2017/10/08

NLDS Game 2: Rendon! Harper!! そして Zim!!!

W6-3 Cubs (Series 1-1)
Gio 5.0IP 3ER 3H 2BB 6K
Perez(W) 0.2IP 0ER
Doolittle(SV) 1.0IP 0ER 1H 1K
Rendon 1/3 HR(1) BB 2R RBI
Harper 1/4 HR(2) R 2RBI
Lind 1/1
Zimmerman 2/4 HR(1) R 3RBI SB(1)

Win McNamee / Getty Image

1-3とリードされた8回裏、全てのナショナルズファンが待ち望んだ時がやってきました。

この回、まず先頭打者として打席に入ったのは代打Adam Lind。メジャー12年目、レギュラーシーズンでは5000打席以上に立ってきたLindでしたが、これが初のポストシーズンでの打席。緊張したはずですが、カウント0-2からのCarl Edwards Jr.の速球にうまく合わせレフトへライナーで運ぶシングルで出塁してくれました。このLindのヒットも、代打という点を加味すれば極めて価値ある一打だったと思います。

しかし、なんといってもチームを生き返らせたのはBryce Harperの大仕事でした。1死1塁、カウント3-1からストライクを取りに来たEdwardsの高めのカーブを完ぺきにとらえた打球は、打った瞬間それと分かるライトスタンド2階席に届く特大の同点2ラン。この瞬間、ベンチもスタンドも生き返りました。正直、「生き返った」という表現以外に思いつかないほど、ファンとして生き返りました。

さらにAnthony Rendonがファールで粘って歩き、代わったMike MontgomeryからDaniel Murphyもレフト前シングルで続いて作った1死1,2塁のチャンス。打席に入ったのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。1ストライクからの2球目、高めのチェンジアップをこすった感じで打ち上げた打球は、高々と、高々と夜空に舞い上がり、追い風に乗って、レフトスタンドのフェンスをぎりぎりで超えていきました。決勝の3ランホームラン。長い滞空時間の後、ベンチも、スタンドも、そして世界中で画面の前で感染していたファンも、ナショナルズを愛するみんなが両手を空に突き上げました。

そして、3点リードの9回表をSean Doolittleがきっちり締めてゲームセット。見事な逆転勝利でシリーズを1勝1敗とし、敵地シカゴに乗り込むことになりました。良かった良かった。

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しかし、道のりは決して簡単ではありませんでした。

1回裏2アウトから3番のAnthony Rendonが外の速球にうまく合わせライトポール際のブルペンに運ぶソロホームランを打って先制しますが、これも打線への目覚ましとしては機能せず、カブス先発のJon Lesterに対し、2, 3, 4回は三者凡退。5回にシングルと2つの四球で2死満塁のチャンスを作りましたが、Trea Turnerが外のボール球に手を出し空振り三振。7回も2番手Pedro Stropの前に無得点。7回を終えてわずか2安打。前日から計16イニングでわずか4安打1得点。打線は、完全に沈黙していました。

先発のGio Gonzalezはといえば、先制してもらった直後の2回表にWillson Contrerasにソロホームランを打たれて同点とされ、4回表には先頭のKris Bryantの二塁打の後、Anthony Rizzoにライトスタンド最前列へ2ランを打たれ、計3失点。打たれたヒットは上記の3本だけだったように決して悪くはなかったのですが、それらが全て失点につながるあたり、流れの悪さを表しているようでした。

そんな状態からの8回裏の大逆転劇でしたから、そこで打ったLind、Harper、そしてZimmermanが殊勲者であることは当然ですが、ずっと試合中継を見ていた感想としては、6、7、8回を無失点に抑えながらつないだブルペンの働きも大いに評価されるべきだと思います。特に8回表1死からBryantにシングルで出たところで呼ばれたOliver PerezがRizzoをショートゴロ併殺打に打ち取ったことで流れを呼び込んだのではないかと感じました。先日の9-10月を振り返った記事でPerezはNLDSのロースターから外すべきと書いた私の不明を恥じるばかりです。

さらに、この試合のターニングポイント、あるいは逆転劇への伏線となったプレーとして、5回表のZimmermanの走塁に触れておきたいと思います。この回の先頭打者としてセンター前にはじき返すヒットで出塁したZimmerman。2死となった後Michael Taylorの打席でなんと二盗に成功。さらに、ワイルドピッチで果敢にスタートを切り見事三塁へ。結局この回は得点につながりませんでしたが、それでもZimmermanの気迫あふれる走塁の姿はチームを、ファンを奮い立たせるには十分なものでした。私はあれを見て、どんな打てなくても最後まで信じてあきらめずに応援し続けよう、と決心しましたから。

Pablo Martinez Monsivais / AP

カブス戦では特に悔しい思いをしてきたZimmermanのあの走塁があってこその8回、だったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

MVP: Ryan Zimmerman

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さあ舞台はシカゴへ。第3戦は日本時間火曜日の午前5時からの予定。マウンドには満を持してMax Scherzerが上るはず。期待しましょう。

2 件のコメント:

6年目のNatsファン さんのコメント...

こんにちは。

Harperのホームランが本当に雰囲気をガラッと変えてくれました。
恥ずかしながら正直言って今日も負けそうだなあと諦めかけていたのですが、あの一打で私も生き返りました。

そしてZimmermanの一打で8回に勝ち越せたのがとても良かった。
どうも私の脳裏には延長戦で延々と打てずに最後は負けた、2014年の第2戦が脳裏にこびりついているもので(笑)

第1戦後、このまま敗退してしまうのではないかなどと弱気な発言をしてしまいましたが、撤回します!
打線の復活に加え、ここからScherzerを繰り出せることを思えば、一気に戦況は有利になったのではないかと思っています。

Harperの一打が後々Series-changing homerと言われるよう、勝ち抜けを信じて明日は観戦します!

estoppel さんのコメント...

6年目のNatsファンさん
ありがとうございます
明日、頑張って早起きしましょうね!!