(2016年4月更新箇所は、赤字表示しています。)
シリーズ第9回は2013年My Top 10 Prospectsに選んだ中では最年少のEstarlin Martinez です。
[Player Data]
Name: Estarlin Martinez
Position: OF
Born: March 8, 1992Birthplace: Bani, Peravia, Dominican Republic
School: NA
Height: 6-1
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: NA
Acquired: International FA (2009)
BA Organization Rank: 22(2013)⇒NA(2014)
BA Overall Rank: NA
[Scouting Report] (2014年5月更新)
守備は低評価だがコーナーアウトフィールダーとしてやっていけるだけのパワーヒッターの素材。無理に引っ張ろうとする悪癖を直し、右方向に強い打球を打てるようになることが必要。選球眼はまずまず。走力は並以上で盗塁技術も向上している。
守備の評価は低く、GCLの2010年までは内野をあちこち試されたが、その後は打撃に専念するためレフトかファーストに置かれている。
[Background]
ドミニカ共和国出身。2009年に17歳で契約し、最初の夏はドミニカ・リーグでプレーしたが、目立つ成績は残せず。それでも数字に現れない光るものがあったのでしょう。翌2010年シーズンには早くも米本土のGCL Nationals(Rk)に参加。前年と同じような成績だったが、19歳で迎えたGCL 2年目に219打席で.289/.379/.471と打撃成績を向上。2012年はAuburn(SS)に昇格し、288打席で.319/.385/.455とさらに飛躍。リーグのオールスターにも選ばれた。
2013年はHagerstown(A)の3番打者として開幕から期待されたが、打撃不振に加えて故障で4月23日の試合を最後にDL入りと苦しいスタートになった。復帰後もぱっとせず.253/.324/.352と期待を裏切る結果となった。救いは盗塁(20盗塁)が増え、成功率が上がったことくらい。BAなどのプロスペクトランキングに一切顔を出さなくなってしまった。
Aをやり直しとなった2014年シーズン。開幕から1か月は、3割を超える打率、三振数を上回る四球を選び4割を超える出塁率、昨季を上回るペースでの盗塁数を記録するなど、好調な滑り出し。4月を.304/.401/.391で終えると、5月にはPotomac(A+)に昇格。残るシーズンはA+で最低限の数字を残した。ただ、シーズン1本塁打とパワーは伸びずプロスペクトとしての期待感は薄れた。
A+で開幕を迎えた2015年シーズン。大きな故障はなかったが、守備の低評価も影響してそもそもレギュラーの地位さえ確保できず、91試合出場にとどまった。数字も今一つ。打率、出塁率は前年のA+での数字を上回ったものの、0本塁打で長打率はむしろ低下、盗塁も一桁(8)にとどまった。
2016年3月、スプリングトレーニング中に解雇通告を受け、マイナーFAとしての退団となった。
[Comment]
Prospect Profileシリーズで取り上げた選手の中で、マイナーFA退団という残念な結果になった初めての選手となりました。期待されたパワーが伸びてこなかったこと、そして守備力が向上しなかったことが、この結果につながりました。(2016年4月)
プロスペクトとして評価されるには後がない2015年。多少三振が増えてもいいので、とにかくパワーナンバーを上げてくれることを期待しています。(2015年1月)
昨季はAへの適応に苦しんだようですが、今季は開幕から好調。22歳と若いこともあり、焦らずじっくりと伸びてくれればいいと思います。パワーナンバーが伸びてこないところは気になりますが。(2014年5月)
潜在能力への期待が大きい傘下では数少ない野手。多少時間はかかっても強打者として大成してくれることを願っています。(2013年5月)
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