W8-3 @LAD (Series 2-1)
Gio 4.1IP 3ER 5H(1HR) 1BB 4K
Solis(W) 1.2IP 0ER H BB K
Kelley(HD) 1.2IP 0ER 3K
Werth 3/4 double HR BB 2R 2RBI
Harper 1/2 2BB 2R RBI
Zimmerman 2/4 double BB R 2RBI
Rendon 1/4 BB R 2RBI
舞台をロサンゼルスに移しての第3戦。やはり西海岸の空はキレイですね、というのが第一印象の中継でした。
1回表にナショナルズが2死満塁のチャンスを活かせなかった後の1回裏。先発のGio Gonzalezが1死から四球を与え、3番に入ったCorey Seagerに右中間への先制タイムリー二塁打を打たれました。また初回のSeagerです。フェンスオーバーとならなくて良かったと言ったほうがいいのかもしれませんが、それにしてもまたも1点ビハインドの立ち上がり。
ドジャーズの先発は、前田健太。広島時代から好きな選手なのでこんなところで対戦するのはあまりいい気分ではありませんでしたが、仕方ありません。初回、2回は無得点でしたが、打順が二順目に入った3回表に捕まえました。Trea Turnerのセンター前シングルに続き、Jayson Werthが甘く入った速球をライト線に鋭く弾き返し、快足を飛ばしたTurnerが一気に生還して同点。1死3塁となってBryce Harperがいとも簡単そうにライト前に落とす勝ち越しタイムリー。更に二盗・悪送球で再び1死3塁となって、Anthony Rendonがレフトへ2ランホームラン。これで4-1とし、この回限りで前田を降板させました。
一方、ナショナルズ先発のGio Gonzalez。ドジャーズ打線は左投手に弱いというデータから、このシリーズのカギを握る投手との事前分析もFOXやSIなどにはありましたが、シーズン終盤のGioの不安定なピッチングを見せられてきたナショナルズのファン・記者の目はずっと覚めていました。2回、3回、4回は走者を1人許しただけの無失点で終えましたが、フルカウントが多く球数を要したり、4回の3アウトは全て外野のフェンス際へのフライだったりで、決して安定感のあるピッチングではありませんでした。5回裏1死1塁から代打Carlos Ruizにカウント3-1からの投球をレフトスタンドに放り込まれて1点差とされた時点で降板を命じられましたが、納得です。
ここから先は今日もブルペンが素晴らしかった。Gioの後を受けたSammy Solisが6回までの5つのアウトを落ち着いて記録し、結果的に勝利投手となりました。7回裏1死1塁でこのシリーズ初めてマウンドに上がったShawn Kelleyは対戦した5人を完璧に抑え(うち3つは三振)、1点差を守って9回まで運びました。
ナショナルズ打線もドジャーズブルペンを攻略できず1点差のままで推移しましたが、9回表、ドジャーズとしては反撃の狼煙のつもりで投入したクローザーのKenley Jansenに攻めかかり4得点。その口火を切ったのが先頭打者Werthのレフトスタンド最上段まで達する超特大の一発。Jansen登板で盛り上がったスタンドを一瞬で沈黙させました。この本塁打は、なんというか、精神的に破壊力がありました。気落ちしたJansenから四球、死球でランナーをため、Ryan Zimmermanがライトフェンス際への大飛球の二塁打を打ち、二者が生還してJansenをノックアウト。代打Chris Heiseyも犠飛を打って突き放しました(Jansenの自責点は4)。
5点差となった最終回は、1点差のつもりで準備していたMark Melanconがそのままマウンドに上がり、あっさりと3人で抑えてゲームセット。
ここまでのこのシリーズでは、ブルペン投手陣がとにかく素晴らしい。計12回1/3を投げて無失点。特にSammy Solisは3試合連続で起用されて計4回を無失点という大活躍です。また、Baker監督の起用法も冴えています。昨日はMark RzepczynskiとBlake Treinenに長いイニングを投げさせ、1点リードの8回もTreinenとOliver Perezで乗り切ってKelleyを温存。今日はKelleyが長いイニングを投げ、RzepcznskiとTreinenは休養したことで、明日以降、十分期待できます。ちょっと心配なのはやはり3試合連続で投げているMelanconですが、クローザーの責任感で乗り切ってくれることでしょう。FA前で気合も入っていることでしょうし。
これで2勝1敗とシリーズをリード。これは、2012年、2014年には経験しなかった状況。明日はJoe Ross/Reynaldo Lopezコンビが登板予定ですが、1つ負けてもホームに帰っての第5戦(Max Scherzer先発)が待っていると思って、気楽に投げればきっといいピッチングができることでしょう。
MVP: Jayson Werth.
ア・リーグでは、ブルージェイズ(対レンジャーズ)とインディアンズ(対レッドソックス)が、いずれもディビジョン・シリーズを3連勝で制し、リーグ・チャンピオンシップへの進出を決めました。
レッドソックスのDavid Ortizはこれで現役引退。お疲れ様でした。2004年のポストシーズンでの活躍はちょっと言葉で語り尽くせないですね。ありがとう、Big Papi。
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