2012/08/21

8/20 ブレーブスとの直接対決初戦を延長13回サヨナラ勝ち

W5-4(13) Braves (Season 76-46)
Zimmermann 5.0IP 4ER 8H 2BB 2K 2.54
Stammen(W6-1) 2.0IP 0ER 0H 1BB 2K 2.45 Z
Desmond 2/5 HR(18) R 2RBI BB 2K .279
Zimmerman 2/4 R 2BB .283
Werth 2/5 2double R BB .318
LaRoche 2/5 RBI BB .262
Espinosa 0/5 R BB 2K .253

地区2位のブレーブスを迎えての重要な3連戦の初戦。延長13回、控え捕手のJesus Floresと先発投手を除く全選手が出場した総力戦(しかもEdwin Jacksonは14回に突入した場合の登板に備え投球練習をしていました)を何とか制し、先勝。雨で試合開始が1時間遅れたため、試合が終わったときには日付が替わっており、また両軍とも残塁が多く、最後も妙な勝ち方で、見ている側も正直疲れましたが、勝てば全てOKです(笑)。

序盤はナショナルズのペース。1点を先制された直後の1回裏、先頭のJason Werthからの3連打とIan Desmondの復帰後初安打となったレフトへの2ランで4点を奪い逆転に成功。リーグ防御率トップのJordan Zimmermannが先発とあってこの試合は簡単に勝てるかと思われました。しかし、4回表に2死から内野安打で1点を返されると、5回表1死1塁からJason Heywardにライトのブルペンへ運ばれてしまい同点。Zimmermannはこの回で降板。制球に苦しんだというよりは、ブレーブス打線が粘り強かったという印象。防御率トップの座も明け渡し、残念な登板となりました。

その後は、さすが両軍とも自慢のブルペンを有するだけあって一歩も譲らぬゼロ行進。ナショナルズは、6回無死1,2塁、7回1死3塁、8回1死満塁のチャンスを作りながらことごとく得点できず。さらに、10回にはAdam LaRoche、11回にはJason Werthの打球が、いずれもライトフェンスのほんの数十センチ手前で捕られるなど、嫌な流れになっても不思議はなかったのですが、ブルペン投手陣、守備の踏ん張りでなんとか切り抜けていきました。

そして迎えた延長13回にサヨナラ勝ちを収めたわけですが、これもまた妙な展開でした。何せ外野には一球も飛ばなかったのですから。先頭のDesmondが二遊間への内野安打で出塁すると、次のDanny Espinosaにはバントの指示。しかし、Espinosaのバントは投手正面への強過ぎるもので、二塁封殺。またチャンスを逃すのかと嫌な気分になりましたが、続く打者Kurt Suzukiがしっかり仕事をしました。カウント2-2からランナーEspinosaがスタートを切ると、Suzukiは変化球になんとかバットを当てて打球は大きくバウンド。誰も処理できず、サードのChipper Jonesがボールを蹴っ飛ばしてしまった隙にEspinosaは一気に三塁を陥れ、1死Ⅰ,3塁のチャンスを迎えました。問題は次の打者が投手のCraig Stammenだったこと。ロングリリーバーのStammenはまだ投げられたはずですが、代打を出してしまえば14回から本当にJacksonを使わざるを得なくなるところ。迷ったと思いますが、ベンチの判断はここで勝負。代打Chad Tracyが送られました。

そのTracyの打席 。初球空振りで1ストライクの後の2球目、Christian Martinez投手が投じた外よりの速球を叩いた打球はセカンドDan Ugglaのやや左への鋭いゴロでしたが、Ugglaの守備範囲。一瞬ため息がでました。ところが、Ugglaはなぜかどこにも投げずにお手玉。その間に3塁走者のEspinosaが生還し、サヨナラ勝ち。Ugglaがきれいに処理していれば、本塁に送球してもEspinosaはアウトだったタイミング。あるいは、ショートが2塁ベースカバーに入っていたので、おそらく4-6-3の併殺も成立したと思われます。さらには、1塁走者のSuzukiは呆然と立ち尽くした末に何を思ってか1塁ベースに戻ろうとしていますので、Ugglaがボールを持って1塁に走っただけで併殺が成立した可能性さえありました。しかし、実際には握り替えている間にボールがこぼれ、どこにも送球できず。リプレイを見ると、Ugglaは捕球後、Espinosaのほうへ目線を動かしています。おそらく、Espinosaは本塁に突入してこないものと思い込みながら、牽制の意味で目線だけ向け、近いところでしっかり1アウト(2アウト目)を取るつもりだったのではないかと思われます。私もまさかあの打球でEspinosaが突入するとは思いませんでした。Ugglaも同じだったはず。ところが、目線を向けたところEspinosaは猛然と本塁に向かって走っている、虚を付かれたUgglaは冷静さを失いフリーズしてしまったというのが状況説明ではないかと思います。なお、記録はTracyのタイムリー安打。

5打数ノーヒット、1四球、送りバント失敗という打撃内容。また、4回の失点もEspinosaのエラーに近い守備の結果だったことを思うと、Espinosaにとって決していいことばかりの試合ではなかったはず。それでも、1塁から3塁へ、そして最後の本塁へ。Espinosaの走塁は確かに見事でした。まあ、一歩間違えば暴走となるところでしたが・・・。ともかく、結果良ければ全て良し、です。

これでついに貯金30に到達しました。

MVP: Danny Espinosa

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