※特に記載しない限り、選手の成績は3月21日の試合までを含めたスプリングトレーニングの全成績。
● Scherzer実戦復帰間近
出遅れているMax Scherzerですが、ブルペンセッション、打撃練習での投球に続き、マイナーリーガー相手の試合での登板を終え、いよいよ今日22日のカージナルス戦でこの春初めてメジャーリーガーを相手に投げることになりました。まだ右手薬指は完治していない模様ですが、それでも実戦で調整は進められるところまで回復しています。開幕には・・・ぎりぎりどうかなという感じのようです。まあ、春先に無理しなくていいと思います。
故障者といえば、A.J. Coleが上腕三頭筋の痛みを訴え、予定されていた登板を回避。その前の登板で4回途中7失点と打ち込まれており、先発5番手、あるいはロングリリーフの役割を任されるには厳しい立場となってきました。
● Gio絶好調
先発投手陣では、Gio Gonzalezの好調ぶりが目立ちます。16日の試合で5回無失点、21日の試合でも5回途中までソロ本塁打の1失点のみ。ここまで5試合で計16回1/3を投げて1.10/0.73、4四球に対して9奪三振の内容。開幕に向けて準備万端です。
Stephen Strasburg、Joe Rossの2人も、失点はしていますが、まずまず順調な仕上がり。Tanner RoarkについてはWBCの記事をご覧ください。
● Zimmerman復調
スプリングトレーニング最初の9試合で17打数ノーヒットという心配な滑り出しだったRyan Zimmermanでしたが、その後6試合連続安打、16打数10安打と完全に復調。この春の打率をついに3割に乗せてきました(.303/.410/.455)。復活にかける今季、気合が入っていることでしょう。
他のレギュラー野手陣は、Jayson Werthが自打球で1,2試合休んだくらいで(復帰済み)、順調に調整を進めています。
●クローザー争い
依然としてはっきりしないクローザー争い。Blake Treinen、Koda Glover、Shawn Kelleyの3人は引き続き好投を続け、前回ノート以降は3試合連続無失点と踏ん張りを見せているJoe Nathanもひとまず候補に残ったまま。
Gloverの登板が3試合続けて9回だったことから、Gloverが有力候補かとも思いましたが、Baker監督はまだ決まっていないと強調しています。 好調なブルペン投手候補が多すぎるほどいるのが今の状態ですから、むしろオプションが残るルーキーのGloverはマイナーに送られて開幕かもしれません。
●生き残りをかけた選手たちの戦い(つづき)
Nathan以外のマイナー契約で参加しているベテランの中継ぎ投手のうち、Matt Albersの無失点は9試合、計9回2/3まで続いています。Neal CottsとJeremy Guthrieもまだくらいついています。40人ロースターの選手でも、割と微妙な立場のRafael Martin、それにWBCドミニカ共和国代表で名を上げたEnny Romeroも内容のいい投球を続けています。
野手陣では、Michael Taylorが依然として好調で、打率は前回ノート時(.448)とほとんど変わらない.444というとんでも水準を維持しています。盗塁も順調に伸ばして6つとしています。Wilmer Difoはやや減速しましたが、それでも.333。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderは打率を.333まで上げてアピールしていますが、守備の乱れも露呈しており、必ずしも評価は上がっていません。Clint Robinson(.200)とAdam Lind(.212)と低レベルの争いを継続中。
● Feddeついに打たれる
Erick Feddeが18日のマーリンズ戦で2回途中5失点と打ち込まれました。そこまで3試合7イニング無失点でしたが、この日は4安打3四球の内容で厳しいピッチングになりました(防御率も5.19まで上昇)。まあ、これも経験です。
● Michael Morseハムストリングを痛め離脱(SF)
ジャイアンツのキャンプにNRIとして参加していたMichael Morseが、20日の試合で右ハムストリングを痛めて離脱してしまいました。この春は14試合に出場し、.258/.343/.516、2本塁打。結果に基き、開幕ベンチ入りが見えてきていた矢先だっただけに残念でなりません。以前の情報だと、マイナーでプレーするつもりはなく、開幕ロースターに入れなければ引退と語っていたようですが、どうするんでしょうか。
● John Lannanとマイナー契約
ナショナルズがJohn Lannanとマイナー契約(メジャーのスプリングトレーニングには参加しない、単純なマイナー契約)を結びました。2012年の退団の経緯からすると、まさか、という感じです。ナショナルズを退団した後、 2013年はフィリーズで、2014年はメッツで投げましたが、結果が残せず、過去2シーズンはそれぞれロッキーズ、ロイヤルズのAAAで投げ、なおかつ防御率5点台と引退の崖っぷちに追い込まれていました。今回、ナショナルズとマイナー契約を結んだというニュースに驚かされましたが、それに続いて入ってきた「左のサイドスローのブルペン投手」として復活を目指しているニュースにさらに驚かされました。これがラストチャンスでしょう。もう一花咲かせてくれること期待して、心から応援しています。
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