2019/10/23

10/23 [WS2] 敬遠の神様はナショナルズに微笑む

日本シリーズは拍子抜けするくらいあっけなく終わってしまいましたが、WSはまだ始まったばかり。第2戦の先発メンバーは以下の通りです。

Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Kurt Suzuki, C
Victor Robles, CF

先発投手がStephen Strasburgに変わりましたが、打線は第1戦と全く同じ。Gerrit Coleを打ち崩した打線を変える必要はありませんよね。

アストロズの先発はJustin Verlander。今更紹介の必要もない大投手ですね。36歳の今季も自身3度目となる最多勝のタイトルを獲得。通算3000奪三振にも到達しました。ポストシーズンでの登板は今日が実に30試合目。WSに限っても6度目の先発。胸を借りるつもりでしっかり戦いましょう!

Stay in the Fight !!

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W12-3@HOU (Series 2-0)
Strasburg(W) 6.0IP 2ER 7H 1BB 7K
Rendon 1/4 double BB 2RBI
Eaton 2/4 HR(1) SAC 2R 2RBI
Kendrick 2/5 R RBI
Cabrera 2/5 R 3RBI
Zimmerman 2/5 RBI
Suzuki 2/5 HR(1) R RBI
Taylor 1/1 HR(1) R RBI

敬遠四球。

試合時間短縮の観点から2017年に申告制が採用され、外した悪球を打ちに行くとか、逆に急に捕手が座ってストライクを取ってしまうとかいったかつて見られた珍プレーがなくなりましたが、ルール上はもちろん今もあります。投手が打席に入るナ・リーグでは前の打者を敬遠して投手を打ちとろうとする作戦は毎試合のように用いられています。しかし、DH制を採用するア・リーグでは様相が異なり、近年急激に減少。中でも急先鋒を行くのがA.J. Hinch監督のアストロズであり、昨シーズン、敬遠四球が公式スタッツとしてカウントされるようになった1955年以来最少となる4個を記録。さらに今シーズンは決して破られることのない記録、つまり「0個」を達成しました。ALDSでもALCSでももちろん0。

そのアストロズが今年初めて敬遠策をとり、そして見事に失敗することになりました。

場面は7回表。Kurt Suzukiのソロ本塁打で2回から続いていた2-2の均衡をナショナルズが破った後、連続四球と送りバントで1死2、3塁としながらAnthony Rendonが浅いセンターフライに倒れて2アウト 。この絶好の追加点のチャンスに追加点を取れなければまだこの試合はどちらに転ぶか分からないなと感じていました。マウンドにはこの回途中からJustin Verlanderの後を受けたアストロズ2番手のRyan Pressly。バッターは第1戦でセンセーショナルな活躍を見せたJuan Soto。Hinch監督は(おそらく迷うことなく)1球も投げずに敬遠を指示しました。一般的に言えば、妥当な選択だったのかもしれません。

しかし。ナショナルズのファンは思い出しましたよね。ナショナルズの選手も、ベンチの監督・コーチももちろん思い出したはずです。次のバッターHowie Kendrickが、ドジャーズとのNLDS第5戦、延長10回表に、同じようにSotoが敬遠されて満塁となった後にやってのけたことを。

さすがに満塁弾とはいかなかったものの、Kendrickの打球は三遊間への内野安打(1点目)。続く、ここまで3打席3三振だったAsdrubal Cabreraがセンター前シングル(2、3点目)。Ryan Zimmermanのこの日2本目となる完全な打ち損ないのサード前内野安打をサードAlex Bregmanが悪送球(4、5点目)。気が付けば、満塁弾を超える5点が入り、事実上試合は決まりました。

おそらくHinch監督は、敬遠四球に対するネガティブなこれまでの認識を改めて確認したことでしょう。

しかしですね。実は、直前の6回裏にナショナルズも敬遠策を用いていたのです。まだ2-2の同点だったこの回、1死からYuli Gurrielに二塁打を打たれた後の場面でした。マウンドにはStephen Strasburg。バッターは22歳のルーキーながら強打を買われてDHを務めるYordan Alvarez。第1戦で2安打1四球。この試合でも第1打席はセカンドCabreraのダイビングキャッチに阻まれたものの、第2打席ではライトへシングル。打撃好調のこのAlvarezに対し、とりあえず際どいところを攻めたもののカウント2ボールとなったところで、ナショナルズは敬遠を選びました。次の打者は今シーズンはやや不調とは言えALCSではサヨナラホームランを打ったCarlos Correaということで、それなりにリスクのある選択でしたが、結果はセカンドへのポップフライ。後続も絶ったStrasburgがベンチに戻ると激しい祝福のハイタッチ、そして激し過ぎるハグ(笑)。このすぐ後にSuzukiの勝ち越し弾が出たのは偶然で片付けられるものでしょうか。

リーグが違うので単純に比較はできないとはいえ、ここまで敬遠0のアストロズと、レギュラーシーズンで41個、ポストシーズンに入ってからも2個(6回裏のを含めれば3個)のナショナルズ。もし、野球の神様の一族に敬遠の神様がいるなら、どちらに微笑むかはきくまでもありませんよね。(相変わらずの非科学的発想ですみません。)


