2014/11/01

Hot Stove Outlook 6 (Bench)

オフシーズンの見どころシリーズの最後はベンチプレーヤー編。

2013年にチームの弱点と言われたベンチ。オフに2年1075万ドルという控え選手としてはかなりの高額でNate McLouthを迎え入れましたが、そのMcLouthは惨憺たる成績(162打席で.173/.280/ .237)の後、8月1日を最後に右肩痛でDL入りし、手術でシーズンを終えてしまう完全な期待はずれ。開幕直前に契約したKevin Frandsenこそシーズンを通じて頑張ってくれました(236打席で.259/.299/.309)が、Tyler Moore(.231/300/.385)、Scott Hairston(.208/.253/.299)、シーズン終盤に契約した Nate Schierholtz(.225/.262/.375)は頼りになりませんでした。

このうち、オフとともにFAとなったのがHairstonとSchierholtzの2人。戻ってくることが確実なのは、2年契約の2年目となるMcLouthのみ。Frandsenも、年俸調停の対象ですが、今季の頑張りからすると契約を提示されて戻ってくると予想されます。

球団側に保有権はあるもののいろいろと噂の対象となりそうなのがMoore。まだ年俸調停前で安く雇えるのですが、来季は、いわゆるオプション切れとなるためマイナーに落とすにはウェイバーを通さなければならなくなります。事実上守れるのがファーストとレフトのみであり、ナショナルズでレギュラーとして起用される見込みは(故障が発声しない限り)ほとんどありません。ところが、今季のスタッツを見ると、先発出場時の .243/.312/.429に対して、代打起用時の成績は .071/.188/.143(16打席でわずか1安打)。年間通じてベンチに置いておくにはあまりにもコストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。そこで、ファースト又はDHのレギュラーとしての起用を試してみようと思う球団へのトレードが画策されるのではないかと予想されます。具体的には、すっかり仲良し感のあるアスレティックスなんてどうでしょうか?個人的には、特にRyan Zimmermanの健康面に全幅の信頼が置けない以上、少なくともスプリングトレーニング中盤までは置いておいていいと思います。

若手にも、今季メジャーデビューを果たした Steven Souza (レギュラーシーズン最終戦の最後のアウトを覚えていますか!?) とMichael Taylorがいるので、外野手の控えはそこそこ充実しています。ベテラン外野手とマイナー契約する程度の補強に終わると見ています。

一方の内野、特に二塁手・遊撃手の控えは、内野手編でも書いたようにJeff Kobernusくらいしかおらず手薄。Danny Espinosaをレギュラーとして使うのかどうかにもよりますが、少なくとも1人はメジャー契約を結ぶものと予想されます。とはいえ、現時点のFA選手のリストを見ても、レギュラーとして使えそうなのは、Rickie WeeksEmilio Bonifacio(文字通りジャーニーマン状態)くらいしかいません。もしレギュラーを狙うなら、トレードでしょうね。ともかく、何らかの動きが間違いなくあるのは全ポジション中ここだけです。

このシリーズはこれで終わりです。次は、プロスペクト関連の記事に着手するつもりです。

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