【先発】
W | L | GS | CG | IP | SO | ERA | WHIP | HR/9 | SO/9 | SO/BB | |
Stephen Strasburg | 14 | 11 | 34 | 0 | 215.0 | 242 | 3.14 | 1.12 | 0.96 | 10.13 | 5.63 |
Jordan Zimmermann | 14 | 5 | 32 | 3 | 199.2 | 182 | 2.66 | 1.07 | 0.59 | 8.20 | 6.28 |
Tanner Roark | 15 | 10 | 31 | 1 | 198.2 | 138 | 2.85 | 1.09 | 0.72 | 6.25 | 3.54 |
Gio Gonzalez | 10 | 10 | 27 | 0 | 158.2 | 162 | 3.57 | 1.20 | 0.57 | 9.19 | 2.89 |
Doug Fister | 16 | 6 | 25 | 1 | 164.0 | 98 | 2.41 | 1.08 | 0.99 | 5.38 | 4.08 |
Blake Treinen | 2 | 3 | 7 | 0 | 50.2 | 30 | 2.49 | 1.38 | 0.18 | 5.33 | 3.54 |
Taylor Jordan | 0 | 3 | 5 | 0 | 25.2 | 17 | 5.61 | 1.64 | 1.05 | 5.96 | 2.13 |
Taylor Hill | 0 | 1 | 1 | 0 | 9.0 | 5 | 9.00 | 2.11 | 0.00 | 5.00 | 1.67 |
2014年シーズンの先発ローテーションは、Duog Fisterが開幕から約1か月ほど出遅れはしたものの、健康に恵まれ、5人(Stephen Strasburg、Jordan Zimmermann、Gio Gonzalez、Tanner Roark、Fister)で全162試合中149試合に先発することができました。5人以外による先発は、わずかにBlake Treinen(7試合)、Taylor Jordan(5試合)、Taylor Hill(1試合)のみ。となれば当然といえば当然ですが、チーム先発投手防御率は3.04で30球団中独走トップの素晴らしい結果を残しました。
3年連続の開幕投手となったStrasburg。5年目となった今季は、初めて開幕からポストシーズンまでフル稼働。自身初の200イニングを突破し、見事、リーグ奪三振王のタイトルを獲得(レッズのJohnny Cuetoとタイ)。ただし、その道のりは容易ではありませんでした。開幕戦は4失点降板で勝ち負けつかず。2戦目は5回持たずに黒星。3戦目でようやく勝ちましたが、その後も内容が良くても大事なところで踏ん張れないという展開が多く、勝ち星はなかなか伸びませんでした。オールスター明けには3連敗を喫し、一時は7勝9敗。ファンをヤキモキさせてくれました。8-9月に盛り返し、特に最後の3登板は計20イニング無失点の3連勝で締めくくりましたが、「もっとできたはず」という印象のシーズンとなりました。NDLSも同じ。初戦の先発を任され、5回2失点(自責点1)でしたが、なんだかなあという感じの失点を重ねて負け投手。もう一皮むけて欲しい。
Strasburgをはるかに凌駕する素晴らしいシーズンを送ったのが、Zimmermann。打線の援護に恵まれず、やはり勝ち星はなかなか伸びませんでしたが、打たれないんだから負け投手にもなりません。オールスター前の成績は6勝5敗でしたが、そこから無傷の8連勝、しかも最終戦では球団史上初のノーヒッター達成という偉業を達成してくれました。NLDSでは第2戦に先発し、ノーヒッターの勢いそのままに9回2死まで3安打無四球、もちろん無失点とジャイアンツ打線を封じ込んでいましたが、四球を出して代えられてしまいました(あとは略)。FA前最終年となる来季。契約延長はほぼあきらめていますので、今年を上回る有終の美を飾ってくれることを期待。
3本柱の1人として開幕したGioでしたが、途中、肩の違和感で自身キャリア初のDL入りとなるなど、不本意なシーズンとなりました。9月の4勝1敗で2ケタ勝利に到達し、シーズン終盤に調子を上げてきたかと思われましたが、後がない状態でマウンドを託されたNLDS第4戦では、1つのきっかけで悪循環に陥る悪いGioの顔を見せてしまいました。肩の違和感が来季に影響しないことを願っています。
開幕時は4,5番手と思われたFisterとRoarkの2人が実はシーズンを通じて、アンカー役を果たしてくれました。まず、Fister。開幕こそ出遅れましたが、5月上旬に復帰してくると、以降はポストシーズンまでフル稼働し、16勝、防御率2.41はいずれもチームトップ。防御率はリーグでも4位の好成績でした。Zimmermannのノーヒッターの前に霞んでしまいましたが、最終登板では見事な完封勝利。NLDSでも2連敗で後がない第3戦に先発し、7回無失点で勝ち投手と頑張りました。こちらもFA前最終年となる来季。しっかり投げて、旅立ってくれればいいです。
