と興奮気味に伝えても、古くからのコアなナショナルズファンでなければ伝わりませんね。あのDerek Norrisって、どのDerek Norrisなんだ、と。すみません。しかし、私にとっては大ニュース、しかも嬉しい大ニュースのため、今日(12月3日)の朝Twitterで知ってから一日中ニヤニヤしていたかもしれません。
では、あのDerek NorrisとはどのDerek Norrisかと言えば、このDerek Norrisです。そう、このブログがPhase 2に移行する転換点となったGio Gonzalezのトレードでナショナルズが放出した4人のプロスペクトのうちの1人でした。
2007年ドラフト4順目でナショナルズに入団(同期の1順目はRoss Detwiler、他にJordan Zimmermann、Steven Souzaなど)。高卒入団ながらほとんど足踏みすることなく着々とステップアップし、(そのオフにトレードされることになる)2011年には若干22歳にしてメジャーのスプリングトレーニングに招待され、開幕後はAAでプレー。非凡な選球眼とパワーのある「打てる捕手」としてプロスペクトとしての評価を上げ、BAの全体ランキングでは、2010年シーズン前には38位、2011年シーズン前でも72位という高い評価を受けていました。2011年の11月にはルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たし、いよいよメジャーデビュー目前まで来ていました。
というタイミングで、アスレティックスにトレードされていきました。惜しまれながら、ではありましたが、当時はまさにWilson Ramosがナショナルズの正捕手としての地位を固めつつある時期に当たり、Norrisはブロックされる形になっていたので、まあ新天地で頑張ってくれれば、という感じもありました。(結果的には、Ramosが故障で長期離脱することが何度もあり、Norrisがいればなあと思ったこともありましたが)
移籍1年目の2012年6月にアスレティックスでメジャーデビュー。すぐにレギュラーとしてマスクを被るようになり、2014年にはなんとオールスターにも出場しました。が、そのオフにパドレスにトレードされると、打撃面で苦しみました。今季はさらに悪化し、125試合、458打席で.186/.255/.328。特に、36四球に対して139三振を喫しており、かつて高く評価された出塁率マシーンとしての面影は失われつつあります。
とはいえ、来季開幕時でもまだ28歳。特に今季は運に見放されていたというデータもあり、また投高打低のパドレスの本拠地から離れることで、いくらかは打撃成績をもどしてくると見込んでもいいと思います。来季、そしてFA前(年俸調停対象期間)最終年の2018年シーズンの2年間(少なくとも)、ナショナルズの正捕手として頑張ってくれることを心から応援しています。
とはいえ、守備面での評価は全く高くなく、長期的な捕手のレギュラーとして物足りません。そういう意味では、やはりPedro Severinoへのつなぎ役なのかもしれません。
いやー、しかし、あのトレードで放出した4人のプロスペクトのうちの2人(NorrisとA.J. Cole)までもがナショナルズに戻ってきてメジャーでプレーすることになるなんて、思いもよりませんでした。嬉しいなあ。
ちなみに、残る2人のうち、Brad Peacockはアストロズにトレードされ、今もアストロズで主にスイングマンとして投げています。もう1人、Tom Miloneはアスレティックス-ツインズでローテーション投手として129試合に先発し、通算44勝を記録しましたが、今季は不振でシーズン終了後にツインズからDFAされ、新天地を探している状況です。
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ナショナルズからパドレスに移籍したのは、ベネズエラ出身の19歳の先発右腕、Pedro Avila投手。今季はHagerstown(A)で20試合に先発し、3.48/1.33、93イニングで92の三振を奪っています。
まだまだどう育つか分からない若手投手であり、Norrisの対価としてはかなり安いという印象。まあ、今季の打撃成績ではパドレスとしてはノンテンダーも考えたでしょうから、どんな対価でもゼロよりはいいという判断も成り立ちます。ナショナルズとしては底値(と信じたところ)で買うというギャンブル性の強い契約といえるかもしれません。
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