Trea Turner, SS
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Kurt Suzuki, C
Adam Eaton, RF
Anthony Rendon, 3B
Juan Soto, LF
Howie Kendrick, DH
Asdrúbal Cabrera, 2B
Ryan Zimmerman, 1B
Kurt Suzuki, C
Victor Robles, CF
先発投手はMax Scherzer。休養十分。落ち着いて投げれば大丈夫。注目されたDHはKenrick。セカンドにはCabreraが起用されています。攻守のバランスを考えるとこれがベストかと思います。
対するアストロズの先発投手はGerrit Cole。ナショナルズとは、パイレーツ時代に何度も対戦したですが(6先発で3勝2敗という記録)、2017年にアストロズにトレード移籍してから、さすがドラフト全体1位という活躍を見せています。FA前最終年の今シーズンは20勝の勝ち星こそJustin Verlanderに次ぐリーグ2位でしたが、防御率(2.50)、奪三振(326)はいずれもリーグトップ。特に6月以降は21試合に登板し、15勝無敗、防御率1.73という圧倒的な成績でした。さらに、シーズンの最後に9試合連続2ケタ奪三振のメジャー新記録を樹立(継続中)。ポストシーズンに入っても3戦3勝、22回2/3を投げてわずか1失点(防御率では0.40)、32奪三振。まさに今この瞬間のMLB最高の投手といっていいでしょう。これですよこれ。これぞWS。ナショナルズ打線がどう攻略するか、楽しみですね。
といったところなのですが、今日は出勤です(明日は休暇取得予定)。昼休みを楽しみにしています。
Go Nats ! Stay in the Fight !!
**************
W5-4@HOU (Series 1-0)
Scherzer(W) 5.0IP 2ER 5H 3BB 7K
Corbin(HD) 1.0IP 0ER 1H 2K
Hudson(HD) 1.1IP 1ER 3H 1K
Doolittle(SV) 1.1IP 0ER 1K
Soto 3/4 double HR(1) R 3RBI SB(1)
Zimmerman 1/4 HR(1) R RBI
Eaton 2/4 RBI
(画面の前で観戦したのは、1回裏までと8回表以降。夜になってから録画を通して見直して、以下の記事を書き上げました。)
大興奮のミニッツメイドパーク。1回表のマウンドにはGerrit Cole。Trea Turnerが三遊間への内野安打で出塁し、すかさず二盗に成功しましたが、Adam Eatonは速球に押されてバントを打ち上げてしまい1アウト。Anthony Rendon、Juan Sotoはいずれも速球に全く歯が立たずという感じで連続三振。さすがは現時点でMLB(というか世界)最高の投手という立ち上がり。
対するMax Scherzerは、先頭打者を歩かせたことから始まった2死2、3塁でYuli Gurrielにレフトスタンド直撃の二塁打を打たれ、2失点。高めに外しに行った、そして実際に外れていた速球を叩かれたものであり、Coleの速球との差を感じざるを得ない。そんな初回の攻防でした。
ポストシーズンに入って3試合でわずか1点しか取られていないColeに対していきなりの2点差。苦しい展開となりましたが、もちろん今シーズンのナショナルズがこんな程度で諦めるはずはありません。むしろNLCSでは(幸いにも)一度も出番がなかったStay in the Fight!のスローガンの面目躍如とったところ。
反撃の狼煙を上げたのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。2回表2死走者なし。1ボールからの2球目、ど真ん中に来た速球を逃しませんでした。打った瞬間、打たれたColeも分かったセンターオーバーのソロ本塁打。球団史上初のワールドシリーズでのホームラン、打点を記録したのは、やはりZimmermanでした。さすがは、Face of Franchiseです。
35歳のベテランに呼応し、この後、主役となったのは20歳のJuan Soto。まずは4回表の第2打席。試合後のインタビューで「第1打席では足が震えていた」と正直に語ったSotoでしたが、この打席ではもう落ち着いていました。やはり1ボールからの2球目の速球を逆らわずに弾き返した打球は、レフトの客席を越え、(アストロズの選手がホームランを打った時に走る)2階席に設置された鉄道の線路まで届く超特大の同点ホームラン。あそこまで飛んだ左打者の打球がこれまでに何本あるのでしょうか。
次は5回表。先頭のKurt Suzukiの四球を足がかりに作った1死1、3塁からEatonがライト前にタイムリーを打って3-2と勝ち越すと、この後2死1、3塁となって回ってきたSotoの第3打席。いつもの派手なバッターボックスでの動きが出た後、外へのスライダーをやはり流し打ち、レフトフェンス直撃の2点タイムリー二塁打。5−2とリードを広げました。このSotoの一打こそが、結果的に試合を決める殊勲打なりました。ただし、この回の攻撃で見落としてはならないのはRendonの走塁でしょう。Sotoの前に打席に入ってサードゴロに倒れましたが、必死に走って間一髪1塁セーフで併殺を免れました。あれが併殺ならSotoの打席はなかったわけですから。また、Sotoの一打はフルカウントからだったのですが、Rendonは投球と同時に全力疾走でスタートを切っています。そのおかげで一気に1塁から生還できたわけです。小さなプレーですが、ここがこの試合の1つ目のターニングポイントだったと思います。
