2017/03/21

WBC 2017:第2ラウンドまとめ

第2ラウンドが終わり、舞台は決戦の地、ロサンゼルスへ。残るは4チーム。前回覇者のドミニカ共和国は姿を消し、準決勝の組合せは、オランダ対プエルトリコ、米国対日本となりました。

以下、第2ラウンドのまとめです。

[プールE(@東京)] 
1. 日本(3勝) 
2. オランダ(2勝1敗) 
3. イスラエル(1勝2敗) 
4. キューバ(3敗) 

日本が3連勝で1位での準決勝進出を決めました。初戦のオランダ戦を延長11回4時間46分の激闘の末にものにすると、続くキューバ、イスラエルとの試合はいずれも終盤に打線が機能して完勝。6連勝での準決勝進出は、日本チームとしては4度目のWBCで初めて。開幕前はスター不在で(過去3大会に比べると)期待感があまり大きくなかったサムライジャパンでしたが、ここまでの戦いぶりは見事です。2位は、日本との初戦に惜敗したものの、イスラエルとキューバを連続コールドで撃破したオランダ。4番に座るヤクルトのWladimir Balentienが3本塁打10打点と打線を引っ張りました。イスラエル、キューバはちょっと力不足(特に層の薄さ)を感じさせました。

さて、元ナショナルズ勢では、オランダのShairon Martisが日本戦で同点の4回途中から登板し、3イニングを1失点。キューバ戦でも1イニングを無失点。日本戦では球数制限ぎりぎりまで投げさせられるなどベンチの信頼を得ており、準決勝でも起用が予想されます。同じくオランダのRandolph Oduberも9番レフトとして2試合に先発しました。

イスラエルのJason Marquisは初戦のキューバ戦で6回途中までDespaigneのソロ本塁打による1失点に抑える好投で同点のまま後を託し、チームの勝利に貢献しました。

[プールF(@サンディエゴ)] 
1. プエルトリコ(3勝) 
2. 米国(2勝1敗) 
3. ドミニカ共和国(1勝2敗) 
4. ベネズエラ(3敗) 

前回大会決勝の再現となったグループ初戦でプエルトリコがドミニカ共和国を破り、前回大会からのドミニカ共和国の連勝を11で止めました。勢いに乗ったプエルトリコは続く米国戦の初回に怒涛の6連打で4点を先制、1点差まで迫られましたが振り切って2連勝。消化試合となったベネズエラにも大勝してこちらも6戦全勝での準決勝進出を決定しました。ともに1勝1敗で迎えたドミニカ共和国との大一番を制した米国が2位通過。4回のGiancarlo Stantonの2ランは一見の価値のある凄い一撃でした。前回覇者ドミニカ共和国はここで敗退。ベネズエラは上位3チームとは明らかな力の差を感じさせました。

さて、ナショナルズ勢ではドミニカ共和国のEnny Romeroはプエルトリコ戦で1回2/3を5人で片づける好投(1奪三振)。第一ラウンドに続いて100マイル近い速球を連発しました。心配なのは米国のDaniel MurphyとTanner Roark。Murphyは第2戦のプエルトリコ戦にDHとして先発しましたが2打席凡退で途中交代。Roarkに至っては登板機会すら与えられませんでした。シーズンに向けた調整という意味では極めて心配です。(→日本戦の先発がRoarkと発表されています。)

元ナショナルズ勢では、Tyler Clippardがドミニカ共和国戦で登板。ソロ本塁打を打たれたもののリードを守って後ろにつなぎました。

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