開幕から約1か月。ここまでの戦いぶりを振り返っておきます。
[NL EAST End April 2014]
W | L | PCT | GB | |
Atlanta | 17 | 9 | 0.654 | - |
New York | 15 | 11 | 0.577 | 2.0 |
Washington | 16 | 12 | 0.571 | 2.0 |
Philadelphia | 13 | 13 | 0.500 | 4.0 |
Miami | 13 | 14 | 0.481 | 4.5 |
昨年同様開幕3連勝と幸先の良いスタートを切りましたが、やはり昨年同様ブレーブスに出鼻をくじかれた感じで、なかなか波に乗れないまま推移。最後にアストロズに連勝して貯金4で4月を終えました。期待はずれというべきか、開幕戦でのWilson Ramosを皮切りにRyan ZimmermanそしてBryce Harperと長期離脱者が続出する中でよく頑張っているというべきか、評価に迷うところです。
1か月の戦いぶりの中で目立つのは終盤での逆転劇。23日のこの大逆転が一番のハイライトですが、16試合中、実に8試合が逆転勝利。しかもうち4試合は3点以上の差を付けられてからの逆転です。諦めない姿勢は立派といえば立派ですが、逆に言うと序盤に先発投手が点を取られ過ぎともいいます。今後は先発にもう少し頑張ってもらって、楽に勝ってくれるといいのですが。
1か月の戦いぶりの中で目立つのは終盤での逆転劇。23日のこの大逆転が一番のハイライトですが、16試合中、実に8試合が逆転勝利。しかもうち4試合は3点以上の差を付けられてからの逆転です。諦めない姿勢は立派といえば立派ですが、逆に言うと序盤に先発投手が点を取られ過ぎともいいます。今後は先発にもう少し頑張ってもらって、楽に勝ってくれるといいのですが。
チーム打撃成績(30チーム中)は、総得点6位タイ、打率10位、本塁打7位タイとかなりの上位成績。盗塁数は22位タイとWilliams監督が積極的な走塁を標榜している割には伸びませんでしたが、それはともかく最悪だったのが守備。チーム26失策はDバックスに次いで2番目に多い数字で投手陣の足を引っ張りました。チーム投手成績を見てみると、総失点は15位ですが、防御率は6位。非自責点が多かったことの反映です。WHIPは14位。そして奪三振数、奪三振率とも圧倒的な1位であることを特筆しておきます。
地区トップはナショナルズに5勝1敗と大きく勝ち越しながら、地区最下位のマーリンズには負け越しているブレーブス。ここまで17勝9敗は昨年と全く同じペース。2位には意外にも善戦しているメッツ。そして4位のフィリーズでも5割を維持しており、マーリンズでも借金わずか1。開幕前はかなり酷評されていたNL東地区でしたが、全チームとも頑張っています。ちなみに、昨年は2位ナショナルズがまさにこのマーリンズと同じ数字でした。
[Pitcher of April 2014: Tanner Roark]
GS | IP | W | K | ERA | WHIP | |
Gio Gonzalez | 6 | 36.0 | 3 | 38 | 3.25 | 1.14 |
Stephen Strasburg | 6 | 34.0 | 2 | 53 | 4.24 | 1.41 |
Jordan Zimmermann | 6 | 33.0 | 2 | 35 | 3.27 | 1.33 |
Tanner Roark | 5 | 32.2 | 2 | 26 | 2.76 | 1.16 |
Taylor Jordan | 5 | 25.2 | 0 | 17 | 5.61 | 1.64 |
G | IP | S | K | ERA | WHIP | |
Rafael Soriano | 10 | 10.0 | 5 | 12 | 1.00 | 1.00 |
Tyler Clippard | 14 | 12.2 | 0 | 18 | 2.84 | 1.42 |
Drew Storen | 12 | 10.1 | 0 | 12 | 0.93 | 0.41 |
Jerry Blevins | 14 | 9.2 | 0 | 16 | 3.55 | 1.26 |
Aaron Barrett | 10 | 8.1 | 0 | 12 | 1.08 | 1.08 |
4本柱と見込まれたうち、Doug Fisterが故障で出遅れた上、残る3人もぴりっとしませんでした。特にStephen Strasburgは、リーグ2位の奪三振数からも分かるように、良いボールを投げているのですが、にも関わらず、どうも大事なところで詰め切れないという印象です。
Fisterが外れたことにより、当初最後の席を争っていたはずのTanner RoarkとTaylor Jordanが揃ってローテーション投手として開幕しました。最初の登板こそ、2人とも好投しましたが、残る4登板で差が付き4月26日にRoarkが完封勝利を飾ったことで完全に勝負あり。月末を待たずに、JordanはAAAに降格となりました。Roarkは1試合を除いてQSを記録する安定ぶり。柱となる先発陣がぴりっとしない中で最も安心できる先発投手に成長しました。もう「本物」であることを疑う人はいなくなったことでしょう。
ブルペンでは、Tyler Clippardが絶不調。防御率こそ悪くはありませんが、14試合中6試合で失点。不運な面もありましたが、昨季までのような支配的な投球ができていません。奪三振は相変わらず多いので、自信を失わずに立ち直ってくれることを応援しています。
