ジャイアンツとロイヤルズのワールドシリーズは第4戦を終えて2勝2敗。がっぷり四ツの好勝負となっています。我らがMichael Morseは第1,2戦ではDHとして先発出場。第3戦では、代打で登場し、反撃の口火となるレフト線へのタイムリーを放つなど活躍中(試合には結局負けましたが)。Morseがいるから、という理由だけではありませんが、ジャイアンツを応援しています。
さて。
予告していたとおり、ナショナルズのオフの注目点についての記事を書いておきます。
まずは先発投手編。
2014年は、先発ローテーションの5人(Stephen Strasburg、Jordan Zimmermann、Doug Fister、Gio Gonzalez、Tanner Roark)がほぼ健康に過ごし、5人で全162試合中149試合に先発。スポットスターターはわずかにBlake Treinen(7試合)、Taylor Jordan(5試合)、Taylor Hill(1試合)の3人しか必要としませんでした。となれば当然といえば当然ですが、チーム先発投手防御率は3.04で30球団中独走トップの素晴らしい結果を残しました。
この8人全員が2015年シーズンも契約下にあり、大きな補強はないだろうというのが大方の予想です。
最大の関心は、いずれもFAまであと1年となるZimmermannとFisterとの契約延長問題。生え抜きのZimmermannとはこれまでも何度となく議論してきたものの折り合わず。昨オフ、年俸調停の残りの2年をカバーする契約を結んでおり、しかも2年目の来季が1650万ドルという超超高額。さらにレギュラーシーズン最終戦でのノーヒッターなどもあって市場価値は上がっているため、Zimmermann側に合意するメリットがありません。Fisterは15年が年俸調停最終年でZimmermannに比べる低い金額になるでしょうが、(開幕には出遅れたものの)5月以降はエース級の働きをしており、こちらも市場価値は上昇。昨オフ、トレード直後にナショナルズから延長契約を提示されながらFister側が拒否したという経緯もあります。2人とも、「このチームで優勝したい」などというセンチメンタルな理由で残留してくれるようなタイプではないこともこれまでの発言から明らか。ということで、Rizzo GMをもってしても、契約延長に合意する可能性はかなり低いと思われます。
こうなると、(あくまで頭の体操ですが)トレードも考えられます。例えば、最低限レギュラーを張れる二塁手にエリートプロスペクトを足してくれるならZimmermannかFisterを対価として出してもいいと思います。その場合は、別途トレードかFAで先発を補強する必要が出てきますが、マーケットにまともな二塁手がいない(Absrubal Cabreraのように本職ショートの選手を回すというなら別ですが)ことを考えると悪くない考えかもしれません。とはいえ、来季こそワールドチャンピオンを狙って勝負をかけるなら、ナショナルズで実績を残した2人が残留してくれることが望ましいのは当然です。
FAマーケットとなると、Max Scherzer、Jon Lester、James Shieldsが3本柱という感じで出てきます。この中なら、Scherzer一択。2016年にはトレードに出されなかったほうもFA流出するわけですから、思い切った長期契約はアリだと思います。
まあ、トレードがそううまく行くとも思えませんので、結局は故障が頻発する場合の保険として、今季AAAでフルシーズン投げたAaron Laffeyのようなタイプのベテラン投手2-3人とマイナー契約を結ぶ程度に終わるのではないかと予想しています。
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