2019/05/29

ロースター異動まとめ(2019年5月)

5/4 Juan SotoがIL入り, Andrew Stevensonが昇格
5/5 Matt AdamsがIL入り, Jake Nollが昇格
5/7 Anthony RendonがILから復帰, Carter KieboomをAAAにオプション, Tony SippがIL入り, Erick Feddeが再昇格
5/9 Gerardo ParraとFA契約, Andrew StevensonがIL入り, Jimmy CorderoをDFA
5/11 Juan Sotoが復帰, Jake NollをAAAにオプション
5/17 Trea Turnerが復帰, Wilmer DifoをAAAにオプション, Anibal SanchezがIL入り, Kyle McGowinが今季初昇格
5/18 Justin MillerがIL入り, Tanner Raineyが昇格
5/20 Tony SippがILから復帰, Dan JenningsをDFA
5/20 Javy Guerraをウェイバークレームで獲得
5/21 Javy Guerraが25人ロースター入り, Jeremy HellicksonがILへ
5/22 Matt Adamsが復帰, Adrian Sanchezをオプション
5/25 James Bourqueがメジャー初昇格, Joe Rossをオプション
5/29 Anibal Sanchezが復帰, James Bourqueをオプション

● Juan Sotoが背中の痛みでIL入り, Andrew Stevensonが昇格
背中の痛みを訴え5月1日の試合から先発を外れていたJuan SotoがIL入りとなりました。まずは数日休んで様子を見るということですが、重傷でないことを祈るばかりです。開幕時のラインナップの2番から5番の4人の打者がIL入り。攻撃力も落ちるわけです。

代わってAndrew Stevensonが昇格してきました。開幕ロースター入りしたものの代打出場ばかりで、Michael TaylorのILからの復帰に伴いAAAにオプションされていました。Taylorのバッティングが相変わらずなので、調子が良ければ先発出場の機会も増えるかもしれません。

● Matt Adamsが左肩の痛みでIL入り, Jake Nollが昇格
前日試合の守備でダイビングキャッチをした際に左肩を痛めて途中交代していたMatt Adamsが故障者リスト入となりました。全力プレーでピンチを救ったの結果なので、誰にも文句は言えませんが、痛すぎます。

代わってJake Nollが昇格してきました。というか、Nollしかいません。Nollの昇格により、40人ロースターの内野手・外野手は全員がメジャーかILにいることになってしまいました。これ以上の故障者が出たら誰かをDFAするか、60人ILに移すかしなければ、対応できません。異常事態です。

● Anthony RendonがILから復帰, Carter KieboomをAAAにオプション, Tony Sippが右わき腹の痛みでIL入り, Erick Feddeがブルペン投手として昇格
Anthony RendonがILから復帰しました。死球を受けてから約2週間。完全に回復したのかどうかはよくわかりません。チームの異常事態には多少の無理もやむなしということかもしれませんが、とにかく復帰はありがたいですね。

内野手からCarter KieboomがFresno(AAA)にオプションされました。ショートなので、Rendonの復帰とは連動しないはずですが、攻守にわたるあまりの不振ぶり(43打席で.128/.209/.282、10試合でエラーは4つですがエラーに記録されない守備ミスはもっと多かった)から、マイナーで自信を取り戻す時間が必要との判断だと思われます。極めて妥当。ショートはWilmer Difo1人体制に戻りますが、致し方なし。

またブルペン左腕のTony SippがIL入り。数日前から右わき腹を痛めていたとのこと。で、代わってErick Feddeがブルペン投手として昇格してきました。Joe Rossに続く、先発のデプスとして準備していた投手のブルペン転向。先発ローテーションの誰かに故障があったらどうするつもりなんでしょうねという短期的な懸念もあるし、Feddeの将来的な育成という点でも決していいことではないと思います。

● Gerardo ParraとFA契約, Andrew StevensonがIL入り, Jimmy CorderoをDFA
先日の試合で一塁へヘッドスライディングした際に背中を痛めたAndrew StevensonがIL入り。それに代わる40人ロースターの外野手がいなってしまったこともあり、また左の代打がいなくなってしまったこともあり(戦力的にひどい状態であることは確かですね)、Gerardo Parraとメジャー契約を結びました。

