My Top 10 Prospectsを選んだ記事で予告したように、プロスペクト選手たちの紹介記事を書いていきます。なお、記事のタイトルからスタイルまで何から何までララさんのブログを参考にさせて頂いたことをここに申し上げておきます。(2013年4月オリジナル時)
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さて第1回は、エース級の投手に育ってくれることへの期待を込めてA. J. Coleです。
(2013年4月オリジナル時) |
Name: A.J. Cole
Position: RHP
Born: January 5, 1992
Birthplace: Winter Springs, Florida
School: Oviedo HS (Florida)Height: 6-4(2013年4月オリジナル)⇒ 6-5(2016年10月最終更新)
Weight: 180(2013年4月オリジナル)⇒ 215(2016年10月最終更新)
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2010-4 WAS
BA Organization Rank: 4(2011)⇒4(2012)⇒4(2013) ⇒2(2014)⇒7(2015) ⇒7(2016)
BA Overall Rank: 57(2012) ⇒NA(2013,2014) ⇒91(2015)
BA Overall Rank: 57(2012) ⇒NA(2013,2014) ⇒91(2015)
[Scouting Report]
高校時代から恵まれた体格からの球威のある速球に加え、制球力も高く評価されてきた。速球は92~97マイルで打者の手元で鋭く変化。それだけでも十分通用する。チェンジアップは既に武器として使えるが、習得中の縦に割れるカーブとともに、制球が課題。2012年前半は体が早く開き過ぎてボールが上ずる傾向が出ていたが、A降格後に修正済み。(2013年4月オリジナル時の記述)
90マイル台前半のツーシームとチェンジアップは高いレベルにあり、コースにしっかり投げ分けて試合を作ることができる。スライダーと縦のカーブも投げ、特にスライダーは好調な日には空振りを奪う決め球となるが、安定感には欠ける。十分にローテーション投手としてやっていけるだけの球種・制球力を持つ。(2016年10月最終更新)
90マイル台前半のツーシームとチェンジアップは高いレベルにあり、コースにしっかり投げ分けて試合を作ることができる。スライダーと縦のカーブも投げ、特にスライダーは好調な日には空振りを奪う決め球となるが、安定感には欠ける。十分にローテーション投手としてやっていけるだけの球種・制球力を持つ。(2016年10月最終更新)
[Background]
Bryce Harperを全体1位指名した2010年ドラフトの4順目。高校時代からの極めて高く評価され、ドラフト前のBAのランキングで16位に位置付けられていたが、高額の契約金要求とマイアミ大進学へのコミットのため全体116位まで残っていた。期限前日に200万ドル(4順目指名の選手に対する史上最高額)で契約。
本格プロデビューとなるはずの2011年は、春先の病気で体重を落として出遅れ、5月半ばにHagerstown(A)で初登板。当初は打ち込まれたものの、シーズンが進むに連れて調子を上げ、後半戦は2点台の防御率でイニング数を上回る奪三振を記録。2012年シーズン開幕前にBAが全体57位と評価するほどにトッププロスペクトとしての地位を確立。
ところが、明けて2012年1月にGio Gonzalezの対価としてアスレティックスにトレード。4対1のトレードながらCole こそがセンターピースと見られていた。アスレティックスでは期待感を持ってStockton (A+)に送られたものの、8試合で7本の本塁打を浴びるなど滅多打ちに遭い、5月にBurlington(A)に降格。しかし降格後は19試合で95.2イニングを投げ、2.07/1.01、奪三振109に対して与四球わずかに19と完全に支配。株は落としたが、依然としてエリートプロスペクトであることに変わりはない。2013年1月のMichael Morseを放出したトレードで出戻り。
2013年シーズンはPotomac(A+)で開幕。好不調の波がありながらも、評価を上げるピッチング。7月下旬にHarrisburg(AA)に昇格した後は、登板した7試合全てでクオリティ・スタートを記録し、2.18/0.90、イニング数を上回る奪三振を記録するなど一層評価を上げてシーズンを終了。BAでこそあまり高く評価されなかったが、BPでは53位、MLB.comでも69 位。
2014年は、初めてメジャーのスプリングトレーニングに参加。3試合で計6回2/3を投げ、無失点無四球7奪三振と文句の付けようのない結果。開幕はHarrisburgだったが、14試合に登板して2.92/1.32とここでも素晴らしい結果を残し、6月下旬にSyracuse(AAA)に昇格。AAAでも11試合に登板して、7勝無敗(防御率は3.43なので運に恵まれた部分もあるが)。オフに40人ロースター入り。22歳にしてメジャー昇格目前まで順調にステップアップを果たした。
2015年はジェットコースターのようなシーズンとなった。開幕はAAA。メジャーのスプリングトレーニングに参加したものの、やはり3試合に登板しただけで早々にマイナーに送られていたこともあり、メジャー昇格まではしばらくかかると思われたが、(故障者が出たため)意外と早い4月28日にメジャー昇格・デビューを果たした。ところが、先発を任されたこのデビュー戦、わずか2イニングで9安打1四球9失点という惨憺たる結果に終わり、即座にAAAに降格。5月半ばにはロングリリーフとして再びメジャーに呼ばれ2試合に登板(3イニングセーブも記録)したが、やはりすぐにAAAに戻された。ただし、AAAのローテーションに定着した6月24日以降は、12試合に先発し、防御率1.93、WHIP0.98という好成績を残した。メジャーでの印象があまりにも悪かったこともありプロスペクトとしての地位はむしろ下がってしまった印象。
