2012/10/09

[NLDS G1] Moore殊勲の逆転打!

W3-2@STL (Series 1-0)
Gio 5.0IP 2ER 1H 7BB 5K
Mattheus(W) 1.0IP 0ER
Clippard(H) 1.0IP K 0ER
Storen(S) 1.0IP K 0ER
Moore 1/1 2RBI
Desmond 3/4 R
Suzuki 1/3 RBI BB K

痺れる試合だったようです(リアルタイムで終えなかったので、こういう表現にならざるを得ません。実に残念)。

初戦の緊張からか寒さからか、先発のGio Gonzalezがストライクを投げることができず。1回から2回にかけて打者9人に続けて初球ボール。そのうち、7,8,9番の3人を含む5人に四球。2回にワイルドピッチと犠飛で2失点しましたが、むしろよく2失点で終わったなという内容。

打線も、2回にKurt Suzukiのタイムリーで幸先良く先制したものの、その後はカージナルス先発のAdam Wainwrightの前に7回まで得点できず。全く打てなかったわけではなく、ヒットは毎回のように出て、特に4~6回は先頭打者がシングルで出塁しましたが、後が続かず無得点。特に2回2死満塁で内野ゴロに倒れていたJason Werthが、6回2死満塁で空振り三振に倒れた時点で、ナショナルズファンのいらいらは最高潮に達していたようです。

しかし試合は次第にナショナルズの流れになっていきます。2回終了時点で既に57球を投げて、長くはもたないと思われたGioが3回以降立ち直り、結局それ以上失点することなく5回まで投げきりました。そしてWerth。6回裏1死1塁の場面で、Daniel Descalsoのフェンスをぎりぎりで越えたはずの打球でを、ライトWerthが夕方の影で難しかしかったはずですがフェンス際でジャンプしてキャッチ。2ラン本塁打を防ぎました(動画)。さらに続く7回裏。Craig Stammenが作った無死満塁のピンチに登板したRyan Mattheusが奇跡的な好救援。まず第1球目を打ったAllen Craigの遊ゴロをIan Desmondが落ち着いて本塁に送球して1死。続くYadier Molinaもやはり初球を打って三ゴロ。緩い打球でしたが、Ryan Zimmerman、Danny Espinosa、Adam LaRocheと転送して併殺。なんとわずか2球で3アウトを記録しました(動画)。

「ピンチの後にチャンスあり」の格言通り、こうなればナショナルズにチャンスが来ないはずがありません。8回表、先頭のMichael Morseがショートのエラーで出塁すると、続くDesmondのこの日3本目のシングルで無死1,3塁の大チャンス。ところが簡単には得点できません。まず、ここまで3三振のEspinosaがバント。いいバントはいいバントだったようですが、虚を付かれた三塁走者のMorseは突入できず、結果はただの犠打。続くSuzukiは最近のクラッチぶりから大きな期待を集めましたが三振。2死2,3塁となり、ここでもまたチャンスを逃すのかという悪い(カージナルスにとっては最高の)雰囲気となりました。Mattheusへの代打Chad Tracy(左打者)がコールされると、カージナルスはMarc Rzepczynski(左投手)に交替。これに対して、Johnson監督が代打の代打として送り出したのが、Tyler Mooreでした。

ボール、ファール、ボール、ファールでカウント2-2からの5球目。外への速球に合わせた打球はライト前に落ちる殊勲の2点タイムリー(動画)。総立ちのカージナルスファンの歓声をため息に変えました。引っ張り専門のホームランバッターという印象が強いMooreですが、状況に、投球に応じた見事な打席でした。

こうなれば、8回裏はTyler Clippard(シーズン終盤の不振で心配していましたが完璧なピッチング)、そして9回はDrew Storenという必勝リレーで締めました。

敵地での初戦を勢いが付きそうな形で取りました。

MVP: Tyler Moore

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