2014/12/13

2014 シーズンレビュー3: 新人王: Aaron Barrett

続いてチーム新人王です。2014年シーズンにルーキー資格を持って出場したのは次の9人でした。

Michael Taylor
Steven Souza
Jeff Kobernus 
Sandy Leon 
Zach Walters
Aaron Barrett 
Blake Treinen 
Xavier Cedeno
Taylor Hill

このうち、規定出場機会(130打席、50投球回数)に到達してルーキーから卒業したのはWalters(トレード先のインディアンズで到達)、Treinen(50回2/3でぎりぎりクリア)、Cedeno(足かけ4シーズンかかりました)の3人。その他の6人はまだルーキー資格を有しています。

チーム新人王の候補と呼べるほどの活躍を見せてくれたのはBarrettとTreinenの2人でした。

Aaron Barrett: 50G 40.2IP 49K 20BB 1HR 2.66/1.30
スプリングトレーニングでの好投のよりまさかの開幕ブルペン入り。開幕戦、同点の9回裏にメジャーデビューし、2三振を含む三者凡退で抑え、結果的にメジャー初白星まで記録しました。この後、6月末までの間に計31試合に起用され、失点したのはわずか4試合で、防御率1.93。すっかりベンチの信頼を勝ち取りました。6月30日の試合でボークを取られてから投球フォームを乱し、3試合連続で失点するなど調子を崩したこともありましたが、再調整のために降格したAAAでは打者を圧倒して10試合を無失点。9月にはメジャーに復帰し、10試合で自責点0(2失点)の好投でNLDSのロースター入りを果たしました。昨シーズンまでAAしか経験していなかった右腕にとっては大きな飛躍の1年となりました。NLDS第4戦でワイルドピッチによって決勝点を献上するという苦い経験も、将来の糧としてくれることでしょう。来季以降は(Rafael Soriano、さらにはTyler Clippardに代わる)ブルペンの柱として活躍してくれることを期待しています。

Blake Treinen: 15G(7GS) 50.2IP 30K 13BB 1HR 2.49/1.38
こちらもスプリングトレーニングで評価を上昇させた投手。開幕こそAAAで迎えましたが、早くも4月12日に初のメジャー昇格を果たし、同日、ブルペン投手としてデビュー。このときはモップアップとしての起用でしたが、5月以降はダブルヘッダーなどの事情があるときのスポットスターター1番手となり、(何度もブルペンに勝ち星を消されながら)6月28日にはうれしいメジャー初白星も記録しました。その後もチーム事情からいろいろな形での登板を強いられましたが、90マイル台後半の力のある速球を柱としたピッチングで存在感を増し、NLDSのロースターに入れるべきかどうかという議論もあったほどの活躍。とにかく彼の速球は素晴らしく、見ていて気持ちのいい投手。今後、先発としてどこまでやっていけるかは変化球をどれだけ磨けるかによるでしょうが、来季も主にスポットスターターあるいはロングリリーフ(Craig Stammenの後釜)として貢献してくれることでしょう。

【チーム新人王】 Aaron Barrett  

なかなか甲乙つけがたい2人ですが、シーズンを通じてのチームの勝利への貢献度という観点からは、Barrettを新人王とします。

2人以外ではTaylorとSouzaもマイナーでは素晴らしい数字を残し、メジャーでもキラリと光るものを見せてくれましたが、まだまだ経験不足。もう一皮むけてくれることを期待しています。

2 件のコメント:

有明ハーパー さんのコメント...

チーム新人王は、、Drrrrrr(ドラムロール)
 Anthony Rendonfです!!

そんな奴いたっけ(^_^;)(笑)

熊さん来年も期待してます。



estoppel さんのコメント...

失礼しました。前年のを上書きして作ってることがバレちゃいましたね。