2013/12/23

2013 シーズンレビュー1: 期待はずれなシーズン

例年通りシーズンレビューを書いてみましたので、これから数回に分けて掲載します。

まずは、チームとしての戦いぶりから。

「World Series or Bust」というJohnson監督の掛け声の下、大きな期待を集めて迎えた2013年シーズンでしたが、最終成績は86勝76敗。地区優勝のブレーブスから離されること10ゲーム差の2位、ワイルドカード争いでもレッズと4ゲーム差の次点に終わり、ポストシーズン進出ならず。残念ながらBust、期待はずれと言わざるを得ない結果となりました。

マーリンズとの開幕3連戦に3連勝。3カード目のホワイトソックスもスウィープして7勝2敗という好スタートを切りましたが、その次のブレーブスとのシリーズでスウィープを喫して一気に勢いがなくなりました。特に4月12日のブレーブスとの初戦で自滅して逆転負けしたことがケチの付き始め。月末にもレッズ、ブレーブスに3連敗して、結局4月は借金1で終了。5月は貯金2で少し盛り返しましたが、勢いに乗れそうな勝利の後も連勝できず、かといって大きな連敗もせずという状態が続き、6月そして7月のオールスターまでは5割前後を行ったり来たりでした。オールスター休みに入った時点では48勝47敗の貯金1。いらいらさせられる展開ではありましたが、地区首位のブレーブスからは6ゲーム差、ワイルドカード争いでも5ゲーム差とポストシーズン争いはまだまだこれからという感じでした。しかし、オールスター明けの初戦でStrasburgの好投も実らずドジャーズに惜敗すると、ここから6連敗。さらに8月上旬にブレーブスを迎えてホームで3連敗を喫して15.5ゲームという絶望的な差を付けられ、この時点でシーズンはほぼ終わってしまいました。8月(貯金5)、9月(貯金9)と復調しましたが、遅過ぎ。数字上は最終週までワイルドカードの可能性を残していましたが、今さらという感じで盛り上がりませんでした。

敗因については、大不振のHaren、Espinosaを見切るタイミングを逸したこと、オフに補強したはずのブルペンがかえって不安定化していたこと、代打陣が全員そろって打てなかったこと、守備の乱れなどいろいろと挙げられますが、個人的にはHarperの故障がシーズンを分けたと思っています。開幕から1か月は、.352/.438/.736、9本塁打という驚異的なスタートダッシュを見せていたHarperに待っていたのが文字通りの「壁」でした。4月30日にアトランタで打球を追ってライトフェンスに激突。さらに5月13日にもドジャースタジアムで同じように激突。そこから急激に調子を落とし、5月末からは約1か月のDL入り。復帰した後もひざの痛みを抱えたままで、最後まで本調子に戻ることはありませんでした。Harperがシーズンを通じて引っ張ってくれていれば違ったシーズンになったのではないかと思わずにはいられません。

チーム・スタッツも振り返っておきます。

打撃成績は30球団のちょうど真ん中。総得点は15位、チーム打率.251は17位、出塁率.313は18位、長打率.398は13位、161本塁打は14位、三振率は16位、88盗塁は14位。どの数字をとっても平均としか言いようがありません。

昨シーズンはトップクラスだった投手陣。今季もかなり上位の成績は残しました。防御率3.59は8位(先発の7位に対し、ブルペンは17位)にとどまりましたが、WHIP 1.23は4位で、特に与四球率に限れば堂々の1位。無駄な四球を与えないピッチングができていました。奪三振率は13位と意外に低い(先発に限れば6位でしたが)。被本塁打率は8位。

守備スタッツでは、107エラーが23位タイでしたが、レンジで評価された部分もありUZR/150 0.6は15位でした。

以上、残念なシーズンとなりました。

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