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相次ぐ故障者に加え、Wilson Ramos離脱後にレギュラーを任されたJesus Floresの打撃不振(Ramos離脱後の54試合で.225/.257/.335)、さらに盗塁阻止率のあまりの低さ(10%)から、噂されていた捕手の補強が実現しました。
Kurt Suzukiは28歳の右投げ右打ちの捕手。名前の通り日系3世。ハワイ出身でカリフォルニア州立大に進み(ちなみに、トレード相手のFreitasはカリフォルニア出身でハワイ大に進みましたのでちょうど反対)、2004年ドラフト2順目でアスレティックスに入団。順調にステップアップし、2007年にメジャーデビュー。そのまま定着し、2008年以降はレギュラーの座を不動のものとしました。メジャー通算の打撃成績が.254/.311/.377と決して打撃型の捕手ではありませんが、特に今季はシーズン序盤に受けた死球の影響もあってか、打撃成績が低迷。特に長打が全くでなくなってしまっている点は気になります。
Kurt Suzuki (2012 for OAK)
75G 278PA 1HR 18RBI 9BB 53K .218/.250/.286
とはいえ、盗塁阻止(38%)を含むの守備では今季も好成績を残しており、特に投手とのコミュニケーションを含むリード面は極めて高い評価を得ています。
Johnson監督はトレードが発表になった直後にSuzukiが1番手捕手と考えているとコメントしています。過去故障に泣いたFloresに頑張って欲しい気持ちもありますが、日本人としてはやはり日系人のSuzukiに大いに期待してしまいます。
David Freitasは2010年ドラフト15順目入団の23歳。SS(2010)、A(2011)、A+(2012)と一段ずつステップアップし、いずれのクラスでも打率、出塁率、長打率とも申し分のない成績。プロスペクトとしての期待が上がってきていたところだけに惜しい気もしますが、(故障者が戻ってくれば)捕手が豊富なチーム事情からすると頷けるトレード。捕手としての守備には難ありとのレポートもあるので、DHもあるア・リーグのほうが本人にも合っているのかもしれません。今後の活躍を期待します。
なお、今回のKurt Suzukiの放出により、アスレティックスはGio Gonzalezのトレードでやはりナショナルズから獲得した4人のうちの1人のDerek Norrisが正捕手となることを明らかにしました。6月下旬にメジャーデビューした後、一度はマイナーに戻されましたが、再昇格。プレーオフ争いに加わっているアスレティックスでのレギュラーですから立派。こちらも応援しています。
なお、Sandy LeonがAAAにオプションされています。
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