結果的には大差になりましたが、Verlanderもさすがのピッチングで、6回までは期待通りの一級品の投手戦。一打出ればどうなっていたかという場面が連続する緊迫感のある好ゲームでした。今日のStrasburgの内容は悪くなかったと思いますが、ボール球になるカーブやスライダーをしっかり見極めてあまり三振しないアストロズ打線はやはり手強い印象。

それでも勝てたのは、どの選手も落ち着いて自分のプレーができていることに尽きると思います。例えば、途中出場で9回表にホームランを放ったMicael A. Taylor。打った瞬間、ちょっと歯が見えますよね。そしてベンチに帰ってきていつも通りのはにかんだ笑顔。最高です。

1つ勝てば御の字と思っていたアウェイでの最初の2戦をまさかの連勝。しかもGerrit ColeとJustin Verlanderという2人の好投手に黒星を付ける展開。(私を含め)大いに盛り上がっていますが、まだシリーズが終わったわけではありません。ワシントンに戻っても緩めることなく、締まった試合を期待しています。

移動日を挟み、第3戦は日本時間26日土曜日の朝です。


最後に。4回表のZimmermanの打球を処理しようとして転び、送球を自分の脚に当てるというVerlanderの珍プレーに対するダルビッシュ有のツイートが話題になっています(MLB.comのCut 4、他にもたくさんありますが、例えばCBS)。いつもながらダルビッシュのこういうセンスは実に素晴らしいですね。アメリカ人にもこれだけ受けるとは。

2019/10/22

10/22 [WS1] Gerrit Coleを打って先勝!

待ちに待ったWSがいよいよ開幕です。その第1戦の先発メンバーは以下の通り。

Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Kurt Suzuki, C
Victor Robles, CF

先発投手はMax Scherzer。休養十分。落ち着いて投げれば大丈夫。注目されたDHはKenrick。セカンドにはCabreraが起用されています。攻守のバランスを考えるとこれがベストかと思います。

対するアストロズの先発投手はGerrit Cole。ナショナルズとは、パイレーツ時代に何度も対戦したですが(6先発で3勝2敗という記録)、2017年にアストロズにトレード移籍してから、さすがドラフト全体1位という活躍を見せています。FA前最終年の今シーズンは20勝の勝ち星こそJustin Verlanderに次ぐリーグ2位でしたが、防御率(2.50)、奪三振(326)はいずれもリーグトップ。特に6月以降は21試合に登板し、15勝無敗、防御率1.73という圧倒的な成績でした。さらに、シーズンの最後に9試合連続2ケタ奪三振のメジャー新記録を樹立(継続中)。ポストシーズンに入っても3戦3勝、22回2/3を投げてわずか1失点(防御率では0.40)、32奪三振。まさに今この瞬間のMLB最高の投手といっていいでしょう。これですよこれ。これぞWS。ナショナルズ打線がどう攻略するか、楽しみですね。

といったところなのですが、今日は出勤です(明日は休暇取得予定)。昼休みを楽しみにしています。

Go Nats ! Stay in the Fight !!


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W5-4@HOU (Series 1-0)
Scherzer(W) 5.0IP 2ER 5H 3BB 7K
Corbin(HD) 1.0IP 0ER 1H 2K
Hudson(HD) 1.1IP 1ER 3H 1K
Doolittle(SV) 1.1IP 0ER 1K
Soto 3/4 double HR(1) R 3RBI SB(1)
Zimmerman 1/4 HR(1) R RBI
Eaton 2/4 RBI

(画面の前で観戦したのは、1回裏までと8回表以降。夜になってから録画を通して見直して、以下の記事を書き上げました。)

大興奮のミニッツメイドパーク。1回表のマウンドにはGerrit Cole。Trea Turnerが三遊間への内野安打で出塁し、すかさず二盗に成功しましたが、Adam Eatonは速球に押されてバントを打ち上げてしまい1アウト。Anthony Rendon、Juan Sotoはいずれも速球に全く歯が立たずという感じで連続三振。さすがは現時点でMLB(というか世界)最高の投手という立ち上がり。

対するMax Scherzerは、先頭打者を歩かせたことから始まった2死2、3塁でYuli Gurrielにレフトスタンド直撃の二塁打を打たれ、2失点。高めに外しに行った、そして実際に外れていた速球を叩かれたものであり、Coleの速球との差を感じざるを得ない。そんな初回の攻防でした。

ポストシーズンに入って3試合でわずか1点しか取られていないColeに対していきなりの2点差。苦しい展開となりましたが、もちろん今シーズンのナショナルズがこんな程度で諦めるはずはありません。むしろNLCSでは(幸いにも)一度も出番がなかったStay in the Fight!のスローガンの面目躍如とったところ。

反撃の狼煙を上げたのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。2回表2死走者なし。1ボールからの2球目、ど真ん中に来た速球を逃しませんでした。打った瞬間、打たれたColeも分かったセンターオーバーのソロ本塁打。球団史上初のワールドシリーズでのホームラン、打点を記録したのは、やはりZimmermanでした。さすがは、Face of Franchiseです。