それにしても、Coleから5点。Coleが最後に5失点以上したのは実に5月22日のこと。以来、ポストシーズンも含め25試合、どこのチームもできなかったことをやってのけました。 長い休みが入ったことで打線が湿るのではないかという心配は、全くの杞憂でしたね。
一方、2回も、3回も、4回も、ランナーを背負う苦しいピッチングが続いたScherzerでしたが、粘りの投球で追加点を許さず。4回終了で既に96球を投げながら、勝ち越した後の5回裏にももちろんマウンドに戻り、きっちり三者凡退で締めくくるところはさすがです。最後はGurrielを低めチェンジアップで空振り三振。初回のリベンジを果たして終えました。アストロズの各打者もさすがですが、Scherzer自身、全体的にコントロールが悪く、内容は悪かったと言わざるを得ない出来でした。それでも堪えて試合を作る。大きな価値のある112球でした。
ただ、5回でScherzerがマウンドを降りざるを得ないということは、つまり、残る4イニングをブルペンに託すことになります。6回裏は第3戦の先発と予定されているPatrick Corbinを起用して無失点で終えましたが、7回裏に登板したTanner RaineyがGeorge Springerにソロを浴びて1点を返され、さらに1死後、(主審の判定が辛かったようにも思いますが)連続四球。早くもDaniel Hudsonを投入することになりました。この後の2死満塁までいき、球場は異様な雰囲気に包まれましたが、最後はここまで3打席全て出塁していたYordan Alvarezに対して直球一本で押し通し、三球三振。見事にピンチを切り抜けました。ただ、ここでも1つ、ハイライトリールに出てこないプレーを紹介しておきたいと思います。それは、Alvarezの前の打者Carlos Correaが、2死1、2塁から打った三遊間のゴロにショートTurnerが追い付いたこと。結果的にはオールセーフの内野安打となりましたが、あれが抜けていれば1点取られていたわけですから、実に大きなファインプレーでした。
続投のHudsonが8回裏にSpringerのライトオーバーのタイムリー二塁打で1点差まで 詰め寄られますが、2死2塁でマウンドに上がったSean Dooittleが火消しに成功(まあ打たれた瞬間はひやっとしたレフトライナーでしたが)。9回ももちろん続投のDoolittleが意外なほど危なげなく3人で終えて試合終了。
ZimmermanとSotoがColeを打って勝つ。この期に及んで形なんてどうでもいい、勝てばいいのですが、それでもナショナルズとしては非常にいい形で初戦を取りました。上述のRendonやTurnerのように小さいプレーを集中力を持って遂行したことがこの結果につながったのだと思います。明日以降も期待しています。
最後に。Zimmermanのホームランについて聞かれたDave Marinez監督の試合後のコメントからの引用です。
“I’ll be honest with you: My eyes got a little watery for him. He waited a long time to be in this position. And for him to hit that first home run and put us on the board was awesome.”
(正直に言って、ちょっと涙が浮かんだね。長い間この舞台を待っていたZimmemanがあの最初のホームランを打って、チームの初得点を記録してくれるなんて。実に素晴らしい。)
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W5-4@HOU (Series 1-0)
Scherzer(W) 5.0IP 2ER 5H 3BB 7K
Corbin(HD) 1.0IP 0ER 1H 2K
Hudson(HD) 1.1IP 1ER 3H 1K
Doolittle(SV) 1.1IP 0ER 1K
Soto 3/4 double HR(1) R 3RBI SB(1)
Zimmerman 1/4 HR(1) R RBI
Eaton 2/4 RBI
(画面の前で観戦したのは、1回裏までと8回表以降。夜になってから録画を通して見直して、以下の記事を書き上げました。)
大興奮のミニッツメイドパーク。1回表のマウンドにはGerrit Cole。Trea Turnerが三遊間への内野安打で出塁し、すかさず二盗に成功しましたが、Adam Eatonは速球に押されてバントを打ち上げてしまい1アウト。Anthony Rendon、Juan Sotoはいずれも速球に全く歯が立たずという感じで連続三振。さすがは現時点でMLB(というか世界)最高の投手という立ち上がり。
対するMax Scherzerは、先頭打者を歩かせたことから始まった2死2、3塁でYuli Gurrielにレフトスタンド直撃の二塁打を打たれ、2失点。高めに外しに行った、そして実際に外れていた速球を叩かれたものであり、Coleの速球との差を感じざるを得ない。そんな初回の攻防でした。
ポストシーズンに入って3試合でわずか1点しか取られていないColeに対していきなりの2点差。苦しい展開となりましたが、もちろん今シーズンのナショナルズがこんな程度で諦めるはずはありません。むしろNLCSでは(幸いにも)一度も出番がなかったStay in the Fight!のスローガンの面目躍如とったところ。
