2018/09/02

ありがとう Gio Gonzalez (トレード退団)

ポストシーズンのロースターに入れることができる選手のトレード期限となった8月31日、ブリューワーズとの試合直前に、そのブリューワーズへのGio Gonzalezのトレードが明らかになりました。試合中はナショナルズのベンチにいたGio。試合後、ナショナルズパークで行われた会見にはブリューワーズのキャップとパーカー姿で登場しましたが、ナショナルズ、ワシントンDCにコメントした際には涙ぐんでいるようにも見えました。翌日、9月1日の試合前には球場のスクリーンにビデオクリップが流れ、Gioが登場した際には多くのファンから拍手が送られていました。

Gio Gonzalezの退団。これは、当ブログにとっても大きな1つの節目となります。2008年から開始した旧ブログから、現在のPHASE 2に移ったのは、まさに2011年の末のGio Gonzalezのトレード獲得がきっかけでした。それから7シーズン、ナショナルズは、初年の2012年に初の地区優勝を成し遂げると、以降、7シーズン中(今シーズンはダメとしても)4度も地区優勝を果たす、常勝チームへとなっていったわけですが、その立役者の1人がもちろんGio Gonzalezでした。

ナショナルズでの通算成績は、次のとおり。
213G(GS) 86W 65L 1253.1IP 1215K 485BB 3.62/1.283

移籍初年の2012年に21勝のリーグ最多勝、オールスター選出、シーズン後のサイヤング投票でも3位に入るなど、結果的にはあの年がベストとはなりましたが、Gioの特徴はなんといっても丈夫さでした。昨シーズンまでの6シーズンのうち、5シーズンで30先発以上、残る1シーズンも27先発。今季もここまで27先発と、常にローテーションを守ってきてくれました。積み上げた先発試合数、イニング数はいずれもナショナルズ移転後の歴代1位(いずれStephen Strasburgに抜かれるはずですが)。勝利数、奪三振数はいずれもStrasburgに次ぐ2位。(敗北数、与四球数も1位。)

速球はそこまで速くはないのですが、いいカーブを持っており、これで打者を翻弄していて、いい日は実に小気味のいいピッチングでした。しかし、いい日と悪い日の差が激しく、悪い日はコントロールが絶望的に悪く、投球間隔も妙に長くなり、四球を連発して自滅するというパターン。近年はどちらかというと後者のイメージのほうが強くなっていました。

ポストシーズンではまさに悪いGioばかりでていた印象。成績は、通算6試合に先発し、0勝0敗、4.78/1.481。計26.1イニングなので、つまり平均5イニング持たなかったということで、とうとうポストシーズンでは結果を残せないままに終わってしまいました。

今シーズンが契約最終年で、オフにはFAとなって他球団に移籍するであろうことは予想されていましたので、それが約2か月早くなっただけ、ではありますが、できることならもう一度ポストシーズンで先発し、今度こそ汚名返上してから退団してもらいたかったですね。

悪いGioの日にはいらいらもさせられましたが、陽気な人柄もあり、どこまで行っても憎めない選手でした。

ただただ、ありがとうと思います。

まずは、(現時点ではワイルドカード争いでポストシーズン圏内にいる)ブリューワーズでの活躍と、ポストシーズンでのナイスピッチングを期待しています。

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