35歳のベテランに呼応し、この後、主役となったのは20歳のJuan Soto。まずは4回表の第2打席。試合後のインタビューで「第1打席では足が震えていた」と正直に語ったSotoでしたが、この打席ではもう落ち着いていました。やはり1ボールからの2球目の速球を逆らわずに弾き返した打球は、レフトの客席を越え、(アストロズの選手がホームランを打った時に走る)2階席に設置された鉄道の線路まで届く超特大の同点ホームラン。あそこまで飛んだ左打者の打球がこれまでに何本あるのでしょうか。

次は5回表。先頭のKurt Suzukiの四球を足がかりに作った1死1、3塁からEatonがライト前にタイムリーを打って3-2と勝ち越すと、この後2死1、3塁となって回ってきたSotoの第3打席。いつもの派手なバッターボックスでの動きが出た後、外へのスライダーをやはり流し打ち、レフトフェンス直撃の2点タイムリー二塁打。5−2とリードを広げました。このSotoの一打こそが、結果的に試合を決める殊勲打なりました。ただし、この回の攻撃で見落としてはならないのはRendonの走塁でしょう。Sotoの前に打席に入ってサードゴロに倒れましたが、必死に走って間一髪1塁セーフで併殺を免れました。あれが併殺ならSotoの打席はなかったわけですから。また、Sotoの一打はフルカウントからだったのですが、Rendonは投球と同時に全力疾走でスタートを切っています。そのおかげで一気に1塁から生還できたわけです。小さなプレーですが、ここがこの試合の1つ目のターニングポイントだったと思います。

それにしても、Coleから5点。Coleが最後に5失点以上したのは実に5月22日のこと。以来、ポストシーズンも含め25試合、どこのチームもできなかったことをやってのけました。 長い休みが入ったことで打線が湿るのではないかという心配は、全くの杞憂でしたね。

一方、2回も、3回も、4回も、ランナーを背負う苦しいピッチングが続いたScherzerでしたが、粘りの投球で追加点を許さず。4回終了で既に96球を投げながら、勝ち越した後の5回裏にももちろんマウンドに戻り、きっちり三者凡退で締めくくるところはさすがです。最後はGurrielを低めチェンジアップで空振り三振。初回のリベンジを果たして終えました。アストロズの各打者もさすがですが、Scherzer自身、全体的にコントロールが悪く、内容は悪かったと言わざるを得ない出来でした。それでも堪えて試合を作る。大きな価値のある112球でした。

ただ、5回でScherzerがマウンドを降りざるを得ないということは、つまり、残る4イニングをブルペンに託すことになります。6回裏は第3戦の先発と予定されているPatrick Corbinを起用して無失点で終えましたが、7回裏に登板したTanner RaineyがGeorge Springerにソロを浴びて1点を返され、さらに1死後、(主審の判定が辛かったようにも思いますが)連続四球。早くもDaniel Hudsonを投入することになりました。この後の2死満塁までいき、球場は異様な雰囲気に包まれましたが、最後はここまで3打席全て出塁していたYordan Alvarezに対して直球一本で押し通し、三球三振。見事にピンチを切り抜けました。ただ、ここでも1つ、ハイライトリールに出てこないプレーを紹介しておきたいと思います。それは、Alvarezの前の打者Carlos Correaが、2死1、2塁から打った三遊間のゴロにショートTurnerが追い付いたこと。結果的にはオールセーフの内野安打となりましたが、あれが抜けていれば1点取られていたわけですから、実に大きなファインプレーでした。

続投のHudsonが8回裏にSpringerのライトオーバーのタイムリー二塁打で1点差まで 詰め寄られますが、2死2塁でマウンドに上がったSean Dooittleが火消しに成功(まあ打たれた瞬間はひやっとしたレフトライナーでしたが)。9回ももちろん続投のDoolittleが意外なほど危なげなく3人で終えて試合終了。

ZimmermanとSotoがColeを打って勝つ。この期に及んで形なんてどうでもいい、勝てばいいのですが、それでもナショナルズとしては非常にいい形で初戦を取りました。上述のRendonやTurnerのように小さいプレーを集中力を持って遂行したことがこの結果につながったのだと思います。明日以降も期待しています。


最後に。Zimmermanのホームランについて聞かれたDave Marinez監督の試合後のコメントからの引用です。

“I’ll be honest with you: My eyes got a little watery for him. He waited a long time to be in this position. And for him to hit that first home run and put us on the board was awesome.”
(正直に言って、ちょっと涙が浮かんだね。長い間この舞台を待っていたZimmemanがあの最初のホームランを打って、チームの初得点を記録してくれるなんて。実に素晴らしい。)

WSロースター

さあ、いよいよ今日からWSが始まります。ワクワクしますね。第1戦を前に、両チームのロースターが発表されました。

[Nationals]
Max Scherzer
Stephen Strasburg
Patrick Corbin
Anibal Sanchez

Sean Doolittle
Daniel Hudson
Tanner Rainey
Fernando Rodney
Wander Suero
Javy Guerra
Joe Ross