2016年のスプリングトレーニングからは早々にカットされ、シーズンが始まってからもAAAに塩漬け。22試合に先発して防御率.462とパッとしない成績でこのまま忘れられた存在として終わってしまうかと思われたが、8月下旬になって右ひじ痛で離脱したStephen Strasburgの穴埋めとしてメジャー昇格。以降、快投という感じではないものの最低限試合を作るピッチングを続け、9月2日のメッツ戦では6回1失点でメジャー初白星も記録するなど、シーズン終了までの計8試合でローテーションを守った。ただし、最後の3試合は、最長でも4イニングしかなげられず計9回2/3で9点失い防御率を5.17まで悪化させるなど、惜しくも下降気味で終了。
本格プロデビューとなるはずの2011年は、春先の病気で体重を落として出遅れ、5月半ばにHagerstown(A)で初登板。当初は打ち込まれたものの、シーズンが進むに連れて調子を上げ、後半戦は2点台の防御率でイニング数を上回る奪三振を記録。2012年シーズン開幕前にBAが全体57位と評価するほどにトッププロスペクトとしての地位を確立。
ところが、明けて2012年1月にGio Gonzalezの対価としてアスレティックスにトレード。4対1のトレードながらCole こそがセンターピースと見られていた。アスレティックスでは期待感を持ってStockton (A+)に送られたものの、8試合で7本の本塁打を浴びるなど滅多打ちに遭い、5月にBurlington(A)に降格。しかし降格後は19試合で95.2イニングを投げ、2.07/1.01、奪三振109に対して与四球わずかに19と完全に支配。株は落としたが、依然としてエリートプロスペクトであることに変わりはない。2013年1月のMichael Morseを放出したトレードで出戻り。
2013年シーズンはPotomac(A+)で開幕。好不調の波がありながらも、評価を上げるピッチング。7月下旬にHarrisburg(AA)に昇格した後は、登板した7試合全てでクオリティ・スタートを記録し、2.18/0.90、イニング数を上回る奪三振を記録するなど一層評価を上げてシーズンを終了。BAでこそあまり高く評価されなかったが、BPでは53位、MLB.comでも69 位。
2014年は、初めてメジャーのスプリングトレーニングに参加。3試合で計6回2/3を投げ、無失点無四球7奪三振と文句の付けようのない結果。開幕はHarrisburgだったが、14試合に登板して2.92/1.32とここでも素晴らしい結果を残し、6月下旬にSyracuse(AAA)に昇格。AAAでも11試合に登板して、7勝無敗(防御率は3.43なので運に恵まれた部分もあるが)。オフに40人ロースター入り。22歳にしてメジャー昇格目前まで順調にステップアップを果たした。
2015年はジェットコースターのようなシーズンとなった。開幕はAAA。メジャーのスプリングトレーニングに参加したものの、やはり3試合に登板しただけで早々にマイナーに送られていたこともあり、メジャー昇格まではしばらくかかると思われたが、(故障者が出たため)意外と早い4月28日にメジャー昇格・デビューを果たした。ところが、先発を任されたこのデビュー戦、わずか2イニングで9安打1四球9失点という惨憺たる結果に終わり、即座にAAAに降格。5月半ばにはロングリリーフとして再びメジャーに呼ばれ2試合に登板(3イニングセーブも記録)したが、やはりすぐにAAAに戻された。ただし、AAAのローテーションに定着した6月24日以降は、12試合に先発し、防御率1.93、WHIP0.98という好成績を残した。メジャーでの印象があまりにも悪かったこともありプロスペクトとしての地位はむしろ下がってしまった印象。
2016年のスプリングトレーニングからは早々にカットされ、シーズンが始まってからもAAAに塩漬け。22試合に先発して防御率.462とパッとしない成績でこのまま忘れられた存在として終わってしまうかと思われたが、8月下旬になって右ひじ痛で離脱したStephen Strasburgの穴埋めとしてメジャー昇格。以降、快投という感じではないものの最低限試合を作るピッチングを続け、9月2日のメッツ戦では6回1失点でメジャー初白星も記録するなど、シーズン終了までの計8試合でローテーションを守った。ただし、最後の3試合は、最長でも4イニングしかなげられず計9回2/3で9点失い防御率を5.17まで悪化させるなど、惜しくも下降気味で終了。
[Comment]
忘れられた存在になりつつあった2016年シーズンでしたが、チームの先発投手事情から8月末になってメジャー昇格が転がり込み、Coleにとってはある意味で幸運でした。最低限の結果は残しましたが、シーズン最終盤の不調もあり、来季のローテーションの有力候補というわけでもなさそうです。私としては、このProspect Profilesシリーズで最初に記事を書いた選手として思い入れがあります。来年のスプリングトレーニングで頑張りましょう。(2016年10月)
(2016年9月、メジャー初勝利の日 Jim McIsaac/Getty Images) |
ドラフトBAの評価がなぜこんなに低い(組織内7位)のか分かりませんが、弱冠23歳にしてメジャーデビュー目前まで来ている紛れもないエリートプロスペクト。今季はAAAで開幕を迎えると思われますが、メジャーデビューも期待されます。まずはスプリングトレーニングで好印象を残し、メジャーのローテーションに何かあったら呼ばれてもいいように、しっかり準備しておきましょう。そして来季は開幕ローテーションへ!期待しています。(2015年1月)
ドラフト時から大きな期待を持っていた投手。一度はアスレティックスに放出されて寂しい思いをしただけに、出戻りにより思い入れは倍増。是非とも大成してほしい。(2013年4月)
ドラフト時から大きな期待を持っていた投手。一度はアスレティックスに放出されて寂しい思いをしただけに、出戻りにより思い入れは倍増。是非とも大成してほしい。(2013年4月)
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