2016/10/12

10/11 NLDS第4戦: 野球は2アウトから

L5-6 @LAD (Series 2-2)
Ross 2.2IP 4ER 3H 2BB 3K
Lopez 2.0IP 1ER 2H 1BB 3K
Treinen(L) 1/0IP 1ER 2H 2K
Turner 3/5 2R
Murphy 2/3 SF 4RBI
Werth 2/3 HBP RBI

ナショナルズが王手を賭けて迎えた第4戦。後のないドジャーズは、エースClayton Kershawを中3日で投入してきました。1回表、そのKershawに対し、先頭のTrea Turnerが初球をレフト前に弾き返すシングルで出塁すると、続くBryce Harperは粘った末に10球目で四球を選んで1,2塁。1死後、Daniel Murphyが一二塁間を破るシングルであっさりと1点を先制しました。このシリーズ、初めてナショナルズが先制点を記録。

ただ、そのリードは長く続きませんでした。その裏、ナショナルズの先発Joe Rossが、簡単に2死(Corey Seagerも空振り三振)をとりながら、Justin Turnerに死球をぶつけた後、Adrian Gonzalezに右中間スタンドへの2ランを打たれ、またも初回を終わって追いかける展開となりました。

それでも、3回表には、再び先頭打者として打席に入ったTrea TurnerのシングルをきっかけにMurphyの犠飛で同点としましたが、Rossがダメでした。その直後、2死2塁からJustin Turnerにタイムリーを打たれて勝ち越しを許すと、この後、四球、四球で満塁にしてしまい、Joc Pedersonには押し出し死球。わずか2回2/3で交代を告げられてしまいました。長く休んで復帰してきた若手にポストシーズンでの先発は荷が重かったかなという印象だけが残りました。

もっとも、継投が必要になることは想定の範囲内。このこのピンチと4回を無失点で終えたOliver Perezを挟み、5回からは予定通りReynaldo Lopezが登板しましたが、Lopezも、5回裏2死走者なしから、シングル、ダブルの連打で1点を献上。内容的にはRossよりもずっと良かったように見えただけに、あの5回裏の1点はもったいなかった。6回裏はLopezが無失点に終えましたが、打線はその後Kershawに抑え込まれており、6回を終えて2-5。かなり厳しい展開でした。

が、90球近くなったのに7回表も続投したKershawに対して打線が攻勢をかけます。口火を切ったのは先頭のDanny Espinosa。このシリーズ100打席目でようやくの初安打となるレフト前シングル。2死とはなりましたが、Trea Turnerがショートの右への緩いゴロの内野安打(セカンドへの送球よりEspinosaの足が一瞬早くセーフ)。Harperを迎えるところでDave Roberts監督がマウンドに足を運びましたが、Kershawの強い意思もあって続投。サイヤング投手とリーグMVPのガチンコ対決は見ていてしびれましたが、結果は、粘りに粘った末にHarperが四球を選んで2死満塁。110球となったKershawをマウンドから引きずり下ろしました。ただ、この時点での勢いは、まだ地元ファンの後押しを受けたドジャーズにあったように感じました。

ところが、代わったPedro BaezがJayson Werthへの初球を豪快にぶつけて押出し。これで雰囲気が変わりました。ドジャーズはピッチャーを左のLuis Avilanに代えますが、ポストシーズンで滅法強いMurphyの勢いを止められず、カウント1-0からの2球目をセンター前に落とす同点の2点タイムリー。Murphyはこの試合だけでも3度の打点付きの打席で計4打点という素晴らしい活躍。

ただ、ナショナルズとしては痛かったのが、この後なお、2死1,3塁の勝ち越し機にAnthony Rendonが凡退し、試合を決められなかったことでしょう。この打席を含め、今日はRendonと続く6番のRyan Zimmermanがそろって4打席ノーヒット2三振とブレーキになってしまいました。

この後はブルペン勝負。望むところだったのですが、8回裏にまたしても2死からやられました。マウンドにはBlake Treinen。打者を圧倒するピッチングで簡単に2死を取り、打席には9番のAndrew Toles。もう大丈夫だなと思った私は実は所用でちょっと目を離しました。ところが、2球目を死球、代打Andre Ethierにシングルで続かれた後、Chase Utleyにセカンドの左をゴロで抜く破るタイムリーを打たれ、これが決勝点。まあ、Treinenの投球は決して甘く入ったわけでもなく、Utleyを褒めるしかないかなという感じの打席でした。仕方ない。

9回表のマウンドにはKenley Jansen。昨日は打ち込みましたが、今日は代打Stephen Drew、Trea Turnerが三振、Harperがニゴロでゲームセット。もう一度Murphyまで回すことはできませんでした。

ナショナルズの失点は全て2アウトから。逆にナショナルズの7回の3得点も2アウトから。「野球は2アウトから」を改めて実感した試合でした。

明日の移動日を挟み、第5戦はホーム・ワシントンDCで13日午後8時(日本時間14日午前9時) から開始予定。うーむ、さすがに観戦できなさそうだ。勝ってくれ。

なお、NLDSのもう1つのカードは、第4戦でカブスがジャイアンツを降しました。さあ待ってろ。

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