Yan Gomes
Kurt Suzuki

Ryan Zimmerman 
Howie Kendrick 
Anthony Rendon 
Trea Turner 
Matt Adams 
Asdrubal Cabrera 
Brian Dozier 

Juan Soto 
Victor Robles 
Adam Eaton 
Gerardo Parra 
Michael A. Taylor 

NLCSからはブルペンを2人入れ替えました。Roenis EliasとAustin Vothを外し、Wander SueroとJoe Rossを追加。Rossはポストシーズンに入ってから初めてのロースター入り。投手としては緊急要員でしょうが、もしかすると代走での起用があるかもしれません。

[Astros]
Justin Verlander
Gerrit Cole
Zack Greinke

Roberto Osuna
Chris Devenski
Will Harris
Josh James
Brad Peacock
Ryan Pressly
Hector Rondon
Joe Smith
Jose Urquidy

Jose Altuve
Alex Bregman
Carlos Correa
Aledmys Diaz
Yuli Gurriel

Yordan Alvarez
Michael Brantley
Jake Marisnick
Josh Reddick
George Springer
Kyle Tucker

こちらはALCSと全く同じロースター。ALCS第6戦でヒザを痛めたように見えたPresslyも大丈夫なようです。先発・ブルペン通じ、全て右投手。Juan Soto対策にワンポイントの左を用意するということはしませんでした。

フィールド外では、アストロズのGM補佐のBrandon TaubmanがALCS第6戦の後の祝勝会で女性記者に対する不適切発言があったと報じられた(SIの元記事Houston Chronicleのフォロー記事)のに対し、球団としてそれを一度は否定し、今日(WS開幕日)になって謝罪したもののこれが言い訳がましいという批判を浴びています。せっかくのWSの盛り上がりに水を差さないてもらいたいのですが・・・。まったく。

2019/10/20

相手はアストロズ!WSプレビュー

ALCSは、第6戦の9回裏、Jose Altuveのサヨナラ2ランという劇的な結末でアストロズがヤンキースを降して終わりました。

これにより、日本時間10月23日(水)朝に開幕するWSの第1戦がヒューストンのミニッツメードパークで行われることが決定。NLCSが終わってから長い休みに入っていたナショナルズの選手も、対戦相手が決まり気持ちを新たにしていることでしょう。

アストロズといえば、2017年以来フロリダ州West Palms Beachのスプリングトレーニイングのファシリティをナショナルズと共有している友好(?)チーム。今年2月のスプリングトレーニングの初戦の対戦相手でした。このWSで戦った後、来年2月も最初の対戦相手の予定となっています。

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強敵です。2017年に球団創設(1962年)以来初のWS制覇を成し遂げ、昨シーズンはALCSで敗退したものの、今シーズンまで3年連続100勝以上(その間の311勝となると1969-71年のオリオールズの318勝に次ぐ史上2位)。しかも恐ろしいことに101→103→107と年々勝ち星を増やしています。今シーズンの107勝は30球団最多。チーム打撃成績、.274/.352/.495はいずれも30球団トップ、チーム投手成績、3.66/1.13はいずれもドジャーズに次ぐ2位。奪三振数・奪三振率ともに1位。先発・ブルペンに分けてもほとんど変わりません。

つまり、攻守において全く隙のない、ものすごく強いチームだということです。

ちなみにナショナルズはといえば、チーム打撃成績は、6位/2位/7位、チーム投手成績は、13位/8位、奪三振の数字はいずれも8位となっています。先発投手に限った防御率だけが唯一アストロズを上回る2位(アストロズは3位)ですが、裏を返すとブルペンの防御率は29位(アストロズは2位)となります。

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そんな強豪アストロズですが、いろいろな意味でナショナルズと似ています。その1つが、今の強豪チームを作ることになったプロセス。

このブログを始めた2008年、2009年、2年続けてナショナルズは100敗以上を喫し、それで得たドラフト全体1位指名権を使ってStephen Strasburg(2009年)、Bryce Harper(2010年)を獲得。この2人と翌2011年に1巡目全体6位で指名したAnthony Rendonを核にチーム作りを進め、強化を図ってきました。その前からいるRyan Zimmermanとともに。

一方のアストロズは、ナショナルズの上を行く2011年からの3年連続100敗以上で、翌年のドラフト全体1位指名権を取得。2012年のCarlos Correaの指名は当時は意外に受け止められましたが結果的には大当たり。2013年は大外れで、2014年には入団拒否にあったりしましたが、その補償で得た翌2015年の全体2位で指名したAlex Bregmanがまた大当たり。その前からいるJose Altueveとともにチームを作ってきました。(しっかりWSを制したところはナショナルズを真似しませんでしたが。)