それに対して絶好調なのが、Drew Storenとここまで(昨季から22試合・イニング)連続無失点を継続中のRafael Soriano。2人ともスプリングトレーニングで打ち込まれていましたが、開幕してからは安定しています。そしてルーキーセンセーションびAaron Barrettが開幕してからも好投を継続していて、層が厚くなった印象。終盤は安心して見ていられます。
[Hitter of April 2014: Anthony Rendon]
チーム得点力はかなりの上位成績ですが、個々人を見るとかなり明暗が別れました。PA | AVE | OBP | SLG | R | HR | RBI | SB | |
Anthony Rendon | 122 | .316 | .352 | .544 | 19 | 4 | 20 | 1 |
Jayson Werth | 120 | .288 | .383 | .462 | 14 | 4 | 16 | 3 |
Ian Desmond | 119 | .232 | .269 | .375 | 16 | 4 | 16 | 1 |
Adam LaRoche | 109 | .312 | .413 | .495 | 17 | 4 | 17 | 0 |
Denard Span | 96 | .233 | .295 | .314 | 13 | 0 | 6 | 3 |
Bryce Harper | 91 | .289 | .352 | .422 | 8 | 1 | 9 | 1 |
Danny Espinosa | 88 | .288 | .341 | .488 | 8 | 3 | 6 | 3 |
開幕戦で負傷退場したWilson Ramos、故障で長期離脱を余儀なくされることになったRyan Zimmerman、Bryce Harperはもちろん暗。加えて、Denard Span、Ian Desmondが打てていません。Desmondは本塁打、打点は記録しているのですが、大ぶりが目立ち、36三振はメジャーでも2番目に多くなっています。さらに守備でも8つのエラーを記録していますが、これはメジャー最多。
これに対して、Anthony Rendon、Jayson Werth、Adam LaRoche、そしてZimmermanの離脱によりレギュラー二塁手として常時出場の機会を得たDanny Espinosa(三振数が20と少なく抑えています)が好スタートを切っています。中でもRendonとLaRocheの勝負強さにチームは何度も救われました。印象から言うとLaRocheのほうがよりいい場面で打っているようにも思うのですが、数字を見ると(10二塁打、2三塁打もあって)Rendonのほうに軍配が上がります。勝手MVPポイントでも3-1とRendonがリードしていました。
4 件のコメント:
いつも危なっかしくてひやひやしながら見ているSorianoですが、試合を壊すことはないですね・・・。いったいどうなってるんだか(笑。
RamosもHarperも若いうちからこれだけ怪我が多いと、先が思いやられますね・・・。Lobaton取った時は何をしているんだろう、なんて思いましたけどよい活躍にびっくりです。
>匿名さん
コメントありがとうございます!
Sorianoは安定感が全くありません。不思議で仕方ありませんが、いい方向での不思議なので文句はありません。このまま行けるところまでいってくれればいいです。
HarperとRamosについては全く同感です。特にRamosは(今回は違いますが)下半身の故障が多いので、いつまで捕手が務まるかという不安もあります。意外と次のドラフトで捕手を上位指名するのではないかと見ています(個人的には、夢が広がる高校生投手をひたすら希望しますが)。
5月も5日を過ぎましたが僕も少し感想を。
NL西がかなり面白くなってきましたね。
AtlataよりFiladelphiaの方が怖い気がしてきました。
ピッチャーの経験と実力がある。
一方Atlantaの先発はいずれ落ちるでしょう。もう兆候が出てきていますし。打線も大味ですし。
まぁーいずれにしても怖い2チームではあります。
Storenイイですね!!STの終わりにセットアップは辞めて欲しいと思いましたが、自分の見る目のなさを恥じています(笑)。STはあてにならん!
Blevinsが思いのほか良くないのがなんとも、、Abadはすごい活躍してるだけに・・・やはらA'sは怖い。
とはいっても怪我人が帰ってきたら間違いなく独走できると思います。RamosとFisterが早く見たい。
P.S 『Espinosaがまさかの大復活』予想がクリアできそうですね(笑)
>有明ハーパーさん
NL西地区では快進撃のジャイアンツにあってMichael Morseが活躍しているというのが何と言っても嬉しいです。
Storenは大丈夫って言ったでしょ!なーんて、私も「Sorianoは心配」と言ってましたが・・・。ほんと、STは当になりません。まあ、BarrettのようにSTの勢いそのままの選手もマレにいますが。
Espinosa。確かに4月は良かったです。でも5月5日のゲームノートに書いたように、少し心配になってきました。このまま打率がどんどん下がるようだと、また立場が怪しくなってきます。今のところWaltersもパッとしないのでしばらくは安泰だと思いますが・・・。
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