2/3 Jeremy Guthrieとマイナー契約
2/7 Enny Romeroをトレード獲得
2/13 Adam LindとFA契約
2/24 Matt WietersとFA契約 (詳細は別記事)
2/28 Joe BlantonとFA契約
● Jeremy Guthrieとマイナー契約
37歳のベテラン先発右腕Jeremy Guthrieとマイナー契約を結びました。低迷していた時代のオリオールズ(2008~11年)のエースとしての印象が強いですね。その後、2013年にロイヤルズで15勝を記録し、ロイヤルズが29年ぷりにポストシーズンに進んだ2014年もローテーションの柱として活躍しました。ただ、不振のため2015年シーズン途中に先発ローテーションから外され、昨シーズンはパドレスとマーリンズのAAAに所属していましたが、防御率7点台と低迷し、メジャーに上がることはありませんでした。Guthrie自身が復活し、かつ、ナショナルズ投手陣に故障が出た場合くらいしか、可能性はないと思いますが、まあ頑張ってください。
● Enny Romeroをトレード獲得
スプリングトレーニングまであと1週間。レイズとの間でトレードがまとまりました。が、噂に上がっていたクローザーのAlex Colemeではなく、獲得したのはブルペン左腕のEnny Romero。ドミニカ出身の26歳。メジャーデビューは当時22歳の2013年でしたが、定着したのは2015年の夏以降。昨季はシーズンを通じてレイズのブルペン投手として過ごし、52試合に登板も防御率5.91と奮いませんでした。平均96マイルという速球が最大の武器。ただ、いかんせんコントロールが悪く四球で崩れるパターンが目立ちました。ナショナルズからレイズに移るのは、ドミニカ出身で昨季GCLで11試合に投げた21歳の右腕投手、Jeffrey Rosa。プロスペクトとしての評価は見たことがない選手です。40人ロースター枠に余裕がなくなったレイズがRomeroを外すことにし、ウェイバーで失うよりましという感じで安くトレードに出した結果でしょう。
Romeroもスプリングトレーニングで開幕ロースター入りを争うことになります。ただ同然の対価で獲得したことに鑑みると、マイナー契約のベテランとほぼ同じ立場でしょう。オプションが切れているため、生き残れなかった場合にはウェイバーにかけられることになります。果たして4月まで在籍しているかどうか。
● Adam Lindと1年150万ドルで契約
FAのAdam Lind一塁手と1年150万ドル(2017年の年俸100万ドル+2018年の契約オプション破棄の際の違約金50万ドル)で契約しました。33歳。左打ち。2014年までの9シーズンにわたってブルージェイズで一塁手やDHとして活躍した印象の強い打者(2009年にはDHとしてシルバースラッガーを受賞)。2014年11月にブリューワーズへ(元ナショナルズのMarco Estradaとの1対1)、さらに2015年12月にはマリナーズへとトレードされ、昨シーズン終了後にFAとなっていました。最大の魅力は11シーズンで通算186本塁打の長打力で、打率.239に終わった2016年シーズンでも20本塁打を打っています。打率も、昨季は不本意でしたが、通算では.271という数字。また代打での通算108打席で打率.309と、ベンチバットとしての実績もあります。守備力は、ファーストなら最低限守れるという程度のようです。2009年まではレフトも守っていましたが、もう無理でしょう。
基本的にはベンチバットとしての位置づけになりますが、Ryan Zimmermanの状態次第では、プラトーンとしてあるいはレギュラーとして出場機会を得るかもしれません。Zimmermanの活躍を見たい(Lindの出番が少ない方がいい)というのが長年のファンの気持ちですが、昨シーズンのようなZimmermanであれば併用もやむなしかと思います。左のベンチバットとしては、Clint Robinsonからのアップグレードとなります。Robinsonも40人ロースターに在籍していますが、微妙な立場。2015年は左のパワーバットとして評価を得ましたが、昨シーズンは長打が激減し、代打の切り札としてはやや物足りなくなっていました。スプリングトレーニングで余程の長打力を見せての活躍がない限り、開幕ロースター入りは難しいのではないでしょうか(オプションが切れているので生き残れない場合は退団となる可能性も高い。)。
● Matt WietersとFA契約
オリオールズからFAとなっていたMatt Wieters捕手と契約に合意。詳細は別記事。
● Joe Blantonと1年400万ドルで契約
36歳のベテランブルペン右腕、Joe Blantonと1年契約で合意しました。2017年の基本給が100万ドルで、投球イニングに応じたインセンティブあり(70イニング到達で最大100万ドル)。さらに2018年以降に総額300万ドルが後ろ倒して支払われる契約になっています。
直近はドジャーズのエースセットアッパーとして昨年のNLDSでナショナルズを抑え込んでくれた印象が強烈ですが、長く先発を務めていた投手。2000年代前半のアスレティックスで3年連続2桁勝利を記録し、(例に漏れず)2007年途中にフィリーズにトレードされ、その後2012年までフィリーズのローテーションの一角を占めていました。個人的にはナショナルズとの対戦の多かったこのフィリーズ時代の印象が強いのですが、フィリーズでの通算防御率が4点台半ばなように通り、そんなに手ごわい相手だったわけではありません。最後に先発として投げた2013年(ドジャーズ)の防御率は6点台で、翌2014年はついにどこの球団とも契約することができずこのまま引退かと思われましたが、2015年にブルペン投手としてロイヤルズで復活。その夏にトレードされたパイレーツでも好投し、昨年はドジャーズで75試合に登板して2.48/1.01という好成績を残しました。
クローザーという器でもないし、そんなすごい球を持っているわけでもなく、セットアッパーとしても昨年ほどの結果を期待するのはさすが無理だと思っています。まあ、中継ぎとしてしっかり貢献してくれれば御の字でしょう。
Yahoo!のJeff PassanのFAランキングでは、35位にランクされていた選手。同14位のMatt Wietersとともに、トップ40でマーケットに残っていた最後の2人を2月の後半になってそろってナショナルズが確保したことになります。うまくやっているというべきなんでしょうかね。。。
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