再建期といえば聞こえはいいものの、むしろ負けを推奨しているようで賛否両論あるところですが、両チームがある種の成功モデルを提供したことは確かです。

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現在の戦力に目を転ずると、まず、両チームのローテーションは強烈です。夢のマッチアップと言ってもいいでしょう。両軍のエースは、ともにサイ・ヤング賞を複数回の受賞し、タイガースでチームメイトだったMax ScherzerとJustin Verlander。2010年の全体1位Strasburgと2011年の全体1位Gerrit Cole。2人とも今季キャリアベストの結果を残しました。そして、昨シーズンまでDバックスでチームメイトだったPatrick CorbinとZack Greinke(ちょっと後述しますがとりあえず)。全く互角と言っていいと思います。差が出るのは4番手。ナショナルズはAníbal SanchezがもはやBIG 4と言っていい活躍を見せていますが、アストロズには対抗する投手はいません。この差がナショナルズに勝機を産んでくれる、と期待しましょう。

野手陣もタレントぞろいですが、中心となるのは両軍のサード。ナショナルズは言うまでもなくリーグ打点王のRendon。アストロズはレギュラーシーズンでチーム最多の41本塁打、112打点の4番Alex Bregman。要注意です。

そして、Ryan ZimmermanとJose AltuveのFace of Franchize対決も注目です。Altuveはまだ29歳と若いのでZimmermanと比較するのは若干微妙な気分ですが、MLB選手とは思えない小柄な体型でのエネルギッシュなプレーぶりと低迷期(Altuveのメジャーデビューは2011年)を乗り越えてきた選手ということで、アストロズファンから絶大な人気を誇る選手です。そのAltuveがWS進出を決めるサヨナラ本塁打。アストロズが勢いに乗らないはずがありません。

最高の状態の最強のチームとガチンコでぶつかるWS。上等です。楽しみでなりません。

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最後につまらないことを2つほど。

アストロズとヤンキース。ALCSを見ながら、どちらと対戦したいかと考えていましたが、私の中では断然アストロズでした。

伝統あるヤンキースを破っての初のWS制覇というのもシナリオとしては素敵だなとか、田中将大のいるヤンキースとの対戦となれば日本での注目もアップし、ナショナルズの魅力も広まるかなとかも思いましたが、やはりヤンキースが勝つことはそれ自体気分が悪いことです。街中でNYのキャップをかぶっている人を見るだけで内心「Yankees S**K」と呟いているくらいですから(口には出てないと思います。たぶん)。ヤンキースが勝ち上がるなんてことは、全然全く喜べません。

そしてもう1つ、アストロズを応援した理由がありました。それは、Zack Greinkeと対戦する機会を望んだということです。私は今もちゃんと覚えていますよ。2011年のオフにGreinkeから受けた仕打ちを。しつこいと言われても、あの時のショックは強烈でしたから。あれから8年。Greinkeにとってもこれがようやくたどり着いた初のWSの舞台。是非とも、Greinkeの目の前で先にWSを制覇するところが見たいです。

そんなつまらない話で締めくくっていいのか分かりませんが(笑)、以上をもちまして、当ブログのWSプレビューとさせていただきます。

Let’s Go Nats!  Stay in the Fight !!

2019/10/18

NLCSをふりかえって: MVPはKendrick(とSanchez)

まさかの4連勝で終わったNLCS。ALCSはまだ続いていてちょっと羨ましかったりしますが、まあ贅沢は言うまい。NLDSと同じように、気の向くままに戦いぶりを振り返っておこうと思います。(例によって数字はbaseball referenceのページをご参照ください)

[シリーズMVP]

公式にはHowie Kendrickが受賞しました。おめでとう!4試合全てに5番セカンドで先発出場。2-0で勝利した初戦では1点目のホームを踏み、2点目のタイムリー。第3戦では3本の二塁打で3打点を記録。計4得点、4打点はいずれもチーム単独トップ。足の故障への懸念を抱え、レギュラーシーズンでは休みながら使わざるをえなかったベテランが、連戦にも疲れを見せず、高いレベルのパフォーマンスを続けてくれました。野手陣で最も大きな 貢献をした選手であることは確かで、MVPにふさわしいと思います。

しかし、このNLCSをナショナルズが制する決め手となったのは投手陣ではなかったでしょうか。第3戦までの先発投手がそろって自責点0で7イニング以上を投げたことは、それだけでも歴史的な快挙であり、また、第4戦の後半を含め、計9イニング(つまり実質1試合)を1失点に抑えたブルペンも素晴らしい働きでした。そんな投手陣を代表して、当ブログでは、Anibal SanchezをMVPとして讃えたいと思います。第1戦の先発を任され、8回途中までノーヒッターを継続。シリーズの流れを作ったのは間違いなくSanchezの快投でした。


