2014/10/27

Hot Stove Outlook 2 (RP)

ワールドシリーズはMadison Bumgarnerが完封勝利のジャイアンツが第5戦を取って王手をかけました。が、話題はカージナルスのOscar Taveras外野手の交通事故死。長くトッププロスペクトとして期待され、今季メジャーデビューしたばかりだったのに。22歳の早過ぎる死に深い悲しみを感じます・・・。


さて。オフのアウトルックシリーズの2回目は、ブルペン投手編

昨季、そして今季の8月までクローザーを務めていたRafael Sorianoとはようやく縁が切れそうです。2年で75セーブ、防御率3.15という数字だけ見ると悪くなさそうですが、ファンの信頼は全くありませんでした。ゼロ。0。零。契約上は来季1400万ドルの球団オプションがありますが、当然破棄でしょう。

他に退団が確実なのは故障もあって今季一度もメジャーで登板しなかったRoss Ohlendorfくらいですが、Ryan MattheusRoss Detwilerも年俸調停申請されずにFA(いわゆる、ノンテンダーFA)となるかトレードされて退団する可能性があります。Mattheusは、今季はシーズンのほとんどを過ごしたAAAで数字を残せず、メジャーではほとんど戦力として扱われませんでした(敗戦処理で7試合に登板したのみ)。にも関わらず年俸調停対象となって年俸が上がることを球団が良しとするかどうか。微妙なところです。一方、契約上マイナーには落とせなかったためメジャーのブルペンに入り続けたとはいえ、やはり大事な場面で使われることはほとんどなく、ついにNLDSのロースターから外されたDetwilerに至っては、調停最終年で年俸が400万ドル程度になるだろうと言われており、かつてのトッププロスペクト(私がブログを始める前年にドラフトされ、ブログを始めた当初は球団内2位のプロスペクトでした。)とはいえ、いよいよ退団の日が来るかもしれません。

その他のブルペン投手陣は戻ってくると見込まれます。NLDSでは精彩を欠いたもののレギュラーシーズンでは文句の付けようのないピッチングでクローザーの地位を奪い返したDrew Storen。もはやメジャーリーグを代表するセットアッパーとなったTyler Clippard。ロングでも僅差でも、どんな使われ方でもしっかり投げてくれるCraig StammenMatt ThorntonJerry Blevinsの頼りになるベテラン左腕2人。今春、彗星のように現れ、すっかりベンチの信頼を得たAaron Barrett。これで6人となります。

通常、メジャーのブルペンは7人ですから、仮にMattheusかDetwilerが残留するとそれで枠は埋まるわけですが、2年前も同じような状況でSorianoと契約して驚かせてくれたRizzo GM。特にポストシーズンを勝ち上がっていくにはブルペン力がものをいうことは、昨季のレッドソックス、今季のロイヤルズ、ジャイアンツが示しているところ(反証としてのタイガース)。何の動きもないとは考えにくいです。Jason GrilliCasey Janssen上原浩治といったクローザー経験のあるベテランがだぶついた感じでFA市場に出てくる見込みなので、その中から1枚くらい契約するのではないかと予想しています。

一般的に成績が安定せず長期契約には向かないと言われるブルペン投手ですが、5年連続で70試合以上に登板し、チームに多大なる貢献をしてきたClippardは別格。その功に報いる意味でも残り2年の年俸調停期間に1年を加えた3年契約あたりを提示してもいい/提示すべきだと思います。チームにとっても、今回の年俸調停プロセスを経ると650万ドルほどになることが予想され、もはやセットアッパーとしては抱えきれない水準。3年1800万ドルくらいで合意できれば双方ともハッピーだと思うのですが。

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