2019/05/30

2019年ドラフトに向けて①指名制度

6月3日から始まるMLBドラフトに向けて、3回に分けて記事を書こうと思います。初回は、指名順位がどのように決まるかという制度の簡単な説明です。この後、ナショナルズの指名順、そしてナショナルズが1順目で指名するかもしれない候補について書いてみようかと思っています。

第1回は、(詳しい方には申し訳ないのですが)今回はMLBドラフトの指名順の説明です。MLBでは基本的に前年の勝率下位から順に指名していきます(いわゆるウェーバー制)。NPBは1順目は抽選制で2順目以降はウェーバー制ですが、MLBかは1順目から全てウェーバー制。ウェーバー制は負ければ負けるほど翌年のドラフト指名順位が上がる結果をもたらすため、シーズン終盤には、いやシーズンが始まる前から、勝つことを放棄したようなチームが出現します(ドラフト上位指名権を使ってプロスペクトをため込むことから、tankingと呼ばれたりします)。もちろん選手個々人は自身の将来がかかっているため精いっぱいプレーします。したがってtankingはむしろチームを編成する誤ったインセンティブといえるかもしれません。長らく疑問は提起されていますが、1965年にドラフト制度が始まってから変わっていないため、変更が真剣に検討された形跡はありません。

そしてtankingといえば、ナショナルズがその代表例と言われることもあります。2008年、2009年と連続して30球団中30位を記録して、それぞれ翌年に全体1位指名権を獲得。そうして指名・獲得した選手(名前は言わずもがなですね)により、2012年からの強豪チームへと生まれ変わったわけです。結局ポストシーズンでは勝てませんでしたが。ご参考がてら、旧ブログの当時の記事をご覧ください(2008年シーズン2009年シーズン。必ずしも時系列に並んでくれないのはご容赦ください)。

話を元に戻します。

MLBドラフトは、基本的にウェーバー制をとっています。その上で、詳細は書きませんが、前年ドラフトで指名したものの契約できなかった選手分の追加指名権、Qualifying Offerを拒否したFA選手が他球団と契約した場合の補償指名権、QOを拒否したFA選手と契約したことによる指名権の喪失、市場規模の小さな球団への追加指名権(この追加指名権だけは球団間でトレード可能)といった修正が加わり、指名順が決定されていきます。

だいぶ長くなりましたので、今回はここまで。次回は今年の指名順について書くことにします。


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5/28 W5-4@ATL Doolittle 10セーブ到達
5/29 W14-4@ATL 打線爆発, Sanchezようやく1勝目
Season 24-32; 4th in Division (9.5 GB PHI)

ブレーブスとの今年最初の2試合を連勝。2戦目では初回、2回で8点を奪うスタートダッシュでILから復帰したばかりのAnibal  Sanchezをしっかり援護。Sanchezも6回1安打無失点の好投で応え、ようやく今季1勝目。スケジュールが楽なのでしばらくは白星が増えるかもしれませんね。

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