11月のロースターの動きをフォローしておきます。
11/4 Eric Fornataro投手をウェイバー獲得
11/14 Matt Purke投手を解雇 ⇒ 11/17 マイナー契約
11/15 Kevin Frandsen内野手と年俸調停回避の1年契約
11/18 Jhonatan Solano捕手を解雇
11/19 ルール5ドラフトに向けて、A.J. Cole投手、Wilmer Difo内野手、Brian Goodwin外野手、Matt Grace投手を40人ロースターに追加。Pedro Florimon内野手をウェイバー喪失、Ryan Mattheus投手を解雇。
その他、マイナー契約
詳細は以下。
●Fornataro投手をウェイバー獲得
11月4日、カージナルスからウェイバーにかけられていたブルペン右腕のEric Fornataroを獲得。26歳で今季ようやく到達したメジャーで敗戦処理を中心に8試合に登板して、うち3試合で失点。球が速いわけでもない軟投派。あまり期待はしていません。
●Purke投手を解雇⇒マイナー契約
11月14日、Matt Purke投手の解雇が発表されました。2011年ドラフトで3順目ですが、高卒時の2009年ドラフトでレンジャーズからの1位指名（全体14位）を蹴って進学した大学で一時は全体1位指名も噂されるほど活躍したもののの肩を痛めて指名順が落ちたという複雑な経緯があり、1順目並みの4.15百万ドルのメジャー契約を結んで入団。極めて高い期待をかけられてきました。しかし、入団後もあちこち故障に苦しみ、今年5月にはTJ手術を受けてシーズン終了。結局3シーズンで計29試合に登板しただけで、通算防御率は5.00。AAまで昇格するのがやっとという状態でオプション切れとなっては、この判断もやむを得ません。故障持ちの選手を思い切って指名する傾向のあるナショナルズ。Anthony RendonやLucas Giolitoでは成功していますが、失敗することもあるという例になってしまいました。
⇒11月17日、Purkeとの間でスプリングトレーニングへの招待付きのマイナー契約に合意したことが発表されました。スプリングトレーニングでTJからのリハビリに励んだ後、マイナーで再出発を図ることになると思われます。本人も球団に恩義を感じているとコメントしており、40人ロースターから外しながら、支配下に置き続けることができるいい動きと評価できるでしょう。
●Frandsen内野手と1年契約に合意
11月15日、年俸調停対象となっていたKevin Frandsenと1年100万ドル（30万ドルのインセンティブ付）の契約に合意。昨季開幕直前にフィリーズを解雇され、ナショナルズに入団。シーズン通じて本職の内野だけでなく外野の控えとしても重宝されていました。来季も同じようにユーティリティとして期待されます。
●Solano捕手を解雇
11月18日、Jhonatan Solano捕手を解雇しました。コロンビア出身で弟はマーリンズのDonovan Solano。出荷されるタマネギと一緒の荷台に乗って国を出たという逸話から「Onion」の愛称で呼ばれてきました。ここ数年、捕手のデプスとして主にAAAやAAでプレーしてきました。捕手に故障が頻発した2012年にメジャーデビューし、2本塁打も記録、2013年も時々呼ばれていましたが、いつのまにか5つも若い Sandy Leonに追い抜かれ、今季は一度もお呼びがかかりませんでした。既に29歳。オプションが切れたことでやはり自然な判断だと思います。ただし、Leonもオプション切れなんですよね。マイナー上位に捕手プロスペクトがいないのは少し不安ですね。
●ルール5ドラフトに向けたロースター整理
11月19日、12月11日に予定されているルール5ドラフトに向けた40人ロースターの整理がありました。
まず枠を空けるために（上記のPurkeとSolanoの動きもその一環ですが）、ウェイバーにかけていたPedro Florimon内野手をパドレスにクレームされて喪失。9月にツインズからウェイバー獲得していましたが、ナショナルズでの出場機会はないままに退団となりました。また、Ryan Mattheus投手はウェイバーを通りましたが、本人がマイナー契約を受け入れずにFAとなりました。Mattheusはいい投手で一時はセットアッパーまで務めていましたが、2013年5月の愚行により、自らキャリアを投げ捨てたようなものでした。
空いた4つの枠に追加されたのが、A.J. Cole投手、Wilmer Difo内野手、Brian Goodwin外野手、Matt Grace投手の４人。AAまで順調にステップアップしてきたColeは当然の選択。DifoはまだAしか経験していませが、South Atlantic LeagueのリーグMVPに選ばれるほどの活躍でしたから、こちらも順当。GraceもAAAで結果を残したブルペン左腕ということで、ブルペン投手が指名されすいルール５対策としてはやはり順当。当落線上だったのはGoodwin。AAA初挑戦となった今季は苦戦しましたが、元ドラ１ということで球団としてはまだ手放せなかったということでしょう。いずれにせよ、この４人にはメジャーのスプリングトレーニングに参加する権利が与えられます。大いに張り切ってくれることでしょう。
●マイナー契約
以下の選手とスプリングトレーニングへの招待付きのマイナー契約を結びました。故障に備えたデプスと期待されます。
Manny Delcarmen, RHP 再契約。32歳。今季はAAAで3.13/1.34とまずまず。
Emmanuel Burriss, INF 再契約。29歳。今季はAAAで.300/.377/.412と好成績。
Bruce Billings, RHP メジャー通算５試合の29歳。
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