2017/05/12

プロスペクト・レポート(2017年5月)

マイナーリーグも開幕から1か月を経過しましたので、My Top 10 Prospectsの選手たちを中心にプロスペクトの動向をフォローしておきます。(成績は5月11日終了時点のもの)


Andrew Stevenson, OF
20G 91PA 0HR 12RBI 11BB 19K .350/.429/.438 1SB (AA)
8G 36PA 0HR 0RBI 1BB 10K .147/.171/.147 0SB (AAA)  
昨季後半に昇格したHarrisburg(AA)で開幕。1番センターとして20試合に出場してしっかり打ち込み、5月を待たず早々とSyracuse(AAA)へ昇格。昇格後は結果が出ていませんが、昇格直後に適応に苦しんだのは昨季AAに上がった時にも経験したこと。シーズンはまだまだこれからです。メジャーのAdam Eatonがシーズン終了となっているので、今季中のメジャーデビューも十分可能性があるはず、頑張れ。

Victor Robles, OF
19G 82PA 3HR 6RBI 6BB 17K .229/.316/.443 7SB (A+)
Potomac(A+)の1番センターとして開幕。7試合で.357/419/.643、1本塁打と素晴らしいスタートを切りましたが、4月18日に守備でハムストリングを痛めてしまいDL入り。5月1日に復帰してきましたが、その後は不調が続き、シーズン成績も低下。実力的には問題ないはずなので、まだケガが完治していないのではないかと心配です。

Carter Kieboom, SS
28G 121PA 6HR 20RBI 10BB 25K .339./405/.596 2SB (A)
高卒2年目にとってHagerstown(A)での開幕はチャレンジングだったはずですが、開幕から素晴らしいバッティングを持続。4月30日(偶然にもAnthony Rendonが3本塁打を記録した同じ日)に1試合3本塁打を記録するなど意外な長打力を見せています。かといって大振りになって三振が増えているわけでもありません。期待の大型新人が出てきました。

Juan Soto, OF 
23G 96PA 3HR 14RBI 10BB 8K .360/.427/.523 1SB (A)
KieboomとともにHagerstown打線を引っ張っていたSoto。高打率に加え、四球数が三振数を上回る選球眼を備え、うなぎ登りに評価を上げていましたが、5月2日に本塁に突入した際に右足首を負傷して退場、即DL入りとなりました。残念。特に軽いとも重いとも情報がないので、ただ復帰を待ち望むだけです。

Drew Ward, 3B 
29G 121PA 4HR 15RBI 10BB 37K .248/.314/.419 0SB (AA)
サードのレギュラーとしてHarrisburg(AA)で順調にシーズンを過ごしていると言っていいでしょう。長打は出ていますが、三振が多過ぎることが気になります。

Tyler Watson, LHP
6G (6GS) 32.2IP 12BB 38K 4.13/1.32 (A)
Hagerstownのローテーションを守って6試合に先発。5月7日の試合で6回6失点と乱れたため防御率は4点台になってしまいましたが、それまでの5試合は全て3失点以下に抑えていました(それまでの防御率は3.04)。四球/奪三振の数字も良好で、順調なシーズンを送っています。

McKenzie Mills, LHP
6G (6GS) 31.0IP 7BB 40K 2.90/0.97 6WP (A)
WatsonとともにHagerstownのローテーション投手として活躍中で、成績ではWatsonをも上回っています。やはり直近の5月8日の登板で4失点してしまいましたが、それでもなおこの数字は素晴らしい。ちょっと気になるとすればワイルドピッチを6つ記録していることくらい。今後の活躍が楽しみです。

Weston Davis, RHP
2G (2GS) 9.0IP 2BB 3K 11.00/1.67 (A)
3人衆の中でただ1人、残念なシーズンとなっているのがDavis。Hagerstownのローテーション投手として開幕しましたが、初戦に4回5失点、2戦目は6失点と打ち込まれ、挙句に4月17日にDL入りしてしまいました。故障個所などは明らかになっていません。

Jesus Luzardo, LHP
引き続きリハビリ中。復帰のメドはまだ聞こえてきません。

Luis Garcia, SS 
6月に開幕するドミニカ・サマー・リーグのロースターに名前を見つけるのを楽しみにしましょう。

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その他の選手たちについては、チームごとにピックアップしていきます。

[Syracuse(AAA)]
Austin Adams, RHP
11G 16.2IP 15BB 26K 1.62/1.44
Danny Espinosaのトレードでオフにエンゼルスから加入。奪三振も多いものの与四球の多さが気になりますが、それでも抑えてはいます。40人ロースターに入っているので、もしかすると早いうちにメジャーデビューするかもしれません。

Pedro Severino, C
22G 84PA 1HR 5BB 19K .203/.250/.253 0SB
バットではかなり苦労しています。Jose Lobatonが打率1割を切る状態が続いているので、もうちょっとだけでも打てば、控えの座を奪い取る日も遠くないと思うのですが。

[Harrisburg (AA)]
Erick Fedde, RHP
7G(7GS) 42.2IP 14BB 35K 3.16/1.13
順調。1試合だけ4回途中でKOされた試合がありましたが、そのほかの試合は好投を続けています。うち4試合で7回を投げ切っており、ワークロードとしてどうかなという感じはありますが、しっかり投げていることは確かです。さあ、メジャーデビューはいつになるでしょうか。

[Potomac (A+)]
Taylor Guchue, C
24G 99PA 8BB 22K 10HR 30RBI .326/.374/.733
全くノーマークだった23歳の捕手。元々は2014年ドラフト4順目でパイレーツにフロリダ大から入団。守備力は定評があったものの打撃成績は伸び悩み、プロスペクトとしての評価は上がっていなかった。ナショナルズには、昨年9月、ナショナルズがDFAしたChris Bostickとのトレードで移ってきた(ちなみに、Bostickは5月8日にめでたくメジャーデビュー!)。本塁打数と長打率はリーグのトップを独走する数字。さてさて、どこまで本物なのか、注目です。

Jefry Rodriguez, RHP
6G(6GS) 37.0IP 9BB 37K 3.16/0.97
初挑戦となったA+で開幕からローテーション投手として頑張っており、5月第1週にはリーグの週間MVPも受賞。まだ23歳。期待は残っています。

[Hagerstown (A)]
Carter KieboomとJuan Soto(現状DLですが)を擁するHagerstown打線には、他にも素晴らしい結果を残している選手が他にもいます。

Sheldon Neuse, 3B 
32G 139PA 4HR 13BB 29K .276/.353/.423 9SB
昨年のドラフト2順目が期待に違わぬ結果を残しています。長打あり、意外にも足もあり、評価が上がってきています。

Blake Perkins, CF
31G 143PA 1HR 15BB 29K .280/.364/.352 9SB
さらに1年前、2015年ドラフト2順目の高卒入団。入団以来取り組んできた両打ちがようやく身についてきたのか、1番センターとしてレギュラー出場中。ちょっと三振は多いものの期待を抱かせる選手です。

Daniel Johnson, OF
29G 120PA 6HR 8BB 19K .297/.350/.541 4SB 
Kieboomと並ぶチーム本塁打王。

Jakson Reetz, C
4G 17PA 1BB 6K .333/.412/.400
フロリダのキャンプ地にしばらく止め置かれて出遅れましたが、5月になってチームに加わってからは4試合連続安打。

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