Parraは32歳のベテラン外野手。ベネズエラ出身で、元々はDバックスに入団(当時はMike Rizzoがスカウト部長)。2009年にDバックスでメジャーデビュー。派手さはないものの、そこそこの打率と、2度のゴールドグラブ賞を受賞する守備力もあり、ブリューワーズ、オリオールズ、ロッキーズと渡り歩きながら、昨シーズンまで毎年100試合以上に出場してきました。ロッキーズで主にレフトを守った昨シーズンの成績は、.284/.342/.372、6本塁打、11盗塁というもの。今季はスプリングトレーニングの直前にジャイアンツと契約しましたが、開幕から1か月で.198/.278/.267と打てず、7日に解雇されていました。控えめに言っても下り坂にある選手であり、とてもチームを立て直す戦力になりうるとは思いませんが、Juan Sotoの復帰までなんとかつないでくれればと思います。

40人ロースターを空ける必要があり、Jimmy CorderoをDFA。2016年にフィリーズからトレードで獲得した27歳のブルペン右腕。昨年8月にメジャーデビューして、22試合に投げましたが、結果は芳しいものではありませんでした。まあ順当かな。

● Juan Sotoが復帰, Jake NollをAAAにオプション
Juan SotoがDLから復帰。背中の痛みは完全に引いたそうです。Anthony Rendonに続く主力打者の復帰で攻撃力はもう問題ないレベルまで戻ったと言えそうです。

ロースターはJake NollをAAAにオプションすることで空けました。ファーストの控えは本来は外野手のGerardo Parraが務めることに。守備は引き続き不安が残ります。

● Trea Turnerが復帰, Wilmer DifoをAAAにオプション, 左ハムストリングを傷めたAnibal SanchezがIL入り, Kyle McGowinが今季初昇格
開幕4試合目にバント失敗で右手薬指を骨折してからIL入りしていたTrea Turnerが復帰。マイナーで2試合にフル出場して大丈夫なのことを確認しての復帰なので、打線の起爆剤として期待しています。

Turner不在の間(一時的にCarter Kieboomが使われたこともありましたが)主にショートで出場していたWilmer DifoがAAAにオプションされました。134打席ものチャンスを与えられながら.231/.301/.298と低迷していたのに加え、守備でも精彩を欠くプレーが続いていました。ユーティリティとしてはAdrian Sanchezのほうが使い勝手がいいとの判断でしょう。

前日の試合の2回途中に左のハムストリングを傷めて途中降板していたAnibal SanchezがIL入り。今季ここまで9試合に先発しえ白星なしの6敗。せっかく味方が4点を先制してくれた直後の負傷退場はさぞ無念だったことでしょう。幸いそんなに重症ではないようなので、しっかり治して、マイナーでの調整を経て復帰してくれることを願います。

さて問題は誰が先発を務めるか。SanchezのIL入りに伴う異動として、Fresno(AAA)のローテーションで投げていたKyle McGowinを昇格させましたが、すんなりそのまま投げさせるのか、それとも。Erick FeddeとJoe Rossという本来ならここで呼ばれるはずだった2人をチーム事情でブルペン投手に異動させてしまったことが痛いわけですが、いずれかのタイミングでこうなることは十分予想できたはず。さて。

● Justin MillerがIL入り, Tanner Raineyが昇格
18日の試合で途中降板したJustin MillerがIL入り。相変わらず悲惨を極めるブルペンの中では好投していた数少ない投手だった(防御率4.02はSean Doolittleを除けばブルペンで最も良い数字)ので戦力的にとても痛い。ですが、それよりも故障の内容・程度が心配です。4月にIL入りしたときは背中の痛みでしたが、今回は右肩・・・。マウンドに万全で戻ってこられることを願うばかりです。

当然ブルペン投手が足りなくなりますのでTanner RaineyをFresno(AAA)から呼び寄せました。メジャーデビューは昨年レッズで終えていますが、ナショナルズでは初昇格。AAAでは16試合に登板し、4.00/1.556という成績。18イニングで32奪三振は高い期待を持たせますが、一方で四死球13は懸念材料。オフに1対1のトレードで放出したTanner Roarkがレッズのローテーションできっちり(9先発で防御率3.20)仕事をしているのだから、見合うだけの活躍は期待したいですね(今のベンチでは無理だろうな、という意味です)。