[投手陣]
  • 4戦で終わってしまったので、Anibal Sanchez, Max Scherzer, Stephen Strasburg, Patrick Corbinの「BIG4」が1度ずつ先発しただけで終わってしまいまいた。第1戦のSanchezは8回2死まで、第2戦のScherzerは7回の先頭打者まで、それぞれノーヒッターを継続し、大いに沸かせてくれました。第3戦のStrasburgも無四球で、前の2人より多い12奪三振という快投で、やはり自責点0。第4戦のCorbinは中盤に息切れしましたが、序盤の奪三振ショーで大いに盛り上げ、試合のトーンを作ったのは確かです。それにCorbinは第1戦の9回に対左のワンポイントとしてマウンドに上がった功もありました。
  • Sean Doolittle, Daniel Hudson, Tanner Rainey, Fernando Rodneyがマウンドに上がったブルペン陣は、計9イニングを自責点1。その1点も、第2戦でMichael A. Taylorが打球の目測を誤ったことによるもので、実質的には無失点。先発陣が素晴らし過ぎて4人以外(Javy Guerra, Roenis Elias, Austin Voth)を使う必要がなかったとはいえ、ここに来ていい仕事をしてくれました。
  • 最大大の功労者は3試合に登板したDoolittle。第1戦では8回途中からマウンドに上がり、そのまま4つのアウトを記録してセーブ。Hudsonが出産立合い休暇を取得したことで生じていた外野の雑音を吹き飛ばすピッチングでした。そのHudsonも、第4戦の8回こそひやひやさせましたが「崩壊しなかった」というその点だけで十分です。2人だけではありません。RaineyとRodneyは2人で計3イニングをパーフェクト、打者9人から5奪三振というパフォーマンス。特にRaineyは制球難の面影もなくすっかり立場を確立した感があります。
  • チーム投手成績。計36イニングで6失点(自責点5)、7四球、2死球。防御率/WHIPに直すと、1.25/0.64。48奪三振。サイヤング賞どころか、絶対守護神という感じの驚異的な数字ですね。
  • 逆にカージナルスのチーム打撃成績は、.130/.195/.179。個々の選手を見ても、Jose Martinezにだけは10打数5安打と打たれましたが、他の選手はことごとく抑えました。特に主軸のPaul GoldschmidtとMarcell Ozunaの2人に至っては、合わせて32打数4安打、四死球なし、.125/.125/.156。そして17三振(2打席に1度以上三振)と完膚なきまでに抑え切りました。NLDSでのCody Bellingerに続いてのことなのでスカウティングの成果ではないかと思います。拍手。

[野手陣]
  • 先にチーム打撃成績から行きます。.274/.327/.415。本塁打数はわずかに2本。しかもいずれもソロでしたが、二塁打はNLDSを上回る11本で、20得点(1試合平均5点)と悪くない数字を記録しました。第4戦の初回が象徴的ですが、打線が線として機能したと評価できるでしょう。
  • チーム盗塁数がまたも0に終わった点は気になりますが、WSでは意外と武器になるような気がします(根拠は全くありません)。
  • 個人成績に目を転じると、Anthony RendonがMVPのKendrickをも上回る打率.417、出塁率.529を記録。もっとも、カージナルス投手陣のマークが厳しく、第4戦での先制犠飛こそありましたが、それを含めても2打点止まり。後を打つJuan Sotoに対しても徹底した変化球攻めが遂行され、NLDSほどの活躍はできませんでした。特に三振の多さはらしくありません。WSでも同じような攻め方をされることが予想されます。シーズン中にもしてきたように、しっかり修正してくるのがSotoだと信じています。
  • 中軸の2人がマークされた分、その後を打つKendrickを含め周囲がよく頑張りました。まず、1、2番の2人は、テーブルセッターとしてだけでなく、2人で5打点とポイントゲッターとしても機能しました。特にロースコアゲームとなった第1戦、第2戦の終盤での追加点に絡んだAdam Eatonの貢献は大でした。Turnerは第4戦の初回、先頭打者としてセンター前で出たあと、止めとなるレフトへの2点タイムリー。7得点の立役者となりました。
  • 全4試合で5、6番を務めたKendrickとRyan Zimmermanの両ベテラン。Kendrckについては上述のとおり。Zimmemanの数字は一見パッとしませんが、第4戦の初回の三塁線への打球はヒットにカウントされてもいい強烈なものでしたし、調子は悪くありません。そして守備。第1戦の8回裏のダイビングキャッチはこのNLCSの最大のハイライトの1つでしょう。
  • 捕手コンビはKurt Suzukiの出遅れでマスクを被ったYan Gomesが初戦のSanchezの好投を演出し、同試合では2安打1打点を記録するなどバットでもしっかり貢献。ワイルドカード以来ノーヒットが続いていたSuzukiにも第3戦でようやく1本。WSでは気楽に打席に入れることでしょう。
  • そしてセンターの2人。Michael A. Taylorは第2戦で値千金のまさかの先制ソロ。第3戦から復帰のVictor Roblesもブランクを感じさせずいきなりホームラン。チームで2本しか出なかったホームランを打ったのがこの2人とは。第4戦、またも最後の打球はセンターへ。今回はイージーフライでしたが、Roblesがこれをキャッチし、WS進出が決まりました。
  • 代打陣では、Matt AdamsとGerardo Parraにそれぞれヒットが出ました。代打Parraが告げられBaby Sharkが流れるだけでナショナルズ・パークは大盛り上がり。それだけでもロースターにいる価値のある選手ですね。

