2012/09/04

2012年8月をふりかえる


[NL EAST End August 2012]
W L PCT GB
Washington  80 51 .611 -
Atlanta  74 58 .561 6.5
Philadelphia 63 69 .477 17.5
New York 62 70 .470 18.5
Miami 59 73 .447 21.5

下旬に5連敗を喫しながらも19勝10敗で今季最高勝率(.655)を記録。15勝14敗と減速した2位ブレーブスとの差を広げました。メッツ、マーリンズが完全に崩壊していく中、ナショナルズをスウィープしたのを含めフィリーズが17勝12敗で7月末の最下位から3位に浮上しました。まあ、もう手遅れなわけですが。

前月は頑張った打撃陣でしたが、今月は総得点9位とやや落ち着いてしまいました。多くのスタッツで中位にとどまり、盗塁数は全体で28位と低迷。結局は投手陣頼み。チーム防御率3.03は3位、WHIP 1.18は6位、奪三振率も6位、被本塁打14本は2位の21本を大きく下回る素晴らしい数字を残しました。やはり今季のチームは投手力で持っています。

[Pitcher of August 2012: Gio Gonzalez]
GS IP W K ERA WHIP
Gio Gonzalez 6 44.1 4 39 2.64 1.17
Ross Detwiler 6 35.2 3 16 3.53 0.95
Edwin Jackson 6 37.2 2 49 3.58 1.19
Stephen Strasburg 5 29.0 4 43 2.79 1.10
Jordan Zimmermann 5 26.2 1 23 4.39 1.46
G IP S K ERA WHIP
Tyler Clippard 12 14.0 8 10 1.50 1.00
Drew Storen  13 10.2 1 8 3.38 1.41
Ryan Matthews 14 12.0 0 9 0.59 0.59
Sean Burnett  12 10.1 0 10 1.74 1.26

勝ち星はタイ、防御率もほぼ同水準、奪三振数(率)とWHIPではStephen Strasburgが上回りましたが、圧倒的な投球イニング数の差、そして1完封を含む2度の完投勝利と、ブルペンを助けるという意味でもチームに大きく貢献したGio Gonzalezを月間MVPとしないわけにはいきません。Strasburgが打たれたのは最後の1登板だけでしたが、仮に6回無失点とった結果だったとしても、Gioを選んだと思います。心配なのは、Jordan Zimmerman。7月までは全登板で6イニング以上を投げていたのに、8月は5登板でわずかに1度だけと不調が続いています。ポストシーズンに向け復調が待たれます。Ross Detwiler、Edwin Jacksonはともに安定した内容でそろって勝ち星を8まで伸ばし、2桁も視野に入ってきました。

ブルペンではTyler Clippardが引き続き安定しており、良かったり悪かったりのDrew Storenを抑えてクローザーの地位を守っています。Sean Burnettは数字より悪い印象。特に8月後半は打たれるシーンが目立ち、メインセットアッパーはStorenに交代しました。今月、素晴らしい投球を続けたのがRyan Mattheus。次第に大事な場面で使われることが増えてきました。

[Hitter of August 2012: Jason Werth] 
PA AVE OBP SLG HR RBI SB
Ryan Zimmerman 128 .315 .391 .441 2 14 2
Adam LaRoche 126 .239 .302 .389 4 20 0
Danny Espinosa 124 .259 .331 .420 5 15 1
Bryce Harper  115 .243 .292 .456 6 16 0
Jason Werth  108 .358 .435 .505 1 12 1
Michael Morse 105 .255 .295 .449 4 15 0
Roger Bernadina  39 .424 .500 .485 0 3 3

DLからの復帰後、リードオフとして起用されているJason Werth。本塁打も盗塁も少なく、その点ではパッとしませんが、極めて高い打率と出塁率でしっかりと役目を果たしてチームに貢献。19得点はチームトップです。文字通り今のナショナルズ打線を引っ張っています。

Adam LaRocheは打率がなかなか上がりませんが、チャンスではしっかり打っており、20打点はチームトップとこちらも仕事をしています。長いスランプが続いていたBryce Harperでしたが、月末に向けて調子は上向いており、チームトップの6本塁打。Ryan Zimmermanも引き続き好調ですが、先月に比べると少し調子を落としました。また、控えの少ない出場機会ながらRoger Bernadinaが2か月続けて驚異的な好成績を記録。密かにシーズン打率も3割を超えています。

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