2012/12/01

Lannan, Flores, GorzelannyがFA

今年もこの季節が来ました。球団の支配下にありながら来年の契約を結んでいない選手に対する球団側からの契約提示期限。若手選手との関係では単なる形式行事に過ぎませんが、年俸調停対象選手(すなわち年俸が上昇する選手)に対しては球団として難しい選択が迫られました。

今年のナショナルズはなんと10人もの選手が年俸調停対象でした。うち、Roger Bernadina、Tyler Clippard、Ian Desmond、Ross Detwiler、Craig Stammen、Drew Storen、Jordan Zimmermannの7選手には契約を提示しましたが、Jesus FloresTom Gorzelanny、そしてJohn Lannanの3選手に対しては契約を提示せずFAとなることを認めました(いわゆるnon-tender FA)。

Jesus Flores (5 seasons with Nationals)
311G 1014PA 23HR 127RBI .241/.289/.375 1SB 

2006年のルール5ドラフトでメッツから獲得して以来、長くナショナルズに所属。一時は将来の正捕手として期待され、特に2009年シーズンは開幕から好調でこのままレギュラーをつかむかと思われた矢先の5月9日、打者Justin Uptonのファールチップが右肩を直撃。この一プレーが運命を変えてしまいました。この影響で2009年、2010年シーズンはほぼ全休。2011年にようやく復帰しましたが(Wilson Ramosの存在はともかく)打撃も守備も元の水準には戻りませんでした。当時の私の記事では全く触れていませんし、ハイライトにも映像はありませんが、確かに痛そうだったことを記憶しています。今季年俸は100万ドル未満であり、金銭的にはもう1年置いておくこともできたと思いますが、Ramosに加えてKurt Suzuki、さらにマイナーにもSandy Leonなどがおり、チームに居場所がなくなりました。どこかでキャリアを再生させてくれることを願わずにはいられません。

Tom Gorzelanny (2 seasons with Nationals) 
75G 16GS (8W8L1SV) 117.0IP 157K 3.56/1.30

2010年のオフにカブスからのトレードで入団。当初は先発で起用されましたが、安定感がなくブルペンに転向。今季はブルペン左腕として、特にロングリリーフとしてまずまずの好投。戦力的には置いておきたいところでしたが、こちらは今季年俸の300万ドルから上昇が見込まれるとあり、高過ぎるという判断になったようです。マイナーの上層にいい左腕がいないことを思うと置いておけば良かったのではないかと思いましたが、代わりを見つけてくる当てがあるということでしょう。

Lannanについては別に記事を書く予定です。

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他球団の様子を見ると、まず目立つのがジャイアンツからFAとなったBrian Wilson。一昨年のワールドシリーズ制覇の立役者でしたが、今季はTommy Johnで全休したと思ったらあっさり・・・。その他の目に付いた選手は以下の通り。

Brian Wilson, RHP (SF)
Mark Reynolds, 1B (BAL)
Geovany Soto, C (TEX)
Mike Pelfrey, RHP (NYM)
Jair Jurrjens, RHP (ATL)
Wil Nieves, C (ARI)

2 件のコメント:

有明ハーパー さんのコメント...

Lannanが先発5番手投手で良いのに。
Lannanがもうナッツにいたくないのかなー。

なんか寂しいです。

estoppel さんのコメント...

有明ハーパーさん
ひたすら寂しいですね。同感です。
私も先発5番手はLannanでいいじゃないかと思いましたが、Dan Harenを連れてきたことから分かるように首脳陣としてはアップグレードを求めていたということだったんでしょう。
今年は本当に不遇でしたから、Lannanにとってもこれでよかったんだと思います。新天地での活躍を応援しましょう。