ようやく、Ian Desmondの新天地が決まりました。下記のように、おそらくはDesmondにとっては不本意な契約ではないかと思いますが、既にスプリングトレーニングが始まっており開幕に向けた調整という観点からギリギリのタイミング。
なにはともあれ、決まってよかったと思います。
契約したのはテキサス・レンジャーズ。1年800万ドル。ショートではなく、レフトを中心にユーティリティとして起用される見込みです。
1年800万ドルというのはかなりショッキングな数字です。11月にナショナルズが提示したQO(1580万ドル)の半額に終わってしまいました。さらに、ナショナルズが2013年の開幕前に契約延長を申し出た際の1億ドルを超える金額と比べれば、1/10以下です。いずれのオファーも蹴ったDesmondとしては悔いが残っているはず。
救いは、1年契約ですから、今季しっかりとした結果を残せば次のオフに大きな契約を得られる可能性が残されていることでしょう。
とはいえ、環境はかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。レンジャーズが今回Desmondと契約したのは、もっぱら開幕から出遅れることが明らかなJosh Hamiltonが復帰するまでの間のレフトとしてのようです。Hamiltonが復帰してきた後は、ユーティリティとしての起用になる見込み。残念ながら、ショートとしての出場機会はほとんど与えられないはずです。なぜなら、デビューから7年連続で145試合以上に出場し、今季27歳となるElvis Andrusがレンジャーズのショートストップとして不動のレギュラーの地位を築いているため。Andrusが故障しない限り機会は回ってこないでしょう。それでも、Hamiltonが順調に復活するかどうかははなはだ不透明ですし、それなりに出場機会は与えられるはず。まずはシーズン開幕直後に与えられるであろう機会にしっかり結果を残すことです。開幕直後はDesmondが毎年苦しむ季節ですが、そんなことは言ってられません。頑張ってください。
それにしても、QOに伴うドラフト指名権の喪失がこれほどまでにFA市場に影響を及ぼすとは。この1年800万ドルという数字は、元ナショナルズで言えば(先発として全くダメでシーズン途中にロングリリーフに転向させられた)Doug Fisterがアストロズと結んだ1年700万ドルとほぼ同じ。やはり何か変ですよね。今オフのQO対象選手で、一番最初に契約したZimmermannと、最後まで残ることになったDesmondの間で、これほど大きく明暗が分かれることになったというのも、何かを示しているはずです。
さて、ナショナルズの立場からすれば、これにより、ドラフト指名権が得られることとなりました。元々持っていた1順目18位指名権はDaniel Murphyと契約したために放棄しましたが、QOを提示したJordan ZimmermannとDesmondが他球団と契約したため、(現時点で)28位と29位の指名権を持つことになりました。今年の6月は楽しめそうですね。
ともかく、誰が何と言おうと私はDesmondの大ファンです。次のオフこそいい契約が得られるよう頑張ってください。応援しています!
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