● Tony SippがILから復帰, Dan JenningsをDFA
ベテラン左腕のTony Sippが復帰。同じ左腕のDan JenningsをDFAしました。実績のあるJenningsには多少は期待していましたが、8試合に登板して13.50/3.21という悲惨な数字に終わりました。Dave Martinez監督の下では仕方ないのかもしれませんが。

● Javy Guerraをウェイバークレームで獲得
ブルージェイズからDFAされウェイバーにかけられていたJavy Guerraをクレームし、獲得しました(対価は特にありません)。メジャーで通算9年、212試合に登板してきた33歳のブルペン右腕。2017、2018シーズンはマーリンズにいたのでその印象が強いですね。今年1月にブルージェイズと契約を結び(年俸80万ドル。ナショナルズはこれを引き継ぎます)、開幕から11試合に登板して3.86/1.214という決して悪くない数字を残していましたが、チームの若返り方針などもあり、先日DFAされていました。防御率3.86と言えば、ナショナルズのブルペンならSean Doolittleに次ぐ良い成績。再建モードのチームから放出された投手に期待しなければならないというのが、今のナショナルズのブルペンの状況です。

● Javy Guerraが25人ロースター入り, Jeremy HellicksonがILへ
前日ウェーバーで獲得したことが明らかになっていたJavy Guerraが25人ロースターに入り、右肩痛のJeremy HellicksonがIL入りしました。もっともHellickson本人によると、同じ痛みは以前からずっとあったもので、現に21日も登板翌日のルーティン調整を行っており、深刻ではない様子。ILと言っても10日間なので、1度先発を飛ばしただけで復帰するのではないかと思われます。

● Matt Adamsが復帰, Adrian Sanchezをオプション
Matt AdamsがILから復帰。ようやくラインアップがまともになってきました。守備でも、本職でないHowie KendrickやGeraldo ParraがファーストにAdamsが入ることでかなり意味がありそうです。ロースタースポットはAdian SanchezをHarrisburg(AA)にオプションすることで空けました。ショートを守れる選手がTrea Turnerしかいなくなりますが、健康である限り全イニングに出場させない理由がない選手なので問題ありません。

● James Bourqueがメジャー初昇格, Joe Rossをオプション
ブルペン右腕のJames Bourqueがメジャー昇格となりました。

ちょうどプロスペクト近況(2019年5月)シリーズのMy Top 10 Prospects以外の投手の1人として記事を書いていた時に、このニュースが入ってきました(数日後にアップする予定)。書きかけだったものをこちらにコピーしておきます。
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2014年ドラフト14順目。2015年にはTJ手術を経験したりして、先発としては微妙な数字しか残していませんでしたが、ブルペン投手に転向した昨年、Potomac(A+)とHarrisburg(AA)で計53イニング、防御率1.70、奪三振率12.91という数字を残し一気に評価を上げ、12月のルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たしました。今季も開幕からHarrisburgのクローザーとして好成績を残しており、いつメジャー昇格の声がかかってもいいところまできました(というかなぜ呼ばないのか不思議です)。
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嬉しいメジャー初昇格。ただ、Martinez監督の下で残念な使われ方をされて壊れない(調子を崩さない、自信を失わない)ことを願うばかりです。

その被害者の1人であるJoe RossがFresno(AAA)にオプションされました。全てリリーフで16試合に登板し、9.22/1.829という惨憺たる結果ですから、この処置は仕方ないといえば仕方ないですが、チーム事情からブルペンに回され、ブルペンの中でも起用法がどんどん変わり、調子を落としていくという、典型的なMartinez采配の被害者ですね。他球団に移籍したら先発でもリリーフでもきっと活躍するんだろうな。

● Anibal Sanchezが復帰, James BourqueをAAAにオプション
29日の先発に合わせてハムストリングを傷めてIL入りしていたAnibal Sanchezが復帰。マイナーでのリハビリ登板は経ていないので、80球程度が上限ということですが、24日に先発したKyle McGowinがいまいちだったので、こういう判断になったようです。なんとか早く今季初勝利を記録して落ち着いてもらいたいですね。

James BourqueをFresno(AAA)にオプション。26日に初登板の機会を得ましたが、3安打2四球4失点で1イニング持たずに降板させられるという苦いデビュー戦となりました。せめてもう一度登板させて自信を回復させてやってほしいところでしたが、今のナショナルズにその余裕があるはずもなく。次は秋かな・・・。


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