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さて、レギュラーシーズン終了時点での9月の月間成績を確認しておきます。
[NL EAST End of 2014 Season]
W | L | PCT | GB | |
Washington | 96 | 66 | .593 | - |
Atlanta | 79 | 83 | .488 | 17.0 |
New York | 79 | 83 | .488 | 17.0 |
Miami | 77 | 85 | .475 | 19.0 |
Philadelphia | 73 | 89 | .451 | 23.0 |
最後まで緩めることなく、9月を19勝8敗とむしろ勢いを付けてシーズンを終えたナショナルズが、2位に17ゲームという大差をつけて独走優勝を飾りました。2年ぶり2度目。2位ブレーブスとの直接対決も4勝2敗と勝ち越し、苦手意識も払しょくしました。ブレーブスは月間7勝18敗と大失速。勝率5割を切り、ポストシーズンももちろん逃し、とうとうメッツに並ばれてシーズンを終えることになりました。頑張ったのがメッツ。15勝10敗という好成績で、来季につながる9月を過ごしました。新人王候補Jacob deGromが大活躍。Matt Harveyも開幕には間に合う予定で、来季はメッツが強敵になりそうです。マーリンズも一時はブレーブスに並びましたが最後にナショナルズに連敗して4位フィニッシュ。フィリーズは・・・どうするんでしょうね。
ナ・リーグの中地区はブリューワーズが自滅して、カージナルスとパイレーツが最終日まで争いましたが、カージナルスが逃げ切りました。西地区はドジャーズがあっさりと優勝。ワイルドカードは、パイレーツとジャイアンツが同率で並んでの進出となりました。地区優勝3チームの勝率は、ナショナルズ、ドジャーズ、カージナルスの順なので、ナショナルズのNLDSの相手はパイレーツとジャイアンツの勝者となりました。
ア・リーグでは、東地区のオリオールズと西地区のエンゼルス(98勝で30球団最高勝率)が早々に優勝を決めました。中地区は最後の最後までデットヒートが繰り広げられましたが、タイガースがロイヤルズを振り切って地区4連覇。しかし、そのロイヤルズもワイルドカードで、なんと29年ぶりのポストシーズン進出を決めました。もう1つのワイルドカードは、8-9月で11も負け越したA'sがなんとかなんとか1ゲーム差でマリナーズを振り切って滑り込みました。
ところで、例年私は開幕前にポストシーズン進出チームを予想しているのですが、今年の予想を確認してみてびっくりしまsちあ。なんと、パイレーツとオリオールズ以外の8チームを、スロットまで含めて当ててしまいました。まぐれと言えばまぐれですが、うれしいですね。何か出ないかな。出ないよな。このままWS優勝チームまで当たるといいなあ。
[Pitcher of September 2014: Jordan Zimmermann]
GS | IP | W | K | ERA | WHIP | |
Stephen Strasburg | 5 | 32.0 | 3 | 32 | 1.13 | 0.75 |
Jordan Zimmermann | 5 | 34.0 | 4 | 34 | 1.32 | 0.74 |
Gio Gonzalez | 5 | 32.2 | 4 | 31 | 2.48 | 0.80 |
Doug Fister | 5 | 33.2 | 4 | 18 | 1.87 | 0.98 |
Tanner Roark | 4 | 25.2 | 3 | 14 | 2.45 | 0.97 |
G | IP | S | HD | ERA | WHIP | |
Drew Storen | 14 | 12.1 | 10 | 2 | 0.00 | 0.81 |
Tyler Clippard | 13 | 12.0 | 0 | 10 | 3.75 | 0.83 |
Aaron Barrett | 10 | 7.0 | 0 | 3 | 0.00 | 0.86 |
Jerry Blevins | 9 | 9.0 | 0 | 2 | 3.00 | 1.11 |
Rafael Soriano | 9 | 8.1 | 2 | 0 | 7.56 | 1.56 |
月間MVPは、月間4勝負けなし、最終戦で球団史上初のノーヒッターを達成したJordan Zimmermannで文句なしですが、とにかく先発投手陣は全員絶好調でした。Stephen StrasburgはZimmermannをも下回る防御率1.13で、一番悪いGio Gonzalezでも2.48という数字。2度の登板機会を得たBlake Treinenまでもが2.92。スポットスタートで打ち込まれたTaylor Hillの数字を加えても、先発投手陣全体の防御率は2.25。もちろん30球団ダントツの好成績。WHIPの数字に至っては主力5人全員が1.00を切っています。負けるわけがありません。
ブルペンでは、ずっと不安定なピッチングを続けていたRafael Sorianoが9月5日に3点リードを守りきれなかったことでようやくクローザーから降格。当初、Williams監督はクローザーを固定せずマッチアップによって起用すると言っていましたが、ふたを開ければDrew Storenが圧倒的な安定ぶりを見せてあっという間に月間10セーブ。完全にクローザーの地位を確立しました。9月に再昇格してきたAaron Barrettも10試合無失点とポストシーズンのロースター入りを確実。7回BarrettとMatt Thornton、8回Tyler Clippard、9回Storenという形がしっかり確立した状態で、ポストシーズンに臨むことになりました。
PA | AVE | OBP | SLG | R | HR | RBI | SB | |
Anthony Rendon | 99 | .337 | .429 | .506 | 14 | 3 | 11 | 4 |
Ian Desmond | 94 | .277 | .351 | .458 | 15 | 2 | 10 | 7 |
Denard Span | 94 | .321 | .394 | .488 | 11 | 3 | 9 | 4 |
Asdrubal Cabrera | 94 | .217 | .290 | .361 | 8 | 2 | 10 | 3 |
Bryce Harper | 93 | .289 | .352 | .422 | 7 | 3 | 4 | 1 |
Jayson Werth | 92 | .324 | .478 | .479 | 13 | 1 | 7 | 2 |
Adam LaRoche | 88 | .263 | .352 | .539 | 12 | 7 | 22 | 0 |
Wilson Ramos | 77 | .203 | .221 | .297 | 8 | 2 | 9 | 0 |
地区優勝が決まった後はレギュラー陣にときおり休養させながら調整していたという感じで、大体はいい感じでレギュラーシーズンを終えました。心配なのは、Wilson Ramosくらい。Asdrubal Cabreraはこんなものでしょう。Anthony Rendon、Denard Span(守備でヒザを痛めてヒヤリとしましたが最後はしっかりプレーして終了)、Jayson Werth、Adam LaRocheは好調を維持。中でもAdam LaRocheはあの9月3日のクレイジエスト・ゲームでの代打同点2ランから始まり、いいところで何本も打ってくれました。今季限りでの退団が有力視(本人もそう語っていました)されていますが、堅実な守備ともどもいい選手です。ポストシーズンでのもう一暴れを期待しています。
7月から長期離脱していたRyan Zimmermanが9月20日になってようやく復帰。プレーできることはできるようですが、結局サードを守ることは一度もありませんでした。打撃でもややついていけていない場面が見受けられましたので、不安は残ります。ポストシーズンのロースター入りは確実ですが、起用法が最大の不確定要因となっています。
セプテンバー・コールアップのMichael Taylor(打率.238)とSteven Souza(同.182)の2人は、数字だけ見ると期待外れだったようにも見えますが、Taylorは守備でも打撃でもなかなかの評価。Souzaは記録した2本の安打がともに印象的な大ホームランで、そして最終戦でのスーパーキャッチで歴史に名を残しました(少なくともトリビアクイズの答えにはなりました)。
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