昨シーズン終盤に好投していたとはいえ、スプリングトレーニングが始まる時点では確固たる地位を築けていなかったRoark。Fisterの故障でローテーション入りすると、他の先発投手陣が調子を上げきれていなかった4月に安定したピッチング。4月26日には自身初の完封勝利。これでローテーション投手としての地位を完全に確立しました。Roakの立派なのはほとんど波がないこと。物凄い持ち球があるわけではないので過小評価されがちですが、ホンモノです。来季もローテーションの一角として期待しています。
【ブルペン】
SV | HD | G | GF | IP | SO | ERA | WHIP | HR/9 | SO/9 | SO/BB | |
Rafael Soriano | 32 | 0 | 64 | 48 | 62.0 | 59 | 3.19 | 1.13 | 0.58 | 8.56 | 3.11 |
Tyler Clippard | 1 | 40 | 75 | 6 | 70.1 | 82 | 2.18 | 1.00 | 0.64 | 10.49 | 3.57 |
Jerry Blevins* | 0 | 9 | 64 | 25 | 57.1 | 66 | 4.87 | 1.24 | 0.47 | 10.36 | 2.87 |
Drew Storen | 11 | 20 | 65 | 18 | 56.1 | 46 | 1.12 | 0.98 | 0.32 | 7.35 | 4.18 |
Aaron Barrett | 0 | 8 | 50 | 12 | 40.2 | 49 | 2.66 | 1.30 | 0.22 | 10.84 | 2.45 |
Craig Stammen | 0 | 7 | 49 | 15 | 72.2 | 56 | 3.84 | 1.27 | 0.62 | 6.94 | 4.00 |
Ross Detwiler* | 1 | 3 | 47 | 15 | 63.0 | 39 | 4.00 | 1.41 | 0.71 | 5.57 | 1.86 |
今年も年俸1100万ドルのRafael Sorianoが今年もクローザーを務めました。防御率3.19、32セーブという数字はそれなりですが、内容は散々。本当に散々。9月5日に3点リードを守りきれなかったことでようやくクローザーから降格させられ、その後は使い道がないまま終了、FA退団となりました。さようなら。
Sorianoを降格させた後のクローザーを任されたのがDrew Storen。65試合に登板して、自責点が付いたのはわずかに6試合、防御率1.12という圧倒的な数字を残しました。特にクローザーを務めた9月は14試合で自責点0、月間10セーブ。完全に地位を取り戻しました。惜しむらくはNLDS第2戦でのセーブ失敗。2年前に続く悪夢。本人のトラウマになっていないことを願います。ただ、Sorianoとの契約に走った2年前とは異なり、Rizzo GM、Williams監督がそろってクローザーStorenへの信頼を明言。3度目の正直。ポストシーズンで好投するStorenが見たいです。
今年もセットアッパーとして大活躍してくれた、Tyler Clippard。当たり前のように投げてくれていますが、ブルペン投手が安定した成績を残し続けることは難しいはずなのに、5年連続で70試合以上に登板し、この成績。もうひたすら頭が下がります。こちらもFA前最終年を迎え、トレードの噂が上っています。個人的にはどこかの球団でクローザーを務めさせてやりたいと思っていますが、どうなることでしょう。
ブルペン左腕1番手として3本柱と同じくらい起用されたのがJerry Blevins。夏場に不安定な時期がありましたが、特にシーズン終盤にかけてよく頑張ってくれました。もう1人、シーズン通じてブルペンに入っていた左腕が、スプリングトレーニング中にブルペン投手に転向させられた(たぶん本人はそういう意識だったはず)Ross Detwiler。最後までベンチの信頼を得ることはできず、あまりプレッシャーのかからないシーンでの登板が多く、NLDSのロースターからも漏れました。オフにレンジャーズへトレード。
ブルペン投手で今季も(3年連続で)最多投球イニングを記録したのがCraig Stammenでした。ロングもショートもこなし、縁の下の力持ちという感じ。シーズン防御率はパっとしない数字ですが、実はただの消化試合だった最後の登板で1死も取れずに5失点という登板があったためで、それまでのシーズン防御率は3.22でした。。。ともかく、本当に重宝する投手です。
Aaron Barrettについては先日の新人王の記事で書いたので省略です。
【投手MVP】 Jordan Zimmermann
Fister、Strasburg、Storen、あるいはClippardも十分にMVPに値する活躍でしたが、さすがにシーズン最終戦での感動のノーヒッターには敵いませんね。
参考まで、当ブログ独自の勝手MVP、投手陣の結果も掲載しておきます。
8W Stephen Strasburg
6W Tanner Roark
5W Doug Fister
4W Drew Storen, Jordan Zimmermann
3W Gio Gonzalez
1W Aaron Barrett, Rafael Soriano, Ross Detwiler, Blake Treinen, Craig Stammen, Tyler Clippard
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