[番外編]
私が観てなくても第3戦をちゃんと勝ってくれて心底ほっとしました。WSも全試合見ることはさすがにできない予定ですので。この話はもういいでしょう。

ずっとご覧になっている方はお気付きかと思いますが、NLCSの4試合全てナショナルズのユニフォームは、ネイビーブルーで胸に「Nationals」と書かれたものでした(リンク先の写真参照)。ドジャーズとのNLDSの第2戦をこのユニフォームで勝った後、違うユニフォームで2連敗。第4戦をこのユニフォームで勝ったことから験担ぎで第5戦も同じユニフォームを 着て勝利。NLCSでは毎日勝つので変えられなくなってしまって結果4試合とも同じユニフォームで戦うことになったようです。このポストシーズン、このユニフォーム以外では1勝(ブリューワーズとのワイルドカードゲーム)2敗、このユニフォームではなんと7勝負けなし。WSの第1戦も当然このユニフォームで臨むものと思われます。

2019/10/15

10/15 [NLCS 4] 初回の7点を死守!ナ・リーグ初制覇!! ワールドシリーズへ!!!

ナショナルズの3連勝で迎えることになったNLCS第4戦。勢いに乗るナショナルズの先発メンバーは以下の通り。

Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, 2B
Ryan Zimmerman, 1B 
Victor Robles, CF
Yan Gomes, C
Patrick Corbin, P

先発投手がPatrick Corbinのため、Yan Gomesが先発マスク。それ以外はここしばらく不動のメンバーとなっているラインナップ。1つの注目はCorbinがどんなピッチングを見せるか。3試合の先発投手の自責点は0。Corbinも続けば、歴史的な快挙となります。

逆に貧打に苦しむカージナルスは打線を大きく入れ替えてきました。とはいえ、Paul Goldschmidt、Marcel Ozunaの2人が主軸であることは変わりません。ここをしっかり抑えることがやはりポイント。カージナルスの先発は右腕のDakota Hudson。レギュラーシーズン16勝でチームの勝ち頭となった2年目の若手。ただ、コントロールに難がある投手なので、この辺りを突いて得点機を作っていって欲しいですね。

今日はコメント欄でフォローしていきます。

Stay in the Fight !

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W7-4 Cardinals (Won the Series 4-0)
Corbin(W) 5.0IP 4ER 4H 3BB 12K
Rainey(HD) 1.0IP 0ER 1K
Doolittle(HD) 1.2IP 0ER 1H 1K
Hudson(SV) 1.1IP 0ER 1BB 1HBP
Turner 2/4 R 2RBI
Rendon 1/3 SF RBI
Soto 2/4 double R RBI
Robles 1/4 R RBI
Gomes 1/4 R 2RBI

我らがナショナルズが、カージナルスを4戦スウィープで破って、ナショナルリーグ初優勝!初のワールドシリーズ進出を決めました。おめでとう!感激です!!

3連勝の勢いそのままに臨んだこの試合。序盤は完璧にナショナルズのペースでした。1回表、Patrick Corbinが3者連続三振。その裏、Dakota Hudsonのファーストストライクを積極的に打っていく作戦(?)が見事に当たり、あっという間に7−0とリードを奪いました。このままカージナルスが諦めてくれてすんなり勝てるとはさすがに思いませんでしたが、実際、この時思った以上に長く感じる中盤以降となりました。

4回までに10三振を奪ってカージナルス打線を圧倒したCorbinでしたが、序盤に飛ばし過ぎたか、4回にYadier Molinaにソロホームランを打たれてまず1点。5回には、追い込みながらも決め切れず、1安打と2四球で無死満塁の大ピンチ。Tommy Edmanのセカンドゴロの間に1点。そしてJose Martinezにあわやという右中間フェンス直撃の二塁打を打たれ、7-4と3点差まで詰め寄られました。

後続のPaul GoldschmidとMarcel Ozunaを連続三振に仕留め、なんとか、なんとかCorbinが踏ん張りましたが、イニングの間に確認してしまいました。2012年のNLDS第5戦の試合経過を。カージナルスを相手に序盤で大量リードしながら(実際には6−0)、5回に3点差まで詰め寄られた記憶は驚くほどに正確でした。打線が追加点を奪いないこともあり、気持ちとしては防戦一方。ひやひやしながら見ていました。

しかし、この後の展開は2012年とは違いました。違いを生んだのは、まさかのブルペン。じりじりと失点を重ねた末に最後の最後で崩壊した2012年とは異なり、今年のブルペンは最後まで「0」を並べてくれました。2番手Tanner Raineyが6回を三者凡退。3番手Sean Doolittleは7回をわずか9球の三者凡退で片付けた後、8回も続投し、2つのアウトを記録。DoolittleがOzunaにシングルを打たれたところで出てきたDaniel Hudsonが死球、四球で2死満塁としてしまい、打席にMatt Carpenterが入ったときは(ここでホームラン打たれたら逆転されてしまうという)悪いイメージが頭をよぎりました。が、しかし、結果はセカンドゴロで無失点のままイニング終了。9回はあっさりと三者凡退でゲームセット。レギュラーシーズンから、NLDSまで散々に言われてきたブルペンがここで頑張って結果を残したことにある種の「救い」のようなものを感じましたね。

