いよいよ明朝、ワイルドカードゲームが行われる前夜。わくわくした気持ちで過ごしていますが、その前にレギュラーシーズン最後の9月をふりかえっておきます。
ナ・リーグ東地区(2019年シーズン終了)
W
|
L
|
PCT
|
GB
| |
Atlanta
|
97
|
65
|
.599
|
-
|
Washington
|
93
|
69
|
.574
|
4.0
|
New York
|
86
|
76
|
.531
|
11.0
|
Philadelphia
|
81
|
81
|
.500
|
16.0
|
Miami
|
57
|
105
|
.352
|
40.0
|
対戦相手に恵まれた8月からは一変し、ポストシーズンを争う強豪との対戦続きで、苦戦を強いられました。5日からのブレーブスとの直接対決で1勝3敗と負け越し、この時点で10ゲーム差をつけられて地区優勝は絶望的となりました。その時点ではワイルドカード争いでは余裕があるように見えていたのですが、その後もブレーブス、カージナルスとのシリーズに負け越し、一時は1.5差まで詰め寄られました。このまま落ちていくという悪いイメージも頭をよぎりましたが、最後のホーム8試合(フィリーズ、インディアンズ)を全勝。終わってみれば月間成績16勝11敗。見事にワイルドカード1位を獲得してレギュラーシーズンを終えました。
ブレーブスは最後に3連敗しましたが、それでもリーグ2位の勝率。Pete Alonsoの新人本塁打記録で盛り上がりを見せたメッツが今月を大きく勝ち越して地区3位に浮上。一方、ナショナルズに5戦スウィープの屈辱を喫したフィリーズは大きく失速し、勝率5割をなんとか守った、という感じです。マーリンズ・・。再建への先は長そうです。
Hitter of September 2019: Asdrubal Cabrera
PA
|
AVE
|
OBP
|
SLG
|
R
|
HR
|
RBI
|
SB
| |
Trea Turner
|
123
|
.308
|
.341
|
.547
|
24
|
6
|
13
|
6
|
Anthony Rendon
|
115
|
.239
|
.400
|
.420
|
17
|
3
|
17
|
2
|
Juan Soto
|
113
|
.221
|
.389
|
.453
|
18
|
4
|
18
|
0
|
Victor Robles
|
103
|
.269
|
.330
|
.376
|
12
|
1
|
9
|
5
|
Asdrubal Cabrera
|
81
|
.324
|
.407
|
.588
|
15
|
4
|
21
|
0
|
Yan Gomes
|
81
|
.243
|
.296
|
.554
|
10
|
6
|
13
|
1
|
チーム総得点、打率はいずれも2位(30球団中。以下同じ。)、出塁率は3位、本塁打数、長打率は10位前後に落ちますが、盗塁数は4位。チーム全体での数字を見ると決して悪くはありませんでした。しかし、上位チームの好投手に苦労したという印象は残りました。特に、Anthony RendonとJuan Sotoの主軸2人のバットが中旬以降下降線をたどったことはポストシーズンに向けての懸念材料と言わざるを得ません。Adam Eatonも同様。
そんな中で頑張ってくれたのがTrea TurnerとAsdrubal Cabreraの二遊間コンビ。Turnerはリードオフとしてしっかり出塁するという仕事をしただけでなく、ポストシーズン進出を決めた24日の試合で放った満塁弾のように長打でも貢献してくれました。そしてTurner以上のインパクトを残したのがCabreraでした。9月の21試合(うち2試合は代打のみ)で21打点。2死からのタイムリーが非常に多かった印象を受けています(あえて数字は確認しない)。8月途中に加入してからで見ると、38試合で40打点(つまりシーズン180打点ペース)の大活躍で、すっかりセカンドのレギュラーとなりました(しかも、リーグ最低年俸の1/3の費用で雇えているというのですから)。
また、ここに名前を挙げなかった選手でも、Howei Kendrickが66打席で.410/.455/.623という驚異的な成績を残しました。シーズン打率は.344。規定打席に到達していれば首位打者となる数字でした。またRyan Zimmermanも58打席でしたが、.283/.345/.472、3本塁打で12打点と勝負強いところを見せました。出場機会は少なかったものの、Gerardo Parra、Michael Taylor、Andrew Stevensonも素晴らしいシーズン終盤でした。
Pitcher of September 2019: Daniel Hudson
GS
|
IP
|
W
|
K
|
ERA
|
WHIP
| |
Patrick Corbin
|
6
|
33.1
|
4
|
45
|
3.78
|
1.47
|
Stephen Strasburg
|
5
|
30.0
|
2
|
36
|
2.40
|
1.03
|
Anibal Sanchez
|
5
|
31.0
|
3
|
18
|
4.06
|
1.06
|
Max Scherzer
|
5
|
29.2
|
2
|
43
|
5.16
|
1.08
|
Austin Voth
|
4
|
23.0
|
1
|
24
|
2.35
|
0.91
|
G
|
IP
|
SV
|
HD
|
ERA
|
WHIP
| |
Wander Suero
|
14
|
11.2
|
0
|
3
|
4.63
|
1.46
|
Tanner Rainey
|
13
|
12.2
|
0
|
1
|
2.84
|
1.34
|
Fernando Rodney
|
13
|
10.2
|
0
|
6
|
5.91
|
1.88
|
Daniel Hudson
|
9
|
10.2
|
5
|
0
|
0.00
|
0.94
|
Sean Doolittle
|
9
|
8.0
|
1
|
2
|
2.25
|
0.63
|
苦しい戦いが続いた9月の最後にラストスパートを見せたナショナルズ。一番貢献してくれたと評価したいのが、まさかのブルペンでした。開幕以来、顔ぶれが変わっても一貫して不安定で何度となく試合を壊してきたブルペンでしたが、最後になっ
頑張りました。最後の7日間の8連勝の間に限れば、26回2/3を投げて、2.03/0.75(まあ月間成績だと4.62/1.40なわけですが)。
中でも、Daniel Hudsonの活躍には眼を見張るものがあります。見ての通り、9試合全て無失点。17日と20日の試合ではいずれも8回から登板し、そのまま6つのアウトをとってセーブを記録。そして24日のダブルヘッダーの2試合ともでセーブシチュエーションの9回表に登板していずれも三者凡退。ポストシーズン決定を確定させてくれました。最終週になってSean Doolittleが復調してきましたが、ポストシーズンに向けて最も頼りにするリリーバーであることは間違いありません。
先発投手は、それぞれいい試合もあれば悪い試合もあったという感じ。例えば、防御率の一番悪いMax Scherzerですが、8日の試合ではブレーブスに4戦スウィープを喫するところを止めてくれました。そんな中、Austin Vothの頑張りは高く評価していいと思います。味方のサポートがなくて勝ち星がつかなかった試合が2試合ありましたが、基本的に試合を作ることができていたし、奪三振率が高いことも評価ポイントです。来季の開幕ローテーション入りを応援したいと思います。
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