2016/02/18

2016 ST Outlook 3 (Bullpen)

●オフの動き
最も激しい動きがあったにも関わらず最も重要な動きはなかった、という印象が残るオフとなりました。

まず、Casey JanssenMatt Thorntonの両ベテランがFA退団。年俸調停対象だったCraig StammenもノンテンダーFAとして退団。また、あまり活躍できなかったDavid Carpenterをリリース。ここまでが11月中の動き。

12月に入ると逆に補強の動きが活発になり、いずれもFAのOliver PerezYusmeiro PetitShawn Kelleyと契約するとともに、エンゼルスからTrevor Gottをトレード獲得。この間、ブルペン投手では今オフ最大の目玉と言われたDarren O'Dayにも関心を示し、契約提示まで至ったようですが、結局オリオールズとの再契約を許しました。

そして、1月8日にはDrew Storenをブルージェイズにトレード放出。大きくブルペンメンバーが入れ替ることとなりました。

しかし、しかし、しかし。今オフの最大の課題であったはずのJonathan Papelbonの放出は未だに実現されていません。年俸1100万ドル、悪評高い素行などあらゆる面でトレードするのは至難の業と思われますが、ただ解雇するだけならいつでもできるはず。今すぐ実行してくれることを期待して止みません。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Shawn Kelley
Oliver Perez
Yusmeiro Petit
Trevor Gott
Blake Treinen
Felipe Rivero
Aaron Barrett
Abel De Los Santos
Matt Grace
Nick Lee
Rafael Martin
Sammy Solis
Jonathan Papelbon
[Non-Roster Invitees]
Nick Masset
Wander Suero
Sean Burnett
Erik Davis
Michael Brady
Matt Belisle
Burke Badenhop

全く承服できませんが、現状のままならクローザーはPapelbon。その場合、セットアッパーを誰が務めることになるかがスプリングトレーニングの注目点となります。最有力と言われているのは、新加入のKelley。ただ、将来のクローザー昇格を考えると、Gottや昨シーズンの最終盤Papelbonが出場停止になった後にクローザーを務めて結果を残したFelipe Riveroにも期待がかかります。この3人が基本的に7-8回の要員。スプリングトレーニングでの投球内容次第でBlake Treinenがここに割り込む可能性もありますが、3人よりは少し期待感は低いかな。Petitはロングリリーフ、O. Perezは対左打者と、役割がはっきりしています。

Papelbonの放出がなければ、以上の7人が開幕ブルペンの有力候補。

7人を追うのが、いずれも昨季ナショナルズでメジャーデビューを果たしたAbel De Los Santos(右)、Matt Grace(左)、Rafael Martin(右)、Sammy Solis(左)の若手4人。特に、Solisは昨年9月に再昇格してからの8試合はいずれも無失点と好投(無四球8奪三振と内容も文句なし)。スプリングトレーニングでも結果を残せば、可能性は十分でしょう。

Aaron Barrettは昨年9月に受けたTJ手術からのリハビリ中。早くてもリハビリ登板は秋でしょう。
この他、若手では、12月に40人ロースターに追加されたばかりのNick Lee(左)とマイナー契約のWander Suero(右)の2人に注目。Sueroはドミニカ出身の24歳の右腕。プロスペクトとしての評価は決して高くありませんが、Leeとともに隠れた原石かと密か期待しています。

ベテラン勢では、なんと言ってもSean Burnettの復帰が目立ちます。とはいえ2012年のオフにナショナルズをFA退団して契約を結んだエンゼルスでは全く活躍できず、2014年にはTJ手術。昨季はなんと1年間浪人してリハビリに励んでいたという状況ですから、開幕ブルペン入りを期待するのは酷というもの。まずはしっかり投げられるところを見せて、ナショナルズか他球団かは別として今季中のメジャー復帰につなげてくれれば十分でしょう。

その他のベテランでは、キャンプイン直前になってマイナー契約を結んだ、Matt BelisleBurke Badenhopの2人が昨年の実績から見ると有力。若手のほうを応援したいところですが、オプションの関係なんかで結果的にベテランが残されるような気もします。

最後に、Papelbonを放出する決断に至った場合に誰がクローザーを務めるかですが、私はRiveroに任せてみたいと思います。必要なところで三振が取れるボールを持っている投手はそうそういません。その点、Riveroは95マイル超の速球と鋭いスライダーの組み合わせを武器に、しっかり三振を取ってきました。いや、別に贅沢は言いません。Riveroでなくてもいいです。Papelbonでさえなければ.........

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