2017/02/14

2017 ST Outlook 2 (Starting Pitchers)

続いて先発投手編です。

●オフの動き
オフが始まってすぐにGio Gonzalezの今季契約オプションを行使し、ローテーションを組むと目される5人の残留がひとまず確定。一方、5人に何かあった場合に最初に呼ばれるであろう候補だったLucas GiolitoとReynaldo Lopezの2人をトレードで放出し、他方で特に大きな補強をすることもなく(途中ではChris Saleのトレードをホワイトソックスと話したようですが、Saleはレッドソックスへ)、結果、マイナー上位のデプスがかなり心許なくなりました。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Stephen Strasburg
Max Scherzer
Gio Gonzalez(L)
Tanner Roark
Joe Ross
A.J. Cole
Austin Voth 
[Non-Roster Invitees]
Jeremy Guthrie
Vance Worley
Erick Fedde 
Kyle McGowin
Tayler Hill

先発ローテーションを予定する5人の仕上がりが例年以上に重要です。が、それぞれ心配の種を抱えています。まずキャンプに入って最初に注目すべきは、Stephen Strasburgの右ひじが休養だけで回復しているかどうか。スプリングトレーニングに入ってから「やはり手術が必要でした」では約半年を無為に過ごしたことになってしまいます。Joe Rossも昨シーズンのほぼ半分をDLで過ごすことになった原因の右肩の状態がどうなっているか。肩だけに特に心配です。当初、WBCに参加する意思を表明していたMax Scherzerでしたが、1月10日頃に右手薬指の疲労骨折が判明し、辞退。スプリングトレーニングには間に合うとのことですが、投げてみないとわかりません。そのScherzerに代わってWBCに参加することになったのがTanner Roark。一般的にWBCへの参加が調整に悪影響を及ぼすというデータはありませんが、それでも心配です。そして、Gio Gonzalezはいつもの通りアテになりません(いい時はいいんですよ。笑)。

これだけ不安材料があると、6人目以降の投手に開幕ローテーション入りのチャンスが巡ってくる可能性は十分あります。が、とにかく層が薄い。40人ロースターには、昨シーズンの終盤にローテーションで投げたA.J. Coleと、MLBデビュー前のAustin Vothしか候補がいません。マイナー契約に目を転じても、ベテラン勢で明確に先発と目されるのはJeremy Guthrieくらいです。

私としては、Coleを特に応援しています。昨シーズン、最後にやや調子を崩しましたが、それまではいいピッチングをしていたので自信を付けたはず。この春は最初からエンジン全開で行って、5人のうちの誰かに何かがれば当然に開幕ローテーションに組み込まれるような評価を得るようにしましょう。

期待の若手という点では、トレードやらなんやらでふと気が付けば組織内トッププロスペクトとなっていたErick Feddeに注目です。さすがに開幕ということはないでしょうが、シーズン途中のメジャーデビューを視野にどれだけ経験を積むことができるでしょうか。

とにかく5人が健康に。ただそれだけです。

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