雨の影響やスケジュールの都合で必ずしも実戦登板が積み上がっている訳ではありませんが、先発投手陣は順調に調整を進めています。ひやりとしたのは、20日の試合でJoe Rossのかかとにライナーが直撃し、途中降板するというアクシデント。もっとも、単なる打撲でブルペンセッションは通常通りこなしているとのことです。
そんな中、Baker監督の口から、Max Scherzerが開幕投手を務めることが明らかにされました。ナショナルズでは2年連続となります。よろしくお願いします。2戦目はGio Gonzalez、そして3戦目のホーム開幕戦にStephen Strasburgが投げるところまで判明しました。Strasburgが2戦目でないことについて、Baker監督は、Gioはあまり長いイニングを稼いでくれないので、ブルペンの負担を考えてScherzer、Strasburgの間に挟んだという説明をしています。
そして、相変わらず目立ちませんが、Tanner Roarkが素晴らしい。26日の試合でもカージナルスのレギュラー陣を相手に5回を無失点。スプリング・トレーニング4試合14イニングでわずか1失点、13奪三振。文句のつけようがありません。
● Michael Taylor打線絶好調
スプリングトレーニングで大活躍した選手が開幕したらさっぱり打てなくなってがっかりするなんてことはよくあるので、今一喜一憂してもとは思いますが、この春のMichael Taylorの活躍ぶりには目を見張るものがあります。ここまで、16試合、43打席に立って、いずれもチームトップの4本塁打15打点、打率はなんと5割ジャスト。3盗塁。9三振は相変わらず多いのですが、とにかく打撃好調。右にも左にも鋭く、大きな打球を飛ばしているということで、Baker監督の評価はこれ以上ないくらい上がっています。
とはいえ、Jayson WerthとBen Revereも健康・順調に調整を進めており、特にRevereは32打席で.375/.375/.531という好結果。簡単にTaylorの出場機会を作れそうにないという嬉しい悲鳴状態です。
● Espinosa 大丈夫かな
前回の報告でようやくヒットが出たと伝えたDanny Espinosa。その翌日にはホームランを打って、ようやくこれで安心かと思いましたが、その後はまたノーヒット。しかも、ホームのSpace Coarst Stadiumではボールが見難いからと出場を回避し、出場予定の試合は雨で流れたりということで、そもそも20日の次の試合が26日になるという状態。大丈夫かな。
Trea Turnerがじわりじわりと打率を上げて、.257まできましたが、開幕AAAはまず間違いないでしょう。
むしろ、ライバルはStephen Drew。26日の試合では3三振を含む4打席凡退。それでも、まだ.300/.382/.500。開幕レギュラーの座を奪われることがあるとすれば、Drewのような気がしてきました。
● ベテラン勢による熾烈なベンチ争い
別記事で書いたようにTyler Mooreが自滅で脱落しましたが、ベンチスポット争いも熾烈です。Jose Lobaton、Michael Taylor、(Espinosaが先発とすれば)Stephen Drew、Clint Robinsonまでが確定しているとすると、残るは1枠。これを、次の選手が争います(順不同)。
Brendan Ryan, R
Scott Sizemore, R
Reed Johnson, R
Chris Heisey, R
Tony Campana, L
Matt den Dekker, L
den Dekkerだけが40人ロースター選手ですが、左右のバランスを考えると右打者が1枚足りていない中、マイナーオプションを残しているden Dekkerの立場はむしろ苦しそうです。Campanaも左ですが、残る4人はいずれも右打者で、しかもHeiseyを除くと3割を超える打率を残して、頑張っています。が、パンチ力ではHeiseyが一番。さてさて。
● ブルペンはもっと強烈な争い
こちらは、クローザー(どうやらこのまま開幕のようです)Jonathan Papelbon以下、Felipe Rivero、Shawn Kelley、Oliver Perez、Yusmeiro Petitの5人までは確定的となっており、残る2席を以下の投手が争います(順不同)。
Trevor Gott, R
Rafael Martin, R
Blake Treinen, R
Matt Belisle, R
Sean Burnett, L
Aaron Laffey, L
Nick Masset, R
40人ロースターに入っているのはGott、Martin、Treinenの3人。3人ともこの春もソリッドな結果を残して、自滅はしていません。ただ、オプションを残しており、ベンチ入りさせないとFAとなってしまうベテラン勢に道をゆずることになるかもしれません。ベテラン4人の中では、この春の成績を見ると、7試合に投げて無失点のSean Burnettが強烈にアピールしています。2012年までの活躍を知るファンとしても復活を願う気持ちから、応援しています。ネックがあるとすれば、左投手はPerez、Riveroと既に2人いること。同じ理由でLaffeyはないように思われますが、BelisleとMassetは残されても不思議はありません。先は十分見通せません。
残すは1週間ほど。目が離せません。
0 件のコメント:
コメントを投稿