最後の打球をセンターのVictor Roblesがつかんだ後、マウンド付近に集まって喜ぶ選手たち、ベンチで抱擁する監督・コーチ陣が次々に画面に映し出されましたが、私が追ったのはやはりRyan Zimmermanの姿でした。どんな思いでこの瞬間を迎えているだろうかと思いながら。

優勝トロフィー授与式でDave Martinez監督が言った「Often bumpy roads lead to a beautiful place, and this is a beautiful place.」はとても素敵な言葉だと感じました。内容も響きも。おそらくMartinez監督は今シーズン、せいぜい昨年と今年の2シーズンを指して言ったのだと思うし、実際その通りでもあるわけですが、このフランチャイズの歴史自体が極めて険しい道のりでした。モントリオール時代を含めても、あるいはZimmermanのキャリアそのものであるワシントン移転後の15年で見ても。それが、今日1つの到達点にたどり着きました。

しかし、まだです。道はさらに前に続いています。嬉しいことに。ワールドシリーズが待っています!ALCSは第3戦を終えて、アストロズが2勝、ヤンキースが1勝という状況。どちらが来てもレギュラーシーズン100勝以上の強いチーム。相手にとって不足なし。チャレンジャーとして挑むだけです。

少し心配なのはワールドシリーズの開幕は日本時間で23日のため、丸々1週間空くこと。 投手陣にはいい休養となりますが、野手陣はバッティングの感覚が鈍るというか、調子を落とすのではないかと。ま、贅沢な悩みなんですけどね(笑)。

ま、兎にも角にも、まずは祝いです!(ということで今日は飲みに行った席で大いに語ってきました!)

2019/10/14

10/14 [NLCS 3] Strasburgも自責点0で3連勝!

舞台をナショナルズ・パークに移してのNLCS第3戦。ナショナルズの先発メンバーは以下の通り。

Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, 2B
Ryan Zimmerman, 1B 
Kurt Suzuki, C
Victor Robles, CF
Stephen Strasburg, P

Victor Roblesが戻りました。Michael A. Taylorもよく頑張ってくれたと思いますが、やはり今年のこのチームのレギュラーはRobles。Taylorには代走として期待します。先発投手はStephen Strasburg。このポストシーズン、3試合で計15イニングを投げ、4失点(防御率2.40)、21奪三振に対して1四球という素晴らしいピッチングを続けています。一方カージナルスの先発はJack Flaherty。オールスター後(15先発)の防御率0.91、124奪三振はいずれもナ・リーグトップという好投手。もっとも7勝と勝ち運には恵まれておらず、NLDSでも2試合に先発して計4失点ながら1勝1敗なので十分付け入る隙はありそうです。いずれにしても今日もいい投手戦が展開されることを期待します。

今日は残念ながらお仕事のためコメント欄でのフォローはできませんが、きっと勝ってくれるものと昼休みにチェックするのを楽しみにしています。


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W8-1 Cardinals (Series 3-0)
Strasburg(W) 7.0IP 0ER(1R) 7H 0BB 12K
Rodney-Rainey 2.0IP 0ER 4K
Kendrick 3/4 3double 2R 3RBI
Robles 2/4 HR 2R RBI
Rendon 2/3 double BB 2R RBI
Zimmerman 2/4 double 2RBI

私が仕事で見ていなくて負けたらどうしようかと勝手に心配していましたが、全くの杞憂に終わりました(笑)。むしろ3試合目で最も楽な試合展開となりました。

先制は今日もナショナルズ。3回裏、この回先頭の、この試合から復帰したVictor Roblesのチーム初安打を足がかりに、Adam Eaton、Anthony Rendon、Howie Kendrickのタイムリーで3点。難敵と思われたJack Flahertyを見事に攻略して見せました。ブルペン投手に変わった5回裏にもまたもKendrick、そしてRyan Zimmermanに連続タイムリー二塁打が出て2点を追加。ここまでの5本のタイムリーは全て2アウト から。そして6回裏、Roblesが右中間スタンドへのソロホームラン。初めてナショナルズパークで観戦してくれた母親の前でいいところを見せることができました。

先発のStephen Strasburgは、2回表の先頭打者Marcel Ozunaにレフト線に二塁打を打たれて早々にノーヒッターは阻止され、この後もヒットはかなり打たれながらも要所要所をしっかり抑え、ゼロを並べていきました。7回表に1点こそ失いましたが、これも打球処理の後に足を滑らせて転んだJuan Sotoが焦って必要のない悪送球をしたための非自責点。この後の1死1,2塁のピンチを代打Matt Wieters、Dexter Folwerを連続三振で切り抜け、結局7位にんぐをを自責点0。無四球、12奪三振という内容で、Anibal Sanchez、Max Scherzerと比べても遜色ないナイスピッチングでした。

大量リードもあり、8回はFernando Rodney、9回はTanner Raineyが登板。意気消沈の カージナルス打線ということもあり、それぞれ2三振を含む三者凡退であっさりゲームセット。

3連勝。リーグ優勝、ワールドシリーズ進出まであと1勝としました。

野手陣の駒がそろい、Sean DooilttleとDaniel Hudsonも休養十分。これ以上はないほどの良いチーム状態。明日の試合で決めてしまって欲しいですね。