反撃の狼煙を上げたのは、誰あろうRyan Zimmermanでした。2回表2死走者なし。1ボールからの2球目、ど真ん中に来た速球を逃しませんでした。打った瞬間、打たれたColeも分かったセンターオーバーのソロ本塁打。球団史上初のワールドシリーズでのホームラン、打点を記録したのは、やはりZimmermanでした。さすがは、Face of Franchiseです。
35歳のベテランに呼応し、この後、主役となったのは20歳のJuan Soto。まずは4回表の第2打席。試合後のインタビューで「第1打席では足が震えていた」と正直に語ったSotoでしたが、この打席ではもう落ち着いていました。やはり1ボールからの2球目の速球を逆らわずに弾き返した打球は、レフトの客席を越え、(アストロズの選手がホームランを打った時に走る)2階席に設置された鉄道の線路まで届く超特大の同点ホームラン。あそこまで飛んだ左打者の打球がこれまでに何本あるのでしょうか。
次は5回表。先頭のKurt Suzukiの四球を足がかりに作った1死1、3塁からEatonがライト前にタイムリーを打って3-2と勝ち越すと、この後2死1、3塁となって回ってきたSotoの第3打席。いつもの派手なバッターボックスでの動きが出た後、外へのスライダーをやはり流し打ち、レフトフェンス直撃の2点タイムリー二塁打。5−2とリードを広げました。このSotoの一打こそが、結果的に試合を決める殊勲打なりました。ただし、この回の攻撃で見落としてはならないのはRendonの走塁でしょう。Sotoの前に打席に入ってサードゴロに倒れましたが、必死に走って間一髪1塁セーフで併殺を免れました。あれが併殺ならSotoの打席はなかったわけですから。また、Sotoの一打はフルカウントからだったのですが、Rendonは投球と同時に全力疾走でスタートを切っています。そのおかげで一気に1塁から生還できたわけです。小さなプレーですが、ここがこの試合の1つ目のターニングポイントだったと思います。
それにしても、Coleから5点。Coleが最後に5失点以上したのは実に5月22日のこと。以来、ポストシーズンも含め25試合、どこのチームもできなかったことをやってのけました。 長い休みが入ったことで打線が湿るのではないかという心配は、全くの杞憂でしたね。
一方、2回も、3回も、4回も、ランナーを背負う苦しいピッチングが続いたScherzerでしたが、粘りの投球で追加点を許さず。4回終了で既に96球を投げながら、勝ち越した後の5回裏にももちろんマウンドに戻り、きっちり三者凡退で締めくくるところはさすがです。最後はGurrielを低めチェンジアップで空振り三振。初回のリベンジを果たして終えました。アストロズの各打者もさすがですが、Scherzer自身、全体的にコントロールが悪く、内容は悪かったと言わざるを得ない出来でした。それでも堪えて試合を作る。大きな価値のある112球でした。
ただ、5回でScherzerがマウンドを降りざるを得ないということは、つまり、残る4イニングをブルペンに託すことになります。6回裏は第3戦の先発と予定されているPatrick Corbinを起用して無失点で終えましたが、7回裏に登板したTanner RaineyがGeorge Springerにソロを浴びて1点を返され、さらに1死後、(主審の判定が辛かったようにも思いますが)連続四球。早くもDaniel Hudsonを投入することになりました。この後の2死満塁までいき、球場は異様な雰囲気に包まれましたが、最後はここまで3打席全て出塁していたYordan Alvarezに対して直球一本で押し通し、三球三振。見事にピンチを切り抜けました。ただ、ここでも1つ、ハイライトリールに出てこないプレーを紹介しておきたいと思います。それは、Alvarezの前の打者Carlos Correaが、2死1、2塁から打った三遊間のゴロにショートTurnerが追い付いたこと。結果的にはオールセーフの内野安打となりましたが、あれが抜けていれば1点取られていたわけですから、実に大きなファインプレーでした。
続投のHudsonが8回裏にSpringerのライトオーバーのタイムリー二塁打で1点差まで 詰め寄られますが、2死2塁でマウンドに上がったSean Dooittleが火消しに成功(まあ打たれた瞬間はひやっとしたレフトライナーでしたが)。9回ももちろん続投のDoolittleが意外なほど危なげなく3人で終えて試合終了。
ZimmermanとSotoがColeを打って勝つ。この期に及んで形なんてどうでもいい、勝てばいいのですが、それでもナショナルズとしては非常にいい形で初戦を取りました。上述のRendonやTurnerのように小さいプレーを集中力を持って遂行したことがこの結果につながったのだと思います。明日以降も期待しています。
最後に。Zimmermanのホームランについて聞かれたDave Marinez監督の試合後のコメントからの引用です。
“I’ll be honest with you: My eyes got a little watery for him. He waited a long time to be in this position. And for him to hit that first home run and put us on the board was awesome.”
(正直に言って、ちょっと涙が浮かんだね。長い間この舞台を待っていたZimmemanがあの最初のホームランを打って、チームの初得点を記録してくれるなんて。実に素晴らしい。)
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