合の先発マスクを被った正捕手です。
ブラジル出身の最初のメジャーリーガーとあり驚きましたが、国籍がブラジルなだけで小学生の時にアメリカに移住して野球を始め、2009年のドラフトでブルージェイズに入団した選手だそうです。2012年オフにトレードでインディアンズに移籍してからメキメキと頭角を現し、中心選手に成長。故障もあり、2015、2016年は打撃成績が低迷しましたが、今季は266/.313/.449と復活。守備の評価も悪くありません。今季は初のオールスターにも選出されていました。なお、ルーキーステータスを卒業した直後、インディアンスでの1年目を終えた直後の2014年の開幕前に6年2300万ドルという長期契約を結んでおり、2019年の年俸は700万ドル、この後、球団側オプションとして、2020年は900万ドル、2021年は1100万ドルで契約することが可能となっています。レギュラーとして活躍してくれるならいずれもお値打ち価格です。
ベテランの右投げ右打ちの捕手ということで先に獲得していたKurt Suzukiと被りますが、捕手というポジションなので相手投手に関係なく完全な併用でいいと思います。オフに入った時点での最大の補強ポイントとされていた捕手については、これでひとまず片が付きました。
一方、ナショナルズが手放すのは、Jefry Rodriguez投手と、Daniel Johnson外野手、それにPTBNLの3人。
Rodriguezについてはつい先日Prospect Profileの記事を更新したばかりで、今後の成長を期待していただけに残念ですし、来季の戦力だけを考えてもAAAで控える先発のデプスとして計算していたRodriguezが抜けることは心配です。ベテランの先発候補をマイナー契約でスプリングトレーニングに招待することはできますが、開幕ロースターに入れなかった時点で退団することが多く、長いシーズンを戦っていくには確実に支配下においておけるオプションを残した若手は貴重なのですが。
もう1人のDaniel Johnsonは2016年ドラフト5順目大卒入団の左投げ左打ちの外野手。フルシーズン1年目となった2017年にAとA+で計549打席に立ち、.298/.356/.505、22本塁打、22盗塁を記録して一躍期待されました(今季開幕前のBA球団内ランキング8位)が、故障もあって今シーズンはAAで打てず(盗塁は21個記録しましたが)、アリゾナ秋季リーグでも力不足を露呈していました。
Rodriguezを含んだことはちょっと不安ですが、Victor Roblesを放出せずに捕手の補強を済ませるにはやむを得なかったということで納得しましょう。
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