2012/12/31

2012 シーズンレビュー6(完): シーズン予想の答え合わせ

最後は、恒例、開幕前のシーズン予想の答え合わせです。テキトーな予想だったので、正解と言っていいのはゼロ、△でこそ2つだけという結果となってしまいました(テキトー過ぎ)。

以上で本年の当ブログの更新を終了します。ご愛顧ありがとうございました。皆様、よいお年を。

青地が開幕前の予想)

1. Bryce Harperのメジャーデビューは5月29日
バットでは開幕からしっかり数字を残すものの、センター守備の習得に手間取りしばらくAAAに留め置かれる。5月下旬に3試合連続本塁打など手を付けられないほどヒートアップしたところで昇格し、振り返ることなくセンターのレギュラーを確保。メジャーでは打率3割、20本塁打。シーズン終盤のプレーオフ争いで印象的な活躍をし、僅差ながら新人王を獲得(次点はレッズのDevin Mesoraco捕手)。

△ 4月28日にメジャーデビューということで、1か月も外しました。しかし、その後センターとして86試合に先発するなどレギュラーの地位を確立。打率は.270にとどまったものの、予想を上回る22本塁打。9-10月の.330/.400/.643という大活躍で一気に評価を上げて新人王を獲得するところも予想的中となりました。

2. リードオフはIan Desmondが死守
好スタートに成功し、例によって不調の波が大きいながらも一見すると悪くない数字のまま推移。シーズンを通じて1番ショートを守り切る。最終的には、チーム最多の160試合に出場し、打率.280、30盗塁、100得点を記録。

× Desmondの躍進は当たりましたが、リードオフという意味では大外れ。Desmondがリードオフを務めたのは5月18日が最後。ただし、5月19日の記事にも書いたように、降格という趣旨ではなくDesmondの適性に応じた打順(当初5番、主力打者がそろった後は6番)に移したもので、以降、大きく成績を向上。疑問視されていたショートの守備も改善し、チームの核となる選手へと飛躍しました。

3. Xavier Nadyはシーズンを通じて貢献
DLで開幕を迎えるMorse、Ankeilが復帰する4月中旬のタイミングで、Brett Carroll、Xavier Nady、Chad Tracyの3人のうち2人が切られる予定になっていますが、そうそう予定通りに上手くはいかず、早い段階で切られるのはTracyのみ。その後、Harperの昇格にともないCarrollがDFA。Nadyはシーズン終了までベンチプレーヤーとして貢献。

× 大外れ。Tracyは故障離脱がありながらも代打の切り札としてポストシーズンまで貢献。一方、4月半ばにAnkeilが復帰したタイミングで最初にDFAされたのはCarrollでした。Nadyは6月23日の試合を最後にDL入りし、7月末にDFA(Nadyはその後ジャイアンツと契約。NLDSのロースターにも入り、チャンピオンリングを手にしています)。

4. Stephen Strasburgがノーヒッターを記録
4月26日、地元サンディエゴでのパドレス戦。9奪三振、与四球1の準完全試合。8月中旬に160イニングに達するまでに、13勝、190奪三振、防御率2.79を記録し、サイ・ヤング投票でも下位票を獲得して5位に入る。

× ノーヒッターはありませんでした。というか、イニング制限もあり、最長でも7イニングしか投げさせてもらえませんでした。被安打数が一番少なかったのは8月10日のDバックス戦の1安打。サイ・ヤング賞投票では、同僚のGioに持っていかれたこともあり、1票も入りませんでした。来季こそは。

5. John Lannanは6月下旬にメジャー復帰
誰がどう欠けるとはあえて言いませんが、ローテーションのスポットが空いて6月下旬にメジャー復帰。その後一度はマイナーに戻されるも、Strasburgのシャットアウト後に再昇格。シーズン7勝。ワールドシリーズでも先発4番手として登板。

× 嬉しい誤算というべきか、ローテーション投手が軒並み健康で、Lannanの復帰は7月21日まで待たねばなりませんでした。それもダブルヘッダーのスポットスタートで試合後すぐにマイナー行き。本格復帰はStrasburgシャットダウン後の9月。NLDSのロースターには入れてもらえませんでした。

6. オールスターにはRyan Zimmerman、Strasburg
初の複数選出。Zimmermanはファン投票での選出。ファイナルボートにWilson Ramosが載るも落選。

△ Strasburgは当たりましたが、Zimmermanは予想外の前半戦の不振に選外。ファン投票はなし。選出されたのは、Strasburg、Gio、そしてDesmond(故障のため辞退)。ファイナルボートの候補に挙がりながら敗退したHarperが、故障のため辞退したマーリンズのGiancarlo Stantonの代わりに追加選出されました。

7.  トレード期限にCarlos Quentinを補強
トレード期限では買い手に回って外野手、ブルペンの補強を探る。Michael Bournの獲得を画策するも結局まとまらず、パドレスからCarlos Quentinを獲得。Michael Morseをファーストに回してAdam LaRocheはベンチへ。

× トレード期限には全く動きませんでした。地区首位を走っており買い手は買い手。恒常的に故障者が出ていた捕手と、DesmondがDL入りしていたことからミドル・インフィールダーのトレードを探ったようですが、前者は8月に入ってからKurt Suzukiを獲得。後者は故障の程度がそこまで重くなかったことと、Lombardozziが十分な働きをしていたことで補強しませんでした。LaRocheがベンチだって?申し訳ありませんでした。

8. Jordan Zimmermannがサイ・ヤング投票2位
チーム投手MVPはJordan Zimmermann。シーズン通じてローテーションを守り、33先発、20勝、210奪三振、防御率2.52と大ブレーク。サイ・ヤング投票でも堂々の2位(1位はフィリーズのCole Hamelsが独走)。

× 名前がZimmermannではなくてGioだったら○を付けたいくらいでしたが・・・。ZimmermannはZimmermannでよく頑張りましたが、いかんせんGioには差を付けられ、こちらもサイ・ヤング賞投票では1票も入りませんでした。

9. ZimmermanがMVP投票2位
野手MVPはZimmerman。開幕から打ちまくり、夏場にやや失速するも、終盤のプレーオフ争いでは再び大きくチームに貢献。打率.332で首位打者を獲得。28本塁打、115打点。シルバースラッガー、ゴールドグラブも文句なしに受賞。リーグMVP投票では惜しくも2位に終わる(1位はレッズのJoey Votto)。

× 名前がLaRocheなら○か△を付けたでしょうが・・・。Zimmermanについて言えば、後半の活躍を通年できていたら掛け値なしにMVP候補でしたが、とにかく前半が悪過ぎました。来季こそ期待しています。

10. 初のリーグ制覇!
開幕ダッシュに成功し4月で貯金5。5月後半から6月にかけて失速し、一時はフィリーズ、マーリンズに抜かれ3位まで後退するが、7月末にマーリンズをとらえ、さらに9月の最終週にフィリーズを抜いて1ゲーム差で初の地区優勝。ディビジョン・シリーズでレッズを破り、さらにリーグ・チャンピオンシップでフィリーズを破って、球団史上初のリーグ優勝を果たす。シリーズMVPは3本塁打10打点のMorse。ワールドシリーズでは2勝4敗でタイガースに敗れる。

× 地区優勝こそ果しましたが、ディビジョン・シリーズで敢えなく敗退。リーグ制覇・ワールドシリーズ出場の夢は来季に持ち越しとなりました。

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